台湾のマック・ミスド・ケンタは日本とここまで違う
2026年10月6日放送の「超調査チューズデイ」では、坂口健太郎さん、植田紫帆さん、信子さんが台湾を舞台に、マクドナルド、ミスタードーナツ、ケンタッキーなど人気チェーンのご当地メニューを1泊2日で巡ります。日本でもおなじみのチェーンですが、台湾では骨付きフライドチキン、草仔粿を生かしたドーナツ、163層のエッグタルトなど、現地の食文化を取り込んだ商品が生まれています。
この記事では、台湾各社の公式情報から確認できる代表的なメニューを、マック・ミスド・ケンタの3チェーンに絞ってまとめます。
この記事でわかること
- 台湾マクドナルドで注目したい麥脆鷄・玉米湯
- 台湾ミスドが一沐日と作った草仔粿ドーナツ
- 台湾KFCを代表する163層エッグタルト
- 日本との違いが生まれた背景と台湾ならではの食文化
台湾マックは骨付きフライドチキン「麥脆鷄」が強い
台湾マクドナルドで、日本との違いが最も分かりやすいメニューの1つが「麥脆鷄」です。
これはチキンバーガー用のパティではなく、骨付きの鶏もも肉を使ったフライドチキン。2026年現在も「原味麥脆鷄腿」「辣味麥脆鷄腿」、2個入り、シェアボックスなどが通常メニューに並んでいます。
台湾では、マクドナルドへ行ってハンバーガーではなく、骨付きフライドチキンをメインに食べるという選択肢が普通に成立しています。
しかも麥脆鷄は、単なる海外限定の変わり種ではありません。台湾の消費者が好む鶏肉文化に合わせて長く育てられてきた商品で、台湾マックを象徴する存在の1つです。
現在はセットのサイドとして麥脆鷄腿を選ぶ「勁脆配餐」も用意され、6個入りのシェアボックスまで展開されています。
コーンスープ「玉米湯」まで通常メニュー
台湾マックでもう1つ見逃せないのが「玉米湯」です。
「玉米」は中国語でトウモロコシ、「湯」はスープ。つまり粒入りの温かいコーンスープです。
日本ではポテトやナゲットを合わせるイメージが強いマクドナルドですが、台湾の公式メニューには玉米湯が通常のサイドメニューとして掲載されています。
骨付きの麥脆鷄と玉米湯を組み合わせれば、
- 骨付きフライドチキン
- 温かいコーンスープ
- ドリンク
という、日本とはかなり雰囲気の違うマクドナルドの食事になります。
さらに台湾マックには、雲林・南投など台湾産オレンジを使った「台灣鮮榨柳丁汁」もあります。
こちらは100%のストレート果汁で、水を加えず、色素・香料・防腐剤も不使用。HPP冷高圧技術で果実の風味を残す商品です。
台湾マクドナルドは、単に世界共通の商品を販売するのではなく、鶏肉、スープ、果物まで台湾の食文化や農産物を取り込んでいます。
台湾ミスドは「草仔粿」をポン・デ・リングにした
台湾のMister Donutで特に台湾らしさが際立った商品が、台湾のティーブランド「一沐日」と共同開発したシリーズです。
2026年6月23日から6種類が登場し、その中心となったのが「逮丸奶茶波堤」。
特徴は、日本でもおなじみのポン・デ・リングに艾草を練り込み、台湾の伝統的な「草仔粿」を表現していることです。
草仔粿は、艾草などを使った台湾の米菓子。
その香りをポン・デ・リングのもちもちした食感へ重ね、さらにドーナツを半分に開いて、一沐日の「逮丸奶茶」で使われる糯米香茶のクリームを絞っています。
外側には艾草風味のコーティングまで施され、
- ポン・デ・リングのQ弾食感
- 艾草の香り
- 糯米香茶の米香
- ミルクティー風のクリーム
を1個にまとめています。
日本のミスドの商品を台湾風フレーバーにしただけではありません。
「日本のポン・デ・リング」と「台湾の草仔粿」「台湾の手搖飲文化」を掛け合わせて、別の食べ物へ進化させているところが面白いポイントです。
粉粿までドーナツに挟んだ「粉粿蕎麥奶茶波堤」
一沐日コラボには、さらに台湾らしい「粉粿蕎麥奶茶波堤」も登場しました。
こちらも草仔粿風のポン・デ・リングを使いますが、中には蕎麦風味のクリームだけでなく、紅茶粉粿そのものを挟んでいます。
粉粿は台湾のドリンク店などでも親しまれる、もちもちとした食感のトッピング。
ポン・デ・リング自体のもちもち感に粉粿を追加するため、「Q弾」と呼ばれる台湾で好まれる弾力のある食感を強く楽しめます。
