中央線の魅力をたっぷり紹介!新型グリーン車と懐かしの名車両に大興奮
2025年7月11日に放送された『鉄オタ選手権 JR東日本・中央線の陣』では、中央線ファンなら見逃せない見どころが満載でした。中川家の礼二さんと剛さんが、豊田車両センターから元気にスタートし、新型グリーン車や懐かしい名車両の数々を紹介。中央線の歴史と今を、体験しながら楽しめる内容でした。
新型グリーン車で快適乗り鉄旅
中央線に待望の2階建てグリーン車が登場
今回の放送で一番の注目は、中央線に導入された2階建てグリーン車でした。これまで中央線は通勤路線という印象が強かったですが、この新しい車両の登場で、移動中にくつろげる時間が生まれるようになったのです。中央線では通常10両編成で走っていましたが、そこに2両のグリーン車を加え、全部で12両編成となって運行されています。
豊田車両センターで見るグリーン車の迫力
取材のスタート地点となったのは、豊田車両センター。ここにはグリーン車が何両も並んでいて、その横に連なった姿は圧巻でした。まるで鉄道博物館の展示のようにずらっと並んだグリーン車は、普段見られない貴重な光景でした。
内装の細かい工夫にも注目
実際に車内に入ると、ゆったりとした座席の並びや、落ち着いた内装の色づかいが印象的でした。窓も大きくて明るく、特に2階席では景色がよく見えて、まさに乗って楽しめる列車という印象です。荷物を置けるスペースも確保されており、通勤だけでなくレジャーにもぴったりの仕様になっていました。車内照明も明るすぎず、くつろぎやすい雰囲気がありました。
車両ごとの工夫と利便性のアップ
階段をのぼるときの高さもほどよく設計されており、年配の方でも使いやすいよう工夫されているのが分かります。また、1階部分は天井が低く感じるものの、そのぶん座席のプライベート感が強く、静かに過ごしたい人にはうれしい作りでした。スマホの充電ができるコンセントやテーブルも整っていて、快適さをしっかりと追求しています。
このように新型グリーン車は、中央線に新しい楽しみ方をもたらしており、乗ること自体が目的になるような魅力を持っていました。鉄道ファンにとっても、毎日の利用者にとっても、待っていた価値のある一台といえる内容でした。
クイズで学ぶ中央線のあれこれ
歴史を知るクイズで鉄道愛が深まる
番組では、中央線に関する豆知識や歴史を学べるクイズがいくつも出題され、鉄道ファンならずとも楽しめるコーナーになっていました。なかでも印象的だったのは、「かつて中央線を走っていた2階建て車両は?」という問題です。正解は215系で、この車両は「ホリデー快速ビューやまなし号」として使用されていました。2階建て構造で、休日の観光列車としても人気があり、週末の中央線に特別感を加えていた存在です。
中央線が生んだ“路線カラー”のはじまり
さらに、「路線ごとのイメージカラーを最初に導入したのは?」という問いに対しても、答えは中央線でした。今では当たり前となっている各路線ごとの色分けですが、その最初のモデルケースになったのが中央線のオレンジなのです。これにより、乗客が視覚的に路線を見分けやすくなり、その後全国の路線にも広がっていきました。中央線は見た目でも鉄道の文化をつくってきた路線だということが、クイズを通して分かりました。
このように、ただの雑学ではなく、中央線の存在が鉄道全体に与えた影響の大きさを感じられる内容で、ファンにとっても知識が深まる時間になっていました。
伝説の車両たちに再会
201系が動かす“オレンジの幕”
番組のハイライトは1979年デビューの201系でした。中央線のイメージカラーであるオレンジをまとい、軽やかなモーター音を響かせて走ったこの車両は、通勤風景の象徴として親しまれてきました。今回は車両前面の種別幕を実際に操作する貴重なシーンが映され、快速・各駅停車などの表示が切り替わるたびに、往年の利用者が感じたワクワクがよみがえりました。
歴代「あずさ」を彩ったスター車両
中央線の特急「あずさ」を支えた名車も紹介されました。まず183系は、長い鼻先とオレンジ帯が特徴で、国鉄時代から山岳路線を力強く駆け抜ける姿が印象的でした。続くE351系は車体傾斜装置を備え、カーブをスムーズに通過する先進技術が注目を集めました。さらにはE257系が登場し、白いボディにカラフルなピクセル模様をまとい、快適なリニューアルを実現。そして最新鋭のE353系は紫基調のシャープなデザインと静粛性が特徴で、中央線特急の現在を象徴しています。
国鉄時代の名脇役もずらり
特急だけでなく165系や115系といった急行・普通列車のスターも忘れられません。165系は急行「アルプス」などで活躍し、山岳区間を力強く牽引。115系は高原地帯の寒冷地仕様として投入され、中央本線の厳しい気候をものともせず走り抜けました。これらの車両が並ぶ映像は、中央線の70年以上にわたる進化の歩みを一目で感じられる内容でした。
鉄道ファンにとっては、かつての思い出と最新技術が同時に味わえる贅沢な時間となり、中央線が培ってきた歴史の重みとロマンを再確認できるコーナーでした。
実際に乗って体験!試運転ルートで中央線旅
グリーン車で巡る特別なルート
