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70年代・80年代の邦楽が海外で人気の理由とシティポップ再評価、高中正義・杏里から令和アイドルの売れ方までわかるJ-POP新潮流【クローズアップ現代で紹介】

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昔の邦楽が世界で再評価される理由

70年代・80年代の邦楽が、今あらためて海外の若者に聴かれています。背景には、シティポップの心地よさだけでなく、配信やSNSで昔の曲が見つかりやすくなった時代の変化があります。さらに、令和アイドルの広がり方にも、同じヒットの仕組みが見えてきます。『クローズアップ現代 70年代曲から令和アイドルまで J−POP新潮流(2026年6月9日)』でも取り上げられ注目されています。

この記事でわかること
・70年代・80年代の邦楽が海外で再評価される理由
・高中正義や杏里の曲が若者に刺さる背景
・シティポップと令和アイドルに共通する広がり方
・親世代の音楽を子ども世代と楽しむヒント

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70年代・80年代の邦楽が海外で再評価される理由

70年代・80年代の邦楽が海外で再評価されている大きな理由は、昔の曲が「古いもの」ではなく、今の若者にとって新しい音楽体験として届いているからです。

当時の邦楽には、今のJ-POPとは少し違う魅力があります。
生演奏の厚み、都会的なメロディ、ゆったりしたリズム、英語圏の音楽に近いコード感、そして日本語の響き。これらが合わさることで、海外の若者には「懐かしいのに知らない音楽」として受け止められています。

特に大きいのが、ストリーミングとSNSの力です。

昔なら、日本で発売されたレコードやCDは、海外の人が簡単に聴けるものではありませんでした。ところが今は、サブスクや動画サイトで一度見つかると、国境を越えて一気に広がります。世界の音楽市場ではストリーミング収入が大きな柱になっていて、2025年の世界の録音音楽収入は317億ドル、ストリーミングは全体の約69.6%を占めたとされています。つまり、音楽を「持つ」時代から、世界中で「見つけて聴く」時代へ変わったのです。

この変化によって、昔の邦楽にも再びチャンスが生まれました。

たとえば、海外の若者が動画で偶然1曲に出会う。
そこから関連曲を聴く。
プレイリストに入れる。
コメント欄で曲名やアーティスト名を知る。
さらに別の人が短い動画に使う。

この流れが重なることで、70年代・80年代の邦楽は「昔の日本の曲」ではなく、今、世界で発見されている音楽になっています。

ここで大切なのは、海外人気が「日本人が思う懐かしさ」だけで起きているわけではないことです。海外の若者の多くは、その時代を実際には知りません。だからこそ、思い出ではなく、音の心地よさや映像との相性、ジャケットの雰囲気、都会的なムードで楽しんでいます。

つまり、70年代・80年代の邦楽は、過去のヒット曲としてではなく、世界中のリスナーが自分で掘り当てる宝物として再評価されているのです。

高中正義や杏里の曲が海外の若者に刺さる背景

高中正義杏里の曲が海外の若者に刺さる理由は、単に「有名な曲だから」ではありません。むしろ、今の海外リスナーにとっては、音の空気感そのものが新鮮だからです。

高中正義の音楽には、南国感、ギターの気持ちよさ、ライブ感、明るい開放感があります。言葉が分からなくても、ギターの音だけで気分が伝わります。実際に近年は海外での人気が高まり、2026年にはロンドンやアメリカ各都市を回るワールドツアーも行われ、海外での再評価がかなり目立つ動きになっています。

一方、杏里の曲には、都会的でおしゃれな雰囲気があります。
夜のドライブ、海辺、少し大人っぽい恋、軽やかなリズム。こうした世界観は、日本語が分からない人にも「映像が浮かぶ音楽」として伝わりやすいです。2026年には北米ツアーが行われ、ニューヨーク公演も完売するほどの盛り上がりを見せています。

海外の若者に刺さる背景には、次のようなポイントがあります。

音が古びにくい
生演奏のグルーヴや楽器の温かさは、時代が変わっても心地よく聴けます。

映像と相性がいい
夕焼け、海、夜景、ドライブ、レトロな街並みと合わせやすく、SNS動画で使いやすいです。

日本語が“音”として楽しめる
意味が分からなくても、声の響きやメロディの流れが魅力になります。

派手すぎないおしゃれさがある
今の音楽のように情報量が多すぎず、作業中や移動中にも聴きやすいです。

ここで面白いのは、海外の若者が「日本の昔の曲だから」と距離を置くのではなく、自分たちの感覚で自由に楽しんでいることです。

親世代にとっては思い出の曲。
若者にとっては、新しく見つけたかっこいい曲。
海外リスナーにとっては、知らなかった日本のポップカルチャー。

同じ曲でも、聴く人によって意味が変わります。ここに、70年代・80年代の邦楽が再び広がる強さがあります。

シティポップがストリーミング時代に強い理由

シティポップがストリーミング時代に強い理由は、1曲単位でも、気分単位でも、プレイリスト単位でも聴かれやすいからです。

今の音楽の聴かれ方は、アルバムを買って最初から最後まで聴く形だけではありません。
「朝に聴きたい曲」
「作業用BGM」
「夜のドライブ」
「カフェ気分」
「レトロでおしゃれな曲」
このように、気分や場面から音楽を探す人が増えています。

