ハンバート ハンバートと朝ドラ主題歌「笑ったり転んだり」の出会い
フォークデュオ ハンバート ハンバート が手がけた朝ドラ主題歌「笑ったり転んだり」。
いま、この曲が朝の時間を楽しみに変える特別な一曲として、たくさんの人に親しまれています。
歌い出しで、いきなり日々の“しんどさ”をそっと代弁してくれるようなこの曲。
それを真正面から番組で取り上げ、作り手の思いとドラマとのつながりをじっくり語るのが、今回の番組「ハンバート ハンバートと『笑ったり転んだり』を語ったり♪」です。
トークと音楽、そして映像。
それぞれが少しずつ重なりながら、「どうしてこんなに心に残るのか?」という問いに、ゆっくり答えを探していきます。
朝ドラ『ばけばけ』の世界と主題歌がつながる瞬間
連続テレビ小説 ばけばけ は、明治時代の島根県・松江を舞台にした物語です。
没落士族の娘をモデルにしたヒロイン・トキと、作家 小泉八雲 を思わせるヘブンとの“怪談を愛する夫婦の日常”が描かれます。
舞台は古い時代ですが、そこで描かれるのは、家族のこと、仕事のこと、将来の不安…。
私たちが今も抱えている悩みと、驚くほどよく似ています。
そんなドラマに寄り添う主題歌が、 笑ったり転んだり。
ドラマのオープニングでこの曲が流れるたび、
「うまくいかない日もあるけれど、それでも前に進んでいこう」
そんな、静かなエールが届いてくるように感じられます。
番組では、ドラマのシーンと主題歌がどのように響き合っているのかも、ていねいに振り返っていきます。
ハンバート ハンバートが語る「笑ったり転んだり」制作の裏側
今回の主役であるハンバート ハンバートのふたり。
作詞・作曲を担当した佐藤良成さん、そして相方のユカさんが、
どんなふうにして「笑ったり転んだり」を生み出していったのか。
番組では、その“制作の歩み”がじっくり語られます。
朝ドラ主題歌は、ドラマよりも少し早く、脚本や企画書の段階から相談が始まることが多いと言われます。
ドラマのテーマや舞台となる街、キャラクターの心の動き。
そうした情報を受け取りながら、曲の世界を形にしていくのが、作り手の大事な仕事です。
明治の松江という舞台、怪談というモチーフ、
そして“転びながらも歩き続ける”夫婦の姿。
それらがすべて溶け合って、
「毎日難儀なことばかり」という印象的な一行が生まれたのだと思うと、
一つひとつの言葉の重みが、また違って感じられます。
歌い出しから伝わる“つまずきながら生きる人”へのやさしさ
「笑ったり転んだり」は、決してキラキラした“夢物語”の歌ではありません。
仕事で失敗した日、家族とうまくいかなかった日、
どうしようもなく落ち込んでしまう夜。
そんな“うまくいかない時間”を、そのまま肯定してくれるような曲です。
それでも、歌の中には小さな光がたくさん散りばめられています。
誰かと笑い合う一瞬。
ふと肩の力が抜けるような出来事。
転んだあとに、そっと手を差し伸べてくれる人。
心理学の世界では、「つらい記憶の中にも小さなポジティブな要素を見つけていくこと」が、心の回復にとても大切だとされています。
この曲もまさに、
「しんどさも、転ぶことも、そのまま抱えながら生きていこう」
という気持ちを、やさしいメロディーで包み込んでくれているように感じます。
視聴者の投稿が映し出す「笑ったり転んだり」のリアルな共感
番組では、主題歌にまつわる視聴者からの投稿も紹介されます。
仕事に疲れた社会人。
子育てに奮闘する親。
新しい土地で不安を抱えながら暮らす人。
それぞれの暮らしの中で、
この曲がどんな瞬間に流れ、どんなふうに背中を押してくれたのか。
リアルなエピソードが語られることで、
「これは自分の歌だ」と感じている人が、どれだけ多いのかが見えてきます。
音楽は、ただ“流行っているから聴く”段階を超えると、
その人の人生の一部になります。
