- 意外な場所に隠れていた夏の体調不良
- 虫歯ではないのに奥歯が痛む原因は耳の炎症だった
- 耳の炎症を歯痛と感じる関連痛と三叉神経の仕組み
- 耳かきや長時間のイヤホンで炎症が起こる理由
- プールで歯が痛むスイマー酸蝕症との違い
- 副鼻腔炎や帯状疱疹でも歯が痛むことがある
- 歯が痛いときは歯科と耳鼻咽喉科のどちらに行く?
- 手に力が入らなかった原因は声門閉鎖不全
- 人と話さない生活だけで声帯は弱るのか
- 突然手足に力が入らないときに確認したい危険な症状
- 自転車のステルス熱中症で突然失神するのはなぜ?
- リュックを背負うと熱中症になりやすい?
- 熱中症が疑われる人を見つけたときの対処
- 転落して腰を負傷した人を動かしてもよい?
- けが人を搬送する前に確認したいこと
- 歯痛・脱力・失神が起きたときに覚えておきたいこと
- 気になる生活ナビをもっと見る
意外な場所に隠れていた夏の体調不良
歯に異常がないのに奥歯が痛む、重い物を持とうとしても力が入らない、自転車で風を受けているのに突然倒れる。どれも原因をすぐには結びつけにくい症状です。
『THE 突破ファイル(人体ミステリー歯痛の原因はプール?▼草薙VS真夏の熱中症!女性救え)(2026年7月23日)』では、耳の炎症による関連痛、声門閉鎖不全、自転車で起こる熱中症が紹介されました。それぞれの仕組みと、症状が出たときに何を確認すべきかをわかりやすく整理します。
この記事でわかること
- 歯に異常がないのに奥歯が痛む原因
- 耳かきやイヤホンと耳の炎症の関係
- 声帯と踏ん張る力が関係する理由
- 自転車の熱中症とけが人を動かす際の注意点
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虫歯ではないのに奥歯が痛む原因は耳の炎症だった
番組で女性の奥歯に痛みを起こしていたのは、歯の病気ではなく、耳の奥に起きていた炎症でした。
耳の中にできたニキビのような炎症によって神経が刺激され、脳がその刺激を歯の痛みとして受け取ったと説明されています。このように、実際に異常が起きている場所とは別の場所に痛みを感じることを関連痛といいます。
歯がズキズキすれば、まず虫歯を疑うのが自然です。しかし、歯科で歯や歯茎を調べても異常が見つからない場合は、歯以外から痛みが伝わっている可能性も考える必要があります。
歯のように感じる痛みには、次のような原因が隠れていることがあります。
- 耳の炎症
- 副鼻腔炎
- 顎関節の不調
- 顔面の神経に起こる異常
- 帯状疱疹
- 頭痛に関連する痛み
- 食いしばりや歯ぎしり
たしかに、耳の炎症を奥歯の痛みとして感じるというのは、初めて知ると少し驚きます。
ただし、歯が痛いときに最初から「耳が原因だろう」と決めるのは危険です。虫歯や歯の根の炎症、歯周病、歯のひびなどは、見た目だけでは判断できない場合があります。
まずは歯科で歯の状態を確認し、異常が見つからないうえで耳のかゆみや痛みがある場合には、耳鼻咽喉科への相談を検討する流れが現実的です。
耳の炎症を歯痛と感じる関連痛と三叉神経の仕組み
顔の感覚には、脳から伸びる三叉神経が深く関わっています。
三叉神経は大きく3つに分かれ、額や目の周辺、頬や上顎、下顎などの感覚を脳へ伝えています。上の奥歯を含む上顎周辺も、この神経の支配を受ける範囲です。
顔や口、鼻、顎、耳の周辺では、複数の神経から入った情報が近い経路を通って脳へ伝わります。そのため、脳が痛みの出発地点を正確に区別できず、別の場所が痛いように感じることがあります。
これが関連痛の基本的な考え方です。
関連痛では、痛みを感じる場所だけを治療しても改善しないことがあります。たとえば、歯に原因がないのに歯を削ったり抜いたりしても、本当の原因が耳や神経にあれば痛みは残ります。
個人的には、ここがいちばん大事だと感じます。
「歯が痛いから原因は必ず歯」とは限らない一方で、「歯科で異常なしと言われたから問題ない」とも限りません。痛みの場所だけでなく、耳、鼻、顎、皮膚などに出ている症状も医師や歯科医師に伝えることが大切です。
受診時には、次の点を説明できるようにしておくと原因を探りやすくなります。
- 右側か左側か
- 上の歯か下の歯か
- 何秒または何分くらい続くか
- ズキズキ、ピリピリ、電気が走るような痛みか
- 食事や歯磨きで痛むか
- 夜間に痛みが強くなるか
