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NHK【ハンバート ハンバートと「笑ったり転んだり」を語ったり♪】主題歌誕生秘話と松江市ライブが胸に残る理由|2026年2月23日

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ハンバート ハンバートと朝ドラ主題歌「笑ったり転んだり」の出会い

フォークデュオ ハンバート ハンバート が手がけた朝ドラ主題歌「笑ったり転んだり」。

いま、この曲が朝の時間を楽しみに変える特別な一曲として、たくさんの人に親しまれています。

歌い出しで、いきなり日々の“しんどさ”をそっと代弁してくれるようなこの曲。

それを真正面から番組で取り上げ、作り手の思いとドラマとのつながりをじっくり語るのが、今回の番組「ハンバート ハンバートと『笑ったり転んだり』を語ったり♪」です。

トークと音楽、そして映像。
それぞれが少しずつ重なりながら、「どうしてこんなに心に残るのか?」という問いに、ゆっくり答えを探していきます。

朝ドラ『ばけばけ』主題歌・笑ったり転んだりと松江ライブの始まり

番組は、連続テレビ小説 ばけばけ の主題歌、笑ったり転んだり から始まります。

「ばけばけ」のオープニングで毎朝流れているこの曲は、ドラマの世界観そのものです。物語の主人公 レフカダ・ヘブン松野トキ の、ちょっと不器用で、でも温かい日々をそっと包み込むような歌です。

今回の特集では、この主題歌を生んだ ハンバート ハンバート の2人をゲストに迎え、曲に込めた思いや、ドラマ制作チームとのやりとり、さらに舞台となった 松江市 でのライブの様子まで、たっぷりと語られました。

松江でのライブ映像はテレビ初公開。ドラマの舞台となった街で、実際に主題歌が響く姿は、見ているこちらまで胸が熱くなるようなオープニングでした。

うたコン初披露の日 高石さん&トミーさんが選ぶベストパフォーマンス

まず振り返られたのは、笑ったり転んだり の初披露のステージです。

この曲が最初に歌われたのは音楽番組「うたコン」。いつもパフォーマンスを見守ってきた高石さんとトミーさんは、「うたコンでの初披露が一番印象深い」と語ります。

トミーさんにとっては、自分の誕生日でもあった特別な日。
ステージで曲が始まった瞬間、会場の空気がふっと変わったように感じたそうです。

好きなフレーズは「気のせいか」という一行。
小さな一言なのに、毎日の暮らしの中で「まあ、気のせいか」と笑い飛ばすような、あの曲のやさしい視点がぎゅっと詰まっています。

スタジオトーク 初披露の緊張と阿佐ヶ谷姉妹の“忘れられないステージ”

スタジオでは、ハンバート ハンバート の2人も、うたコン初披露の日を振り返りました。

「とにかく緊張しました」と率直に話す2人。
全国に向けて ばけばけ の主題歌を初めて届ける日。しかも生放送。普段は穏やかな2人の表情にも、その時の張りつめた空気が少しよみがえったようでした。

一方、スタジオゲストの 阿佐ヶ谷姉妹 は、番組「わが心の大阪メロディー」でのパフォーマンスが忘れられないと話します。
大阪の空気の中で響いた 笑ったり転んだり に、観客の拍手が重なり、「あのときの会場のあたたかさが、今でも心に残っている」と目を細めていました。

デュオ・ハンバート ハンバートとは?夫婦で紡ぐ日常の歌

ここで改めて、主題歌の生みの親 ハンバート ハンバート の紹介が入ります。

2人は 1998年結成 のデュオ。メンバーは、ボーカルの佐野遊穂さんと、ギター・バイオリンなどを担当する佐藤良成さん。夫婦であり、3人の子どもを育てる親でもあります。

フォークやカントリーの要素を取り入れたアコースティックな音楽で、日常の小さな気持ちや家族の時間をやさしく歌ってきました。代表曲のひとつ 「おなじ話」 は、恋人同士の距離感を静かに描いた歌として、多くのリスナーに愛されています。

そんな2人が描いた 笑ったり転んだり もまた、特別なメッセージを声高に叫ぶのではなく、「転んでも、また笑いながら歩いていく」という、等身大の人生をそっと支えてくれる歌になっています。

認知症の母と赤ちゃんたち 笑ったり転んだりが届いたそれぞれの時間

番組では、この曲を聴いている視聴者からのお便りも紹介されました。

「認知症の母と向き合う毎日が大変ですが、笑ったり転んだり を聴くと、そんな日々も少し笑えてきます」

そんなメッセージは、家族で介護を続ける方の正直な気持ちがにじむものでした。
介護は、出口の見えにくい長いマラソンのような時間です。その中で「全部完璧にやらなきゃ」と気を張りつめるのではなく、転びながらも笑っていいのだと、この曲が背中を押してくれているのだと感じさせられます。

