24年間帰らない旅人の正体とは
日本を出てから24年以上、一度も帰国せずに世界を巡り続ける岩崎圭一。徒歩や自転車、ボートなど人力だけで進むその旅は、普通の世界一周とはまったく違います。『クレイジージャーニー☆世界を一周するまで24年間一度も日本に戻らない男(2026年5月4日放送)』でも取り上げられ注目されています 。なぜここまで続くのか、その裏にある考え方や生き方を知ると、見え方が大きく変わります。
この記事でわかること
・岩崎圭一が24年間帰国しない理由
・世界一周が終わらない本当の仕組み
・旅を続けるためのお金の作り方
・大西洋横断など常識外の挑戦の実態
・「旅=生き方」と言われる価値観の正体
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24年間帰国しない旅人・岩崎圭一とは何者か
岩崎圭一さんは、日本を出発してから24年以上、一度も帰国せずに世界一周を目指している旅人です。訪れた国は約60か国以上。普通の旅行やバックパッカー旅とは違い、人生そのものを旅にしているような存在です。『クレイジージャーニー☆世界を一周するまで24年間一度も日本に戻らない男』でも注目される理由は、この「長さ」だけではありません。
すごいのは、ただ海外を転々としているのではなく、人力で世界を回ることにこだわっている点です。
飛行機で一気に移動するのではなく、自転車、徒歩、ヒッチハイク、手漕ぎボートなど、自分の体とその場の出会いを使って進んでいきます。
つまり岩崎さんの旅は、「どこへ行ったか」よりも、「どうやって進んだか」に価値があります。
普通なら、世界一周は計画を立てて、数か月から数年で終えるものです。
でも岩崎さんの場合は、最短ルートではなく、気になった場所へ寄り道し、人と出会い、そこで起きたことを受け止めながら進みます。
だからこそ、旅というより生き方の実験に近いのです。
なぜ世界一周が終わらないのか その理由
岩崎さんの世界一周が24年以上も終わらない理由は、単に「のんびりしているから」ではありません。
大きな理由は、効率より経験を優先しているからです。
普通の世界一周なら、ルートを決めて、飛行機や鉄道で効率よく国を移動します。
しかし岩崎さんは、人力移動にこだわります。
人力移動には時間がかかります。
自転車なら雨の日も坂道もあります。
徒歩なら1日に進める距離は限られます。
ボートなら天気や波に左右されます。
それでも岩崎さんは、その不便さを旅の一部として受け入れています。
さらに、定職につかず、旅先でお金を作りながら進むため、移動だけに集中できるわけではありません。
お金が足りなければ、現地で稼ぐ必要があります。
何か面白い場所や人に出会えば、予定を変えて寄り道もします。
つまり、岩崎さんの旅はこういう形です。
・早くゴールする旅ではない
・決まった道を進む旅ではない
・お金をためてから動く旅でもない
・その場で考え、その場で生きる旅
このスタイルだから、24年という長い時間がかかっているのです。
でも見方を変えると、これは「終わらない」のではなく、終わらせることだけを目的にしていないとも言えます。
お金はどうしてる?現地調達型の旅スタイル
多くの人が一番気になるのは、「そんなに長く旅をして、お金はどうしているの?」という点です。
岩崎さんは、旅の資金を主に路上パフォーマンスなどで作ってきました。特に手品は大きな武器になっています。海外の街角でマジックを披露し、その場でお金を得ながら旅を続けてきたことが知られています。
これは、ただの節約旅とは違います。
普通なら、先にお金をためてから旅に出ます。
でも岩崎さんは、旅の途中でお金を作ります。
そのためには、言葉が通じない場所でも人を楽しませる力が必要です。
手品は、言葉が少なくても伝わります。
子どもでも大人でも、驚きや笑いでつながれます。
ここがとても面白いところです。
岩崎さんにとって、手品は単なる芸ではなく、世界を移動するための共通言語になっています。
しかも、その手品が海外の大型オーディション番組への出演につながり、大きな注目を集めました。2022年にはイギリスの番組でゴールデンブザーを獲得し、2023年にはアメリカ版のオールスター企画にも出演しています。
旅費を稼ぐための手品が、世界中に知られるきっかけになった。
ここに、岩崎さんの旅の面白さがあります。
「お金がないから無理」ではなく、
「今ある力でどうにかする」。
