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バーコードに値段は入っていない!JANコード13桁とレジが価格を表示する仕組み|チコちゃんに叱られる!

チコちゃんに叱られる!

バーコードを読み取るだけで値段がわかる本当の仕組み

スーパーやコンビニのレジで、商品に付いているバーコードを「ピッ」と読み取ると、一瞬で商品名と値段が表示されます。

ところが、一般的な商品のバーコードには、値段の情報が入っていません。

バーコードに記録されているのは、商品を識別するための番号です。レジはその番号を読み取り、お店のコンピューターに登録された商品情報と照合することで、販売価格を表示しています。

2026年10月16日放送のNHK総合『チコちゃんに叱られる!』では、このバーコードの不思議が取り上げられます。

日本で広く使われている「JANコード」は、1978年に国内で標準化が進み、1980年代にはコンビニエンスストアのPOSシステム導入などをきっかけに普及しました。

買い物のたびに利用しているバーコードには、会計を速くするだけでなく、お店の商品管理そのものを変えた技術が詰まっています。

この記事でわかること

  • バーコードに値段が入っていないのに価格が表示される理由

  • JANコード13桁の数字と白黒の線が持つ意味

  • 同じ商品でも店によって値段を変えられる仕組み

  • 1978年から日本で普及したバーコードとPOSレジの歴史

バーコードは商品番号を読み取り、レジが値段を調べている

公式動画:GS1 Japan「GTIN(JANコード)の活用」

スーパーやコンビニで使われている一般的な商品用バーコードには、「JANコード」と呼ばれる商品識別番号が記録されています。

この番号そのものに、商品名や値段は含まれていません。

レジには「POSシステム」と呼ばれる販売管理の仕組みがあり、お店が取り扱う商品の名前や販売価格をあらかじめ登録しています。

バーコードを読み取った瞬間に起きていることは、次のような流れです。

  1. 商品のバーコードをスキャナーで読み取る

  2. 白黒の線を商品識別番号に変換する

  3. POSシステムが番号を使って商品マスターを検索する

  4. 登録されている商品名と販売価格を呼び出す

  5. レジ画面に値段を表示し、会計に反映する

つまり、バーコードは商品情報そのものを保存しているのではなく、商品情報を呼び出すための「検索キー」の役割を果たしています。

例えば、あるお菓子に150円という値段が付いていても、JANコードの数字に「150円」という情報が入っているわけではありません。

レジのシステムが、その商品に登録された販売価格を取り出しているのです。

JANコード13桁にはメーカーと商品を識別する番号がある

日本で販売されている多くの商品には、13桁のJANコードが付いています。

JANは「Japanese Article Number」の略称です。国際的にはGTINという商品識別コードの仕組みに含まれています。

標準タイプのJANコードは、主に次の3つの要素で構成されています。

  • GS1事業者コード:商品を扱う事業者を識別する番号

  • 商品アイテムコード:個々の商品を識別する番号

  • チェックデジット:数字の読み間違いや入力ミスを検出するための番号

GS1事業者コードの長さは7桁、9桁、10桁のいずれかで、その長さによって商品アイテムコードの桁数も変わります。

最後の1桁であるチェックデジットは、ほかの数字から計算して決める仕組みです。

バーコードの下に書かれた13桁の数字にも、こうした意味があります。

また、小さな商品などには8桁の短縮タイプも使用されています。

ここで注意したいのは、JANコードの先頭が「45」や「49」だからといって、その商品が日本で製造されたとは限らないことです。

この数字はGS1 Japanが管理する事業者コードに使用されるもので、必ずしも商品の製造国を示すものではありません。

黒い線と白い線の太さが数字を表している

バーコードをよく見ると、黒い線と白い部分の幅がそれぞれ異なっています。

この幅の組み合わせによって、数字の情報が表現されています。

スキャナーは光の反射の違いを利用して、バーコードを読み取ります。

黒い部分と白い部分では光の反射率が異なるため、センサーがその変化を検出できるのです。

読み取った信号は数字に変換され、POSシステムへ送られます。

JANシンボルでは、数字を表す部分が決められた規則に従って配置されています。

この仕組みが標準化されているため、異なるメーカーの商品でも、同じ規格に対応するレジで読み取れるようになっています。

バーコードの印刷にも規則があります。

白い背景に黒い線を組み合わせる方法が推奨されており、サイズや周囲の余白にも一定の基準が設けられています。

特に、赤系統の色でバーを印刷すると、読み取りが難しくなる場合があります。

単純に見える白黒の模様にも、機械が正確に読み取るための工夫が施されているのです。

同じ商品でもスーパーによって値段が違う理由

JANコードの仕組みを理解すると、もう1つの身近な疑問も解決できます。

それは、同じ商品なのに、お店によって販売価格が違うことです。

例えば、同じメーカーの同じペットボトル飲料でも、次のように販売されることがあります。

  • スーパーA:100円

  • スーパーB:110円

  • コンビニC:150円

これは仕組みを説明するための仮の価格ですが、商品のJANコードが同じでも、お店が登録している販売価格は異なります。

JANコードが識別しているのは商品であり、販売価格ではないからです。

お店は、自社のPOSシステムの商品マスターに販売価格を設定できます。