同シリーズにはほかにも、
- 艾草紅豆波波隆尼
- 蕎麥脆脆波堤
- 蕎麥草仔粿波堤
- 蕎麥波堤
が登場しました。
Mister Donut台湾では店舗ごとに実際の販売品目や数量が異なるため、旅行時に特定の商品を狙う場合は、その時点の店舗情報を確認する必要があります。
台湾KFCの代表格は163層のエッグタルト
台湾KFCで外せないのが「經典蛋撻」です。
台湾KFC自身がブランドを代表する商品の1つとして紹介しており、最大の特徴は163層のタルト生地です。
その始まりは1998年。
台湾KFCはこの年にエッグタルトの独自レシピを導入し、台湾での販売を始めました。
現在の製法では20の工程を経て、生地を「三折三捲」という方法で何度も折り重ね、163層のサクサクしたタルト皮を作っています。
さらに、
- マイナス18度で冷凍保存・配送
- 焼く直前に特製のミルク風味卵液を注入
- 多段階式のオーブンで焼成
という工程で仕上げます。
日本では「KFC=フライドチキン」という印象が圧倒的ですが、台湾では「KFCへエッグタルトを買いに行く」という楽しみ方も成立するほど存在感があります。
台湾KFCでは朝から「お粥」も食べられる
さらに日本との違いが大きいのが朝食です。
台湾KFCには「紅藜燕麥脆雞粥」というお粥メニューがあります。
台湾KFCがお粥を含む朝食を展開した歴史は2008年までさかのぼります。
当時は、
- 歐式燒餅
- 德腸鮮蔬烤餅
- 皮蛋瘦肉粥
- 紅藜燕麥嫩雞粥
などを投入し、中華と西洋を融合した朝食を展開しました。
台湾には朝食店で温かい料理を食べる文化があります。
KFCもパンやチキンだけを提供するのではなく、粥という現地の朝食へ踏み込み、自社のチキンと組み合わせました。
さらに台湾KFCは白米にも台湾産を採用しており、彰化・埤頭産の米を使っています。
エッグタルト、朝粥、ご飯と、台湾KFCは日本とはかなり違う方向へ進化しています。
3チェーンを比べると台湾限定メニューの作り方が違う
3社を見ると、同じ「台湾独自メニュー」でも方向性がそれぞれ違います。
マクドナルドは、台湾で親しまれる鶏肉やコーンスープ、台湾産果物を通常メニューへ組み込みました。
Mister Donutは、草仔粿、粉粿、糯米香茶など台湾の伝統食や手搖飲の素材をドーナツへ変換。
KFCは、エッグタルトや粥、ご飯を取り込み、フライドチキン店という枠そのものを広げています。
つまり台湾のチェーン店巡りのおもしろさは、「日本にない商品を探す」だけではありません。
それぞれの世界的チェーンが、台湾の人が普段食べているものや好む食感をどう自分たちの商品へ取り込んだのかを見ることにあります。
台湾で食べるなら商品名の漢字を覚えておくと便利
実際に台湾旅行で探す場合は、商品名を漢字で覚えておくと注文しやすくなります。
代表的なものは、
- マクドナルド:麥脆鷄
- マクドナルド:玉米湯
- マクドナルド:台灣鮮榨柳丁汁
- Mister Donut:逮丸奶茶波堤
- Mister Donut:粉粿蕎麥奶茶波堤
- KFC:經典蛋撻
- KFC:紅藜燕麥脆雞粥
など。
ただし、Mister Donutのコラボ商品や季節商品は販売時期・店舗によって品ぞろえが変わります。
マクドナルド、KFCについても営業時間や一部商品の提供時間、店舗ごとの取り扱いが異なる場合があるため、旅行時は各社公式サイトの店舗メニューを確認するのが確実です。
まとめ
2026年10月6日の「超調査チューズデイ」で取り上げられる台湾の人気チェーン店巡りでは、マクドナルド、Mister Donut、KFCそれぞれが台湾の食文化に合わせて進化している点が大きな見どころです。
台湾マックには骨付きフライドチキン「麥脆鷄」と温かい「玉米湯」、台湾ミスドでは草仔粿や粉粿をポン・デ・リングへ融合した商品が誕生。そして台湾KFCでは、1998年から続く163層のエッグタルトや朝のお粥まで展開されています。
日本でも見慣れた看板の店へ入ったのに、中のメニューはまったく違う。
それこそが台湾のチェーン店グルメを巡る面白さです。
参考リンク
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