村野明子の海保メシは過酷な合宿を食事で支える26人分の大量料理
豚肉6kgを使う丼に、唐揚げを丸ごと包んだコロッケ。豪快なのに、真夏でも食べ進めやすい献立にはどんな工夫があるのでしょうか。『ウワサのお客さま(二子山部屋50kg太り飯合宿・レジェンド寮母が海保に出張料理)(2026年8月28日)』では、レジェンド寮母・村野明子さんが海上保安庁の強化合宿へ。26人の隊員を料理で支える「海保メシ」と、長年アスリートの体づくりに携わってきた村野さんの歩みをまとめます。
この記事でわかること
- 村野明子さんが作る26人分の海保メシ
- 豚肉6kgを使う焼かない豚キムチ丼の特徴
- レジェンド寮母と呼ばれるまでの経歴
- 日産スタジアムで続けている現在の活動
※放送後詳しい内容が分かり次第追記します。
村野明子の海保メシは「ガッツリ」と「食べやすさ」を両立
今回、村野明子さんが食事を作る相手は、海上保安庁で過酷な強化合宿に取り組む若い隊員たちです。
合宿に参加する精鋭部隊はわずか90人。その中で限界に挑む訓練を続ける26人分の真夏の食事を村野さんが担当します。
用意する料理は次の3品が大きな見どころです。
- 豚肉6kgを使った焼かない豚キムチ丼
- 唐揚げを丸ごと包んだ変わり種コロッケ
- スイカの冷製スープ
共通しているのは、運動量の多い人がしっかり食べられるボリュームを確保しながら、暑い時期でも箸が進む組み合わせになっていることです。
特に温かくボリュームのある豚キムチ丼やコロッケに、冷たいスイカのスープを組み合わせているのが印象的です。
ただ大量に肉を出すのではなく、食べる人の状況まで考えて献立全体を組み立てるところに、長年アスリートを支えてきた村野さんらしさがあります。
焼かない豚キムチ丼は豚肉だけで6kgを使用
海保メシの中でも特に目を引くのが、焼かない豚キムチ丼です。
使用する豚肉はなんと6kg。
26人で単純に割っても、豚肉だけで1人あたり約230gに相当する量です。
一般的な豚キムチはフライパンなどで豚肉とキムチを炒めて作りますが、今回の料理には「焼かない」という大きな特徴があります。
大量調理では、家庭料理と同じ方法を人数分繰り返すと時間も手間もかかります。26人分を一度に提供するためには、調理方法そのものを工夫する必要があります。
村野さんはこれまでも、大人数への食事提供を長く経験してきました。料理名に縛られるのではなく、食材を見ながら「煮る」「焼く」「炒める」など調理方法を振り分けて献立を考えることを大切にしています。
そのため、「焼かない豚キムチ」という料理名だけでなく、大量の豚肉をどう効率よく仕上げるのかにも注目したい料理です。
唐揚げを丸ごと包んだコロッケは主役級のおかずを合体
もう1品、かなりインパクトがあるのが唐揚げを丸ごと包んだコロッケです。
唐揚げとコロッケといえば、それぞれ単独でもご飯が進む定番のおかず。それを1つにまとめた、まさに体を動かす隊員向けのボリューム料理です。
一方で、単に量を増やせばいいわけではありません。
強度の高い訓練を行った後でも「食べたい」と思える料理であることが重要です。
村野さんが長く大切にしている考え方にも、栄養だけでなく「オイシク」「タノシク」食べるという視点があります。SundayMondayでも「カンタン オイシク タノシク。」をコンセプトに掲げています。
唐揚げをコロッケの中に入れる意外性も、食事を楽しんでもらう工夫の1つとして楽しめそうです。
スイカの冷製スープを合わせることで真夏でも食べやすい献立に
豚キムチ丼と唐揚げ入りコロッケだけを見ると、かなり重量感のある献立です。
そこで加わるのがスイカの冷製スープ。
夏を代表する果物を、そのまま食べるのではなく冷たいスープとして提供します。
暑い環境で厳しい訓練を続けた後は、ボリュームのある料理ばかりでは食べ進めにくいこともあります。
主食とおかずをしっかり食べてもらいながら、冷たく口当たりの違う料理を間に入れる。
こうした献立全体の強弱まで考えられている点が、今回の海保メシの面白さです。
村野さんの料理を見るときは、1品ずつではなく「なぜこの料理とこの料理を一緒に出しているのか」という視点で見ると、長年の経験がより伝わってきます。
村野明子がレジェンド寮母になった原点は2003年のコンサドーレ札幌
村野明子さんは、最初から料理の世界だけを歩んできた人物ではありません。
高校卒業後は化粧品会社で勤務。その後、Jリーグクラブで働いていた夫から声を掛けられ、2003年にコンサドーレ札幌の選手への食事作りを始めました。
