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東京駅地下迷宮18kmの範囲と歴史|八重洲から東銀座へ広がる地下ネットワーク【火曜の良純孝太郎】

おでかけ

東京駅の地下は「駅の地下」だけでは終わらない

2026年9月8日放送のテレビ朝日『火曜の良純孝太郎 3時間SP』では、石原良純さんと小泉孝太郎さんが「総延長18km」とされる東京駅の地下空間を歩きます。番組予告を見ると、東京駅の地下街だけを巡る企画のように思えますが、実際の地下ネットワークは大手町、丸の内、有楽町、さらに八重洲から東銀座方面まで広がっています。東京の地下がここまで巨大になった背景には、1937年から続く約90年の街づくりがありました。

この記事でわかること

  • 東京駅地下「総延長18km」が指す範囲
  • 大手町から日比谷まで地下でつながる仕組み
  • 東京駅地下道が1937年から発達してきた歴史
  • 実際に地下散歩するときに気をつけたいポイント

東京駅地下迷宮18kmは八重洲から東銀座まで広がる

東京駅近郊ダンジョン拡大、傘いらずで18キロ」|ローカルトピックス|中央区民マガジン

出典:「東京駅近郊ダンジョン拡大、傘いらずで18キロ」|ローカルトピックス|中央区民マガジン

番組で出てくる「総延長18km」という数字には、きちんとした背景があります。

土木学会地下空間研究委員会が東京駅周辺の地下ネットワークを紹介した資料では、大手町・丸の内・有楽町を中心とするエリアには地下鉄7路線13駅があり、八重洲から東銀座に至る地下歩行空間のネットワークが総延長約18kmと説明されています。三菱地所設計も同じく、東京駅周辺に八重洲から東銀座まで約18kmの地下歩行空間が整備されていると紹介しています。

ここで大切なのは、「18kmの1本の地下道」があるわけではないことです。

駅のコンコース、道路下の通路、ビル地下階、ビルとビルをつなぐ連絡通路などを組み合わせた巨大なネットワーク。その通路を全部合わせた長さが約18kmというイメージです。

地下の「背骨」は大手町から日比谷まで約1.7km

東京駅地下を理解するときに覚えておきたいのが、大手町から日比谷へ南北に延びる地下動線です。

大丸有まちづくり協議会の資料では、大手町から日比谷まで約1.7kmがほぼ直線で地下につながっており、これが地下ネットワークの「背骨」と紹介されています。その背骨から東京駅や各地下鉄駅、オフィスビル、商業施設へ枝のように通路が伸びています。

だから東京駅から地下へ入ったつもりが、歩いているうちに丸の内のビル街へ入り、さらに有楽町や日比谷側まで来ていた、ということが起こります。

特に大手町側は地下鉄丸ノ内線、東西線、千代田線、半蔵門線が集まる巨大駅です。東京駅と大手町駅の間についても地下歩行者ネットワークが整備され、雨に濡れず移動できる区間があります。

東京駅が単独で巨大なのではなく、周辺駅やビルの地下空間同士が少しずつ結びついた結果、「地下迷宮」になったわけです。

すべての始まりは1937年の「丸ビル地下道」

現在の巨大地下ネットワークの原点は意外に古く、1937年12月27日までさかのぼります。

最初につくられたのは、東京駅南口と当時の丸ビルを結ぶ連絡地下道でした。

当時の東京駅前は、自動車だけでなく路面電車やバスも行き交う非常に混雑した場所。東京駅から丸の内のオフィス街へ向かう歩行者を安全に移動させる必要があり、地下道が整備されました。

つまり東京駅地下の原点は、「巨大な地下街をつくろう」という観光目的ではありません。

地上の交通を避け、安全に駅とビルを行き来するための通路だったのです。

その後、1950年代から1990年代に地下鉄の開業が相次ぎます。地下鉄駅のコンコースから周辺ビルへ通路が伸び、さらにビル同士が地下で接続されました。

2000年代以降になると、再開発そのものに地下歩行者ネットワークの整備が組み込まれるようになり、現在の姿へ発展しています。

約90年間の都市開発を重ねた結果が、現在の「東京駅地下迷宮」なんですね。

「14km」と「18km」の2つの数字がある理由

東京駅地下を調べていると、「約14km」という数字も出てきます。

大丸有まちづくり協議会が2025年に実施した地下歩行者ネットワークツアーでは、大手町・丸の内・有楽町地区の地下ネットワークを約14kmと紹介しています。

一方、土木学会や三菱地所設計が紹介した東京駅周辺のネットワークは、八重洲から東銀座まで含めて約18kmです。

この2つは単純な食い違いではなく、どこまでを「東京駅周辺地下ネットワーク」に含めるかという範囲の違いと考えるのが自然です。

番組では「東京駅地下空間」を総延長18kmとしているため、大丸有地区だけではなく、より広い地下歩行空間を扱う企画になっていることが分かります。

東京駅地下は今も完成形ではない

面白いのは、東京駅地下が昔につくられた設備をそのまま使っているだけではないことです。

再開発のたびに新しい地下接続が生まれています。

たとえば丸の内パークビルディング周辺では、JR京葉線東京駅、新東京ビル方面を結ぶ地下通路が整備され、丸の内地区と有楽町地区の地下ネットワークがつながりました。

大手町側でも再開発によってビルと地下鉄コンコースが接続され、東京駅から大手町方面へ歩きやすくなっています。

東京駅周辺ではビル建て替えや再開発が続いているため、「地下迷宮」は今も少しずつ姿を変えているわけです。

実際に歩くときの実用情報

地下散歩を楽しむなら、18kmすべてを一度に歩こうと考えるより、東京駅を中心に区間を分けた方が楽しめます。

東京駅丸の内側から大手町方面へ向かうコース、東京駅から有楽町・日比谷方面へ向かうコースなどに分ければ、地下街やビルの飲食店にも立ち寄れます。

注意したいのは、地下ネットワークには駅の公共通路だけでなく、民間ビル内部の通路も含まれることです。そのため、早朝や深夜などは建物によって通行できない場所があります。

また地下鉄の改札内を通らなければつながらない場所と、改札外だけで移動できる通路も混在しています。

「地上に一度も出ず、どこまで歩けるか」を楽しむ場合は、駅構内図や現地の案内表示を見ながら進むのがおすすめです。

まとめ

『火曜の良純孝太郎』で登場する東京駅地下18kmは、東京駅だけの地下街を意味しているわけではありません。

東京駅を中心に、大手町・丸の内・有楽町、さらに八重洲から東銀座方面まで広がる巨大な地下歩行空間のネットワークです。

その原点は1937年につくられた東京駅南口と丸ビルを結ぶ地下道。そこから地下鉄開業やビル再開発のたびに通路が増え、約90年かけて現在の地下迷宮へ成長しました。

番組を見るときも「どこまで歩けるか」だけでなく、「なぜここに地下道があるのか」に注目すると、東京の街の見え方がかなり変わってきそうです。

参考リンク

テレビ朝日「火曜の良純孝太郎」9月8日放送内容

土木学会「東京駅周辺地下空間ネットワーク」

OPEN CITY MARUNOUCHI 地下歩行者ネットワーク


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