夏の終わりに気になるシミ・乾燥・毛穴をどうケアするか
強い日差しや汗、冷房などが続いた夏のあと、「シミが濃くなった」「肌がカサつく」「毛穴が目立つ」と感じる人は少なくありません。『林修の今知りたいでしょ!(2時間SP 夏のダメージが蓄積…肌のギモン全部解決!)(2026年9月3日)』では、シミ・しわ・乾燥・肌荒れ・目の下のクマ・毛穴・ほくろ・イボまで幅広い肌の疑問を扱います。ここでは、それぞれをどう考え、毎日のケアで何を優先すればよいのかを整理します。
この記事でわかること
- 夏のあとに優先したい紫外線対策と保湿
- シミ・しわと「光老化」の関係
- クマ・毛穴をケアするときの注意点
- 気になるほくろやイボを受診する目安
夏の肌ダメージ対策は「紫外線・保湿・摩擦」をまず見直す
(出典:市川スキンクリニック「皮膚科だから安心のシミ取り治療」)
夏のあとに肌の状態が気になったとき、特別な美容法を次々に追加するより、まず見直したいのが紫外線を避けること、肌を乾燥させないこと、強くこすらないことです。
紫外線による肌への影響は、その日の赤みや日焼けだけではありません。長期間にわたって紫外線を浴びることで起こる変化は「光老化」と呼ばれ、シミ・しわ・たるみなどにつながります。
日本皮膚科学会も、光老化は単純な加齢による変化とは異なる慢性的な紫外線傷害だと説明しています。特に顔や首、手の甲など日光を受け続ける場所では、その影響が積み重なります。
秋が近づいたからと日焼け止めを急にやめるのではなく、屋外で過ごす時間に合わせて紫外線対策を続けることが大切です。
シミとしわは紫外線による「光老化」が大きく関係する
紫外線には主にUVAとUVBがあります。
UVBは日焼けによる赤みを起こす作用が強く、皮膚の細胞のDNAにも直接影響します。一方のUVAは皮膚のより深い部分まで届き、活性酸素などを介して皮膚にダメージを与えます。
長期間の紫外線曝露では、シミだけでなく、皮膚の弾力を保つ組織にも変化が起こり、しわやたるみにつながります。
つまり「今年の夏に焼けなかったから大丈夫」というより、毎日の小さな紫外線ダメージを積み重ねないことが重要です。
日傘や帽子、衣類などで直接日光を避けながら、露出する部分には日焼け止めを使うという組み合わせが現実的です。
日焼け止めはSPFの数字だけでなく塗る量も大切
日焼け止めを選ぶときに目立つのがSPFとPAです。
SPFは主にUVBに対する防御効果、PAはUVAに対する防御効果を示します。ただし「SPFが高ければ少量でも大丈夫」という意味ではありません。性能表示は決められた量を塗った状態で測定されています。
日本皮膚科学会では、顔の場合は目安として真珠の玉2個分ほどを全体に伸ばし、汗や摩擦で落ちることも考えて塗り直すことを案内しています。耳や首、うなじ、手の甲なども忘れやすい場所です。
また、日常生活と海水浴や炎天下のスポーツでは必要な紫外線防御力が違います。
毎日必ず最強クラスを選ぶという考え方ではなく、どこで、どのくらい過ごすのかに合わせて選び、必要量をきちんと使うことがポイントになります。
乾燥と肌荒れは洗いすぎ・こすりすぎにも注意する
肌の一番外側にある角層には、外からの刺激を防ぎ、皮膚内部の水分を保つバリアの役割があります。
この角層が傷つくと、刺激を受けやすくなり、乾燥や赤み、かゆみなどにつながることがあります。日本皮膚科学会も、皮膚への強い刺激によって角層のバリアが障害されることを説明しています。
そのため、肌荒れが気になるからといって、
「毛穴までしっかり洗わなければ」
「古い角質を全部落としたい」
とゴシゴシ洗うのは逆効果になる場合があります。