2005年には同クラブに「しまふく寮」が開設され、初代寮母に就任します。
ここから村野さんとアスリート食との長い関わりが始まりました。
選手にとって食事は、空腹を満たすだけのものではありません。日々のトレーニングをこなし、試合に出場し続ける体を作る重要な要素です。
村野さん自身も栄養について学びながら経験を積み、選手たちの食事を支える仕事を形にしていきました。
コンサドーレ札幌からヴィッセル神戸、セレッソ大阪へ
札幌で経験を積んだ後、2009年からはヴィッセル神戸の「三木谷ハウス」で初代寮母を務めました。
ここでは育成年代だけでなく、トップチームの選手も含めた食事をサポートしています。
さらに2019年からはセレッソ大阪でも寮母を担当。
つまり村野さんは、
コンサドーレ札幌 → ヴィッセル神戸 → セレッソ大阪
と、複数のJリーグクラブで選手の食生活を支えてきました。
体格も年齢も運動量も違う選手たちに、同じ料理を機械的に出せばいいわけではありません。
長い経験の中で「たくさん作れる」だけでなく、その人が食べられる料理を考える力を培ってきたことが、現在の大量調理企画にもつながっています。
「1食で栄養フルコース」が村野流の基本
村野さんのアスリート食を理解するうえで分かりやすい言葉が、「1食で、栄養フルコース」です。
食卓に主食だけ、おかずだけを置くのではなく、さまざまな食品を組み合わせながら1回の食事を作っていきます。
一方で、家庭で毎日続けられないような難しい料理にすることも目指していません。
SundayMondayが掲げるのは、
「カンタン オイシク タノシク。」
という考え方です。
料理名を先に決めて必要な材料をすべてそろえるのではなく、手元にある食材や調味料を組み合わせて料理を考える方法も取り入れています。
長期間にわたって毎日食事を提供する寮母だからこそ、豪華な1食を作る技術だけではなく、無理なく続けられる食事を組み立てる力が重要だったのでしょう。
株式会社SundayMondayを設立して寮母の経験を広げた
村野さんは2019年、株式会社SundayMondayを設立しました。
会社名は村野さんの名前「明」の文字を「日」と「月」に分けたことに由来します。
事業として行っているのは、料理を作ることだけではありません。
さまざまな競技のアスリートへの食事サポートをはじめ、スポーツチームへの栄養面での支援、寮母・寮父や調理スタッフに関する事業、料理のアドバイスなどへ活動を広げています。
1つのサッカークラブの寮で選手に料理を作るところから始まり、その経験そのものを多くのアスリートへ届ける仕事へ変わっていったことになります。
現在は日産スタジアムのSunday Monday Kitchenも運営
村野明子さんの料理は、プロスポーツ選手だけが食べられるものではありません。
2022年には、日産スタジアム内にSunday Monday Kitchen(サンデーマンデーキッチン)をオープンしました。
日産スタジアム側でも、村野さんがプロデュースする健康を意識したメニューのレストランとして案内されています。
さらに村野さんは、横浜F・マリノスのアカデミー生への食事提供にも携わっています。
長年Jリーグの寮で培った経験を、若い選手の育成にも生かしているわけです。
札幌で選手の食事を作り始めた2003年から20年以上。
活動する場所や立場は変わっても、頑張る人を食事で支える仕事は現在まで一貫しています。
海保メシにレジェンド寮母の経験が詰まっている
26人分の料理、豚肉6kg、唐揚げを包んだコロッケ。
数字だけを見ると、今回の海保メシは豪快な大量調理に見えます。
しかし村野明子さんの経歴を知ると、見え方が少し変わります。
コンサドーレ札幌からヴィッセル神戸、セレッソ大阪へと場所を移しながら、長く選手たちの食事を作ってきました。
現在も日産スタジアムで料理を提供し、横浜F・マリノスの若い選手たちを食事で支えています。
今回相手にするのはサッカー選手ではなく、厳しい強化合宿に挑む海上保安官です。
それでも求められるのは、たくさん作ることだけではなく、厳しい活動を続ける人が「食べたい」と思える食事を作ること。
焼かない豚キムチ丼、唐揚げ入りコロッケ、スイカの冷製スープという3品には、レジェンド寮母として積み重ねてきた村野さんの経験が凝縮されています。
参考リンク
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