この考え方が、岩崎さんの旅を支えています。
大西洋6200km横断の衝撃エピソード
岩崎さんの旅の中でも、特に強烈なのが大西洋横断です。
大西洋を手漕ぎボートで渡るという挑戦は、普通の旅行とはまったく違います。
距離は約6200km、期間は106日間。自身の発信でも、2023年に手漕ぎボートで大西洋を横断し、106日、6265kmだったと紹介されています。
これは、飛行機なら数時間で越える海を、自分の腕で少しずつ進むということです。
海の上では、逃げ場がありません。
悪天候になっても、すぐに安全な場所へ戻れません。
食料が減っても、コンビニはありません。
体調が悪くなっても、すぐに病院へ行けません。
夜になれば、まわりは真っ暗な海です。
この挑戦がすごいのは、体力だけではありません。
必要なのは、孤独に耐える力、不安と向き合う力、毎日同じ作業を続ける心の強さです。
手漕ぎボートで海を渡るということは、毎日こぎ続けるということです。
大きな景色の変化がない日もあります。
思うように進まない日もあります。
それでも、少しずつ前へ進むしかありません。
このエピソードが多くの人を引きつけるのは、「すごい冒険だから」だけではありません。
私たちの日常にも似ている部分があるからです。
すぐに結果が出ない。
先が見えない。
不安がある。
でも、今日できることを少しずつやる。
大西洋横断は極端な挑戦ですが、そこにある考え方は、仕事や生活にも重なります。
普通の世界一周との違いと異次元の生き方
普通の世界一周と岩崎さんの旅は、まったく別物です。
一般的な世界一周は、だいたいこのような形です。
・期間を決める
・予算を決める
・行きたい国を決める
・航空券や宿を手配する
・帰国日もある程度決める
つまり、旅行としての世界一周です。
一方で、岩崎さんの世界一周は、生活そのものが旅です。
ゴールまでの道のりを短くするのではなく、道のりで起きることを大事にしています。
予定通り進むことよりも、予想外の出会いや出来事を受け止めます。
ここが、多くの人にとって衝撃的です。
現代の生活では、効率がとても重視されます。
早く移動する。
早く稼ぐ。
早く結果を出す。
無駄を減らす。
でも岩崎さんの旅は、その逆です。
時間がかかる。
予定が変わる。
遠回りする。
安定しない。
それなのに、そこに強い魅力があります。
なぜなら、岩崎さんの生き方は、私たちが普段忘れがちな「自由とは何か」を見せてくれるからです。
自由は、楽なことだけではありません。
自由には、不安定さもあります。
自分で選ぶぶん、責任もあります。
守られないぶん、工夫が必要です。
岩崎さんは、その自由の明るい部分も厳しい部分も、まるごと引き受けて旅を続けています。
だから、ただの珍しい旅人ではなく、現代社会とは逆方向に進む人として注目されるのです。
「旅=生き方」岩崎圭一の価値観とは
岩崎さんの旅を深く見ると、中心にあるのは「世界一周を達成したい」という目標だけではないように感じます。
もちろん、世界一周は大きな目的です。
でも、それ以上に大切なのは、どう生きるかです。
人力で進む。
現地で稼ぐ。
寄り道する。
人と出会う。
トラブルも旅の一部にする。
この姿勢は、効率を優先する生き方とはまったく違います。
岩崎さんの旅は、見る人にこんな問いを投げかけます。
「安定していることだけが幸せなのか」
「早くゴールすることだけが正解なのか」
「遠回りには、本当に意味がないのか」
「自分の人生を、自分で選べているのか」
もちろん、誰もが岩崎さんのように旅をする必要はありません。
24年も帰国せず、人力で世界を回る生活は、簡単にまねできるものではありません。
でも、考え方として学べることはあります。
それは、人生は最短距離で進まなくてもいいということです。
遠回りしたから出会える人がいます。
失敗したから身につく力があります。
お金が少ないから工夫が生まれます。
予定外の出来事が、人生を大きく変えることもあります。
岩崎圭一さんが注目される本当の理由は、ただ「24年間帰らないから」ではありません。
自分の体、自分の技、自分の判断で世界を進み続けているからです。
その姿は、便利で安全な時代に生きる私たちに、少しだけ勇気をくれます。
「こんな生き方もあるんだ」
「正解は1つじゃないんだ」
そう思わせてくれるところに、岩崎圭一さんの旅の大きな意味があります。
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