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NHK【時空鉄道 〜あの頃に途中下車〜】小田急線の歴史と名所がつながる 鮎釣り列車と四谷軒牧場の“時間旅行”|2026年1月31日

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小田急線がつなぐ“あの頃”へ旅に出る

このページでは時空鉄道〜あの頃に途中下車〜(2026年1月31日放送)の内容を分かりやすくまとめています。

新宿から成城学園前へ――わずか数駅の間に、臨時列車が走り、参拝客があふれ、若いアーティストたちが夢を追いかけていた時代がありました。

鮎釣り列車や納涼電車が駆け抜けた小田急線。沿線の街には牧場が残り、特撮スタジオが息づき、演劇の聖地が生まれていきます。

現在の風景の中に、確かに残る“あの頃”。レールの上を流れてきた思い出をたどる旅が始まります。

小田急線・新宿〜成城学園前の“時空鉄道”とは

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時空鉄道〜あの頃に途中下車〜は、東京の私鉄の中でも物語性の強い小田急線をテーマに、「あの頃」の風景と人の記憶をたどるシリーズです。今回の舞台は、1927年に開業した新宿駅成城学園前駅の区間。通勤電車としておなじみの区間が、かつてはレジャー列車や臨時列車が走る“遊びの鉄道”でもあったことが語られます。

番組冒頭では、鮎釣り客のために、夜通し川へ向かう臨時列車が走っていたエピソードや、車内でビールを味わいながら江の島まで往復できる「納涼電車」の存在が紹介されました。小田急では、夏の江ノ島行きロマンスカーで車内ビールを楽しめる「納涼ビール列車」が運行され、「ビール特急」「納涼ロマンスカー・すずかぜ号/いそかぜ号」といった列車が新宿から江の島方面へ走っていたと言われています。

やがて沿線人口が急増すると、小田急線は通勤・通学路線としての顔を強めます。ラッシュ時の混雑率は200%を超え、朝の新宿方面は身動きが取れないほど。こうした状況を抜本的に変えるため、1989年から東北沢駅和泉多摩川駅間10.4kmの複々線化工事が始まり、2018年に完成しました。複々線化によって、線路の本数は上下4本になり、開かずの踏切が次々と姿を消し、所要時間も短縮されています。

番組では、昔の鮎釣り列車や納涼電車の映像とともに、複々線化後の高架・地下区間の映像を重ね、「遊びの鉄道」と「都市インフラ」としての小田急線の時間の流れを、斎藤工清水ミチコが思い出を交えながら語っていました。

南新宿〜参宮橋〜代々木八幡 神社と終夜臨時列車の記憶

斎藤工が「小学生の頃から通学に使っていた」と語るのが、小田急線の内側区間です。その中でも南新宿駅は、全70駅の中でも1日の平均乗降人員が最下位クラスの、静かな小駅として知られています。2022年度のデータでは、1日あたり約3,500人台と、同じく少ない足柄駅と“最下位争い”をしているほど。大ターミナル新宿駅からわずか1駅にもかかわらず、周囲は予備校や病院が点在する落ち着いた住宅エリアで、「知る人ぞ知る」駅になっています。

隣の参宮橋駅は、明治神宮西口(参宮橋口)にもっとも近い駅として有名です。駅から西門の鳥居までは徒歩約4分。初詣の時期には、ここから本殿へと向かう参拝客で、駅前から参道までが人で埋まります。
かつては、郊外からの参拝客のために、参宮橋駅に停車する臨時列車や特急「初詣号」が運転され、その後継として、大晦日〜元旦にかけて走るロマンスカー「ニューイヤーエクスプレス号」が登場しました。この列車の一部は、明治神宮最寄りとして参宮橋駅に臨時停車し、終夜運転とともに“初詣列車”として親しまれてきました。

さらに西へ進むと、代々木八幡駅があります。駅から徒歩5分ほどの高台には、パワースポットとして注目される代々木八幡宮が鎮座。応神天皇を主祭神とし、境内からは縄文〜古墳時代の住居跡が見つかっており、「代々木八幡遺跡」として区の文化財にも指定されています。
駅の東側には代々木公園と神社の森が広がり、そのさらに先にNHK放送センター。番組内で斎藤工が語ったように、この一帯は「都会のど真ん中なのに、急に緑が濃くなるエリア」として、俳優やクリエイターにとっても特別な場所です。

下北沢と本多劇場 カルチャーを生んだ線路沿いの街

下北沢駅周辺は、「若者とアーティストが集う街」として全国区の知名度を誇ります。小田急線と京王井の頭線が交差し、古着屋、ライブハウス、小劇場、カフェが狭い路地にギュッと集まったエリアです。その象徴が、演劇専用劇場の本多劇場。1982年開場、客席386席の中劇場で、野田秀樹、松尾スズキ、宮藤官九郎ら、現代演劇をリードする作家・演出家がここから飛び立ちました。

番組では、斎藤工が「演劇を学んだ自分にとって、本多劇場のステージに立てたことは夢の到達点だった」と語り、創設者の本多一夫への感謝を口にします。下北沢は、ローカルな私鉄駅前の商店街でありながら、日本中の演劇人が集まる“聖地”になりました。小田急線が都心と郊外をつなぐだけでなく、カルチャーのハブとして機能していることが、ここではっきり見えてきます。