さらに、全国の家庭から「この曲が流れると赤ちゃんが泣き止む」という投稿も多数届いていると紹介されました。
泣き続けていた赤ちゃんが、イントロを聞いただけでふっと表情をゆるめる映像は、見ているこちらまで思わず笑顔になるシーンでした。

日本音響研究所が解説 赤ちゃんが泣き止む歌声のひみつ

なぜ、笑ったり転んだり で赤ちゃんが泣き止むのか。

番組では 日本音響研究所 の専門家が登場し、その理由を解説していました。

赤ちゃんを泣き止ませる音には、大きく分けて二つのパターンがあるそうです。
ひとつは「覚醒化」といって、注意を引きつけて、泣いている状態から意識を切り替える音。もうひとつは「沈静化」といって、安心させて落ち着かせる音です。

笑ったり転んだり は、この「覚醒」と「沈静」が曲の中で何度も繰り返されているのだとか。

佐野遊穂さんの歌声は、赤ちゃんの耳がよく反応する 四千〜七千ヘルツ の音域で、ハッとさせる役割。
一方、佐藤良成さんの落ち着いた声は、低めでやわらかく、ホッとさせてくれる音域を担当しています。

覚醒と安心が、やさしく交互に訪れることで、赤ちゃんの気持ちがふっと切り替わる。
そんな科学的な視点から見ても、笑ったり転んだり は「泣き止みソング」として理にかなっているのだと説明されていました。

音の高さや変化で赤ちゃんの気持ちが大きく揺れることは、ほかの子守歌の研究でも知られているので、これは決してオカルトではなく、ちゃんとした音響の世界の話でもあります。

制作スタッフが語る 主題歌オファーのきっかけと「おなじ話」との出会い

続いて、ドラマ ばけばけ の制作スタッフへのインタビューです。

演出を担当した村橋さんたちは、主題歌をどうするか考える中で、ドラマのモデルである 小泉八雲 の妻 小泉セツ が綴った回想記『思ひ出の記』を読み込んでいたと話します。

そのとき、耳に入っていたのが ハンバート ハンバート「おなじ話」

夫婦の静かな距離感、言葉にしすぎない優しさ、寄り添いながらもどこか不器用な二人。
その雰囲気が、『思ひ出の記』の世界とぴったり重なったといいます。

「この距離感なら、ばけばけの世界にハマる」
そう確信した制作チームは、公式ホームページから ハンバート ハンバート にオファーのメッセージを送ったそうです。

最初の打ち合わせで伝えた要望は、ただひとつ。

思ひ出の記 を読んで、その世界から曲を作ってほしい」

それ以外の細かい注文は、あえて伝えなかったといいます。

小泉八雲とセツの物語 『思ひ出の記』から広がったドラマと歌の世界

ここで、番組は少しだけ背景に戻ります。

小泉八雲 は、ギリシャ生まれの作家ラフカディオ・ハーンが日本に帰化した名で、怪談や日本の風景を描いた作品で知られています。

その妻である 小泉セツ が、二人の結婚生活を振り返って書いたのが回想記『思ひ出の記』です。
これは、八雲と過ごした 十三年八か月 の日々を、セツの視点からたどった一冊で、近年も新装版が出版されています。

ドラマ ばけばけ は、この夫婦の物語から着想を得て、記者 レフカダ・ヘブン松野トキ の人生を描いています。
制作チームは、セツのまなざしにある「静かな愛情」と「ちょっとした生活の大変さ」まで含めて、歌の世界に落とし込みたいと考えていたそうです。

村橋さんは、詩人 山之口貘 の作品 「賑やかな生活である」 も一つの指針にしていたと話しますが、それもあえて ハンバート ハンバート には伝えなかったとのこと。
「できあがった歌から、自然とその空気がにじみ出てくるはず」という信頼があったのだとわかります。

歌詞が生んだ名シーン トキとヘブンの散歩とプロポーズの場面

主題歌が決まると、今度はドラマのほうが歌に引っ張られていきます。

演出の村橋さんは、「松野トキレフカダ・ヘブン が結ばれるシーンは、この曲がなかったら生まれていなかった」と語りました。

二人が並んで歩く散歩の場面。
静かな道を、言葉少なに歩く背中。

このシーンは、笑ったり転んだり の歌詞からヒントを得て生まれたものだそうです。

歌の中に描かれる「転びながらも一緒に歩いていく二人」の姿と、ドラマの二人の人生が重なり合うことで、視聴者の心に残る名場面になりました。

ドラマの舞台となった 松江市 は、実際にも水の都と呼ばれ、宍道湖や堀川など、静かな水辺の風景に囲まれています。
その景色の中で流れる 笑ったり転んだり は、画面を通して見ていても、不思議と心が落ち着くように感じられます。

