仁淀川の水上整体を生んだ松島圭祐さん
高知・仁淀川の浅瀬に整体ベッドを置き、川のせせらぎや仁淀ブルーを感じながら施術を受ける「水上整体」。『あさイチ(夏の高知を満喫!)(2026年9月1日)』で気になったのが、このユニークな体験を考案した松島圭祐さんです。実は誕生のきっかけは、壮大な計画ではなく河原で起きた思いがけない出来事でした。料金や予約方法、服装まで詳しく見ていきます。
この記事でわかること
- 水上整体を考案した松島圭祐さんの仕事と経歴
- 整体ベッドを川へ入れることになった意外なきっかけ
- 仁淀川で体験できる料金・施術時間・予約方法
- 服装や靴、雨天時など参加前に知っておきたい注意点
水上整体を考案した松島圭祐とは
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(出典:どっぷり高知旅)
松島圭祐さんは、国家資格の柔道整復師で、「からだメンテナンス『体援隊』」を率いる整体師です。
治療、スポーツ、リハビリ、介護といった身体に関わる分野で15年以上経験を積み、仁淀川など高知の自然そのものを施術空間にする「絶景整体」に取り組んできました。
代表的な体験が、仁淀川の浅瀬に整体ベッドを設置する「水上整体」です。施術前には身体の状態を聞き、その人に合わせて内容を組み立てるスタイル。松島さん自身は柔道整復師の国家資格を持っています。
松島さんが身体の仕事を選んだ背景には、自身のけががあります。
高校1年生のときに腰椎分離滑り症を経験し、幼い頃から続けていた水泳ができなくなりました。そのとき治療の現場で支えてくれた先生たちとの出会いから身体の治療に興味を持ち、柔道整復師を目指すようになったと語っています。
自分がけがをした経験から始まった仕事が、後に高知の自然と組み合わさり、全国的にもかなり珍しい水上整体へつながっていったわけです。
仁淀川で整体を始めた意外なきっかけ

(出典:どっぷり高知旅)
水上整体が誕生した理由は、かなり面白いものです。
松島さん本人によると、きっかけになったのは高知県安芸市で行われたワーケーション企画。テントサウナ会場の河原で整体をしようとしたところ、河原の石が大きく、施術ベッドを安定して置くことができませんでした。
そこで目を向けたのが川の中です。
川の中の石のほうが小さかったため、「いっそベッドを川へ入れてみよう」という発想から整体ベッドを水中へ設置。これが水上整体の始まりになりました。
最初から「川で整体をする新サービスを作ろう」と始めたわけではなく、河原にベッドを置けなかったことから生まれた偶然のアイデアだったのです。
実際にベッドを置いてみると、顔を入れる穴の下には透明な川が流れ、魚の姿が見えることもあります。そこに川のせせらぎや鳥の声が加わり、普通の施術室とはまったく違う環境になりました。
その後は仁淀川での体験企画などへ発展し、「絶景整体」の代表的なプログラムになっています。
東京での経験から高知移住までの経歴
松島さんは高知市生まれで、その後、兵庫、香川などで暮らし、東京の医療系専門学校へ進みました。
柔道整復師となった後は、関東の整骨院や介護施設などで経験を重ねています。治療だけではなく、スポーツ、リハビリ、介護まで幅広い分野で身体に向き合ってきたことが、現在の施術スタイルの土台になっています。
高知へ戻る転機になったのが、東京で開かれた高知県関係のイベントでした。
そこで日高村の地域おこし協力隊経験者と出会い、「日高村おためし地域おこし協力隊ツアー」に参加。自然だけではなく、地域の人同士が助け合う環境に触れ、「高知の役に立ちたい」という気持ちが強くなっていきました。
ただ、すぐ移住したわけではありません。
移住前には月1回、2泊3日ほど日高村へ通い、村民100人を目標に無料で身体を整える活動を約1年間続けています。最終的には100人を超える人たちとのつながりを作り、家族とともに2023年に日高村へ移住しました。
東京で身につけた技術をそのまま地方で提供するのではなく、「高知ならではの場所で体験してもらう」という方向へ広げたことが、水上整体につながっています。
