浅草の金のオブジェ「フラムドール」の正体と1989年の誕生秘話
東京・浅草の隅田川沿いにある、金色の巨大なオブジェ。その正式名称は「フラムドール(Flamme d’Or)」で、フランス語で「金の炎」を意味します。
長さ44m、重さ360tにもなる鋼鉄製の巨大な彫刻で、1989年にアサヒビールの創業100周年を記念して建設されました。デザインを手がけたのは、世界的なフランス人デザイナーのフィリップ・スタルク氏です。
2026年10月16日放送のテレビ東京系『所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!』では、この浅草の金色のオブジェに注目し、普段は知られていない内部の秘密に迫ります。
独特な形をした金色の炎には、経営危機から立ち直ったアサヒビールの歴史と、新しい時代へ飛躍しようとする願いが込められています。
さらに、オブジェを支える建物の内部には、大型客船をイメージした独創的な空間や、一般の人も利用できるビアレストランが設けられています。
この記事でわかること
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金のオブジェ「フラムドール」の名前・意味・大きさ
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1989年に誕生した背景とフィリップ・スタルク氏のデザイン
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オブジェを支える建物の内部構造とビアレストラン
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現地の場所・アクセス・見学できる範囲
金のオブジェ「フラムドール」は長さ44m・重さ360tの炎
浅草から隅田川の対岸を見ると、黒い建物の屋上に横たわる金色の巨大な物体が目に入ります。
このオブジェこそ、アサヒグループホール棟の屋上に設置された「フラムドール」です。
主な特徴は次のとおりです。
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正式名称:フラムドール(Flamme d’Or)
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名前の意味:金の炎
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設置年:1989年
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長さ:約44m
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重さ:約360t
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材質:鋼材
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デザイナー:フィリップ・スタルク
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設置場所:アサヒグループホール棟の屋上
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所在地:東京都墨田区吾妻橋1-23-1
フラムドールが表現しているのは、燃え上がる炎です。
ただし、一般的な炎の彫刻とは大きく異なり、横向きに細長く伸びた形状をしています。
そのため、完成当時には近隣住民や高速道路を通る人たちから、形についての問い合わせが寄せられました。
「巨大な枝豆」「隣のビールジョッキから落ちたビールのしずく」といった見方もあったほどです。
現在では浅草を代表するランドマークの1つですが、完成した当時から人々の注目を集める非常に個性的な建築物でした。
フラムドールの下にある黒い建物は聖火台を表している
金色のオブジェだけでなく、その下にある黒い建物にもデザイン上の意味があります。
フラムドールを支えているのは、黒御影石を使用した逆台形の建物です。
この建物の形は、炎を支える「聖火台」をモチーフにしています。
つまり、金色の炎だけを見るのではなく、黒い台座と一体で眺めることで、本来のデザインが理解できる仕組みになっています。
金色の炎と黒い聖火台という組み合わせは、周囲の一般的な建築物とは大きく異なります。
隅田川の対岸から見ると、隣にある琥珀色の本社ビルと並び、ひときわ目立つ景観を作り出しています。
この2つの建物は、アサヒビールの創業100周年を記念する事業として同時期に誕生しました。
1989年の完成につながったアサヒビールの経営再建
フラムドールの誕生には、アサヒビールの経営の歴史が深く関わっています。
現在、アサヒグループ本社ビルとホール棟が建つ墨田区吾妻橋の土地には、かつてビール工場がありました。
吾妻橋工場は1903年から1985年まで、約82年間にわたってビールの製造を支えていた施設です。
ところが、経営再建を進める中で、工場は閉鎖され、土地も売却されました。
その後、アサヒビールに大きな転機が訪れます。
1987年に発売した「アサヒスーパードライ」がヒットし、業績が回復したのです。
この成功を受け、アサヒビールは以前の工場跡地の一部を買い戻しました。
そして創業100周年の記念事業として、1989年にアサヒグループ本社ビルとアサヒグループホール棟が完成しました。
フラムドールに込められた「新世紀に向けて躍進するアサヒビールの燃える心」という意味には、こうした企業の再生と成長の歴史が重なっています。
単なる装飾ではなく、経営再建から新しい時代へ進む企業の姿勢を表すシンボルだったのです。
デザインしたフィリップ・スタルク氏の独創的な発想
フラムドールをデザインしたのは、フランスのデザイナー、フィリップ・スタルク氏です。
スタルク氏は、家具、照明、生活用品、ホテル、建築など幅広い分野で活動してきた世界的なデザイナーです。
アサヒグループホール棟でも、一般的なオフィスビルとはまったく異なるデザインを提案しました。
スタルク氏が重視したのは、周囲の環境との調和を考えながら、見る人に強烈な印象を残すことでした。
実は、フラムドールには現在とは違う形の設計案も存在しました。
残されているスケッチには、炎が現在とは反対方向を向いているものや、隣接するアサヒグループ本社ビルを炎が突き抜けるものもあります。
現在の横向きの形に至るまで、さまざまな独創的なアイデアが検討されていたのです。
完成したフラムドールは、それまでの東京の街並みにはない個性的な造形で、浅草の風景に強い印象を残すことになりました。