最終回トーク 「ねーっていうしかない」物語と歌の余韻

番組では、ドラマの最終回についてのスタジオトークもありました。

視聴者の心に残ったラストシーンや、トキとヘブンのその後を思い浮かべながら、出演者たちは「ねーっていうしかないわね」と、言葉にならない余韻を共有していました。

物語が終わっても、毎朝流れる主題歌は続いていきます。
ドラマの放送が終わったあとも、笑ったり転んだり を聞くたびに、視聴者はドラマのワンシーンをきっと思い出してしまうはずです。

曲名「笑ったり転んだり」に込めた“旅”と“転がっていく人生”のイメージ

ここで、視聴者からの素朴な疑問が投げかけられました。

「どうして曲名を 笑ったり転んだり にしたのですか?」

佐野さんは、ドラマのモデルである 小泉八雲セツ の人生を思いながら、「これは旅だな」と感じたと話します。

遠い外国から日本にやってきて、言葉も文化も違う土地で、転びながらも前に進んでいく。
それは、ドラマの レフカダ・ヘブン松野トキ の人生にも重なりますし、現代を生きる私たちにも重なってきます。

「そこから転がっていくイメージが浮かんだんです」

うまくいく日もあれば、うまくいかない日もある。
それでも「笑ったり、転んだり」をくり返しながら進んでいく――そんな、長い旅のような人生へのまなざしが、曲名に込められていることがわかります。

インパクトある歌詞「野垂れ死ぬ」はどう生まれたのか

番組の中でも、ひときわ話題になったのが、歌詞に出てくる「野垂れ死ぬ」という言葉です。

「どうして、あの言葉を入れたんですか?」という質問に、佐藤さんは少し困った表情で「思いついたから、思いついた」と答えました。

ただショッキングな言葉を使いたかったわけではありません。
「いつか野垂れ死ぬかもしれない」という少し投げやりなフレーズの中に、「だからこそ今を大事にしよう」という前向きさが隠れていると感じた人も多いはずです。

人生の終わりまできれいごとではまとめない。
でも、その不器用な正直さごと抱きしめてくれるのが、ハンバート ハンバート の歌の魅力でもあります。

全国ツアー初日・松江公演 島根県民会館で鳴り響いた主題歌

番組の後半では、ハンバート ハンバート の全国ツアー初日となった 島根県民会館 でのライブが紹介されました。

ドラマの物語の舞台となった 松江市
そこに、主題歌を歌う本人たちがやってきて、観客の前で 笑ったり転んだり を歌う――まさに凱旋のようなステージです。

映像では、会場いっぱいの拍手と、静かに聴き入るお客さんの表情が映し出されました。
ドラマを見てきた人たちにとって、この曲は単なる主題歌ではなく、自分の毎日の時間に寄り添ってくれた「もう一人の登場人物」のような存在です。

宍道湖や堀川といった水辺の風景に囲まれた 松江市 には、もともと文学や歴史の香りが強く残っています。小泉八雲が暮らした町としても知られ、街中にはゆかりの地が点々としています。
そうした土地で鳴り響く主題歌は、ドラマと現実の境目をやわらかく溶かしてくれるようでした。

物語の舞台・松江市での凱旋ライブと、幅広い世代に愛される理由

スタジオに戻ると、出演者たちは一様に「今の私たちの生活にもつながっている」と口をそろえます。

介護や子育て、仕事の重圧、人間関係のもつれ。
どの世代にも、それぞれの「しんどさ」があります。

そんな日々の中で、笑ったり転んだり は、「ちゃんと頑張れていない自分」を責めるのではなく、「それでも、まあ一緒に行こうよ」と寄り添ってくれる歌です。

佐藤さんは、「人から言ってもらって、はじめて自分のことが分かることが多い」と話します。
視聴者から届いた手紙やコメントを読むことで、この曲がどんなふうに届いているのか、逆に教えてもらっているのだと感じているそうです。

だからこそ、この歌は子どもからお年寄りまで、幅広い世代に愛されているのでしょう。

高石さん&トミーさんが選ぶ紅白歌合戦でのベストパフォーマンス

最後にもう一度、パフォーマンスの話に戻ります。

高石さんが「ベストパフォーマンス」として挙げたのは、紅白歌合戦 での 笑ったり転んだり でした。

「パワーがホール全体を包んでいた」「すごくくらった」と語る高石さん。
その言葉の通り、あのステージでは、ドラマを見てきた一年間の思いが、一気にあふれ出たような熱量がありました。

このとき番組では、松江で撮影された高石さんとトミーさんの未公開写真も紹介されました。
ドラマと歌を支え続けた2人から、ハンバート ハンバート への感謝の言葉で番組は締めくくられます。

転びながらも、笑いながら進んでいく。
笑ったり転んだり は、ドラマ ばけばけ を越えて、私たち一人ひとりの毎日の「物語」に、静かに寄り添ってくれる歌なのだと感じさせてくれる特集でした。

【あさイチ】プレミアムトーク トミー・バストウ|ばけばけ告白シーンと日本語独学10年、ヘブン誕生の裏側 2026年1月9日


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