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Vibone nezu Pet for Dogs|神戸ソリッドソニックが開発、声を振動で届ける犬用骨伝導集音器【おはよう関西】

ペット

耳が遠くなった愛犬へ飼い主の声を届ける「Vibone nezu Pet for Dogs」

年齢を重ねて呼びかけに反応しなくなった犬へ、飼い主の声を「振動」に変えて伝える。そんな発想から神戸市のソリッドソニック株式会社が開発したのが、犬用骨伝導集音器「Vibone nezu Pet for Dogs」です。

2026年10月8日放送のNHK「おはよう関西」では、ペットの高齢化に伴う聴力低下に向き合う技術として、同社が進めてきた犬用集音器の開発が取り上げられます。ソリッドソニックは2008年の設立以来、人向けの骨伝導機器を研究してきた神戸の開発型メーカー。その技術が、今度は犬と飼い主のコミュニケーションへ広がりました。

この記事でわかること

  • Vibone nezu Pet for Dogsが声を届ける仕組み
  • 価格・サイズ・使用時間などの製品仕様
  • 人向け骨伝導技術から犬用製品へ発展した背景
  • ソリッドソニックを受け継いだ久保貴弘さんと会社の歩み

Vibone nezu Pet for Dogsは首輪から声を振動として伝える

出典:ソリッドソニック公式「Vibone nezu Pet for Dogs」

「Vibone nezu Pet for Dogs」は、首輪のように装着する犬用コミュニケーションサポートデバイスです。

本体のマイクが飼い主の呼びかけを拾うと、犬の首の後ろ、頸椎の根元付近に取り付けられた振動子が作動します。声をそのまま大音量で聞かせるのではなく、振動として首元へ届ける仕組みです。

例えば、

  • 名前を呼ぶ
  • ごはんの時間を知らせる
  • 散歩へ行く合図を送る
  • 少し離れたところから呼びかける

といった日常のコミュニケーションを支えることが想定されています。

普段は待機状態になっており、飼い主の声を感知したときに作動します。必要なときだけ振動させることで、愛犬へ余計な刺激を与えにくくしながら電池の消耗も抑える設計です。この作動方式については特許第7926301号を取得しています。

価格は79,800円、S・M・Lの3サイズ

公式サイトに掲載されている通常価格は79,800円(税込)です。

主な仕様は次の通りです。

  • 商品名:Vibone nezu Pet for Dogs
  • 種類:犬用・首輪タイプ
  • 価格:79,800円(税込)
  • カラー:ホワイト
  • サイズ:S・M・L
  • S:首まわり15cm以上~24cm未満
  • M:24cm以上~35cm未満
  • L:35cm以上~50cm以下
  • 充電:USB Type-C
  • 満充電時:約12時間使用可能

首まわりを測る際は、首の付け根へメジャーをぴったり沿わせます。一般的な首輪のように指が入る余裕を加えて測るのではなく、そのままの首まわりを測るよう案内されています。

なお「Vibone nezu Pet for Dogs」は医療機器としての補聴器ではありません。

公式サイトでも、Vibone nezuシリーズは「集音器」であり医療機器ではないこと、反応や聞こえ方には個体差があることが明記されています。最初は短時間から使用し、犬の体調に気になる点がある場合は動物病院へ相談することも勧められています。

人間用の骨伝導技術を犬へ応用

ソリッドソニックが最初から犬用製品を作っていたわけではありません。

同社は2008年に設立され、人の「聞こえ」を支える骨伝導技術を長年研究してきました。

2011年には、耳の穴の入り口周辺で保持する骨伝導イヤホンに関する特許を取得。2017年には初の製品「Vibone」をクラウドファンディングで発表しています。

その後も、

  • 2020年:骨伝導集音器「Vibone nezu」
  • 2022年:「Vibone nezu HYPER」
  • 2024年:「Vibone nezu 3」
  • 2026年:「Vibone nezu Pet for Dogs」