- 耳のかゆみや耳だれがあるか
- 鼻づまりや頬の重さがあるか
- 顔や頭に発疹が出ていないか
三叉神経痛でも、顎や歯、歯茎に突然強い痛みを感じることがあります。歯科で原因が確認できない強い痛みが続く場合には、神経の病気も含めた確認が必要です。
耳かきや長時間のイヤホンで炎症が起こる理由
耳の入り口から鼓膜までの通り道を外耳道といいます。
外耳道の表面は薄い皮膚で覆われており、強い刺激に弱い部分です。耳かきや綿棒を奥まで入れたり、かゆい場所を繰り返しかいたりすると、小さな傷ができます。
その傷から細菌などが入り、炎症を起こした状態が外耳炎です。
外耳炎では、次のような症状がみられます。
- 耳の中がかゆい
- 耳を触ると痛い
- ヒリヒリする
- 耳だれが出る
- 耳が詰まったように感じる
- 聞こえにくくなる
耳を清潔にしようとして毎日耳かきをする人もいますが、やりすぎるとかえって皮膚を傷つけてしまいます。
かゆみがあると、つい耳かきで触りたくなります。しかし、触ることで傷が広がり、さらにかゆくなるという悪循環に入りやすいため注意が必要です。
長時間のイヤホン使用にも気をつけたいところです。
密閉性の高いイヤホンを長時間装着すると、耳の穴の中に熱や湿気がこもりやすくなります。イヤーピースが汚れていたり、耳の中に傷があったりすると、炎症を起こしやすい環境になります。
特に夏は汗をかきやすく、プールや海で耳に水が入る機会も増えます。
イヤホンを使う際は、次の点を意識するとよいでしょう。
- 長時間つけ続けず、途中で外す
- イヤーピースを定期的に清掃する
- 家族や友人とイヤホンを共用しない
- 耳がぬれたまま装着しない
- 痛みやかゆみがあるときは使用を控える
- 耳の奥まで綿棒を入れない
耳のかゆみが続く、痛みが強くなる、耳だれが出る場合は、耳鼻咽喉科での治療が必要になることがあります。
プールで歯が痛むスイマー酸蝕症との違い
番組では、歯痛の原因候補としてスイマー酸蝕症も挙げられました。
酸蝕症とは、細菌が作り出す酸ではなく、飲食物や胃酸などの酸によって歯の表面が化学的に溶ける状態です。歯の表面を覆うエナメル質がすり減ると、冷たい物がしみたり、歯の色が変わったりすることがあります。
競泳選手など、長時間にわたってプールを利用する人では、プールの水質や利用時間によって歯の酸蝕が問題になる可能性が報告されています。
ただし、重要なのは、塩素が入ったプールに入れば誰でも歯が溶けるわけではないという点です。
過去の報告では、消毒設備の管理などによってプールの水が酸性側へ傾き、適正なpHが保たれていない環境で、歯の酸蝕が起きた例があります。一般的なプールを時々利用しただけで、すぐに重い酸蝕症になると考える必要はありません。
スイマー酸蝕症で考えられる症状は、次のようなものです。
- 冷たい水や飲み物がしみる
- 前歯の表面がざらつく
- 歯の先端が薄く見える
- 歯が黄色く見える
- 複数の歯に知覚過敏が出る
番組で紹介されたような、急に右上の奥歯だけがズキズキする症状とは経過が異なる場合があります。
毎日何時間も泳いでいて歯がしみる、歯の表面が変化していると感じる場合は、痛みが軽くても歯科で相談すると安心です。
副鼻腔炎や帯状疱疹でも歯が痛むことがある
歯に原因が見つからない上の奥歯の痛みでは、副鼻腔炎も候補になります。
鼻の周辺には副鼻腔という空洞があり、そのうち頬の奥にある上顎洞は、上の奥歯の根に近い場所にあります。
上顎洞に炎症が起きて内部に分泌物がたまると、上の奥歯が重く痛むように感じることがあります。
副鼻腔炎が疑われる症状には、次のようなものがあります。
- 鼻づまり
- 黄色や緑色の鼻水
- 頬や目の下の重さ
- 頭を下げると痛みが増す
- においがわかりにくい
- 上の複数の奥歯が痛む
顔の片側にピリピリした痛みがある場合には、帯状疱疹にも注意が必要です。
帯状疱疹では、水ぼうそうの原因となるウイルスが再び活動し、神経に沿って痛みや発疹が現れます。発疹が出る前に、歯、頬、耳、頭などに痛みを感じるケースもあります。
顔の片側に痛みがあり、赤い発疹や小さな水ぶくれが出てきた場合は、早めに医療機関へ相談してください。
特に目や耳の周辺に発疹がある場合は、視力や聴力、顔面神経に影響する可能性があるため、様子を見続けないことが大切です。
歯が痛いときは歯科と耳鼻咽喉科のどちらに行く?