さらに近年、東北沢駅世田谷代田駅の地下化と複々線化によって生まれたのが、全長約1.7kmの線路跡地を活用したプロジェクト「下北線路街」です。ここには温泉旅館、学生寮、商業施設、イベントスペースなど、多様な施設が並び、線路の上に“新しい街”が出現しました。
番組でも、整備前の高架や踏切の映像と、現在の下北線路街の風景を対比させながら、「鉄道が動くことで街の性格も変わる」という視点で小田急線の時間軸を描いています。

経堂と四谷軒牧場 東京23区最後の牧場があった駅

経堂駅周辺は、いまや学生街・住宅街として人気の高いエリアですが、かつては都内有数の酪農地帯でした。その象徴が、老舗ブランドとして知られた四谷軒牧場です。もともと明治20年に四谷で創業し、昭和5年に現在の世田谷区赤堤付近へ移転。約4,000坪の敷地に、ピーク時には約120頭の乳牛を飼育していたと言われます。東京23区内で最後まで残った牧場として、昭和60年(1985年)まで営業を続けました。

番組では、経堂駅周辺の当時の写真と現在の街並みを重ねながら、「牛舎の跡地がいまは住宅地になっている」「牧場の名残を伝える石碑がひっそり残っている」といった“時空のずれ”を取り上げます。
そして、斎藤工が「初めてのキスは経堂のカラオケボックスだった」と照れながら明かすシーンも印象的でした。酪農の街から住宅街へ、そして若者の思い出が積み重なる街へ――経堂駅は、小田急線沿線のライフスタイルの変化をそのまま映すような存在なのです。

祖師ヶ谷大蔵とウルトラマン商店街 特撮が暮らしに溶け込む街

祖師ヶ谷大蔵駅は、特撮ファンにとって特別な駅です。ここには、ウルトラマンの生みの親である円谷英二が設立した円谷プロダクションの拠点がありました。2005年にスタジオ機能は移転しましたが、その歴史を受け継ぐ形で、駅周辺の3つの商店街が一体となって名乗っているのがウルトラマン商店街です。ウルトラマンの像やバナー、BGMが商店街のあちこちに配され、「日常の中にウルトラマンがいる街」として観光スポットにもなっています。

番組では、シン・ウルトラマンで主演を務めた斎藤工が、父親が「ウルトラマンタロウ」の現場でアルバイトをしていたことを語り、「祖師ヶ谷大蔵は、仕事と家族の記憶が交差する場所」と話します。祖師ヶ谷大蔵駅のホームから見える商店街の看板や、商店街に設置されたウルトラマン像の映像を挟みながら、特撮スタジオと住宅街が隣り合う“東京らしい非日常”が描かれました。

同じ区間には、千歳船橋駅豪徳寺駅など、静かな住宅街の玄関口として親しまれる駅も並びます。こうした駅を縫うように走る小田急線が、映画や特撮、音楽のクリエイターたちの通勤路・通学路だったことが、番組を通して立体的に浮かび上がってきます。

成城学園前と東宝スタジオ 映画人が行き交う高級住宅街

シリーズの今回の終点となるのが、成城学園前駅です。駅周辺は戦前からの邸宅街で、閑静な住宅地と学園都市として知られています。その一角に、1932年創立の東宝スタジオ(旧・東宝撮影所/P.C.L.)があります。前身の写真化学研究所(P.C.L.)がこの地に最新鋭の録音スタジオを建設し、やがて映画スタジオとして発展。1943年に「東宝映画」、さらに「東宝株式会社」と社名を変え、現在も日本映画の中枢拠点として機能しています。

成城学園前駅南口から徒歩約10分の住宅街を抜けると、ゴジラ像と『七人の侍』の壁画が出迎えるスタジオ正門が現れます。ここからは、数え切れないほどの名作映画やドラマが生まれてきました。
番組では、成城の街並みとスタジオの映像を背景に、清水ミチコが「小田急線の歴史が、映像や音楽の未来を作ってきた」と語り、小田急線が単なる通勤路線を超えた“カルチャー・ライン”であることを強調します。

一方で、この区間は激しい通勤ラッシュとも向き合ってきました。朝の混雑率200%を超える状況を受け、東北沢駅和泉多摩川駅間で進められた複々線化事業により、ピーク時の列車本数は増え、所要時間の短縮とともに「開かずの踏切」が解消されました。
番組終盤では、踏切が40分以上も開かなかった頃の映像と、現在の高架・地下区間の映像をつなぎながら、「人の暮らしと街の表情を変えてきたのは、一本のレールの通り道だった」と断言するナレーションが印象的に流れます。

このように、時空鉄道〜あの頃に途中下車〜の小田急線回は、新宿駅成城学園前駅という限られた区間の中に、参拝列車、レジャー列車、牧場、特撮スタジオ、演劇の聖地、高級住宅街という多彩な“レールの記憶”を凝縮して見せた回でした。

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