そのため、同じ商品を別のお店でスキャンすると、それぞれのお店の販売価格が表示されるのです。

特売やキャンペーンなどで販売価格を変更する場合も、POSシステム側の設定を変更することで対応できます。

商品パッケージに印刷されたバーコードを、そのたびに変更する必要はありません。

値引きシールが貼られた商品にも対応できる

スーパーでは、閉店時間が近づくと、弁当や総菜などに値引きシールが貼られることがあります。

このような割引も、POSシステムと組み合わせて処理されています。

一般的なJANコードは商品を識別する番号ですが、値引きの処理方法はお店によって異なります。

例えば、次のような方法があります。

  • レジで値引き操作を行う

  • 割引情報を登録したシールを読み取る

  • POSシステムに設定された割引ルールを適用する

また、スーパーで販売される量り売り商品などには、お店が独自に発行する「インストアコード」が使われる場合があります。

こちらは通常のJANコードとは異なる運用が可能で、計量した商品の価格などをバーコードに含める仕組みもあります。

そのため、すべての種類のバーコードに値段が入っていないというわけではありません。

一般的なメーカー商品に付いているJANコードには販売価格が含まれていないという点が重要です。

日本でバーコードが普及した転機は1978年と1982年

現在では当たり前になったバーコードですが、日本の小売業で本格的に利用されるようになったのは1970年代後半から1980年代にかけてです。

1978年、日本は国際EAN協会に加盟し、商品識別のための国コード「49」が割り当てられました。

同じ年には、JANシンボルのJIS規格が制定され、JANメーカーコードの登録受付も始まっています。

そして1979年には、POSシステムの第1次店頭実験が実施されました。

この実験は1981年まで続き、流通業界でバーコードを使うための技術的な基盤が整えられていきました。

大きな転機となったのが1982年です。

GS1 Japanの公式年表には、この年に日本のセブン‐イレブンがPOSシステムを導入したことが記録されています。

それまでのレジでは、商品の値札を確認し、店員が価格を手入力する作業が一般的でした。

バーコードを使ったPOSシステムによって、商品を読み取るだけで価格を呼び出し、販売情報を記録できるようになったのです。

POSレジは売上や在庫管理にも役立っている

バーコードの役割は、会計を速くすることだけではありません。

POSシステムでは、商品が販売されると、その商品の販売情報が記録されます。

例えば、店側は次のような情報を管理できます。

  • どの商品が売れたか

  • 何個売れたか

  • いつ売れたか

  • いくらで販売されたか

こうした情報は、商品の発注や売り場づくりにも活用されています。

以前は、閉店後に売上を集計したり、帳簿と照合したりする作業が必要でした。

POSシステムの普及によって、商品ごとの売上を効率よく把握できるようになったのです。

さらに、現在では商品の入荷、検品、棚卸し、出荷など、店舗以外の物流現場でもバーコードが使われています。

商品の番号を読み取ることで、似た商品を取り違えることを防ぎ、在庫管理の正確さを高める役割も果たしています。

バーコードは今後2次元コードへ進化していく

バーコードの技術は、現在も進化しています。

これまでのJANシンボルは、商品を識別するための番号を表すことが中心でした。

一方、GS1が推進する2次元シンボルでは、商品識別番号に加え、賞味期限や製造日、ロット番号などの情報を表現できます。

例えば、食品に賞味期限を含む2次元コードを表示すれば、期限管理などの業務に活用できます。

また、商品の詳細情報やサービスにつながる仕組みも検討・導入されています。

ただし、すべての商品がすでに2次元コードへ移行したわけではありません。

従来のJANシンボルは、今も商品管理と会計を支える重要な仕組みです。

日常生活で役立つバーコードの知識

普段の買い物でも、バーコードの仕組みを知っておくと役立つ場面があります。

レジで商品が読み取れない場合

バーコードに傷や汚れがあると、正常に読み取れないことがあります。また、印刷状態や光の反射によって読み取りにくくなる場合もあります。

レジの価格と売り場の表示が違う場合

POSシステムに登録されている価格と、売り場の値札が一致していないことがあります。その場合は店員に確認してください。

バーコードから製造国を知りたい場合

JANコードの先頭にある「45」「49」だけで、日本製かどうかを判断することはできません。原産国や製造国は商品に記載された表示を確認してください。

商品を間違えて購入しないためには

見た目が似ていても、内容量や味が異なる商品には別のJANコードが割り当てられます。商品を識別する仕組みは、正しい会計と商品管理を支えています。

まとめ

スーパーやコンビニで使われている一般的なJANコードには、商品の販売価格は記録されていません。

バーコードが表しているのは商品識別番号であり、レジはその番号を使ってPOSシステムの商品マスターを検索しています。

日本では1978年にJANコードの標準化が進み、1982年のコンビニエンスストアへのPOSシステム導入などを経て、バーコードが広く使われるようになりました。

現在では会計だけでなく、商品発注や売上分析、物流管理にも欠かせない技術になっています。

いつも何気なく聞いているレジの「ピッ」という音の裏側では、商品を識別する技術とコンピューターによる情報管理が組み合わされているのです。

参考リンク


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