歯の痛みが主な症状であれば、基本的には最初に歯科を受診します。
歯科では、虫歯、歯周病、歯のひび、歯の根の炎症、親知らず、かみ合わせなどを確認できます。
歯科で明らかな異常が見つからず、次のような症状がある場合は、耳鼻咽喉科への相談を検討します。
| 一緒に出ている症状 | 相談先の目安 |
|---|---|
| 耳のかゆみ、耳だれ、耳を触ると痛い | 耳鼻咽喉科 |
| 鼻づまり、膿のような鼻水、頬の重さ | 耳鼻咽喉科 |
| 歯をかむと痛い、冷たい物がしみる | 歯科 |
| 顎を動かすと痛い、口が開きにくい | 歯科・口腔外科 |
| 電気が走るような顔面痛 | 脳神経内科・脳神経外科など |
| 顔の発疹や水ぶくれ | 皮膚科など |
| 胸痛や息苦しさを伴う顎・歯の痛み | 救急相談・医療機関 |
受診先に迷うときは、最も強く出ている症状を基準にしながら、受診した医療機関で別の診療科が必要か相談するとよいでしょう。
手に力が入らなかった原因は声門閉鎖不全
番組で陶芸をしていた女性に力が入らなかった原因として紹介されたのが、声帯萎縮による声門閉鎖不全です。
声帯は、のどの奥にある左右一対の組織です。声を出すときには左右の声帯が近づき、肺から出る空気によって振動します。
声門閉鎖不全とは、左右の声帯が十分に閉じず、間に隙間が残る状態です。
声帯がうまく閉じないと、次のような症状が現れることがあります。
- 声がかすれる
- 声に息が混じる
- 大きな声が出しにくい
- 長く話すと疲れる
- 息が続きにくい
- 飲み込むときにむせる
重い物を持ち上げたり、体を踏ん張ったりするときには、無意識に息を止めて腹部や胸部の圧力を高め、体幹を安定させます。
このとき声門が閉じ、肺から空気が漏れにくい状態になります。
声門が十分に閉じないと息が漏れ、体幹を固める動作がしにくくなる可能性があります。番組では、この仕組みによって陶芸作品を持つときに力が入らなくなったと説明されました。
ただし、医学的には、急に手や全身の力が入らなくなる原因を、声帯だけで自己判断することはできません。
脱力には脳卒中、神経や筋肉の病気、低血糖、電解質の異常、薬の影響など、緊急性の高い原因もあります。
声門閉鎖不全では声のかすれや息漏れなどが中心となるため、声の変化を伴わず突然手足の力が抜ける場合は、別の原因も含めて確認する必要があります。
人と話さない生活だけで声帯は弱るのか
番組では、女性が1人で工房にこもり、人と話す機会が極端に減っていたことが紹介されました。
声帯にも筋肉が関係しているため、加齢や神経の障害、声帯の麻痺などによって声帯が痩せ、十分に閉じにくくなることがあります。
声帯萎縮による声門閉鎖不全では、声が弱くなったり、かすれたり、息が漏れたりする症状がよくみられます。治療では、状態に応じて音声治療や手術などが検討されます。
一方で、健康な若い人が1か月ほど人と話さなかっただけで、急に重い声帯萎縮を起こし、全身に力が入らなくなると一般化することはできません。
会話が減ったことだけで原因を決めるのではなく、声の変化、のどの内視鏡所見、神経や筋肉の検査結果などを合わせて判断する必要があります。
発声練習も、自己流で大声を出し続ければよいわけではありません。
声がかすれている状態で無理に声を出すと、かえってのどに負担をかける場合があります。声の異常が続くときは、耳鼻咽喉科で声帯の動きを確認したうえで、必要に応じて専門的な音声訓練を受けることが大切です。
突然手足に力が入らないときに確認したい危険な症状
手や足に急に力が入らなくなった場合は、疲労や睡眠不足だけで片づけない方がよいケースがあります。
