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Eテレ【きょうの健康】免疫の暴走を止める!膠原病の最新治療「全身性エリテマトーデス」SLE治療の“今”とは?ステロイド副作用の壁と蝶形紅斑・ループス腎炎への新戦略|2025年12月9日

きょうの健康
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全身性エリテマトーデスの“最新治療”が変える未来とは?

『きょうの健康(2025年12月9日放送)』では、全身性エリテマトーデス(SLE)の最新治療が特集されます。自己免疫が暴走して自分の体を攻撃してしまうこの病気は、幅広い症状があり、早い段階での気づきと適切な治療選択が大きな意味を持ちます。従来のステロイド中心の治療から、より副作用の少ない新しい薬へと進んでいる今、“治療の未来像”を知ることは大切です。

初期症状で気づきやすいポイント(関節痛・発熱・蝶形紅斑など)

全身性エリテマトーデスは、最初は風邪のような違和感から始まることがよくあります。関節痛、関節の腫れ、発熱、全身のだるさなどが続くケースが多く、体調不良として見過ごされやすいところが特徴です。
中でも、鼻の付け根からほほに広がって見える『蝶形紅斑』はSLEを象徴する皮膚症状です。紫外線に反応しやすく、日光過敏を伴うこともあります。脱毛や口内の潰瘍、手足の指が白→紫→赤と変化するレイノー現象など、表れる症状はさまざまです。
発症年代は若年から壮年に多く、特に女性が多いことが知られています。体調が徐々に変わってきた時や同じ症状を繰り返す時は、自己免疫疾患を意識するきっかけにもなります。

重症化で起こる臓器障害(腎臓・心臓・血管・神経)

SLEは全身性という名前の通り、皮膚症状だけでなく体の多くの臓器に影響します。特に注意されるのが腎臓の障害で『ループス腎炎』と呼ばれます。たんぱく尿や血尿から始まり、腎機能が低下すると腎不全へ進むこともあるため、定期的な検査が欠かせません。
心臓では心膜炎や心筋の炎症が見られることがあり、血管では血管炎や血栓症のリスクが知られています。中枢神経におよぶと、思考のスピードや感覚が変わる症状が表れることもあります。
これらの臓器障害は急に現れることもあれば、再発を繰り返しながら進行する場合もあります。症状の幅が広いため、個別の状態に合わせた治療が必要になります。

従来治療のメリットと課題(ステロイド中心の時代)

長らくSLE治療の中⼼となってきたのはステロイド薬です。強い炎症をしっかり抑えることで生存率が大きく改善した歴史があり、多くの患者の支えとなりました。
一方で、感染症への弱さ、骨粗しょう症、脂質異常、動脈硬化、場合によっては骨の壊死など、強い薬だからこその課題もあります。さらに、長期間使うほど副作用が蓄積しやすく、体への負担が避けられませんでした。
また、ステロイドだけでは臓器へのダメージを完全に防ぎきれないこともあり、より細かい調整ができる治療へのニーズが高まっていました。

副作用を抑える最新治療薬のポイント(生物学的製剤など)

ここ数年で注目されているのが、生物学的製剤や分子標的薬と呼ばれる薬です。従来の薬が免疫全体を抑えるのに対し、新しい薬はSLEの“原因となる経路”をピンポイントで弱めるように作られているのが大きな特徴です。
たとえば『ベリムマブ』はB細胞という免疫細胞の働きを調整する薬、『アニフロルマブ』はインターフェロンという炎症を引き起こす物質の信号を弱める薬です。さらに、腎臓への炎症に使われる新しいカルシニューリン阻害薬『ボクロスポリン』も選択肢として広がっています。
こうした薬の登場により、ステロイドを必要最小限に抑えながら治療を続けられる人が増えています。副作用を減らしつつ効果を引き出す“個別化治療”が進んでいるのも2025年現在の大きな流れです。

まとめ

全身性エリテマトーデスは、多彩な症状がゆっくりと進んでいくこともあり、早期に気づくことがとても大切です。初期症状の理解、重症化する臓器の特徴、ステロイド中心の治療の歴史、そして副作用を抑える新しい治療薬まで、SLE治療は大きく変わりつつあります。
今回の放送では、こうした最新の医学的知見がどのように紹介されるのか期待が高まります。

【あさイチ】女性に多い膠原病の初期症状と瀬戸内海・牛窓の絶景旅|2025年5月1日放送


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