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NHK【あさイチ】アレパとマクルーバが繋ぐ“国際結婚の食卓”!ラミレス家&寺島しのぶのリアル朝ごはん事情|2025年11月5日

あさイチ

世界の味が交わる朝ごはん あさイチ「国際結婚の食卓をのぞいてみた!」

国際結婚をしている家庭の食卓って、どんな風なんだろう?異なる文化がひとつの食卓に集まると、どんな香りや会話が生まれるのか気になりますよね。今回の『あさイチ』では、寺島しのぶさんやホラン千秋さんをゲストに迎え、「ばけばけ」の世界観にちなんだ“国際結婚の食卓”をテーマに紹介されました。この記事では、放送に登場した各家庭の料理やエピソードをすべて盛り込みながら、食を通して見える家族のかたちをお届けします。

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ベネズエラの朝ごはん「アレパ」で始まるラミレス家の食卓

最初に登場したのは、元プロ野球選手でおなじみのアレックス・ラミレスさんの家庭。ベネズエラ出身のラミレスさんは、10年前に日本国籍を取得し、今では家族とともに日本で穏やかな日常を送っています。この日のテーマは、ベネズエラの国民食『アレパ』。とうもろこし粉で作るパンのような料理で、手で生地をこねることをとても大切にしているそうです。

休日には妻の美保さんと一緒にキッチンに立ち、子どもたちも英語で会話しながらお手伝い。好きな具材を選ばせることで、食事そのものを「家族の時間」にしていました。
ラミレスさんは子どもの頃から母親の料理を手伝ってきた経験があり、18歳でアメリカのマイナーリーグへ渡った時にも、自炊の力が支えになったといいます。
一方、美保さんは日本の「残さず食べる」という教育を受けてきましたが、ラミレスさんの“楽しむ食卓”という考えに触れて、「少しくらい残しても大丈夫」とおおらかに変化。異なる文化がぶつかるのではなく、自然に混ざり合っていく様子が印象的でした。
ベネズエラでは香草のパクチーが欠かせず、彩りと香りが豊かな食卓。見た目にも明るく、朝から南米の風を感じさせる華やかさでした。

寺島しのぶとホラン千秋、国際結婚のリアルな家庭事情

スタジオではゲストの2人も自身の食卓について語りました。
寺島しのぶさんは、フランス人の夫と息子と暮らす中で、「朝食はバラバラが普通」と話します。夫はパンとコーヒー、息子と自分は和食。家族の中でも文化の違いが日常の一部になっており、週末だけは共通のメニューを作って一緒に食べるのがルールだそうです。

寺島さんは「生地から作るなど手間をかけることで、家族の会話が生まれる」と語りました。フランスの家族がバカンスで長い時間を食卓に費やすことを「楽しいけど、ちょっと苦痛でもある」と笑う姿に、リアルな国際家族の空気が漂いました。
ホラン千秋さんは、父が外国人、母が日本人のハーフとして育った経験を語りました。父が和食を食べないため、母は2種類の料理を作るのが当たり前。「日本の家庭はみんな同じご飯を食べるんだ」と知った時、驚いたというエピソードも。文化の違いを自然に受け入れてきたからこそ、「いろんな家庭があるのが普通」と話すホランさんの言葉に、多くの視聴者がうなずいたはずです。

ベトナムと日本の融合 佐藤フェンさんの“にんにく酢”家庭料理

次に紹介されたのは、ベトナム出身の佐藤フェンさん。日本で暮らして20年以上、通訳として活躍する傍ら、家庭では料理を通して両国の味をつないでいます。夫の秀樹さんとの出会いがきっかけで日本に移り住み、最初は日本の家庭料理を覚えることからスタート。
やがてフェンさんは、和食にベトナムの調味料を合わせた“アレンジ家庭料理”を作るようになりました。中でも万能なのが『にんにく酢』。ベトナムの家庭では定番で、唐揚げや野菜炒め、スープにも使える万能調味料です。
また、日本では手に入りにくい空芯菜の代わりにサツマイモの葉を使う工夫も披露。食文化の違いを「不便」ではなく「楽しみ」に変える姿が印象的でした。

番組ではフェンさんが、スーパーで買える材料を使って『フォー風麺料理』を披露。スタジオで試食したホラン千秋さんは「和の出汁も感じる優しい味」と感想を述べ、寺島しのぶさんも「日本の食卓に自然に溶け込む」とコメントしました。