特に、次のような症状が急に現れた場合は、脳卒中などの可能性を考えて救急要請を検討します。
- 顔の片側がゆがむ
- 片腕を上げたまま保てない
- ろれつが回らない
- 言葉が出にくい
- 片側の手足がしびれる
- 強い頭痛が突然起こる
- 立てない、歩けない
- 意識がぼんやりする
両手に力が入りにくい場合でも、繰り返す、悪化する、息苦しさや飲み込みにくさを伴う場合は、早めの受診が必要です。
実際にその場にいたら、「疲れているだけかもしれない」と迷ってしまいそうです。
しかし、普段できる動作が急にできなくなったときは、休ませるだけで長時間様子を見るより、症状が始まった時刻を確認し、医療機関や救急相談へ連絡する方が安心です。
自転車のステルス熱中症で突然失神するのはなぜ?
自転車では走行中に風を受けるため、体感的には歩いているときより涼しく感じます。
しかし、風が当たっているからといって、体の中の温度上昇や水分不足が止まるわけではありません。
日差しの強い道路を走れば、体は外気や路面から熱を受けます。ペダルをこぐ筋肉からも熱が生まれ、汗によって水分と塩分が失われます。
それでも走行中は風で汗が乾きやすく、「まだ大丈夫」と感じてしまうことがあります。
このように、本人が暑さや発汗を強く自覚しないまま進行する状態が、一般にステルス熱中症と呼ばれることがあります。正式な病名ではありませんが、熱中症に気づくのが遅れる危険性を表した言葉です。
自転車で気をつけたい初期症状には、次のようなものがあります。
- 喉が強く渇く
- 頭がぼんやりする
- めまいがする
- 足がつる
- 吐き気がする
- ペダルが急に重く感じる
- まっすぐ走りにくい
- 反応が遅くなる
「目的地までもう少しだから」と走り続けるのは危険です。
少しでも異変を感じたら、安全な場所に自転車を止め、日陰や冷房のある場所へ移動してください。
リュックを背負うと熱中症になりやすい?
リュックを背負うと、背中とバッグの間に熱や汗がこもりやすくなります。
ただし、リュックだけが熱中症の原因になるわけではありません。
気温、湿度、日差し、運動量、体調、水分不足、服装など、複数の条件が重なって熱中症の危険が高まります。
自転車通勤や通学、子どもの送迎などで長時間走る場合は、次の対策が考えられます。
- 出発前に水分を取る
- 飲み物を携帯する
- 途中で休憩する場所を決めておく
- 日差しの強い時間帯を避ける
- 通気性のよい服を選ぶ
- 荷物を減らす
- 荷台やかごを利用する
- 暑さ指数を出発前に確認する
- 睡眠不足や体調不良の日は無理をしない
大切なのは、喉が渇いてから一気に飲むのではなく、休憩と水分補給を早めに入れることです。
特に大量に汗をかく状況では、水分だけでなく塩分も失われます。ただし、持病がある人や塩分制限を受けている人は、一律に塩分を増やさず、医師の指示を優先してください。
熱中症が疑われる人を見つけたときの対処
熱中症が疑われる人がいたら、まず安全を確保し、涼しい場所へ移動させます。
衣服をゆるめ、首、脇の下、足の付け根などを冷やします。
意識がはっきりしていて、自分で安全に飲み込める場合は、冷たい飲み物を自分で飲んでもらいます。
次のような状態では、ためらわずに119番へ連絡してください。
- 呼びかけへの反応がおかしい
- 意識を失っている
- 自力で水分を飲めない
- まっすぐ歩けない
- けいれんしている
- 体が非常に熱い
- 冷やしても症状が改善しない
意識がもうろうとしている人に、無理に水を飲ませてはいけません。むせて気管に入る危険があります。
救急車を待つ間も、涼しい場所で体を冷やし続けます。
転落して腰を負傷した人を動かしてもよい?
