埼玉・松伏町で「うなぎを刺身で食べる」川昌本店
2026年10月6日放送の『ありえへん∞世界』では、埼玉県松伏町の「うなぎを独特すぎる食べ方で楽しむ店」が登場します。松伏町には、1981年創業のうなぎ料理専門店「川昌本店」があり、看板料理として登録商標の「うなさし」を提供しています。番組公式でも松伏町のうなぎ店が今回の特集対象になっています。
一般的なうなぎ店なら蒲焼や白焼きが中心ですが、川昌本店では「うなさし」をはじめ、関東風と関西風を一度に楽しむ「東と西のうな重」、ふわふわの玉子を合わせた「金のうな丼」など、うなぎの固定観念を覆す料理を生み出してきました。
この記事でわかること
・川昌本店の登録商標「うなさし」が生まれた経緯
・うなぎを刺身風に提供するために必要な6工程
・「東と西のうな重」「金のうな丼」など独創的な料理
・川昌本店の場所、営業時間、予約方法
「うなさし」は川昌本店の登録商標
川昌本店を象徴する料理が「うなさし」です。
見た目はフグ刺しのような薄造り。ポン酢、わさび醤油、ゴマ油と塩などを合わせて楽しむ、一般的な蒲焼とはまったく異なるうなぎ料理です。
「うなさし」という名称は川昌の登録商標になっています。
最大のポイントは、一般的な魚の刺身のように、うなぎをさばいて薄く切っただけの料理ではないことです。
川昌本店の公式ブログでは、刺身として提供できる状態にするまでに「6つの工程」の下処理を行うと説明しています。詳しい方法は企業秘密です。
うなぎの刺身が難しい理由
うなぎには血液中にイクシオトキシンという毒性のある成分が含まれるため、一般的な魚のような生食には適しません。
農林水産省も、ウナギの血液にはイクシオトキシンという毒が含まれており、通常は加熱して食べることを案内しています。
だからこそ、「うなぎを刺身で食べる」という発想そのものが異例でした。
川昌本店では独自の下処理を施し、「うなさし」として提供しています。
店の説明によると、その手間は蒲焼の約3倍。身は弾力があるため薄造りにし、コリコリとした食感と噛むほどに感じられる味わいを特徴としています。
家庭で生のうなぎを刺身にする料理ではありません。専門店が適切な処理を施して提供する料理として楽しむものです。
「無理」と考えられていた料理を先代が試行錯誤
「うなさし」が誕生した背景も、川昌本店らしいものです。
現在の料理長が公式ブログで明かしているところでは、開発したのは父親でした。
当時は和食やうなぎ料理の世界でも、うなぎを刺身にすること自体が難しいと考えられていました。
それでも諦めず、何度も試行錯誤。
安全に提供するための処理と、おいしく食べるための調理を組み合わせ、現在の「うなさし」につながる方法を完成させました。
現在では川昌本店の看板料理になり、専門店の紹介でも「不動の一番人気」とされるほどの存在になっています。
単に奇抜なメニューを作ったのではなく、「うなぎにはまだ別の食べ方がある」という発想から生まれた料理です。
1981年創業、2代目が創作うなぎ料理を発展
川昌本店は1981年創業。
埼玉県北葛飾郡松伏町で40年以上続くうなぎ料理専門店です。
現在は2代目が料理を受け継ぎ、伝統的な蒲焼を守りながら、さまざまな創作料理を生み出してきました。
店の考え方は、昔ながらのうなぎ料理を否定することではありません。
定番の蒲焼やうな重を大切にしながら、
「この食材には、まだ知られていないおいしさがあるのではないか」
と料理の幅を広げています。
その姿勢から、「うなさし」だけでは終わらない個性的なメニューが次々に誕生しました。
関東風と関西風を同じ重箱で食べる「東と西のうな重」
その代表格が「東と西のうな重」です。
関東と関西では、うなぎの調理方法に大きな違いがあります。
川昌本店では、
・関東風:蒸しを入れ、ふわっとやわらかく焼く
・関西風:蒸さずに焼き、表面を香ばしく仕上げる
という2つのスタイルを1つの重箱で味わえるようにしています。
通常なら、関東の店と関西の店をそれぞれ訪ねなければ比較しにくい食感です。
それを一度に食べ比べられる。
「どちらが正しいか」ではなく、それぞれの良さを楽しむための料理になっています。
