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NHK【Dearにっぽん】虐待の“過去”は乗り越えられる?福山のアフターケア『カモミール』が若者に示す再出発とは|2025年12月7日

Dearにっぽん
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「虐待の“過去” 向き合った先に 〜広島・福山〜」

広島県の東側にある福山市で、虐待や家庭の事情によって居場所を失った若者たちを支える動きが広がっています。『虐待の過去と向き合うことは一人では難しい』という現実を前に、地域に根ざした支援拠点が希望の灯になっています。この記事では、福山で生まれた支援の形、そこで生まれる再出発の物語に触れながら、誰かの人生をそっと支える仕組みの大切さを見つめます。

広島・福山で広がる“虐待の過去”への支援とは?

広島県の福山市三之丸町6−5 三之丸ビル3階に、若者の相談窓口として立つのがアフターケア事業所カモミールです。ここでは、児童養護施設や里親家庭などで育ち、18歳で公的支援が途切れてしまった若者たちが扉をたたきます。日本では社会的養護を受けた子どもの多くが18歳で退所し、自分で進学や仕事、住まいを考える状況に置かれます。周囲の助けを得にくいことで孤立してしまう例も多く、その“出口後”の支えが社会の課題として浮かび上がっています。

カモミールは、虐待や家庭環境の問題で頼る場所がなかった若者、頼ろうとしてもつながれなかった若者を対象に、福山の地域とつなぐ役割を担っています。『虐待』『アフターケア』『福山』というテーマが重なり、過去と向き合いながら生きる人たちの再出発を手助けする拠点として機能しています。

アフターケア事業所カモミールとは?支援の特徴を整理

カモミールは広島県が委託する形で2025年も活動を続けています。運営するのは若者支援を行うNPO法人どりぃむスイッチで、彼らは地域に根ざした支援を長く続けています。対象は、児童養護施設・里親家庭・自立援助ホームを退所した人、そして家庭の事情で行政や支援につながれなかった18歳以上の若者です。

支援内容は幅広く、
・生活や就労に関する相談
・住まい・医療・行政手続きのサポート
・安心して過ごせる“居場所”の提供
・必要なときに外へ出向くアウトリーチ
・就労相談やハローワーク同行
・転居や契約など生活に関わる具体的支援
・虐待やDV経験による心の負担への相談サポート
などがあります。

特徴的なのは、評価される・されないという枠がなく、『ただここに居てもいい』という空間を大切にしているところです。支援員は必要に応じて外に出向き、本人が動き出せないときも「つながりを切らさない」姿勢を重視しています。福山という土地で若者たちが自分のペースで落ち着ける場所として、カモミールは確かな役割を果たしています。

相談に向き合う支援員・宮田さんの姿

番組では、支援員として活動する宮田さんが登場しました。職場の人間関係に悩む女性の相談や、生活が不安定な若者のサポートに向き合う姿が映し出され、ひとりひとりの背景を理解しながら寄り添う姿勢が伝わりました。公開情報として宮田さんの詳しい経歴は確認できませんが、番組からは“話す側のペースに合わせる”支援のあり方が見えてきます。

相談に来る人は過去の経験から自己否定や不信感を抱えることも少なくありません。宮田さんの姿勢は、相手の言葉を急がせず、否定せず、安心できる場所としてカモミールが存在していることを示しています。

“はるとさん”の過去と向き合いによる気づき

番組にははるとさんが登場し、虐待を受けた過去、児童養護施設で過ごした日々、就職しても長続きせず苦しんだ現在の状況が語られました。生活保護につなげるための手続きを進める中で、彼がもう一度訪れたのが、かつて一時保護された児童相談所です。

そこで知ったのは、自分を虐待した母親が実は『DV被害を受けていた』という事実でした。虐待の連鎖の背景にある複雑な家庭の事情が明らかになり、はるとさんは“母も苦しんでいた”という新しい視点に出会います。過去を直視することは重い体験ですが、その気づきが、心の整理や未来に向けた一歩につながっていく様子が描かれていました。

なお、はるとさん個人の詳細な情報は公開されていないため、番組内で語られた範囲以上の内容は確認することができません。

大人になっても続く心の傷と回復への一歩

虐待の経験は大人になっても心の奥に残り続け、生きづらさにつながることがあります。番組ではその現実がしっかり映し出されていました。カモミールのようなアフターケア事業所は、その“見えにくい傷”に寄り添い、生活面と心の両側から支える存在です。

