江戸の人を驚かせた焼き饅頭
名前だけを見ると海外から伝わった洋菓子のようですが、亜墨利加饅頭は江戸末期に東京の老舗和菓子店・梅花亭で生まれた焼き饅頭です。白餡を薄い皮で包み、香ばしいくるみをのせた素朴な味わいで、現在の栗まんじゅうにつながる菓子ともいわれています。
『よじごじDays「江戸の歴史も学べる!門前仲町グルメ」(2026年7月15日放送)』でも、門前町に残る歴史的な菓子として登場します。
この記事でわかること
・亜墨利加饅頭の中身と味の特徴
・購入できる梅花亭の店舗
・値段、賞味期限、通販方法
・栗まんじゅうや佛蘭西饅頭との違い
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亜墨利加饅頭は白餡とくるみを使った焼き饅頭

(出典:【中央区 和みの散歩】「梅花亭」の亜墨利加万頭と仏蘭西万頭(新川二丁目)(1/3ページ)|和みの散歩|中央区民マガジン)
亜墨利加饅頭は、白餡を薄い皮で包み、上にくるみをのせて焼いた和菓子です。
一般的な蒸し饅頭とは違い、パンを焼くような窯を使って香ばしく仕上げられています。薄い皮の中には白餡がしっかり詰まり、くるみの歯ごたえと香りがアクセントになっています。
名前からバターやクリームを使った洋菓子を想像する人もいるかもしれませんが、味の中心にあるのは白餡です。見た目と製法には西洋菓子の新しさがありながら、食べると和菓子らしい落ち着いた甘さを感じられる、和洋折衷の焼き菓子といえます。
たしかに「亜墨利加」という名前だけでも気になりますが、実際には派手な味ではありません。個人的には、白餡とくるみという控えめな組み合わせだからこそ、長く残ってきたのだと感じます。
なぜ「亜墨利加」という名前が付いたのか
梅花亭は嘉永3年、現在の西暦でいう1850年に創業しました。
その3年後の嘉永6年、1853年に作られたのが亜墨利加饅頭です。この年は、ペリー率いる黒船が日本へ来航した年でもあります。
当時は蒸して作る饅頭が一般的でしたが、初代店主は「西洋人は窯で菓子を焼く」という話をヒントに、パン窯のような窯を使う菓子を考案しました。
黒船来航によってアメリカへの関心が急速に高まっていた時代だったため、「亜墨利加」の名を付けて売り出したと伝えられています。
初めて知ると少し驚きますが、現在の新商品と同じように、当時の大きな話題を商品名に取り入れた菓子でもあったのです。歴史を知ってから食べると、単なる白餡の焼き饅頭とは違った面白さが見えてきます。
亜墨利加饅頭を買える梅花亭の店舗
梅花亭には、東京都内に次の3店舗があります。
| 店舗 | 住所 | 営業時間 | 休業日 |
|---|---|---|---|
| 本店 霊岸島・新川 | 東京都中央区新川2-1-4 | 平日9:00~17:00 | 土・日・祝日 |
| 小伝馬店 | 東京都中央区日本橋小伝馬町12-5 | 平日10:00~17:00 | 土・日・祝日 |
| 深川店 | 東京都江東区富岡1-13-10 | 10:00~16:00 | 年中無休 |
門前仲町を散策しながら買う場合は、深川不動尊仲見世にある深川店が便利です。東京メトロ東西線の門前仲町駅1番出口から徒歩約1分の場所にあります。
本店と小伝馬店は平日のみの営業ですが、深川店は年中無休と案内されています。土日や祝日に訪れる場合は、深川店が選びやすいでしょう。
ただし、亜墨利加饅頭は手作りの菓子です。売り切れや製造状況によって店頭にない可能性もあるため、確実に購入したい場合は事前に電話で在庫を確認しておくと安心です。
値段は店頭単品より詰め合わせ価格が確認しやすい
亜墨利加饅頭の最新の単品価格は、公式の商品案内には掲載されていません。
公式通販で確認できるのは、亜墨利加饅頭や佛蘭西饅頭などを組み合わせた焼き菓子の詰め合わせです。
| 詰め合わせ | 税込価格 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 焼き菓子6個入れ | 1,650円 | 亜墨利加饅頭2個、佛蘭西饅頭2個、ももやま2個 |
| 焼き菓子8個入れ | 2,350円 | 亜墨利加饅頭、佛蘭西饅頭、ももやま、みかさやま各2個 |
| 焼き菓子10個入れ | 2,700円 | 亜墨利加饅頭3個、佛蘭西饅頭3個、ももやま4個 |
通販価格には箱代なども含まれるため、単純に個数で割った金額が店頭の単品価格になるわけではありません。
自分用に1個だけ買いたい場合は店頭で価格を確認し、手土産や食べ比べ用なら詰め合わせを選ぶのが分かりやすいでしょう。実際に選ぶなら、亜墨利加饅頭だけでなく佛蘭西饅頭も入ったセットのほうが、梅花亭らしい歴史を楽しめると思います。
賞味期限は製造日から4日
公式通販で案内されている賞味期限は、製造日から4日です。
添加物を使わず、昔ながらの製法で一つずつ作られているため、一般的な個包装の土産菓子と比べると日持ちは短めです。
