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広島の家賃0円シェアハウスは「ゆずの輪 MISONOU」|無料になる仕組みと入居条件【間取り図ミステリーで紹介】

暮らし・住まい

家賃0円で暮らせる東広島の学生シェアハウス「ゆずの輪 MISONOU」

『見取り図の間取り図ミステリー!(謎の激安&島スペシャル)(2026年8月20日)』で気になるのが、広島県にある家賃0円の学生向け住居です。その特徴に合致するのが、介護施設「みそのっこ」に併設されたSHARED HOUSE ゆずの輪 MISONOU。学生が介護施設の仕事を担うことで住居費の負担を抑え、高齢者と若者が日常の中でつながる珍しい仕組みです。

この記事でわかること

  • ゆずの輪 MISONOUで家賃が0円になる仕組み
  • 学生が介護施設で担当する仕事と入居条件
  • みそのっこに学生シェアハウスを併設した理由
  • 株式会社ゆず代表・川原奨二さんが目指す多世代共生

SHARED HOUSE ゆずの輪 MISONOUは東広島の家賃0円シェアハウス

SHARED HOUSE ゆずの輪 MISONOUは、広島県東広島市西条町御薗宇にある学生専用シェアハウスです。

一般的な学生寮とは少し違い、同じ敷地に、

  • 看多機ホームみそのっこ
  • グループホームみそのっこ
  • 学生専用シェアハウス

が一緒に設けられています。建物は2023年3月に竣工し、同年4月に施設とシェアハウスが開設されました。

学生シェアハウスには7つの個室があり、2023年の取材時には1室を職員用として、6人の学生が暮らしていました。個室は約5.3畳で、プライベートな居室を確保しながら共同生活を送るスタイルです。

最大の特徴は、ただ安く住めることではありません。

隣接する介護施設で一定時間アルバイトをすることで、家賃の負担をなくせる仕組みが用意されています。

学生にとっては住居費を抑えられ、介護施設にとっては朝夕の生活支援を担う人手が増え、高齢者にとっては若い世代と日常的に触れ合える環境が生まれます。

単なる「家賃0円物件」ではなく、3者の暮らしを組み合わせた住まいなのです。

ゆずの輪 MISONOUの家賃が0円になる仕組み

家賃無料には理由があります。

学生は、シェアハウスに隣接する介護施設でアルバイトをしながら生活する仕組みになっています。

2023年の運用では原則週3日、月30時間以上勤務すると、月3万円だった家賃が無料になる条件が設けられていました。働いた時間については、家賃との相殺ではなくアルバイト代も支給されます。

つまり、

「介護施設でただ働きする代わりに家賃無料」

という制度ではありません。

仕事をして給与を受け取り、そのうえで一定条件を満たせば家賃負担がなくなるところが大きなポイントです。

2026年の入居案内でも、家賃とトランクルーム代が無料となり、アルバイト代が別途支給される仕組みが案内されています。水道光熱費や共益費など、本人負担となる生活費はあります。

大学生にとって家賃は毎月固定でかかる大きな出費です。

アルバイト先と住居をまとめて確保できるため、学業との時間配分を考えながら一人暮らしを始めたい学生には、一般的な賃貸住宅とはかなり違った選択肢になります。

家賃無料の条件は介護施設でのアルバイト

学生が働くのは、同じ敷地にある看多機ホームみそのっこグループホームみそのっこです。

開設後の運用では原則週3日の勤務が入居条件とされ、月30時間以上働くことで家賃無料になる仕組みが採用されていました。

月30時間なら、単純平均では週7時間ほどです。

住んでいる場所と勤務先が隣接しているため、一般的なアルバイトのような通勤時間がほぼ発生しないことも学生には大きな特徴でしょう。

そして興味深いのが、入居するために介護福祉士を目指している必要はないことです。

実際に開設当初に暮らしていた学生には、介護福祉士や理学療法士を目指す人だけでなく、文学、理系、工学などさまざまな分野を学ぶ学生がいました。入居以前には介護とほとんど接点がなかった学生もいます。

介護に興味のある人だけを集めるのではなく、これまで介護に縁がなかった若者にも身近に感じてもらうことが、このシェアハウスの大きな意味になっています。

学生が担当する仕事に専門的な介護は含まれない

「介護施設でアルバイト」と聞くと、資格が必要な身体介護まで学生が行うのかと心配になるかもしれません。

学生が担当する仕事として紹介されているのは、

  • 食事の配膳・下膳
  • 皿洗い
  • 掃除
  • ゴミ捨て
  • 就寝・起床時の支援

などです。

専門的な介護業務は含まれていません。

ここは、入居を考える学生にとって重要なところです。

福祉系の学部ではない学生でも参加できる仕組みだからこそ、介護の世界と、それまで接点がなかった若者が自然につながります。

そして働く中では、仕事だけでなく利用者との会話も生まれます。

開設当初に暮らしていた学生からは、高齢者と一緒に食事をしたり、雑談や恋愛の話までしたりする日常が紹介されています。介護施設を「介助する人とされる人だけの場所」ではなく、さまざまな世代が生活するコミュニティとして経験できるのが特徴です。

家賃だけでなく生活費を抑えられる仕組み

ゆずの輪 MISONOUが開設された2023年には、朝夕の簡単なアルバイトをする学生について、家賃・食費・駐車場・トランクルーム代を無料とする内容が運営会社から案内されていました。

