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北海道南幌町の土地85坪22万円の理由と子ども7人9人家族の家【見取り図の間取り図ミステリーで紹介】

暮らし・住まい

子ども7人の9人家族と「土地85坪22万円」に隠れた住まいの工夫

『見取り図の間取り図ミステリー!(大家族&激安移住スペシャル)(2026年8月27日)』では、群馬県で暮らす子ども7人の9人家族と、北海道の激安移住住宅、愛媛県の築158年級の古民家が登場します。特に気になるのが、子ども7人なのに4部屋しかない子ども部屋と、北海道で85坪の土地を22万円で購入できた仕組み。家づくりや地方移住にもつながるポイントを詳しく見ていきます。

この記事でわかること

  • 北海道の人口増加率2年連続全国1位のエリア
  • 85坪の土地が22万円になる仕組み
  • 子ども7人・9人家族が暮らす群馬県の家
  • 愛媛県の約485坪・500万円の築158年住宅

北海道の激安移住エリアは南幌町

北海道で紹介される「人口増加率が2年連続全国1位となったエリア」は、北海道空知郡南幌町です。

南幌町は札幌市の東側に位置する農業の町で、札幌から車で約50分。かつて人口減少が続いていましたが、子育て世帯を中心とした移住が増え、2022年から人口が再び増加に転じました。

総務省の住民基本台帳に基づく人口動態調査では、日本人人口の増加率が2年連続で全国1位になっています。町の人口は2026年8月には8,371人となり、前年同月より266人増えています。小さな町でこれだけ人口が増えている点はかなり特徴的です。

この南幌町で登場するのが、85坪の土地を22万円で購入し、2階建て3LDKSの家を建てた4人家族です。

土地そのものが通常22万円で売られているわけではありません。南幌町には、住宅取得を後押しするかなり大きな支援があります。

85坪の土地を22万円で購入できる仕組み

南幌町で住宅を建てるときに大きいのが、土地価格の割引と住宅建築費助成です。

南幌ニュータウンみどり野では、対象となる子育て世帯などが分譲地を購入すると、土地の定価から50%割引を受けられます。

さらに町内で住宅を新築する場合、条件を満たす転入世帯には場所によって最大200万円の住宅建築費助成があります。対象は、中学生以下の子どもがいる世帯、または夫婦とも40歳未満の世帯などです。

南幌町では以前から、約85坪の分譲地が400万~500万円ほどで販売され、50%割引と200万円の助成を組み合わせることで、土地部分の実質的な負担が10万~20万円台になるケースがありました。

つまり「北海道だから土地が激安」という単純な話ではなく、若い世帯を呼び込むために町と住宅供給側が住宅取得費を大きく下げていることがポイントです。

ただし、200万円の助成は誰でも受け取れるものではありません。

主な条件は次の通りです。

  • 中学生以下の子どもがいる、または夫婦とも40歳未満
  • 南幌町に5年以上定住する意思がある
  • 町内に自分たちが暮らす住宅を新築する
  • 住宅部分の床面積が50平方メートル以上
  • 税金の滞納がない
  • 建築工事前に必要な申請を行う

助成制度は2026年度まで実施され、2027年3月までの期間が設定されています。土地価格だけを見て移住先を決めるのではなく、対象区画や申請時期まで確認しておきたいところです。

南幌町で人口が増えている理由は土地の安さだけではない

南幌町が力を入れているのは住宅だけではありません。

中学生以下の子どもがいる世帯などを対象にした住宅支援に加え、子育て支援米、給食費の負担軽減、高校生の通学費助成など、子どものいる家庭を意識した制度が用意されています。

背景にあるのが、町の年齢構成です。

南幌町は1990年代に宅地開発によって人口が増え、1998年には人口1万人を突破しました。その後、当時移住してきた住民の高齢化などもあり人口が減少。

そこで町は若い世代や子育て世帯の転入を後押しする方向へ大きく舵を切りました。

2022年5月から人口が前月比で増加へ転じ、その後も人口増加が続いています。2024年1月1日時点では日本人人口が前年比222人増、増加率2.97%となりました。