シティポップは、まさにこの聴かれ方と相性が良いジャンルです。

都会的で、明るすぎず暗すぎない。
歌ものでもBGMとして聴きやすい。
懐かしさがありながら、今のインテリアやファッション、映像にも合う。

この「場面に合う音楽」という強さが、ストリーミング時代に大きな武器になっています。

さらに、シティポップは海外のリスナーにとって、ジャンル名そのものが入り口になります。最初はアーティスト名を知らなくても、「city pop」「Japanese city pop」「80s Japanese music」のような探し方で曲に出会えます。そこから関連曲がすすめられ、知らなかったアーティストにたどり着く流れが生まれます。

昔のヒット曲は、発売当時ならテレビ、ラジオ、レコード店が広げる役割を持っていました。
今は、プレイリスト、短い動画、コメント、アルゴリズム、ファンの投稿がその役割を担っています。

つまり、シティポップは現代の発見される仕組みに乗りやすい音楽です。

そして、もう1つ大切なのが「古さが個性になる」という点です。

今の音楽は音がきれいで、テンポも速く、展開も早いものが多いです。
それに対して、70年代・80年代の音楽には、少し余白があります。イントロが長かったり、楽器の音が前に出ていたり、歌い方にゆとりがあったりします。

この余白が、今の若者には逆に新鮮に感じられます。
古いから弱いのではなく、今の音楽にない質感があるから強いのです。

グローバル・ニッチとは何か

グローバル・ニッチとは、ひとつの国では大きな数にならなくても、世界中に少しずつ熱いファンがいることで、大きな人気や市場になる考え方です。

たとえば、日本国内だけで見ると「一部の人が好きな音楽」に見えるものでも、アメリカ、ヨーロッパ、アジア、南米など、世界中に少しずつ好きな人がいれば、合計では大きな力になります。

これは今の音楽市場を考えるうえで、とても重要です。

昔は、全国的に売れることが大切でした。
テレビに出る。
CDがたくさん売れる。
ランキング上位に入る。
誰もが知っている曲になる。

もちろん今もそれは大切ですが、ストリーミング時代は少し違います。

今は、全員に知られるよりも、深く好きになってくれる人が世界中にいることが強みになります。
日本では小さな熱でも、世界でつながれば大きな熱になるからです。

この考え方は、70年代・80年代の邦楽にも、令和アイドルにも当てはまります。

シティポップが好きな海外ファン。
日本のアイドル文化が好きな海外ファン。
レトロな日本の映像や音が好きな人。
かわいい文化にひかれる人。
ライブ映像やファン投稿から入る人。

入り口はバラバラでも、世界中に点のようにファンが生まれ、それがネット上でつながっていきます。

グローバル・ニッチの時代では、「日本ではそこまで大きくないから海外でも無理」とは言い切れません。
むしろ、日本らしさが強いものほど、海外では個性として受け取られることがあります。

ここで大事なのは、世界で売れるために全部を海外風に変える必要はないということです。
日本語のまま、日本らしい音のまま、日本のアイドル文化のままでも、見つけてもらえる可能性があります。

小さな熱狂を世界につなぐこと
これが、グローバル・ニッチのわかりやすい意味です。

FRUITS ZIPPERとKAWAII LAB.に見る令和アイドルの売れ方

FRUITS ZIPPERKAWAII LAB.に見る令和アイドルの売れ方は、昔のアイドルの売れ方とは少し違います。

昔は、テレビ出演や雑誌、CD販売、握手会、ライブが中心でした。
今もライブやリアルな応援は大切ですが、それに加えてSNSや動画の広がりが大きな意味を持っています。

FRUITS ZIPPERは、原宿から世界へ「NEW KAWAII」を発信するグループとして紹介されてきました。KAWAII LAB.は、日本のアイドル文化を世界へ発信するプロジェクトとして展開されています。

令和アイドルの強さは、楽曲だけではありません。

曲の一部分が短い動画で使われる。
振り付けがまねされる。
ファンが切り抜きや感想を投稿する。
ライブ映像が話題になる。
メンバーの表情や言葉が拡散される。
そこから新しいファンが生まれる。

このように、ファンがただ受け取るだけではなく、広げる側にもなるのが令和アイドルの特徴です。

特に「かわいい」は、言葉を超えやすい強さがあります。
歌詞の細かい意味が分からなくても、表情、衣装、振り付け、色づかい、曲の明るさで伝わります。海外の人にも届きやすい文化的な感覚です。

