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モンテレイ名物カブリートとは?子ヤギを炭火で豪快に焼く郷土料理と有名店【世界で開け!ひみつのドアーズ】

海外文化

モンテレイで食べたい「カブリート」はどんな料理?

『世界で開け!ひみつのドアーズ(ニッポン応援!リフティング旅)(2026年8月26日)』の1200km旅が目指すメキシコ・モンテレイ。サッカーとともに気になるのが、この土地ならではの食文化です。中でもヌエボレオンを代表する料理がカブリート(Cabrito)。子ヤギを炭火で豪快に焼き上げる料理で、モンテレイを訪れるなら知っておきたい名物です。どんな味わい方をするのか、歴史や有名店まで詳しく見ていきます。

この記事でわかること

  • カブリートがどんなメキシコ料理なのか
  • 子ヤギを炭火で焼く「アル・パストール」の作り方
  • ヌエボレオンにヤギ料理が根付いた歴史
  • モンテレイでカブリートを食べられる代表的な店

カブリートは子ヤギを炭火で豪快に焼くモンテレイ名物

カブリートとは、スペイン語で子ヤギを意味する言葉で、メキシコ北東部のヌエボレオンを代表する肉料理です。

州政府も、ヌエボレオンで味わいたい料理としてカブリート、豚肉のアサード、カルネ・アサーダなどを挙げています。単なる観光客向け料理ではなく、この地域の食文化を象徴する存在です。

代表的な食べ方がCabrito al pastor(カブリート・アル・パストール)

子ヤギを串に固定し、炭火のそばで向きを変えながらじっくり焼いていきます。

日本の焼き肉のように薄く切った肉を焼くのではなく、大きな肉を火の近くに立てて時間をかけて焼き上げる豪快なスタイルです。

モンテレイの料理を写真で見たとき、炭火の前にヤギが大きな串で固定されている光景に驚く人も多いでしょう。

「アル・パストール」はタコスの豚肉とは少し違う

メキシコ料理が好きな人なら「アル・パストール」という名前に聞き覚えがあるかもしれません。

日本でも知られるタコス・アル・パストールは、味付けした豚肉を重ね、縦型の回転グリルで焼いて薄く削ぎ落とす料理です。

一方、モンテレイのカブリートでは、子ヤギを大きな状態のまま串に取り付けて炭火で焼きます。

ヌエボレオン州の観光情報で紹介されている作り方も非常にシンプルです。

肉に塩を使い、串に刺して向きを変えながら均等に火を通していきます。焼き上がったら部位ごとに切り分け、サルサ・ボラチャ、レタス、トマト、タマネギなどを添えて食べます。

