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ドラゴン・ド・カレーは全長25m・72トン|火を吐き50人を乗せる巨大機械竜【世界まる見えで紹介】

全長25m・72トンの「ドラゴン・ド・カレー」は街を歩く巨大機械竜

『世界まる見え!テレビ特捜部(エンジン全開!すんごい乗り物大連発SP)(2026年8月24日)』に登場する巨大ドラゴンは、フランス北部の港町カレーにいる「ドラゴン・ド・カレー(Dragon de Calais)」です。全長25m、重さ72トンという巨大な機械でありながら、自ら街を歩くように動き、火・煙・水を吐き、背中には最大50人が乗車できます。巨大ロボットが観光名物になった背景と、驚きの仕組みを詳しく見ていきます。

この記事でわかること

  • ドラゴン・ド・カレーの大きさと驚きの動き
  • 火や水を吐きながら歩ける仕組み
  • 生みの親フランソワ・ドゥラロジエとLa Machine
  • 実際に背中へ乗る方法と2026年の料金

ドラゴン・ド・カレーは全長25m・72トンの巨大機械竜

ドラゴン・ド・カレーは、フランス北部の港町カレーの海岸沿いを歩く巨大な機械仕掛けのドラゴンです。

現在の公式データでは、

  • 全長:25m
  • 高さ:10〜12m
  • 翼を広げた幅:最大17.5m
  • 重量:約72トン
  • 最高速度:約4km/h
  • 乗車定員:50人