玉子を崩すと蒲焼が現れる「金のうな丼」
もう1つの名物が「金のうな丼」です。
丼の上を覆うのは、ふわふわ、プルプルに仕上げた玉子。
その下に蒲焼とタレが染みたご飯が隠れています。
さらに九条ねぎ、しょうが、みょうがなどの薬味を合わせることで、濃厚なうなぎと玉子をさっぱり食べられるよう工夫されています。
この料理は『マツコの知らない世界』などでも取り上げられ、川昌本店を代表する創作メニューの1つになりました。
蒲焼をただ玉子でとじるのではなく、玉子を崩した瞬間に中からうなぎが現れる見た目まで考えられています。
フォアグラ、ムース、しゃぶしゃぶまで「うなぎ料理」にする
川昌本店の面白さは、変わったメニューが1品だけではないところです。
これまで提供してきた料理には、
・うなさし
・うなしゃぶ
・うなぎのムース
・うなぎの味噌漬け
・うなぎとフォアグラの包み焼き
・うなぎのみぞれ煮
・うなぎの塩焼き
・金のうな丼
などがあります。
「うなぎ=蒲焼」という完成された料理があるにもかかわらず、その先を探し続けていることが特徴です。
日本料理だけに閉じず、洋食の発想や異なる調理法も取り入れる。
一尾のうなぎという同じ食材でも、調理法を変えることで食感や香りが大きく変化します。
冷たい「冷やしうな重」まで開発
川昌本店では、さらに「冷やしうな重」という珍しい料理も生み出しています。
一般的なうな重といえば、炊きたてのご飯に焼きたての蒲焼をのせ、温かい状態で食べるもの。
冷やしうな重は、その常識とは逆です。
しかも、通常の蒲焼を単純に冷蔵庫で冷やした料理ではありません。
冷たくてもおいしく食べられるよう、通常とは異なる独自製法でうなぎを仕上げています。
刺身、しゃぶしゃぶ、玉子、東西の焼き分け、そして冷たい重箱。
川昌本店のメニューをたどると、1つの食材をどこまで変化させられるのかを追求してきた店であることが見えてきます。
川昌本店の場所・営業時間・予約
川昌本店は埼玉県北葛飾郡松伏町にあります。
・店名:川昌本店
・住所:埼玉県北葛飾郡松伏町金杉1511-2
・電話:048-992-0123
・営業時間:11:30~14:00、17:00~21:00
・定休日:火曜日
・予約:可能
・駐車場:あり
店舗は駅前ではなく、東武スカイツリーラインのせんげん台駅から離れた場所にあります。車で訪れるほうが利用しやすい立地です。
なお、2026年10月6日は火曜日で通常の定休日に当たります。
来店する場合は営業日を確認してから向かうのが確実です。
「うなさし」を家庭で再現しない
川昌本店の記事で、特に重要なのがこの点です。
「うなさし」は家庭で生のうなぎを薄く切れば作れる料理ではありません。
川昌本店では独自の6工程を経て提供しており、その詳細な下処理方法は公開していません。
うなぎの血液には毒性成分があるため、生のうなぎを自己流で刺身として食べることは避けてください。
川昌本店の「うなさし」は、長年の試行錯誤と専門的な処理によって成立している店の料理として味わうものです。
まとめ
埼玉県松伏町の「川昌本店」は、1981年創業のうなぎ料理専門店です。
最大の名物は、登録商標にもなっている「うなさし」。
うなぎを単純に薄切りにするのではなく、独自の6工程を経て刺身風に仕上げます。その手間は蒲焼の約3倍とされ、ポン酢やわさび醤油、ゴマ油と塩などで楽しむ看板料理になりました。
さらに、関東風と関西風を同じ重箱で味わう「東と西のうな重」、玉子とうなぎを組み合わせた「金のうな丼」、うなしゃぶ、フォアグラとの組み合わせなど、独創的な料理を次々と生み出しています。
2026年10月6日の『ありえへん∞世界』で取り上げられる松伏町の独特なうなぎ文化。その背景には、「蒲焼で完成」と考えず、うなぎという食材の新しい可能性を追い続けてきた専門店の歴史があります。
参考リンク
・テレビ東京「ありえへん∞世界」10月6日放送内容
・川昌本店|うなぎ百撰
・川昌本店公式ブログ「鰻の刺身について」
気になる生活ナビをもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。


コメント