その後の入居募集では、家賃とトランクルーム代の無料に加え、アルバイト代が別途支給され、水道光熱費や共益費などを学生が負担する形が案内されています。

入居時期によって募集条件が変わる点には注意が必要です。

大事なのは「何も払わず生活できる物件」という理解ではなく、

介護施設で働くことを条件に、通常なら大きな負担になる家賃などを抑えられる学生向け住居

と考えることです。

一般的な一人暮らしなら、家賃に加えてアルバイト先までの交通費や移動時間も必要になります。

ゆずの輪 MISONOUは「住む場所」と「働く場所」を近づけることで、金銭面だけでなく学生生活全体の負担を軽くする発想になっています。

みそのっこに学生シェアハウスを併設した理由

なぜ介護施設に学生シェアハウスを造ったのでしょうか。

そこには、株式会社ゆず代表の川原奨二さんが抱いていた「介護が普段の生活から遠すぎる」という問題意識があります。

介護が必要になるまで施設との接点がなければ、「老人ホームは暗いところ」「自分にはまだ関係ない」といった固定したイメージを持ちやすくなります。

そこで川原さんは、介護施設とホテルを組み合わせたり、学生と高齢者が暮らす場所をつくったりすることで、福祉を日常生活の近くへ持ってこようとしてきました。

東広島で施設をつくる際に着目したのが、学生が多い地域であることでした。

学生に介護施設で働いてもらう代わりに住居費の負担を小さくする。

学生は生活費を抑えられ、高齢者は若い世代と交流でき、施設側には働き手が加わる。

川原さんは、この仕組みを学生、高齢者、介護施設それぞれにメリットがある関係として考えました。

建築を担当した側にも同じ発想があります。

学生が抱えやすい孤独と、認知症のある高齢者が社会から孤立しやすい問題を、若者と高齢者が自然に顔を合わせられる空間によってつなぐことを目的として設計されています。

高齢者と大学生が一緒に過ごす「庭とフレミング」

みそのっこの象徴的な場所が、「庭とフレミング」です。

カフェのようにつくられた交流スペースで、

  • 高齢の施設利用者
  • シェアハウスの学生
  • 施設職員
  • 地域住民

などが集まります。

名前もかなりユニークです。

由来は理科で習うフレミング右手の法則

右手を開いたとき、

親指側にグループホーム、
人差し指側に中庭と学生シェアハウス、
中指側に看多機、

という位置関係になることから名付けられています。

ただの共有ラウンジではありません。

学生がカフェやバーを開いたり、地域の子ども向けの塾を開いたり、大学の音楽サークルがライブを行ったりすることもあります。

介護施設と学生寮を壁で分けてしまうのではなく、**自然に顔を合わせる「間の場所」**をつくったことが、この建物の重要なポイントです。

高齢者と若者に「交流してください」と強制するのではなく、近くに暮らしているから話す、面白そうだから参加する。

そんな関係をつくることが、みそのっこの目指す多世代交流につながっています。

ゆずの輪 MISONOUの場所と入居条件・募集方法

SHARED HOUSE ゆずの輪 MISONOUがあるのは、広島県東広島市西条町御薗宇5585-1です。JR西条駅からは車で約10分のエリアにあります。

学生専用シェアハウスとして運営されており、過去には定員を大きく上回る応募が集まり、選考された学生が入居していました。

入居を考える際に特に確認したいのは、

  • 空室の有無
  • 入居できる学生の条件
  • アルバイトの勤務時間
  • 家賃無料となる勤務条件
  • 水道光熱費・共益費
  • 食費
  • 駐車場
  • 入居開始時期

です。

2026年にも進学予定者向けの募集が行われており、介護を専門に学んでいない学生も対象として案内されています。

特に家賃や生活費については、2023年の開設時とその後の募集案内で表現や条件が変化しています。

「家賃0円」という部分だけを見て決めるのではなく、入居する年度の募集条件を確認してから申し込むことが大切です。

株式会社ゆず代表・川原奨二が目指す多世代共生

ゆずの輪 MISONOUを運営する株式会社ゆずは、2013年に設立された介護・福祉事業者で、代表は川原奨二さんです。

グループホームや看護小規模多機能型居宅介護だけでなく、保育施設、ホテル、シェアハウスなども運営しています。

一見すると介護とは離れているような施設まで手がける理由に、川原さんの考える「掛け合わせ介護」があります。

株式会社ゆずでは、

高齢者×地域×子ども
高齢者×地域×医療
高齢者×地域×旅人
高齢者×地域×学生

といった組み合わせで、介護を介護施設の中だけに閉じ込めない取り組みを進めています。ゆずの輪 MISONOUは、その中の**「高齢者×地域×学生」**を形にした場所です。

川原さんが大切にしているのは、高齢者と学生にあらかじめ「こういう役割をしてください」と決めることではありません。

みそのっこで目指しているのは、年齢や立場が違う人たちが同じ場所にいる**「あたりまえの、ごちゃまぜ」**です。

学生が高齢者を助けるだけでも、高齢者が学生のために存在するわけでもありません。

学生がカフェを始めれば高齢者が集まり、音楽が聞こえれば窓辺から楽しみ、施設利用者が自分からイベントへ加わる。

そうした予定されていない関係が生まれる環境そのものが、みそのっこの特徴です。

家賃0円は確かに目を引く仕組みですが、その先にあるのは「安い学生寮」という話ではありません。

住居、アルバイト、介護、地域交流を1か所につなげることで、若者にとって介護が身近になり、高齢者にとっても若い世代の暮らしが日常の風景になります。

SHARED HOUSE ゆずの輪 MISONOUの面白さは、家賃を無料にしたこと以上に、学生と高齢者が特別なイベントではなく普段の暮らしの中で出会える仕組みをつくったことにあります。

参考リンク


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