特に通販では、次の点に注意が必要です。
・北海道や九州など、配送に日数がかかる地域
・日曜日や月曜日を配達希望日に指定した場合
・受け取った翌日以降に人へ渡す場合
製造日からの日数なので、商品が届いてから丸4日食べられるとは限りません。
個人的には、この日持ちの短さがいちばん確認したいポイントです。旅行の初日に買って数日持ち歩くより、帰宅日や人に渡す直前に購入したほうが安心です。
店頭で購入する場合も、包装に書かれた期限を確認し、「いつ食べるのか」「いつ渡すのか」を考えて個数を決めると失敗しにくくなります。
通販では亜墨利加饅頭入りの詰め合わせを購入できる
梅花亭には公式通販があり、遠方からでも取り寄せが可能です。
ただし、亜墨利加饅頭だけを必要な個数購入する形ではなく、主に焼き菓子の詰め合わせとして販売されています。
少ない個数から試したい場合は、亜墨利加饅頭が2個入った6個セットが選びやすいでしょう。佛蘭西饅頭やももやまも一緒に入っているため、味の違いを比べられます。
通販を利用するときは、商品代とは別に送料がかかります。賞味期限が短いため、不在で受け取りが遅れないよう、確実に受け取れる日時を指定することも大切です。
掲載商品や在庫状況は変わることがあります。注文画面で販売状況、発送日、到着予定日を確認してから申し込んでください。
門前仲町で買う前に確認したい営業時間と休業日
門前仲町で亜墨利加饅頭を買うなら、梅花亭 深川店が最寄りです。
現在案内されている基本情報は次のとおりです。
・住所:東京都江東区富岡1-13-10
・営業時間:10:00~16:00
・休業日:年中無休
・最寄り出口:門前仲町駅1番出口
・電話番号:03-3641-3528
深川不動尊の仲見世にあるため、参拝や門前仲町散策の途中に立ち寄りやすい店舗です。
注意したいのは、閉店時間が16時と比較的早いことです。夕方に訪れる予定なら、時間だけでなく在庫も確認しておくと安心でしょう。
年中無休の案内でも、行事や臨時の事情で営業時間が変わる可能性はあります。遠方から亜墨利加饅頭を目当てに向かう場合は、当日に電話で確認しておくのが確実です。
栗まんじゅうとは似ているが栗が主役ではない
亜墨利加饅頭は、梅花亭によって栗まんじゅうの祖と紹介されています。
ただし、亜墨利加饅頭そのものは、栗を丸ごと包んだ菓子ではありません。中身は白餡で、上にのっているのも栗ではなく、くるみです。
一般的な栗まんじゅうは、栗に似せた色や形に焼き上げたり、白餡に栗を混ぜたり、甘露煮の栗を包んだりするものがあります。店によって作り方は異なりますが、卵黄を塗ってつやのある焼き色を付けた商品がよく見られます。
亜墨利加饅頭から受け継がれたのは、必ずしも栗という材料ではなく、餡を薄い皮で包んで窯で焼くという発想です。
「栗まんじゅうの元祖なら栗が入っているのでは」と思いやすいところですが、ここは買う前に知っておきたい違いです。
佛蘭西饅頭は黒餡とメレンゲを使った洋風の味
亜墨利加饅頭と一緒に並ぶことが多いのが、佛蘭西饅頭です。
佛蘭西饅頭は昭和26年、1951年に6代目の店主が考案しました。大正時代に学んだ洋菓子の技術を取り入れ、黒餡を皮で包み、表面にメレンゲをかけて焼いています。
さらにオレンジピールとドライチェリーが飾られ、見た目にも洋菓子らしさがあります。
| 比較する点 | 亜墨利加饅頭 | 佛蘭西饅頭 |
|---|---|---|
| 生まれた時代 | 江戸末期の1853年 | 戦後の1951年 |
| 餡 | 白餡 | 黒餡 |
| 表面 | 薄い焼き皮とくるみ | メレンゲ、オレンジピール、ドライチェリー |
| 味の印象 | 素朴で香ばしい | 甘みと柑橘の香りがある洋風 |
| 歴史的な特徴 | 栗まんじゅうの祖とされる | 洋菓子技術を取り入れた銘菓 |
白餡のやさしい甘さを好む人には亜墨利加饅頭、こし餡や柑橘の風味を好む人には佛蘭西饅頭が向いています。
どちらか一方を選ぶより、初めてなら両方を食べ比べるのがおすすめです。江戸末期の「亜墨利加」と戦後の「佛蘭西」を同じ店の菓子で比較できるのは、かなり珍しい楽しみ方ではないでしょうか。
買う前は在庫と食べる日を決めておくと安心
亜墨利加饅頭は、珍しい名前だけでなく、江戸末期に新しい焼き方へ挑戦した背景まで楽しめる菓子です。
門前仲町で購入するときは、深川店の営業時間が10時から16時までであることを確認し、確実に欲しい場合は在庫を問い合わせておくと安心です。
また、賞味期限は製造日から4日と短めです。自宅用なのか、当日渡す手土産なのか、数日後に渡す贈り物なのかを決めてから購入しましょう。
白餡とくるみの素朴な亜墨利加饅頭、黒餡とメレンゲの華やかな佛蘭西饅頭。歴史だけでなく味の違いもはっきりしているため、迷ったときは詰め合わせで食べ比べると梅花亭の魅力がよく分かります。
参考リンク
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