と技術を発展させてきました。

人間向け製品で培ってきた「耳だけに頼らず振動で音を届ける」という考え方を、犬向けへ広げたのがnezu Petです。

高齢になった犬が名前を呼んでも振り向かない、帰宅しても以前のように気付かない。

そんな変化を「年だから仕方がない」で終わらせるのではなく、もう一度コミュニケーションを取れる方法を技術で探ろうとした製品です。

ソリッドソニックを受け継いだ久保貴弘さん

現在、ソリッドソニックを率いるのは代表取締役の久保貴弘さんです。

久保さんが会社と出会ったのは2019年。神戸市の職員から「後継者を探している会社がある」と紹介されたことがきっかけでした。

そこで会ったのが創業者の田中哲廣さんです。

田中さんは、骨伝導の試作機を試した若い女性が初めて音を感じて涙を流して喜んだ経験から、この技術を世に出す価値があると考え、開発を続けていました。久保さんはその話を聞き、長年蓄積された技術と、それを必要とする人がいることに心を動かされます。

2020年2月、田中さんから久保さんへの事業承継が成立しました。

これは神戸市の事業承継支援で成約第1号となったケースです。久保さんは会社を引き継いだ後、全国で試聴会を開きながら製品改良を続けてきました。

会社を新しく立ち上げるのではなく、後継者が見つからなければ失われる可能性もあった骨伝導技術を引き継ぎ、そこから犬用製品へと用途を広げているところも、ソリッドソニックの特徴です。

クラウドファンディングは目標を大きく超える支援

「Vibone nezu Pet for Dogs」は2026年1月、GREEN FUNDINGで製品化に向けたクラウドファンディングを開始しました。

当初の目標金額は100万円でしたが、支援額は1000万円を大きく超えています。プロジェクト期間も複数回延長され、2026年10月4日には終了日を10月31日まで延長することが発表されました。

背景にあったのは、

「自分の地域で試してみたい」

「聞こえづらくなった愛犬に使えるか確かめたい」

という飼い主からの要望でした。

ソリッドソニックは全国各地で無料のお試し会も開催しています。

製品の性質上、すべての犬が同じ反応を示すわけではありません。そのため購入前に実際の反応を確認できる場を設けているのも特徴です。

飼い主の声に「気付く」きっかけを作る

この製品で重要なのは、人間の補聴器とまったく同じ役割を犬に持たせるものではない点です。

本体に付いたマイクが声を拾い、振動子から首元へ伝えることで、犬が「呼ばれている」ことへ気付くきっかけを作ります。

食事や散歩の合図、名前を呼ばれたときなど、犬と人の生活には声を使ったコミュニケーションが数多くあります。

若いころには玄関の鍵の音だけで走って迎えに来ていた犬が、年齢とともに反応しなくなる。

それは飼い主にとっても、愛犬の老いを実感する大きな変化です。

ソリッドソニックが目指しているのは、音響機器そのものを売ることだけではありません。

同社は「聞こえの違いが、壁にならない社会へ」という考えを掲げています。もともとは人の聞こえを支えるために磨いてきた技術ですが、「人も動物も含めた聞こえの課題」へ対象を広げています。

Vibone nezu Pet for Dogsの購入・問い合わせ

現在、製品はソリッドソニック公式サイトから確認できます。

  • 商品:Vibone nezu Pet for Dogs
  • 通常価格:79,800円(税込)
  • メーカー:ソリッドソニック株式会社
  • 所在地:兵庫県神戸市中央区磯上通6-1-17 ウェンブレービル7階
  • 電話:078-200-6389
  • 電話受付:平日10:00~17:00
  • 公式サイトからオンライン購入可能
  • 全国でお試し会も実施

会社では製品選びや試用についての相談も受け付けています。

特に高齢犬の場合、聞こえにくくなった原因が加齢だけとは限りません。

製品を使うかどうかとは別に、急に反応が悪くなった、耳を痛がる、体調に変化があるといった場合は、まず動物病院で相談することが大切です。

まとめ

「Vibone nezu Pet for Dogs」は、神戸市のソリッドソニック株式会社が開発した犬用骨伝導集音器です。

首輪に付いたマイクで飼い主の声を拾い、首の後ろにある振動子から振動として伝えることで、耳が遠くなった犬が「呼ばれている」と気付くきっかけを作ります。

背景にあるのは、2008年から続く人向け骨伝導技術です。

創業者・田中哲廣さんが磨いてきた技術を久保貴弘さんが事業承継で受け継ぎ、人向け集音器から犬用デバイスへと用途を広げてきました。

愛犬の寿命が延びるほど、「聞こえ」の衰えとどう付き合うかも家族にとって大きなテーマになります。

2026年10月8日の「おはよう関西」で紹介されるのは、そんな高齢犬と飼い主の間に、もう一度「声が届く」きっかけを作ろうとする神戸発の技術です。

参考リンク

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