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イケブンがカンヌ最高賞!1904年創業・デジタルスターマインと受賞歴【timeleszファミリア】

企業・新技術

カンヌ最高賞を獲得した藤枝の花火会社・イケブン

2026年9月27日放送の日本テレビ『timeleszファミリア』では、カンヌで最高賞を受賞した花火師とのスペシャルコラボが登場します。その花火を手がけるのが、静岡県藤枝市に本社を置く株式会社イケブンです。

創業は1904年。120年以上にわたり花火を作り続け、2000年頃からコンピューターで音楽と花火を同期させる「デジタルスターマイン」を導入してきました。2025年にはフランスのカンヌ花火芸術祭で最高賞と観客賞の2冠を獲得しています。

この記事でわかること

  • イケブンが2025年カンヌ花火芸術祭で獲得した最高賞
  • 静岡県藤枝市で1904年に始まった会社の歴史
  • 音楽と花火を同期させる「デジタルスターマイン」の仕組み
  • 国内外の主な受賞歴とイケブンの花火を見られる大会

イケブンが2025年カンヌ花火芸術祭で最高賞

出典:株式会社イケブン公式「作品集」

イケブンが世界的に大きな評価を受けたのが、2025年の「カンヌ花火芸術祭」です。

静岡市、清水みなと祭り実行委員会、イケブンが「静岡チーム」として日本を代表して出場。イケブンの花火師が現地の花火師とともに、大型台船5台、全長500mに及ぶ打ち上げ場所を4日間かけて準備しました。

披露した作品のテーマは「Sound of Resonance(共鳴し合う音)」。

静岡で作られた花火を使い、日本の伝統音楽やアニメ音楽などを組み合わせ、音楽と花火が一体となったショーを作り上げました。

審査では、

  • 花火の独自性
  • 花火そのものの品質
  • 音楽の選曲
  • 音楽と花火の同期性
  • ショー全体の芸術性
  • 観客の反応

などが評価され、芸術祭最高賞となる「ヴェスタール賞」を獲得しました。

さらに一般観覧者の投票で決まる「オーディエンス賞」にも選ばれ、最高賞と観客賞の2冠を達成しています。

特に高く評価されたのが、音楽と花火を厳密に合わせる演出でした。

日本の花火をただ海外で打ち上げただけではなく、色彩、音楽、タイミングをひとつの作品として構成したことが、世界での評価につながっています。

静岡県藤枝市で1904年に創業した花火会社

株式会社イケブンの創業は1904年2月15日です。

本社は静岡県藤枝市寺島46。現在は花火玉を作るだけでなく、花火大会の企画、制作、運営、演出、打ち上げまでを一貫して手がけています。

会社の主な情報は次の通りです。

  • 会社名:株式会社イケブン
  • 創業:1904年2月15日
  • 本社:静岡県藤枝市寺島46
  • 代表取締役:小向昌弘
  • 資本金:1,800万円
  • 従業員数:連結80人
  • 事業:煙火・加工品の製造販売、国内外の花火大会やイベントの企画・制作・運営
  • 自社火薬庫:29棟