さらに、令和アイドルは「ライブ」と「ネット」が切り離されていません。

ネットで知る。
動画で気になる。
曲を聴く。
ライブ映像を見る。
現場に行きたくなる。
現場での熱量がまたSNSに戻る。

この循環ができると、人気は一時的なバズで終わりにくくなります。

FRUITS ZIPPERやKAWAII LAB.の流れを見ると、今のアイドルは「テレビに出たから売れる」だけではなく、ファンの参加によって広がる存在になっていることが分かります。

昔の名曲と令和アイドルに共通するヒットの仕組み

一見すると、70年代・80年代の邦楽と令和アイドルはまったく別のものに見えます。

片方は昔の名曲。
もう片方は今のアイドル。
片方は親世代の音楽。
もう片方はSNS世代の音楽。

でも、ヒットの仕組みを見ると、共通点があります。

それは、どちらも誰かが見つけて、誰かに伝えたくなる音楽だということです。

昔の名曲は、海外の若者が動画やプレイリストで見つけます。
「この曲、何?」
「日本の80年代の曲らしい」
「雰囲気が最高」
そうやってコメントや投稿で広がります。

令和アイドルも同じです。
「この振り付けかわいい」
「この表情が好き」
「この曲が頭から離れない」
そう感じた人が、動画や投稿で広げます。

つまり、今のヒットは上から一方的に作られるだけではありません。
リスナーやファンが、自分の好きな部分を切り取り、意味をつけ、誰かに見せることで広がっていきます。

ここで重要なのが、短く伝わる強さです。

シティポップなら、イントロやサビの雰囲気だけで引き込める。
令和アイドルなら、振り付けやワンフレーズで記憶に残る。
どちらも、SNS時代の入り口として強いのです。

ただし、短く広がるだけでは長続きしません。
本当に強い音楽は、短い動画で気になったあと、フルで聴いても魅力がある。
ライブを見ても楽しい。
背景を知るともっと好きになる。

ここが、昔の名曲と令和アイドルの共通点です。

入り口は軽く、奥行きは深い。
これが今のJ-POPが世界へ広がるための大切な条件になっています。

『クローズアップ現代 70年代曲から令和アイドルまで J−POP新潮流』が注目されるのも、懐かしさと新しさを別々に見るのではなく、同じ時代の変化として考えられるテーマだからです。

親世代の音楽が子ども世代とつながる楽しみ方

70年代・80年代の邦楽が再評価されていることは、家庭の中でも楽しめる話題です。

親世代にとっては、昔よく聴いた曲。
子ども世代にとっては、初めて出会う新しい曲。
同じ曲でも、感じ方が違うからこそ会話が生まれます。

たとえば、家でこんな楽しみ方ができます。

「この曲、昔よく流れていたんだよ」と話す。
子どもが「今っぽい」「おしゃれ」と感じる。
一緒にサブスクで関連曲を探す。
当時のジャケットや映像を見る。
今のアイドル曲と聴き比べる。

こうすると、音楽はただのBGMではなく、親子で話せるきっかけになります。

特におすすめなのは、「昔の曲」と「今の曲」を勝ち負けで比べないことです。

昔の曲はすごい。
今の曲は軽い。
そう決めつけてしまうと、会話が止まってしまいます。

それよりも、次のように比べると楽しくなります。

昔の曲はイントロが長い
今の曲はサビまでが早い
昔の曲は楽器の音が目立つ
今の曲はリズムや振り付けが広がりやすい
昔の曲はアルバムで聴く楽しさがある
今の曲は短い動画から知る楽しさがある

こうやって見ると、どちらが上かではなく、時代ごとの楽しみ方の違いが見えてきます。

親世代の音楽が子ども世代とつながる一番の魅力は、思い出を押しつけることではありません。
「自分が好きだったものを、今の感覚で見直してもらえる」ことです。

そして子ども世代にとっても、昔の邦楽を知ることは新しい発見になります。
今のJ-POPやアイドル、SNSで流れる曲だけでなく、その前にあった音楽の流れを知ると、今の音楽ももっと面白く聴けるようになります。

70年代・80年代の邦楽も、令和アイドルも、形は違っても人を元気にしたり、気持ちを動かしたりする力があります。
昔の名曲が海外で再評価され、令和アイドルがネットとライブで広がる今、J-POPは「日本国内だけの音楽」から、世界中の人がそれぞれの入り口で楽しむ音楽へ変わりつつあります。

家にある昔のCDを出してみる。
親が好きだった曲を子どもと一緒に聴いてみる。
サブスクで「70年代 邦楽」「80年代 邦楽」「シティポップ」と検索してみる。
そこから、今まで知らなかったJ-POPの面白さが見つかるかもしれません。


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