洗顔後に肌が強くつっぱる、化粧水がしみる、赤くなるといった状態が続くときは、ケアを増やすより刺激を減らすことを考えたいところです。
乾燥しやすい肌では保湿も重要です。保湿剤を塗るときも、強く擦り込むのではなく、皮膚への刺激を増やさないようやさしくなじませます。
目の下のクマは原因によって対策が変わる
「寝不足だからクマができた」と考えがちですが、目の下が暗く見える原因は1つではありません。
見え方としては、血管や皮膚の薄さなどによって青紫色っぽく見えるもの、摩擦や紫外線などによる色素沈着で茶色っぽく見えるもの、目の下のくぼみやふくらみによる影が黒っぽく見えるものなどがあります。
いわゆる「青クマ」「茶クマ」「黒クマ」という呼び方がありますが、実際には複数の要素が重なって見えている場合もあります。
ここで注意したいのが、クマを消そうとして目元を強くマッサージすることです。
特に色素沈着が関係している場合、毎日繰り返す摩擦が刺激になります。目元は皮膚が薄いため、「強くこすれば血行が良くなる」という考えだけでケアしないほうが安心です。
毛穴は「汚れを全部押し出す」というケアをしない
毛穴が目立つと、角栓や皮脂を押し出したくなる人も多いでしょう。
皮脂が多く、毛穴の出口が詰まると毛穴の中に皮脂がたまり、面皰と呼ばれる状態になります。そこから炎症が起これば、赤いニキビや膿を伴うニキビへ進むことがあります。
だからといって、自分で強く押し出せば解決するとは限りません。
日本皮膚科学会では、ニキビを自分で押すことで皮脂を十分に取り除けず、かえって炎症を悪化させる場合があるとしています。
毛穴が気になるときほど、スクラブや毛穴パック、圧出を重ねるのではなく、まず洗いすぎない・触りすぎない・乾燥させないという基本に戻ることが大切です。
赤みや痛みを伴うニキビが続く場合は、美容上の毛穴問題としてだけ扱わず皮膚科で相談する選択肢もあります。
ほくろは「色」だけでなく形や変化を見る
(出典:国立がん研究センター中央病院「悪性黒色腫(メラノーマ)の治療について」)
ほくろの大部分は心配のないものですが、見た目だけで良性・悪性を自己判断するのは危険です。
特に知っておきたいのが、悪性黒色腫「メラノーマ」です。
国立がん研究センターはセルフチェックの目安としてABCDEルールを紹介しています。
Aは左右非対称、Bは境界が不規則、Cは色が均一ではない、Dは直径、Eは大きさ・形・色・高さなどの変化です。
なかでも短期間で変化していることは重要なサインとされています。
「昔からあるから大丈夫」と決めつけず、急に大きくなった、形や色が変わった、出血するなど気になる変化がある場合には皮膚科で確認することが大切です。
イボのように盛り上がった皮膚の変化にもさまざまな種類があります。見た目だけで「ほくろ」「シミ」「イボ」と決めつけて市販薬などで処置するより、正体が分からないものはまず診断を受けるほうが安全です。
夏の肌を立て直すなら高価なケアより毎日の積み重ねが重要
肌の悩みは、シミ、しわ、乾燥、毛穴、クマと別々に見えますが、普段のケアで共通する部分もあります。
紫外線を避ける、十分な量の日焼け止めを使う、汗や摩擦で落ちたら塗り直す、洗いすぎない、乾燥したら保湿する、肌を必要以上に触らない。
どれも派手な方法ではありません。
それでも、長い目で見るとこうした習慣が肌への刺激や紫外線ダメージを減らす土台になります。
そして、急に変化したほくろ、治らない皮膚症状、強いかゆみや痛み、繰り返す炎症などは「スキンケアで何とかする問題」と決めつけないことも大切です。美容ケアと皮膚の病気を切り分けることまで含めて、肌との付き合い方を考えておきたいですね。
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