「土地を安く売る」だけではなく、家を建てたあとも家族が暮らし続けやすい環境をつくることまでセットにした移住政策になっている点が、南幌町を見るうえで重要です。

群馬県には子ども7人・9人家族のために父親が設計した家

もう1つの大きなテーマが、群馬県に建つ9人家族の住宅です。

暮らしているのは両親と、2歳から15歳までの子ども7人

さらに驚くのが、家を設計した父親自身が一級建築士であることです。

一般的な住宅とは違い、最初から9人で生活することを前提として設計されています。

特に目を引くのが子ども部屋です。

子どもは7人いるのに、用意されている子ども部屋は4部屋

大家族住宅だからといって人数分の個室を並べるのではなく、限られた住宅面積の中で「どこを個室にして、どこを家族で共有するのか」を考えていることが、この家の大きな特徴になっています。

一級建築士が自分の家族の生活を見ながらつくった家だけに、単に部屋数が多い住宅ではなく、9人が毎日動くことを考えた間取りになっているところが面白いポイントです。

大家族では「収納場所」より「使う場所」が重要になる

この家でもう1つ興味深いのが、脱衣所のタオルです。

普通の家なら脱衣所の棚や収納ケースなどに置くことが多いタオルですが、この家では意外な場所からタオルを取り出せる仕掛けが組み込まれています。

9人家族では、1人1枚使うだけでも大量のタオルが動きます。

洗う、乾かす、畳む、しまう、取り出すという作業を毎日繰り返すため、収納量だけでなく「洗濯したあと、どれだけ少ない移動で元の場所へ戻せるか」が重要になります。

これは大家族だけの話ではありません。

洗面所、ランドリールーム、ファミリークローゼットを近づけるなど、洗濯から収納までの距離を短くする考え方は、これから家を建てる人にも参考になります。

収納を増やす前に、「使う場所の近くへ収納を持ってくる」という発想です。

テレビ専用ルームまで意外な場所につくられている

さらにこの家にはテレビ専用ルームがあります。

9人が暮らしていると、テレビを見たい人、勉強したい人、遊びたい子どもなど、同じ時間でも過ごし方がバラバラになります。

そこで家族全員が集まる空間とテレビを見る空間を分ける設計が取り入れられています。テレビ専用ルーム自体も一般的な場所ではなく、家の中の意外な空間を利用して設けられています。

大きなリビングを1つ用意して全部をそこで済ませるのではなく、目的によって居場所を分けるところも9人家族ならではの家づくりです。

大家族住宅というと「とにかく広い家」を想像しがちですが、この住宅で見るべきなのは広さよりも空間の使い分けです。

愛媛県には約485坪で500万円の築158年一戸建ても登場

激安移住住宅としてもう1軒登場するのが、愛媛県の清流近くにある古民家です。

土地は約485坪。

建物は推定築158年ながら、土地と一戸建てを合わせた購入価格は500万円です。ベッキーさんと川村エミコさんが住宅を訪ねます。

築150年を超える住宅らしく、内部には昔ながらの梁や柱が残り、キッチンにはかまどや井戸もあります。

さらにキッチンの奥には大きな空間があり、この住宅の価格やかつての使われ方にも関係する重要な場所となっています。

移住した住人は住宅を所有するだけでなく、この場所を生かした活動も始めています。古民家を「安く買える家」として見るだけではなく、広い土地や既存建物を地域の中でどう使うかという点まで含めて楽しめる物件です。

激安物件は購入価格だけで判断しない

南幌町の新築用地と愛媛県の築158年住宅は、どちらも価格だけを見ると非常に魅力的です。

ただし、性格はまったく違います。

南幌町は、宅地と新築住宅を組み合わせ、自治体の移住・子育て支援を利用するタイプ。

一方、築年数の古い住宅では、購入後の修繕や断熱、水回り、耐震性なども含めて考える必要があります。

特に地方の広い物件では、購入価格以外にも固定資産税、暖房費、除雪、車の維持費、建物のメンテナンスなどが暮らしの負担になります。

「500万円だから安い」「土地22万円だから得」という数字だけではなく、その地域で10年、20年暮らしたときの総費用まで考えることが大切です。

今回登場する3つの住宅は、群馬の大家族住宅が「間取り」、南幌町が「自治体の住宅政策」、愛媛の古民家が「既存住宅の再利用」と、それぞれ違った角度から住まいについて考えられる内容になっています。

参考リンク


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