朝ドラをきっかけに、
笑ったり転んだり が、
誰かの“朝の支え”になっている。
そんな風景が、投稿の言葉から自然と浮かび上がってきます。
高石あかりとトミー・バストウが語る「ばけばけ」と主題歌の関係
ヒロイン・トキを演じる 高石あかり さん。
そして、ヘブン役の トミー・バストウ さん。
ドラマの中心に立つ二人も、この主題歌への思いを語ります。
撮影現場で、毎日のように耳にしてきた曲。
台本を読み込みながら、役の心情と重ねてきたフレーズ。
役者にとって主題歌は、
“役づくりのスイッチ”になることも多いと言われます。
特に『ばけばけ』は、
明治の松江という歴史的な舞台と、
怪談という独特のモチーフが組み合わさった作品。
そこに現代的なフォークソングが重なることで、
「遠い時代の物語なのに、なぜか自分のことのように感じる」
という不思議な感覚が生まれています。
二人の言葉からは、
この曲が撮影の空気をどう変えていったのか、
そして、ヒロインとヘブンの関係にどんな影響を与えているのかが伝わってきます。
島根・松江市ライブで鳴り響く「笑ったり転んだり」
番組の大きな見どころの一つが、島根県 松江市 でのライブ映像です。
ハンバート ハンバートにとって松江は、
何度もライブで足を運んできた“なじみ深い場所”。
朝ドラ『ばけばけ』の舞台でもあり、
小泉八雲ゆかりの街としても知られています。
その松江で、「笑ったり転んだり」が響き渡る。
観客の表情、ステージと客席の距離感、
曲が終わったあとの、少し名残惜しい空気。
テレビ越しではありますが、
“物語のふるさと”で聴く主題歌ならではの温度が、しっかり伝わってきます。
音楽ツアーの初日という、特別な空気の中で歌われる一曲。
その瞬間を切り取った映像は、
ドラマファンにとっても、音楽ファンにとっても、
忘れられないシーンになりそうです。
小泉八雲ゆかりの街・松江と『ばけばけ』が重なる風景
松江市は、作家・小泉八雲が実際に暮らした街。
八雲は、のちに妻となるセツとともに、
この街で多くの怪談や風景を作品に残しました。
朝ドラ『ばけばけ』では、
その歴史や怪談のモチーフが、ドラマのあちこちに散りばめられています。
月照寺の大亀の伝説。
大雄寺に伝わる「飴を買う女」の話。
“怖さ”だけでなく、人の思いや願いがにじむ物語たち。
一方で、ハンバート ハンバートの音楽も、
一見素朴でやさしいメロディーの中に、
どこか「世の中の不思議さ」や「人の心の影」を感じさせるところがあります。
怪談の街・松江。
そこで生まれた物語『ばけばけ』。
そして、 笑ったり転んだり という歌。
この三つが重なることで、
“怖いだけではない怪談の世界”と、
“しんどさを抱えながら生きる今の私たち”が、静かにつながっていきます。
これからも「笑ったり転んだり」と歩いていくために
番組のラストには、
きっと一人ひとりの心に、静かな余韻が残るはずです。
うまくいかない日もある。
転んで、立ち上がれない日もある。
それでも、朝ドラのオープニングでこの曲が流れると、
「今日もなんとかやってみようかな」と思えてくる。
ばけばけ の物語と、 笑ったり転んだり の歌。
その二つが重なり合うことで、
私たちの暮らしの中にも、少しだけ“物語の光”が差し込んできます。
この番組は、そんな光の正体を、
音楽とトークで、ゆっくり確かめていく時間です。
放送を見終わったあと、
きっとあなたは、
「この曲と一緒なら、
少しくらい転んでも、大丈夫かもしれない。」
そんな気持ちで、また明日の朝を迎えられるのではないでしょうか。
【あさイチ】プレミアムトーク トミー・バストウ|ばけばけ告白シーンと日本語独学10年、ヘブン誕生の裏側 2026年1月9日
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