全国のレトロ自販機を記録してきた魚谷祐介さん
2026年9月4日放送の『ドキュメント72時間 全国うどん自販機の旅 瀬戸内編』では、本編後のスタジオ企画で全国のうどん自販機事情や、自販機を陰で支える人たちが紹介されます。
その世界を長年追い続けているのが、魚谷祐介さんです。
魚谷さん自身が運営する「懐かし自販機」では、今回の放送にうどん自販機専門家として出演することを告知しています。
この記事でわかること
- 魚谷祐介さんのプロフィール
- レトロ自販機研究を始めた活動
- 『日本懐かし自販機大全』などの著書
- 現在どれほどの自販機を記録しているのか
魚谷祐介さんは写真家・文筆家・レトロ自販機研究家
魚谷祐介さんは、写真家、文筆家として活動する一方、日本全国に残る昭和の自販機を長年記録してきた人物です。
辰巳出版では、レトロ系フード自販機の第一人者で、Webサイト「懐かし自販機」を運営する人物として紹介されています。
活動は自販機だけに限りません。
Webデザイン、写真、音楽など多方面で活動し、日本各地を旅しながら、風情の残る場所を記録してきました。
その中でも圧倒的に知られているのがレトロ自販機です。
全国に残る自販機を実際に訪れて記録してきた
魚谷さんのサイトが強いのは、単なる一覧サイトではないところです。
全国各地へ実際に足を運び、
機械
店構え
料理
店主
修理
閉店
移設
再稼働
まで記録しています。
2026年8月31日現在もサイトは更新されており、現役のレトロ自販機だけでなく、閉店・撤去された場所まで記録されています。
古い記事を見ると10年以上前の現地風景が残っているため、同じ場所がどのように変化したのかまで分かります。
今回の瀬戸内編に登場する五洋売店、大久保自販店、長沢ガーデン、福原酒店なども、魚谷さんが過去に現地取材しています。
著書『日本懐かし自販機大全』を出版
魚谷さんの代表的な著書が、2014年に辰巳出版から発売された『日本懐かし自販機大全』*す。
全140ページで、うどん・そば、ラーメン、ハンバーガー、トーストサンドなど、全国に残るレトロ系フード自販機を紹介しています。
さらに2018年には『昭和懐かし自販機巡礼』も出版。
こちらには今回の瀬戸内編とも関係の深い大久保自販機店や長沢ガーデンなども掲載されています。
インターネット上で記録するだけでなく、消えていく文化を本として残しているわけです。
レトロ自販機を追い続ける理由は機械だけではない
魚谷さんが紹介するレトロ自販機の記事を読むと、機械のスペックだけを追っているわけではないことが分かります。
そこにある店の雰囲気。
夜の照明。
国道を走ってたどり着く感覚。
自販機を守る店主。
常連客。
そうしたものを含めて記録しています。
魚谷さんは過去の取材で、レトロ自販機の魅力について、古い機械が積み重ねてきた年月や懐かしさまで一緒に味わえる点に触れています。
だからこそ『ドキュメント72時間』との相性もいいのでしょう。
番組も、自販機そのものより「そこに来る人」を見つめる番組です。
古い自販機の部品はほとんど生産終了している
魚谷さんが長年発信している重要な事実があります。
昭和40〜50年代に登場した多くのフード自販機は、すでにメーカーによる生産を終えています。
魚谷さんは過去の取材で、古い自販機の部品はほとんど生産中止となっており、設置店舗が自分たちで部品を作ることもあると説明しています。
富士電機製の麺類自販機についても、メーカーによれば1975年から1995年に生産され、1982〜1995年だけで約1000台が製造されました。
つまり現在残るものは、新しく追加されているのではありません。
一台壊れるたびに、全国から一台減っていく可能性があります。
2026年も最新稼働情報を更新している
魚谷さんの「懐かし自販機」は2026年8月31日にも更新されています。
ここが今回かなり重要です。
昔の旅行記事だけを見ると「現在も営業している」と勘違いする場所がありますが、魚谷さんのサイトでは閉店や休止も更新されています。
例えば長沢ガーデンについても、過去ページには元気に稼働していた2台の自販機が残っていますが、最新情報では2026年現在休業中と追記されています。
レトロ自販機を巡りたい人にとって、単なる観光情報ではなく「今も動いているのか」を確認する資料になっています。
番組後に注目される可能性が高い人物
今回の『ドキュメント72時間』では、川島明さんと飯豊まりえさんによるスタジオ企画も予定されています。
番組情報では「全国のうどん自販機事情」も紹介されるとしています。
そこで専門家として告知している魚谷祐介さんが登場すれば、
「この人は誰?」
「なぜ全国の自販機に詳しいの?」
「全国に何台あるの?」
と検索する人はかなり出てきそうです。
魚谷さんが残しているのは、自販機の写真だけではありません。
数十年後には存在していないかもしれない昭和のロードサイド文化そのものを記録している、と考えると、その活動の意味が見えてきます。
参考
懐かし昭和レトロ自販機 全国マップ
辰巳出版「日本懐かし自販機大全」
辰巳出版「昭和懐かし自販機巡礼」
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