イケブンが特徴として掲げているのは、「製造」だけで終わらない総合的な花火づくりです。

大会のコンセプトを聞いた段階から、どんな色や形の花火を作るかを考え、オリジナル花火を製造。さらに会場へ運び、演出プログラムを作り、実際の打ち上げまで担当します。

花火の製造には今も手作業が多く残りますが、イケブンでは独自開発した機械も導入。伝統的な花火づくりと生産技術の改良を並行して進めてきました。

また、安全対策にも独自技術があります。

客席方向へ花火玉の殻が飛びにくくする玉皮を自社開発するなど、華やかな演出だけではなく、安全に打ち上げるための技術も積み上げています。

音楽と花火を同期させる「デジタルスターマイン」

イケブンを象徴する技術のひとつが「デジタルスターマイン」です。

通常のスターマインは、複数の花火を連続・同時に打ち上げて大きな迫力を生み出す演出です。

イケブンではさらに、コンピューターによるプログラミングで花火の発射タイミングを制御し、音楽と細かく同期させています。

この方式を2000年頃から採用し、「デジタルスターマイン」の名称で商標登録。専属のプログラミングスタッフを置いて演出を作っています。

たとえば曲の盛り上がる瞬間に大玉を開かせたり、短い音に合わせて花火を連続発射したりすることで、夜空そのものを巨大な舞台のように見せられます。

単にBGMを流しながら花火を打つのではなく、音のタイミングに合わせて花火の発射そのものを設計する点が大きな違いです。

さらにイケブンでは、

  • モザイクアート花火
  • 文字花火
  • スクリーン花火
  • タワー花火
  • グラデーションを表現する花火
  • 回転して見える花火

など、新しい見せ方も開発してきました。

スクリーン花火では、打ち上げるタイミングをプログラム制御することで夜空に文字や図形を描く技術を実用化し、特許も取得しています。

2025年のカンヌでも、この長年磨いてきた「音楽と花火を一体化する技術」が大きな武器となりました。

大曲・世界花火師競技会・隅田川でも受賞

イケブンはカンヌで突然世界的評価を受けた会社ではありません。

国内外の主要な花火競技会で長年にわたって実績を積み上げてきました。

特に大きな実績のひとつが、2015年の全国花火競技大会「大曲の花火」です。

イケブンは第89回大会で最高賞となる内閣総理大臣賞を受賞。創造花火の部でも「宇宙誕生!ビックバン現象と華麗なる星々」で優勝しました。

翌2016年には長崎県のハウステンボスで開催された「第8回世界花火師競技会」に日本代表として出場。

海外代表との決勝を制し、初出場で優勝しています。

その後も、

  • 2017年:諏訪湖全国新作花火競技大会 長野県知事賞
  • 2018年:隅田川花火大会花火コンクール 2位
  • 2018年:やつしろ全国花火競技大会10号玉の部 優秀賞
  • 2019年:隅田川花火大会花火コンクール 3位
  • 2025年:隅田川花火大会花火コンクール 2位
  • 2025年:カンヌ花火芸術祭 ヴェスタール賞・オーディエンス賞

などの結果を残しています。

さらに2026年7月25日の第49回隅田川花火大会でも、「秘彩」という作品で花火コンクール2位に入りました。

2025年の「碧の記憶」に続き、2年連続2位です。

伝統的な一発の花火を美しく開かせる技術と、音楽・コンピューターを使った新しい演出。

この両方を持っていることが、イケブンの強さにつながっています。

イケブンの花火を見られる大会とイベント

イケブンは全国各地の花火大会を手がけていますが、特に静岡県内では大規模イベントへの参加が目立ちます。

2026年にイケブンの参加が公式に確認できる主な大会は次の通りです。

  • 富士山花火 vs スピードウェイ2026
    2026年4月11日、富士スピードウェイで開催。イケブンを含む4社が約8,000発の花火を担当し、イケブンは第1章やスペシャルコンテンツを手がけました。
  • ふくろい遠州の花火2026
    2026年7月25日開催。イケブンが「三浦環物語~第4章マダムバタフライ~」をプロデュースし、世界的オペラ歌手・三浦環をテーマにした音と花火の演出を披露しました。
  • 隅田川花火大会2026
    2026年7月25日の花火コンクールに「秘彩」で出場し2位を獲得。東京の夜空でもイケブンの競技花火を見ることができました。
  • 清水みなと祭り海上花火大会
    2026年は8月2日に開催。約10,000発を60分で打ち上げる大会で、海上花火大会全体をイケブンが全面プロデュースしています。

特に清水みなと祭り海上花火大会は、2025年のカンヌ出場へつながった重要な大会です。

カンヌの主催側が日本の出場チームを探していた際、同じ海上花火大会である清水みなと祭りの演出が評価され、静岡チームの出場につながりました。

そのためイケブンの技術をまとめて体感したいなら、清水みなと祭りは象徴的な大会といえます。

今後の開催日程や参加花火師は大会ごとに変わるため、観覧前には各大会の開催情報を確認しておくと安心です。

まとめ

株式会社イケブンは、静岡県藤枝市で1904年に創業した花火会社です。

花火玉を製造するだけではなく、企画、演出、プログラミング、打ち上げ、イベント運営まで一貫して手がけています。

特に2000年頃から導入してきた「デジタルスターマイン」は、音楽と花火をコンピューター制御で同期させる演出技術です。

2015年の大曲で内閣総理大臣賞、2016年の世界花火師競技会で優勝。そして2025年にはカンヌ花火芸術祭で最高賞「ヴェスタール賞」と「オーディエンス賞」の2冠を達成しました。

『timeleszファミリア』で披露される花火の背景には、120年以上続く日本の花火づくりと、音楽やデジタル技術を取り入れながら進化してきたイケブンの挑戦があります。

参考リンク


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