『居場所』『相談』『同行支援』『生活支援』『就労支援』がそろうことで、若者たちは過去を抱えながらも、“今ここから”やり直す力を育てていきます。福山市という地域の中でつながりを育みながら、回復と自立の道筋をつくる仕組みが広がっていることを番組は伝えていました。

まとめ

広島・福山では、虐待や家庭の事情で孤立しがちな若者を支える動きが息づいています。アフターケア事業所カモミールは、その中心として『過去と向き合うための場所』『安心して話せる人』『生活を立て直す手助け』を提供し、再出発の力になっています。

虐待の記憶は消えるものではありませんが、誰かとつながることで未来の選択肢は広がります。地域に根ざした支援の意味と可能性を感じさせる回でした。

Eテレ【おとなりさんはなやんでる。】第2弾 教育虐待と長期学習プレッシャーの“見えないズレ”に気づく方法|2025年11月27日

虐待相談の現在地と課題を紹介します

しげゆき
しげゆき

虐待相談の状況は年々大きく変わってきています。2023年度の相談対応件数は225,509件で過去最多となり、社会全体がこの問題に敏感になってきたことが分かります。ただ、相談に届くのはあくまで一部で、“声をあげられる人だけが数字になる”という現実があります。相談件数が増えても、見えていない虐待や、支援につながらない家庭がまだ多く残っています。ここからは、今どこまで進んでいて、どんな課題が横たわっているのかを詳しく紹介します。

心理的虐待やネグレクトが見えにくい理由

虐待相談の中で最も多いのは心理的虐待で、全体の約6割を占めています。言葉の暴力、無視、家庭内の不和、面前DVなどは外から見えづらく、本人も『虐待とは思っていない』ことがあります。発見が遅れる理由はそこにあります。ネグレクトも同様で、育児放棄や怠慢は生活の内側で起こるため、周囲の人が気づきにくい傾向があります。この“見えづらさ”が相談件数とのギャップにつながり、実態は数字以上に深刻な可能性が高いです。

通告や相談につながりにくい背景

相談や通告の多くは警察や行政など第3者からの報告です。身近な家族や学校、近所からの通告もありますが、心理的虐待は判別が難しく「どう動けばいいか分からない」と迷う人が多いです。相談窓口は児童相談所、教育機関、地域センター、NPOなど複数ありますが、どこに連絡すべきか分からず、結果として相談が遅れることがあります。さらに、相談しても「支援が追いつかない」「連絡がつながらない」という事例もあり、制度と現場の間に溝が生まれています。

相談後の支援に必要なもの

相談が受理された後こそ本当の支援が必要になります。特に心理的虐待やネグレクトのように長く続く影響が大きいケースでは、継続的なケアと信頼できる居場所が欠かせません。ですが、支援員の人手不足、専門職の地域差、予算や設備の限界などがあり、質の高い支援を継続的に届けることが難しい地域もあります。相談の増加に現場が追いつかない現状は大きな課題です。

社会の変化が虐待リスクを高めていること

家庭環境の変化やコミュニティの希薄化、貧困、育児の孤立、ストレスの増加は、虐待リスクを高める要因です。現代の虐待は家庭の問題だけでなく、社会全体の仕組みや負担が影響して起こることが多くなっています。社会構造が複雑になり、子育て世帯の負担が増えることで、相談につながる前に限界を迎えてしまう家庭もあります。こうした背景が“見えづらい虐待”をさらに増やしている現実があります。

NPOなど地域の支援団体の役割が大きくなっている理由

相談窓口だけでは対応しきれない若者や家庭が増える中、NPOなど地域の支援団体は制度のすき間を埋める存在として重要性が高まっています。心理的虐待を受けた若者が安心して過ごせる居場所、トラウマから回復するためのサポート、そしてゆっくり対話を重ねられる環境は、行政だけではつくれません。相談につながらなかった人が最初に頼れるのも、こうした地域の団体であることが多く、信頼関係を継続して築ける点が大きな強みになっています。

これからの支援に必要なこと

相談件数の増加は前向きな変化ですが、数字の背後には支援が届いていない人がまだたくさんいます。心理的虐待やネグレクトのような見えにくい問題を把握し、相談後も寄り添い続けられる仕組みが求められています。安心して話せる居場所、心の回復を助ける継続支援、若者の自立を後押しする地域の力が欠かせません。福山市のNPOのように、若者が“自分を取り戻せる場”をつくる取り組みは、これからの支援の形として大きな意味を持っています。


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