大江戸温泉物語と湯快リゾートを束ねるGENSEN HOLDINGSの温泉宿再生戦略
2026年10月8日放送のテレビ東京「カンブリア宮殿」に登場するのが、大江戸温泉物語グループを運営するGENSEN HOLDINGSです。社長の川﨑俊介さんと副社長の橋本啓太さんが出演し、大江戸温泉物語と湯快リゾートの統合後、全国75施設まで拡大した温泉ホテル事業の舞台裏が紹介されます。
同社の特徴は、新しいホテルを一から建てるだけではなく、既存のホテルや旅館を取得し、リノベーションによって再生させること。手頃な温泉旅行を軸にしながら、現在は高価格帯の「TAOYA」、設備やサービスを充実させた「Premium」、愛犬と泊まれる「わんわんリゾート」へとブランドを広げています。
この記事でわかること
- GENSEN HOLDINGSと大江戸温泉物語・湯快リゾートの関係
- 66施設から75施設へ拡大した統合後の流れ
- 既存ホテルを買収・改修して再生するビジネスモデル
- TAOYA・Premium・わんわんリゾートを広げる現在の戦略
GENSEN HOLDINGSは大江戸温泉物語グループ75施設を運営
公式動画:テレビ東京「カンブリア宮殿」次回予告
GENSEN HOLDINGSは、全国で温泉旅館、ホテル、温浴施設、テーマパークを展開する企業です。本社は東京都中央区銀座にあり、代表取締役を川﨑俊介さんが務めています。
2026年10月8日の「カンブリア宮殿」では、全国75施設を運営する温泉ホテルチェーンとして紹介されます。
現在につながる大きな転機が、大江戸温泉物語と湯快リゾートの統合です。
両社は2024年4月1日に経営統合。その後、同年11月1日から宿泊施設のブランドを「大江戸温泉物語グループ」へ統一しました。当時、大江戸温泉物語側の37施設と湯快リゾート側の29施設を合わせ、全国66施設を展開する規模になっています。
さらに2025年9月1日には、「大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツ」と「湯快リゾート」に分かれていた運営会社をGENSEN HOLDINGSへ一本化。この時点では全国71施設を展開していました。
つまり、
- 2024年4月:大江戸温泉物語と湯快リゾートが経営統合
- 2024年11月:66施設のブランドを大江戸温泉物語グループへ統一
- 2025年9月:運営会社をGENSEN HOLDINGSへ統合
- 2026年10月:全国75施設を展開
という流れで規模を拡大してきました。
川﨑俊介社長と橋本啓太副社長が統合後の経営を担う
「カンブリア宮殿」に出演するのは、GENSEN HOLDINGS社長の川﨑俊介さんと副社長の橋本啓太さんです。
橋本さんは統合前、大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツの代表取締役社長を務めていました。
2024年10月に行われたブランド統合の記者発表会でも、大江戸温泉物語側を代表して登壇。湯快リゾート側の西谷浩司社長とともに、2つのブランドが一つになる背景や今後の展開を説明しています。
現在、GENSEN HOLDINGSの代表取締役を務める川﨑さんは、統合後の企業理念として「温泉文化の継承と新しい価値づくり」を掲げています。
大江戸温泉物語も湯快リゾートも、既存の温泉宿を活用し、温泉旅行を身近にするという方向性を持っていました。似た事業を東日本と西日本で展開してきた2社がまとまり、全国規模の運営体制へ変わったことになります。
大江戸温泉物語の強みは既存ホテルを再生するビジネスモデル
大江戸温泉物語グループの拡大を理解するうえで重要なのが、「既存の宿を再生する」という考え方です。
テレビ東京は、そのビジネスモデルについて、既存ホテルを主に取得し、内装などをリノベーションしたうえで、大江戸温泉物語グループの宿として再出発させる手法と紹介しています。
ゼロから巨大な温泉ホテルを建設するのではなく、
- すでに存在する客室
- 大浴場や露天風呂
- 温泉地という立地
- 地域に根付いた宿泊施設
を生かしながら、客室や共用スペース、レストランなどを改修していく形です。
GENSEN HOLDINGS自身も、大江戸温泉物語について、2003年のお台場での開業以降、全国各地の歴史ある旅館やホテルを再生してきたとしています。
2026年9月30日には、長野県阿智村・昼神温泉の「昼神グランドホテル天心」を新たに取得しました。
同館は1980年建築の棟を持つ既存宿で、改修後の2027年3月ごろ、「大江戸温泉物語Premium」シリーズとして再オープンする予定です。既存の温泉ホテルを取得し、設備を改めてブランドへ組み込む現在の戦略が分かりやすく表れています。
「安い温泉宿」だけではなくTAOYAで高価格帯へ進出
大江戸温泉物語といえば、バイキングと温泉を手頃な料金で楽しめる宿という印象が強くありました。
しかし現在は、そのイメージだけにとどまりません。