体験料金と人数別の施術時間
水上整体は1組限定で、1〜4名まで参加できます。
人数によって1人あたりの施術時間と料金が変わります。
- 1名:1人あたり 8,500円/60分
- 2名:1人あたり 5,000円/30分
- 3名:1人あたり 4,000円/20分
- 4名:1人あたり 3,500円/15分
※料金には、水上整体・コーヒー・保険が含まれています。
プログラム全体の所要時間は約1時間30分。1人で申し込む場合は、受付後に河原へ移動し、カウンセリングを受けてから約60分施術を受ける流れです。
人数が増えるほど料金は安くなりますが、その分1人あたりの施術時間は短くなります。
しっかり施術を受けたいなら1名利用、旅行の思い出として家族や友人と体験したいなら2〜4名利用という選び方がしやすそうです。
延長については相談でき、追加料金が必要となります。
予約方法と開催場所
現在の水上整体は、仁淀川のほとりにある体験型の宿「QRAUD」を拠点に実施されています。
集合場所はQRAUDホテル受付。そこから仁淀川を案内してもらいながら河原へ移動し、QRAUD前の浅瀬で施術を受けます。
開催期間は基本的に通年ですが、1月・2月は相談が必要です。
申し込み締め切りは前日の17時まで。
アクセスの目安は、
- 高知龍馬空港から車で約50分
- 高知自動車道・伊野ICから車で約20分
となっています。
予約窓口は「からだメンテナンス『体援隊』」で、担当者は松島さん本人です。
1組限定のプログラムなので、高知旅行の日程に組み込みたい場合は、宿や交通手段を決める段階で予約枠を確認しておくと安心です。
服装・靴・雨天時に注意したいこと
水上整体という名前から「水着で受けるのかな」と感じますが、施術は着衣のままです。
Tシャツやポロシャツ、スウェット、ジャージなど、身体を動かしやすいゆったりした服装が案内されています。
一方で、スカートやワンピースは不可です。
また、集合場所から施術する河原まで約10分歩くため、靴選びも重要です。
歩きやすい靴で参加し、川辺を歩くことを考えて、多少濡れたり汚れたりしても困らない服装にしておくと動きやすいでしょう。
屋外のため着替える場所はなく、河原にはトイレもありません。集合時にトイレを済ませる時間が設けられています。
天候にも注意が必要です。
荒天や川の状況によって、実施場所の変更や中止になる場合があります。催行判断は前日の17時に行われ、電話で連絡されます。
持病やけがなど身体面で心配がある場合は、申し込み時に相談するよう案内されています。
「観光×整体」という新しい体験の仕組み
水上整体の面白さは、単に「屋外で整体を受ける」だけではありません。
松島さんが取り組んでいるのは、整体を入口に高知そのものを体験してもらうことです。
施術場所は普通の店舗ではなく仁淀川の浅瀬。川の流れや鳥の声、周囲の景色まで体験の一部になります。
さらに希望すれば、施術中にサウナ、温泉、周辺のアクティビティ、観光スポットなど、高知での過ごし方について松島さんから話を聞くこともできます。
施術後には、地元の「UKIKI COFFEE STAND」がこのプログラム向けに用意した「ととのいブレンド」のドリップバッグも付いています。
つまり、
整体を受ける → 仁淀川を体感する → 地域の人と話す → 周辺観光へつながる
という流れそのものが体験商品になっています。
松島さんは水上だけでなく、海岸で行う「海上整体」や山の景色を生かした「天空整体」などにも取り組んできました。施術室へ人を呼ぶのではなく、高知の魅力的な場所そのものを施術室に変える「絶景整体」という発想です。
東京などで長年積み上げた柔道整復師としての経験と、高知へ戻ったからこそ生まれた地域とのつながり。その2つが合わさった結果が、仁淀川の中に整体ベッドが置かれるという、ほかではなかなか見られない体験につながっています。
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