番組では、出演者たちが実際にグリーン車に乗って試運転を体験するという、ファンにとってうれしい内容が放送されました。出発は豊田車両センター。そこから日野駅で一度折り返し、終点の相模湖駅を目指すルートが選ばれました。中央線沿線の町並みや山並みを車窓から眺めながらの旅は、日常とはちがう特別な時間でした。
清掃作業の舞台裏まで公開
途中、日野駅での折り返し時には、グリーン車内で行われる清掃作業の様子も紹介されました。ふだん乗客が降りたあと、どのようにして次の運行に備えるのか、その丁寧な仕事ぶりが間近で見られる貴重な映像でした。限られた時間の中で座席の整頓や床の確認が行われ、安心して乗れる車内がどうつくられているかがよく分かる場面でした。
立川駅の進化にも注目
旅の途中で立ち寄った立川駅では、グリーン車導入にともなうホームの改修工事も紹介されました。12両対応のためにホームが延長されている様子や、乗客案内のためのモニターの増設など、実際の運用に向けた地道な準備が行われていました。車両だけでなく、駅設備にも多くの工夫がなされていることがよく分かり、中央線全体での取り組みが感じられる内容でした。
試運転という特別な体験の中で、中央線の魅力が「乗って」「見て」「知って」楽しめる形で詰まったひとときでした。ファンにとっては、まさに走る舞台裏を旅するような貴重な時間となりました。
本格シミュレーターで運転体験
実写映像でリアルに体感!中央線の運転席
番組の終盤では、中央線の運転をリアルに体験できるシミュレーターコーナーが登場しました。舞台はJR東日本の立川総合事務所。ここには、実際の運転士訓練にも使われる本格的な実写型シミュレーターが設置されています。
吉川さんが運転に挑戦
挑戦者は、鉄道ファンとして知られるお笑いコンビ「ダーリンハニー」の吉川正洋さん。車両のブレーキや加速、停車位置を意識しながら、真剣に操作を行いました。画面には中央線の実際の沿線映像が映し出され、窓の外に見える景色もリアルそのもの。見る側にも臨場感が伝わってきました。
一般には見られない訓練設備
このシミュレーターは普段、運転士の技術向上や確認訓練に使われており、一般公開されることはほとんどない設備です。ブレーキの効き具合や発車時のタイミングなど、細かな操作が体感できる仕組みになっており、吉川さんの真剣な表情からもその難しさと面白さが伝わってきました。
見ている側も思わず体を動かしてしまいそうな臨場感で、鉄道の舞台裏を垣間見る貴重なコーナーでした。乗るだけでなく、運転する側の視点でも中央線を楽しめる、そんな新しい体験が描かれていました。
駅名早押しクイズで盛り上がり!
歴史の豆知識が飛び出すクイズタイム
番組の終盤では、中央線にまつわる早押しクイズ大会が行われ、知識とスピードの戦いにスタジオが盛り上がりました。注目された問題のひとつは、「1955年に新宿駅で始まった学生アルバイトとは?」というもの。正解は、乗客を電車に押し込む「押し屋」のアルバイト。いまでは信じられないような仕事ですが、当時の混雑ぶりを物語るエピソードとして、鉄道史に残る一幕です。
レイザーラモンRGさんの“あるある”クイズも登場
さらに、お笑い芸人のレイザーラモンRGさんによる“中央線あるある”の穴埋めクイズも出題されました。その内容は、「〇〇〇帰りは席が空いていても立ちがち」。正解は「飲み会」で、確かに実生活でも共感できる人が多いリアルなあるあるネタでした。こうした日常と鉄道をつなげるユニークな問題が、視聴者にも親しみやすく映りました。
鉄研チームが見せた知識と反射神経
そしてメインイベントとなった駅名早押しクイズでは、中央線にある駅の名称をテンポよく答える形式で進行。参加したチームの中で、中央大学鉄道研究会チームが見事に優勝を勝ち取りました。専門的な知識と素早い判断が求められる中、堂々の勝利をおさめた姿は、まさに鉄道愛の証でした。
クイズは最後までテンポよく続き、鉄道ファンだけでなく、日ごろ中央線を利用している人たちにも楽しめる内容となっていて、番組の締めくくりにふさわしい盛り上がりを見せていました。
番組で紹介された主な駅と車両
駅名・場所 | 内容 |
---|---|
豊田車両センター | グリーン車の紹介・撮影拠点 |
日野駅 | 折り返し地点として登場 |
相模湖駅 | 終点として景色を楽しむ |
立川駅 | グリーン車対応のホーム改修 |
新宿駅 | 押し屋の学生アルバイトの発祥 |
高尾駅 | 名車両紹介の舞台としても登場 |
車両名 | 特徴 |
---|---|
215系 | 初代2階建て車両 |
201系 | 中央線の顔として活躍 |
183系 | 特急「あずさ」などで運行 |
E351系・E257系・E353系 | 特急車両の進化系 |
165系・115系 | 国鉄時代の名車 |
この日の放送は、新旧さまざまな視点から中央線の魅力に触れられる内容でした。グリーン車の快適さや名車両の思い出に、鉄道ファンだけでなく誰もがワクワクできる1時間となりました。次回の鉄オタ選手権も楽しみです。
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