マラウイから来たジェニーさん、日本の家庭料理に挑戦

アフリカのマラウイ共和国から来日したジェニーさん。日本に住んで2年半、英語教師として働く忙しい毎日ですが、家族5人で囲む食卓にはいつも笑顔があふれます。
マラウイでは調味料をあまり使わず、塩味中心の料理が多かったそうですが、日本ではしょうゆやみそが“味の決め手”になっていると語ります。特にお気に入りは、だし入りのみそ。これがあるだけで、夕食作りがぐっと楽になるのだとか。
この日の晩ご飯は、日本の家庭料理「なすの揚げびたし」と「大根と豆腐のみそ汁」。初めの頃はみそ汁の味がなかなか決まらず、夫の母から「だしを入れるといい」と教わって以来、味が安定するようになったそうです。
一方で、ふるさとの味『シマ』も忘れません。とうもろこし粉を練った主食で、マラウイでは欠かせないソウルフード。日本でも時々作り、子どもたちに「ママの国の味」を伝えています。

視聴者から届いた“わが家の国際ごはん”

番組には、全国から国際結婚家庭の食卓写真やエピソードが寄せられました。
フランス人の夫を持つ大畑典子さんは、長年フランスで暮らしていましたが、今年9月から日本へ移住。夫が初めて挑戦した納豆について「まだ好きにはなれない」と苦笑いしながらも、日本の味を少しずつ受け入れている様子。
ブータン人の夫と暮らすともこさんは、チーズを何にでも入れるブータンの文化に最初は驚いたそう。唐辛子を“野菜のように”山盛りで食べる習慣もあるため、現在は唐辛子を別添えにしてそれぞれの好みに調整しているそうです。
また、フランス在住の視聴者からは「昼休みが2時間あり、食後には甘いデザートを食べるのが習慣」との声も届きました。文化の違いが生活リズムや味覚の感覚にまで影響することがわかります。

パレスチナの味“マクルーバ”に込められた平和への祈り

最後に紹介されたのは、パレスチナ出身で日本在住36年のナイム・ディアブさん。日本人の妻と結婚し、英語教室を営んでいます。自宅のベランダには、祖国を象徴するオリーブの木が。オリーブはパレスチナでは平和と健康のシンボルで、彼の人生そのものを表しているようでした。
この日の料理は、パレスチナの伝統料理『マクルーバ』。具材を鍋に重ね、ひっくり返して盛り付ける豪快な料理で、家族の思い出が詰まっています。近所のシリア人の友人と一緒に作る姿に、国を超えた友情と“食がつなぐ絆”を感じました。
また、ナイジェリア人の夫を持つ日本人女性からは、「タイ米と日本米を分けて炊く」工夫の話も。お米一つにも文化の違いがあり、日々のごはん作りに知恵が生きていました。

新潟・笹だんごの伝統を生中継!

「いまオシ!LIVE」では、新潟市の笹だんご工房から中継。よもぎを練り込んだ団子を笹で包む作業が紹介されました。
笹だんごは米どころ新潟の伝統食。昔は貧しい時代の“かさ増し料理”でしたが、今では健康食として人気を集めています。笹の香りとよもぎのほろ苦さが特徴で、見ているだけでほっとする味わいです。

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「みんな!ゴハンだよ」蒸しマーボー豆腐と大根と白菜の梅流し

料理コーナーでは、『蒸しマーボー豆腐』と『大根と白菜の梅流し』が登場。合いびき肉にしょうが、みそ、酒、オイスターソース、トーバンジャンを混ぜ、セロリの粗みじん切りを加えて蒸し上げます。
木綿豆腐をちぎってのせ、最後にセロリの葉を散らせば完成。ラー油やさんしょうをかけると香りが一気に引き立ちます。
スタジオ試食ではホラン千秋さんが「木綿豆腐がふるふるで美味しい」と感動していました。もう一品の『大根と白菜の梅流し』も、優しい酸味が体を温める冬向けの料理でした。

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秋田・湯沢市から 冬の味覚「三関せり」

「いまオシ!REPORT」では、秋田県湯沢市から中継。伝統野菜の『三関せり』を紹介しました。根っこが長く、ミネラル豊富な沢水で育つことから、香りがよく歯ごたえも抜群。
きりたんぽ鍋には欠かせない名脇役で、最近では「せり根の天ぷら」や「せりドッグ」など新しいアレンジ料理も登場しています。地域の知恵と工夫が詰まった“冬の味覚”です。

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まとめ

今回の『あさイチ』では、世界中の食卓がつながるような、心あたたまる時間が広がっていました。
この記事のポイントは3つ。
・ラミレス家、フェンさん、ジェニーさん、ディアブさんなど多様な国際家庭のリアルな食卓を紹介
・食文化の違いが会話を生み、家族の絆を深める
・“食”はその人の人生と記憶を映す鏡であり、世界を理解する入口になる
食卓は、文化と愛情が交わる場所。国や言葉が違っても、料理を囲めば心は通じ合う――そんなメッセージが伝わる放送でした。あなたの家庭にも、きっと小さな“国際交流”の味があるかもしれません。


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