「雨音がやさしく聞こえる傘」と一致する注目商品
日本テレビ「ぶらり途中下車の旅」2026年9月5日放送回では、「雨音がやさしく聞こえる!二重作りの雨傘」が紹介されます。
この説明と非常によく一致する商品が、丸安洋傘が開発した「サイレントアンブレラ」です。
番組側はまだ商品名を公表していないため登場商品と断定はできませんが、サイレントアンブレラは実際に特殊な二重構造で雨音を抑えるために開発された傘です。
この記事でわかること
- サイレントアンブレラが生まれた理由
- 雨音を抑える二重構造の仕組み
- 約18年を費やした開発の経緯
- 現在の価格・サイズ・購入方法
開発のきっかけは視覚障害者からの相談

サイレントアンブレラは「静かな高級傘を作ろう」と企画された商品ではありません。
約18年前、視覚障害のある客から丸安洋傘に寄せられた相談が出発点でした。
視覚に障害がある人にとって、自動車の走行音、白杖が地面に当たる音、音響式信号機など、周囲から聞こえる音は安全に歩くための重要な情報になります。
ところが雨の日は、傘に雨粒が当たる大きな音によって周囲の音が聞き取りづらくなる。
そこで「雨音のしない傘を作ってほしい」という依頼が寄せられました。
最初の試作品には「洗濯ネット」を使った
開発は簡単ではありませんでした。
最初に試した素材のひとつが洗濯ネットです。
傘の外側にネット状の素材を設けて雨粒の衝撃を和らげようとしましたが、雨をうまく弾けず、十分に音を小さくすることもできませんでした。
その後もさまざまな素材や構造を試し、開発開始から約18年後、軽い素材を使いながら生地同士の間に適切な「隙間」を設ける現在の構造にたどり着きました。
メッシュと傘生地の二重構造で雨粒の衝撃を和らげる
サイレントアンブレラは、通常の傘生地の外側にもう1層を持つ特殊二重構造です。
丸安洋傘の公式説明では、生地と生地の間に空気の層を設けています。
神奈川工科大学での計測データとして、公式サイトは雨音を30~35%低減すると紹介。一般的なビニール傘で50~60dB程度になる雨音を、図書館の室内程度に近い30~40dBに抑えるとしています。
完全に無音になる傘ではなく、「周囲の必要な音を聞き取りやすくするために雨音を弱める」という発想です。
二重構造が日傘の遮熱にもつながった
興味深いのは、雨音対策のために作った二重構造が、結果的に強い遮熱効果にもつながったことです。
2枚の生地の間にできる空気層が断熱材のように働き、丸安洋傘は一般的な日傘と比較して内側温度を10℃以上低減するデータを案内しています。
つまり現在のサイレントアンブレラは、
雨の日は雨音を抑える
晴れの日は強い日差しや熱を遮る
という晴雨兼用傘になっています。
もともと狙っていた性能とは別の価値が後から生まれたという、商品開発としても面白い経緯です。
2022年の発売後、利用者の中心は視覚障害のある人だった
関西テレビの2024年取材によると、サイレントアンブレラは2022年10月に販売を開始。
取材時点までに約300本の注文があり、その多くが視覚障害のある利用者だったといいます。
実際に使用した全盲の学校教員からは、一般的な傘より周囲の音が聞き取りやすくなり、雨の日の歩行が楽になったという声も紹介されています。
最近では聴覚過敏の人からの注文も増えていると報じられています。
現在のサイレントアンブレラは26,400円
発売当初の記事では19,800円の商品として紹介された時期もありますが、2026年9月現在の丸安洋傘公式オンラインショップでは、現行のサイレントアンブレラは26,400円で販売されています。
主なモデルは、
- 60cmサイレントアンブレラ:26,400円
- 外親骨60cm・内親骨55cm
- 直径約100cm
- 重量約460g
- 日本製・手開き
また、バッグに収めやすくした55cmのショートタイプも26,400円で、重量は約380gです。
一般的な傘よりかなり高価ですが、大量生産品ではなく、職人が国内で手作りしています。
壊れたら終わりではなく修理にも対応
丸安洋傘は傘の修理・お直しにも対応しています。
公式ページでもサイレントアンブレラを修理可能な製品として案内しています。
2万円を超える商品だからこそ、使い捨てではなく長く使える体制まで含めて購入を検討したいところです。
購入方法
現在は丸安洋傘の公式オンラインショップから購入できます。
カラーや在庫は時期によって変わるため、商品ページで確認が必要です。
テレビ番組で紹介された場合、一時的にアクセスや注文が集中する可能性があります。欲しい色やモデルが決まっている場合は在庫状況も確認しておくとよさそうです。
まとめ
サイレントアンブレラは、雨の日の音を楽しむための傘ではなく、「周囲の音を聞き取る必要がある人」の声から生まれました。
視覚障害者からの相談をきっかけに約18年をかけて開発され、メッシュと傘生地を組み合わせた特殊二重構造によって雨音を抑えます。
しかも二重構造の空気層が遮熱にも働き、現在は晴雨兼用傘へ進化しています。
番組予告の「雨音がやさしく聞こえる」「二重作り」という2つの特徴と極めて近い商品ですが、放送前時点では番組登場商品との正式な紐付けは未発表です。
参考リンク
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