番組では、崖下へ転落した女性を安全な場所へ移動させるため、車の後部座席を取り外し、担架のように使う方法が紹介されました。
車のシートは体に沿った形をしており、硬さもあるため、体全体を支えやすいという発想です。
ただし、これは誰でも簡単にまねできる一般的な応急手当ではありません。
高い場所から転落した人や、腰、背中、首を強く打った人には、背骨や骨盤の骨折が隠れている可能性があります。
むやみに起こしたり、腕や足を引っ張ったりすると、骨折部分が動き、神経や血管を傷つけるおそれがあります。
原則として、火災、波、車の往来など、その場所にとどまる方が危険な場合を除き、無理に動かさず119番の指示を受けることが大切です。
番組のように満潮や大波が迫り、その場にいること自体が命に関わる場合は移動が必要になることもあります。その場合でも、通報した消防から受ける指示を優先してください。
けが人を搬送する前に確認したいこと
負傷者を移動しなければならない場合は、できるだけ体を曲げたりひねったりせず、複数人で動かします。
確認したいポイントは次のとおりです。
- 意識があるか
- 呼吸をしているか
- 大量の出血がないか
- 首、背中、腰を打っていないか
- 手足にしびれや麻痺がないか
- どこへ移動すれば安全か
- 搬送に使う物が壊れないか
- 十分な人数がいるか
骨折が疑われる部位が曲がっていても、無理に元へ戻してはいけません。
日本赤十字社では、骨折部を安静にし、曲がっている場合もそのまま固定することが基本とされています。また、搬送には傷病者を揺らし、状態を悪化させる危険があるため、負傷部位や現場の状況を確認して方法を選ぶ必要があります。
車のシートが外せるかどうかも車種によって異なります。工具が必要な車や、配線、エアバッグ、乗員検知装置が組み込まれている車もあります。
緊急時にシートを外す方法を探し始めるより、まず119番通報、安全確保、意識と呼吸の確認を優先することが重要です。
歯痛・脱力・失神が起きたときに覚えておきたいこと
今回紹介された3つの症状には、「痛い場所や力が入らない場所だけを見ても、原因がわからないことがある」という共通点があります。
歯の痛みが耳の炎症から起きることもあれば、声の異常が声帯の閉じ方と関係していることもあります。自転車で涼しく感じていても、体の中では熱中症が進んでいる可能性があります。
一方で、意外な原因ばかりを疑うのも適切ではありません。
歯痛ではまず歯の病気、急な脱力では脳や神経の病気、意識を失った場合は熱中症以外の心臓病や低血糖なども確認する必要があります。
行動の目安をまとめると、次のようになります。
- 歯が痛い場合は、まず歯科で確認する
- 歯科で異常がなく耳の症状があれば耳鼻咽喉科へ相談する
- 顔の発疹や強い神経痛があれば早めに受診する
- 急な手足の脱力や言葉の異常は救急要請を検討する
- 自転車でめまいや吐き気が出たら、すぐに走行をやめる
- 意識がおかしい熱中症では119番へ連絡する
- 転落した人を自己判断でむやみに動かさない
体に起きる症状は、必ずしも原因のある場所にそのまま現れるとは限りません。
「いつもと違う」「説明のつかない症状が続く」と感じたときは、我慢を重ねず、症状の経過を整理して医療機関へ相談することが、原因へ近づく第一歩になります。
参考リンク
- 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「耳の症状」
- MSDマニュアル家庭版「耳が痛む」
- NHS「Trigeminal neuralgia(三叉神経痛)」
- American Dental Association「Dental Erosion」
- PubMed「Prevalence of dental erosion in adolescent competitive swimmers」
- NIDCD「Vocal Fold Paralysis」
- American Speech-Language-Hearing Association「Voice Disorders」
- 総務省消防庁「熱中症情報」
- 政府広報オンライン「熱中症特別警戒アラートとは?発表時の対策と熱中症予防のポイント」
- 日本赤十字社「骨折」
- 日本赤十字社「搬送」
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