香辛料を大量に使って味を覆うというより、肉そのものを炭火で焼き上げる料理と考えると分かりやすいでしょう。

ヤギ料理の歴史は17世紀までさかのぼる

カブリートがヌエボレオンの食文化として定着した背景には、北部メキシコの牧畜文化があります。

ヌエボレオン州政府が紹介する地域の食文化史では、1637年、アントニオ・レアルがカデレイタ周辺へ家畜を連れて移り住んだ歴史が伝えられています。

長い移動を支える食料として家畜の肉が利用され、当時の記録にはスープ、焼いた肉、干し肉などが登場します。

つまり、この地域で肉料理が大切にされている背景には、乾燥した北部の土地で続いてきた牧畜と人々の暮らしがあります。

現在のモンテレイは大都市ですが、名物料理をたどると400年近い地域の歴史へつながっていくのがおもしろいところです。

ヌエボレオン北部には「カブリート発祥地」を意味する呼び名も

カブリート文化はモンテレイ市内だけに限られません。

ヌエボレオン州北部の8自治体からなる地域は、観光案内で「La Cuna del Cabrito」と紹介されています。

日本語にすれば「カブリートのゆりかご」といった意味です。

州内ではカブリートをそのまま焼くだけでなく、ソースを使った料理や地域ごとのアレンジもあります。

ヌエボレオンの代表的な料理には、

  • カブリート
  • カルネ・アサーダ
  • アサード・デ・プエルコ
  • タマレス
  • マチャカード
  • エンパルメ
  • チチャロン

などがあり、特に肉料理の豊富さが目立ちます。

ワールドカップをきっかけにモンテレイを知った人にとって、サッカーと同じくらい深掘りしがいがあるのが、この北部メキシコ独特の食文化です。

Mercado Juárezの「El Pipiripau」では伝統的なカブリートを味わえる

モンテレイ中心部でカブリートを味わえる店の1つが、El Pipiripau(エル・ピピリパウ)です。

店があるのはMercado Juárez(メルカド・フアレス)

現在の店につながる歴史は、家族が市場で営んでいた精肉店から始まりました。父や叔父たちは幼いころから市場で働き、飲食店で給仕や皿洗いなども経験。その中でカブリートの調理方法を身につけていきます。

その後、家族で焼いたカブリートを販売する店を開き、現在につながるレストランへと発展しました。

家族が目指したのは、特別な人だけの料理ではなく、さまざまな人がカブリートを楽しめる場所にすることでした。

現在の店舗情報は次の通りです。

  • 店名:El Pipiripau
  • 場所:Mercado Juárez
  • 住所:C. Ruperto Martínez Ote. 115-Local, Centro, Monterrey
  • 営業:10:00~18:00
  • 営業日:月曜~日曜

市場の中にあるため、モンテレイの昔ながらの食文化と街の空気を一緒に味わえるのも特徴です。

「El Rey del Cabrito」もモンテレイを代表する専門店

もう1つ名前を覚えておきたいのが**El Rey del Cabrito(エル・レイ・デル・カブリート)**です。

店名を日本語にすると「カブリートの王様」。

ヌエボレオン州の観光案内でも、伝統的なモンテレイ式のCabrito al pastorを提供する店として紹介されています。

中心部の店舗は、

Constitución 817 Oriente, Centro, Monterrey

にあります。

カブリートを部位ごとに注文できるほか、肉料理や付け合わせなども選べます。

カブリートは日本で日常的に食べる肉ではないため、初めてなら「どの部位を頼めばいいのか」で迷うところです。複数人なら数種類を分けて食べると、部位による違いも楽しみやすくなります。

モンテレイではカルネ・アサーダも外せない

カブリートと並んで重要なのがカルネ・アサーダ(Carne Asada)です。

直訳すれば「焼いた肉」ですが、ヌエボレオンでは単なるメニュー名以上の存在。家族や友人が集まり、肉を焼いて食べる文化そのものが地域の伝統になっています。

ヌエボレオン州もワールドカップに向けて地域を紹介する際、カブリート、チチャロン、トルティーヤ・デ・アリーナなどと並んでカルネ・アサーダを代表的な食文化として挙げています。

そのためモンテレイのグルメを知るなら、

伝統料理としてのカブリート
人が集まる食文化としてのカルネ・アサーダ

という2つを覚えておくと分かりやすいでしょう。

1200km旅のゴール・モンテレイはサッカーだけでなく食文化も濃い街

ダラスから約1200kmを進んだ先にあるモンテレイは、ワールドカップ開催都市というだけの場所ではありません。

巨大な山セロ・デ・ラ・シージャを望む都市景観、熱狂的なサッカー文化、そしてカブリートやカルネ・アサーダに代表される北部メキシコ独特の食文化があります。

特にカブリートは、見た目の豪快さだけでなく、牧畜が根付いてきた地域の歴史まで感じられる料理です。

子ヤギを串に刺し、炭火でゆっくり焼く。

そのシンプルな調理法が何世代にもわたって受け継がれ、今ではヌエボレオンを象徴する味になっています。

リフティング旅をきっかけにモンテレイが気になったなら、サッカーの次に覚えておきたい固有名詞は「カブリート」です。


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