という、とてつもない大きさです。

建物に置き換えると高さは3〜4階建てほど。しかも展示物として置かれているだけではありません。

目を動かし、まぶたを閉じ、耳や口、舌、翼まで動かしながら街を進みます。

さらに驚くのが、火・煙・霧・水まで吐き出すことです。

身体には約30か所の噴出口があり、そこから霧が立ち上ります。巨大な木製の身体そのものが生き物のように呼吸しているように見えるよう工夫されています。

木と鉄で作られた身体は600平方メートルにもなる

外見は巨大ロボットですが、一般的にイメージする金属むき出しのロボットとはかなり違います。

主な素材には、

  • 金属

などが使われています。

特に目を引くのが身体を覆う木製の外皮です。

オパール色の木の外皮だけで約600平方メートルにもなり、硬い機械でありながら生き物らしい質感を作り出しています。

動きも一般的な車両とは違います。

足を前後させ、身体を上下させながら、爬虫類の動きを参考にして進みます。

寝そべった状態から立ち上がることもでき、巨大な翼を動かすこともできます。

歩くだけではなく「動物として振る舞う」ことまで考えて設計されているのが大きな特徴です。

巨体を4〜6人の「マシニスト」が動かしている

全長25mのドラゴンが自動運転で勝手に歩いているわけではありません。

通常時は4〜6人ほどのマシニストと呼ばれる操作者が協力しながら動かします。

動力にはハイブリッド方式が採用され、内部には水、空気、電気、油圧などを利用する仕組みがあります。

1人がゲームのコントローラーのようにすべてを操作するのではなく、複数の人間が機械と一体になりながら動きを作り出します。

そのため、同じルートを進んでも毎回まったく同じ動きになるわけではありません。

周囲の観客へ顔を向けたり、口を開いたり、煙を吹いたりすることで、街の中に巨大な生き物が現れたような演出になります。

「ロボットを見る」というより、巨大な生き物と遭遇する体験に近いところが人気の理由です。

生みの親は巨大機械を作り続けるフランソワ・ドゥラロジエ

ドラゴンを考案したのは、フランスの舞台芸術家・機械クリエイターの**フランソワ・ドゥラロジエ(François Delarozière)**です。

巨大な機械を街中で動かすことで知られる芸術集団**La Machine(ラ・マシン)**を率いています。

ドラゴン・ド・カレーは、そのドゥラロジエが手掛けてきた作品の中でも特に巨大で複雑な機械として位置付けられています。

La Machineの作品は、工業機械と演劇を組み合わせているところが特徴です。

有名なのがフランス・ナントにある巨大な機械象「グラン・エレファン」。

ほかにも巨大なクモやミノタウロス、馬とドラゴンを組み合わせた「Long Ma」など、実際に街を移動する巨大生物型の機械を数多く生み出してきました。

ドラゴン・ド・カレーも、その巨大機械作品の系譜にあります。

カレー市が巨大ドラゴンを作った理由は街の再生

これほど巨大な機械を作った目的は、単なるイベント用のアトラクションではありませんでした。

カレー市が目指したのは、街そのものの再生と観光地としての魅力向上です。

ドラゴンは市からフランソワ・ドゥラロジエへ依頼され、2019年11月に大規模な登場イベントを経てカレーに定着しました。

港町カレーはイギリスとの玄関口として知られ、多くの人や船が行き交ってきた場所です。

その海、風、港という地域のイメージから、「水・大地・空・火」を持つドラゴンという物語が作られました。

つまり、別の場所で作られた巨大ロボットを単純に設置したわけではありません。

カレーという街そのものを物語の舞台にするために作られた存在です。

運営側も、ドラゴンを通じて産業都市から文化・観光都市へ街のイメージを広げることを重要な目的に掲げています。

2024年には4万人以上を背中に乗せた

巨大なドラゴンは、眺めるだけのものではありません。

最大の特徴は、実際に背中へ乗れることです。

尻尾に組み込まれた階段から上がると、背中には屋根付きの展望スペースがあります。

そこへ乗客を乗せた状態で、ドラゴンがカレーの海岸沿いを歩きます。

2024年だけでも4万351人を乗せて運行しました。

72トンもの巨大機械が観客を乗せながら街を動くため、遊園地の乗り物とはかなり違った体験です。

高い場所から海岸を見るだけでなく、足元では巨大な頭や翼が動き、煙や水を吐く姿を見ながら進みます。

巨大機械そのものを「移動する展望台」にしてしまったわけです。

背中に乗ると約45分のドラゴン旅行を楽しめる

2026年もドラゴンへの乗車体験が行われています。

公式案内では、1回の旅行は約45分〜1時間です。

料金は、

  • 12歳以上:9.50ユーロ
  • 4〜11歳:7.50ユーロ
  • 0〜3歳:無料

となっています。

チケットはオンラインのほか、空きがあれば現地でも購入できます。

場所はフランス北部カレーの海岸エリアにあるLa Compagnie du Dragon

所在地は「201 Avenue Winston Churchill, 62100 Calais」です。

運行日は年間カレンダーによって変わり、ドラゴンが休む日もあります。

旅行目的で訪れる場合は、営業日と出発時刻を確認してから予定を組むのが安心です。

ドラゴンだけではない「機械生物の街」へ進化している

カレーの構想はドラゴン1頭で終わりではありません。

現在は、巨大なVaran de Voyage(ヴァラン・ド・ヴォヤージュ)や、小型のIguane Sentinelle(イグアナ・サンティネル)も加わり、「機械生物の群れ」が街に広がっています。

Varan de Voyageは街の別地区を巡り、イグアナは来場者自身が操作を体験できる機械です。

ドラゴンを中心に新しい生物が追加されることで、カレー全体を巨大な機械生物が暮らす世界へ変えていく構想になっています。

観光施設を1つ建てて人を集めるのではなく、街そのものを舞台にしている点が一般的なテーマパークとの大きな違いです。

巨大ロボットではなく「街を舞台にした動く芸術作品」

ドラゴン・ド・カレーを見ると、どうしても「巨大ロボット」という言葉が最初に浮かびます。

しかし作り手側は、単純なロボットとしてではなく街で演じる芸術作品として作っています。

72トンの機械を人間が操り、目や耳、翼を動かし、火や煙、水を使って感情まで表現する。

さらに人を背中へ乗せて街を歩き、その街の風景そのものを作品の一部にしています。

全長25mという数字だけでも十分驚きますが、本当のおもしろさは「こんな巨大機械をなぜ作ったのか」という背景にあります。

産業、観光、演劇、機械技術を1つにまとめ、巨大なドラゴンそのものを街の新しいシンボルにしてしまったところに、このプロジェクトならではの魅力があります。

参考リンク


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