グループでは2019年から温泉リゾートホテルブランド「TAOYA」を展開しています。
TAOYAは、食事やドリンクなどを宿泊料金に含めるオールインクルーシブを軸とした温泉リゾートです。
従来の「気軽に泊まれる温泉宿」とは別に、滞在そのものを楽しむ高価格帯の需要を取り込むブランドになっています。
2024年の統合時には、旧・湯快リゾートプレミアム ホテル千畳を「TAOYA白浜千畳」へ転換。湯快リゾートが持っていた既存施設を、大江戸温泉物語側で育ててきた上位ブランドへ組み替える動きも始まりました。
「安さだけで客を集める」のではなく、宿泊体験の内容に応じて複数の価格帯を持つことが、統合後の特徴になっています。
Premiumは既存の人気宿をアップグレードする柱に
TAOYAと並んで急速に増えているのが「大江戸温泉物語Premium」です。
Premiumシリーズは2023年から展開され、従来の大江戸温泉物語よりも館内で過ごす時間や設備、食事などを充実させています。
放送直前の2026年10月1日には、大阪府箕面市の「大江戸温泉物語 箕面観光ホテル」が「大江戸温泉物語Premium 箕面観光ホテル」としてリニューアルオープンしました。
これは全国28施設目、大阪府では初のPremiumです。
宿泊者限定の天空露天風呂に加え、プレミアムラウンジや大型バイキングレストラン「GRAND DINING」などを備えています。隣接する箕面温泉スパーガーデンも同時にリニューアルされています。
新しくホテルを建てるだけでなく、すでに知名度を持つ施設を改修して上位シリーズへ引き上げる。
これもGENSEN HOLDINGSが進めるホテル再生の一つです。
愛犬と泊まれる「わんわんリゾート」も拡大
さらにグループが力を入れているのが、愛犬と一緒に宿泊できる「大江戸温泉物語わんわんリゾート」です。
テレビ東京も10月8日の放送内容として、高価格帯のTAOYAと並び、ペット同伴型の「わんわんシリーズ」を拡大している点を取り上げています。
これは、全施設を同じタイプの温泉宿にするのではなく、旅行者の目的別に宿を分けていく戦略でもあります。
現在の大江戸温泉物語グループは、大きく、
- 大江戸温泉物語
- 大江戸温泉物語Premium
- TAOYA
- 大江戸温泉物語わんわんリゾート
といったブランドを展開しています。
家族旅行、少しぜいたくな温泉旅行、愛犬との旅行など、同じ「温泉宿」でも違う需要を取り込める体制へ変化しています。
統合時66施設から2年で75施設へ
2024年11月のブランド統合時点で、大江戸温泉物語グループは全国66施設でした。
2025年9月には71施設、そして2026年10月の「カンブリア宮殿」放送時には75施設まで増えています。
単純に数を増やしているだけではありません。
既存施設を取得して再生する一方、すでに運営している宿をTAOYAやPremiumへ転換し、1施設あたりの宿泊体験にも変化を加えています。
大江戸温泉物語と湯快リゾートの統合が「宿の数を足しただけ」で終わっていないところがポイントです。
2026年10月1日に発表された昼神温泉の新規物件取得も、この流れの延長にあります。今後も既存の温泉旅館やホテルを引き継ぎ、改修して再び客を集める施設へ変えていく展開が続きます。
大江戸温泉物語グループの予約と施設の探し方
大江戸温泉物語グループの宿は、公式予約サイトから地域やブランドを指定して探せます。
目的別では、
- 気軽な温泉旅行:大江戸温泉物語
- 設備や滞在時間も重視:大江戸温泉物語Premium
- オールインクルーシブの温泉リゾート:TAOYA
- 愛犬との旅行:大江戸温泉物語わんわんリゾート
という選び方が分かりやすいでしょう。
宿泊料金は施設、日程、客室、宿泊人数、プランによって変動します。予約時には各施設の公式ページで最新料金と食事内容、温泉設備を確認するのが確実です。
まとめ
GENSEN HOLDINGSは、大江戸温泉物語と湯快リゾートの統合を経て、全国75施設を運営する温泉ホテルグループへ拡大しました。
2024年4月の経営統合、同年11月のブランド統合、2025年9月の運営会社一本化を経て、現在は川﨑俊介社長を中心に事業を展開しています。「カンブリア宮殿」には、統合前の大江戸温泉物語を率いた橋本啓太副社長も出演します。
特徴的なのは、既存のホテルや旅館を取得・改修し、その地域に残る温泉資源を生かして再び宿として成長させる方法です。
そこへTAOYA、Premium、わんわんリゾートという異なるブランドを組み合わせることで、「安く泊まれる温泉宿」だけではない選択肢も増えました。
統合時の66施設から75施設へ。
大江戸温泉物語が現在も拡大を続けている背景には、古くなった温泉宿を新しい需要に合わせて生まれ変わらせる、GENSEN HOLDINGSの再生型ビジネスがあります。
参考リンク
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