オブジェを支える建物の内部は大型客船をイメージ
フラムドールの魅力は、屋外から見える金色の炎だけではありません。
その下にあるアサヒグループホール棟の内部も、フィリップ・スタルク氏が手がけた独創的な空間です。
建物の内部は、大型客船の中をイメージして設計されています。
特徴的なのが、2階まで貫く大きな柱です。
この柱はビールの泡をイメージしており、丸みを帯びた形状になっています。
さらに、白い大理石の階段や、ベルベットを使用した壁など、一般的な建物では見られないデザインが取り入れられています。
船内のような非日常的な雰囲気を持つこの空間も、スタルク氏のデザインによるものです。
ここで区別しておきたいのは、屋上の金色のオブジェそのものと、その下にあるホール棟の内部は別の空間だということです。
ホール棟にはレストランや多目的スペースが設けられていますが、オブジェ本体が一般向けの展望施設になっているわけではありません。
建物の内部にはビアレストラン「フラムドール」がある
アサヒグループホール棟の内部には、一般の人が利用できるビアレストラン「フラムドール」があります。
屋上のオブジェと同じ名前を持つレストランです。
店内にもフィリップ・スタルク氏のデザインが生かされており、丸みのある巨大な柱や独創的な内装が特徴です。
アサヒビールゆかりの施設として、スーパードライをはじめとする樽生ビールや料理を提供しています。
店舗の基本情報は次のとおりです。
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店名:フラムドール
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住所:東京都墨田区吾妻橋1-23-1
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建物:スーパードライホール
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営業時間:11:30~22:00
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料理ラストオーダー:21:30
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ドリンクラストオーダー:21:45
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アクセス:浅草駅から徒歩約5分
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予約:可能
営業時間は変更される場合があるため、利用前に店舗情報を確認してください。
フラムドールは、外から眺めるだけでなく、建築デザインを内部から楽しめる場所でもあります。
隣の金色のビルは巨大なビールジョッキを表現している
フラムドールの隣に建つ、琥珀色に輝く高層ビルにも意味があります。
こちらはアサヒグループ本社ビルで、巨大なビールジョッキをイメージした建物です。
高さは約100m、地上22階建てとなっています。
建物の外装には、次のような工夫が施されています。
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1~20階:ビールを表現した琥珀色のハーフミラーガラス
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21~22階:ビールの泡を表現した白い外装
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建物全体:ビールをなみなみと注いだ巨大なジョッキ
このデザインも、1989年に完成したときからの特徴です。
現在もアサヒグループの本社として使用され、21階と22階には景色を楽しめるレストランがあります。
金色のビールジョッキと、隣の巨大な炎。
この2つが並ぶことで、アサヒグループの企業としての歩みと、未来へ向かう姿勢を表す景観になっています。
フラムドールの場所とアクセス
フラムドールがあるのは、東京都墨田区吾妻橋の隅田川沿いです。
浅草寺や雷門のある台東区側から、吾妻橋を渡った対岸に位置しています。
施設情報
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名称:アサヒグループホール棟
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オブジェ名:フラムドール
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住所:東京都墨田区吾妻橋1-23-1
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最寄り駅:東京メトロ銀座線・都営浅草線・東武スカイツリーラインの浅草駅
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アクセス:浅草駅から徒歩約5分
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建物の完成:1989年
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設計・デザイン:フィリップ・スタルク
浅草側からは、隅田川の対岸にあるフラムドールと本社ビルを一緒に眺めることができます。
建築全体のデザインを見たい場合は、少し離れた場所から2棟を並べて眺めるのがおすすめです。
また、ホール棟の内部にあるビアレストランを利用すれば、建物内の独創的なデザインにも触れられます。
ただし、屋上の金色のオブジェは一般公開の見学施設ではありません。内部見学を目的に訪れる際には、一般利用できるレストランなどの範囲を確認してください。
まとめ
浅草の金色の巨大オブジェ「フラムドール」は、長さ44m、重さ360tの鋼鉄製の彫刻です。
1989年にアサヒビールの創業100周年を記念して誕生し、フィリップ・スタルク氏がデザインしました。
その形は「金の炎」を表し、経営再建を果たしたアサヒビールが、新しい時代へ躍進する姿勢を象徴しています。
オブジェを支える黒い建物は聖火台をイメージしており、内部には大型客船を思わせるデザインのビアレストランがあります。
浅草の風景として親しまれているこの建築物には、企業の再生、世界的デザイナーの発想、そして街のランドマークが誕生するまでの歴史が詰まっています。
参考リンク
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