プニョプニョピンは「針なし」ではない|柔らかいリングが危険を減らす
コクヨの「プニョプニョピン」には金属の針があります。針の周りを柔らかいリングで覆い、落としても針先が上を向きにくく、抜くときもリングをつまめるようにした画びょうです。2026年10月28日放送予定のNHK Eテレ『ツクランカー「あんぜん(1)」』では、安全な画びょうの開発者への取材に加え、安全カッターと安全靴の工夫が扱われます。予告では画びょうの商品名が明示されていないため、ここではメーカーが説明している実在品を例に、安全設計の仕組みと注意点を紹介します。
落としても針が上を向きにくい理由と、差す・抜く手順

コクヨ「プニョプニョピン」(品番カヒ-90)は、針がむき出しになった一般的な画びょうと違い、先端の周囲に弾力のあるエラストマー製リングが付いています。針そのものをなくしたのではなく、指や床が針先へ直接触れる機会を減らす構造です。メーカーは、落としたときにも針が上を向かない形状だと説明しています。
差すときは、針だけをつままず、柔らかいリングごと掲示板へ押し込みます。リングは押されると変形し、紙や掲示物を留められる仕組みです。外すときは針の近くに指をかけず、リング部分をつまんで引き抜きます。開発に携わったコクヨの田中茂一さんは、針先に触れる怖さを減らしつつ、抜きやすくしたかったと2009年のインタビューで説明しています。
ただし刺さらない画びょうではありません。針はスチール製で、針が折れたりリングが外れたりしたものは使用しないでください。小さい子どもが飲み込んだり、いたずらで人や家具に刺したりする事故まで防げるわけではないため、保管場所と使用時の見守りが必要です。壁が石こうボードかコルクかなど、掲示する面にピンが適しているかも確認しましょう。
「針なし」との違い・価格・買う前に確認すること
購入時に混同しやすいのが、「安全な画びょう」と「針を使わない掲示用品」です。プニョプニョピンは針あり・カバー付きの商品で、壁に小さな穴が開きます。一方、粘着剤やマグネットで貼るものは、条件が合えば穴を開けずに掲示できます。賃貸住宅や穴を残したくない場所では、先に掲示面の材質と利用規約を確認しましょう。
プニョプニョピンのメーカー仕様は、10個入り・7色ミックス、材質はヘッドがPS、リングがエラストマー、針がスチールです。2026年10月26日時点のコクヨ公式通販では税込517円でした。販売店や時期で実売価格・在庫は変わります。探す際は品番「カヒ-90」、JANコード「4901480507910」で確認すると、別の商品や大量セットとの取り違えを減らせます。
製品の仕様や購入先はコクヨ公式のプニョプニョピン商品ページで確認できます。10個入り1パックなのか、複数パックのセットなのかも注文前に確かめましょう。
安全カッターと安全靴にも共通する「危険を小さくする設計」
10月28日放送予定の『ツクランカー』では、安全な画びょうだけでなくカッターや安全靴の仕組みも扱います。いずれも危険な部分をなくすというより、使う場面・使い終わった場面でけがが起こりにくいように設計する発想が共通しています。
例えばオルファの「セーフティカッター」(149B)は、スプリングで刃が自動的に戻る開梱用カッターです。スライダーを押して刃を出し、切り始めたら親指を離すことで、切り終わりに刃が収納される仕組みです。ただし使用中は鋭い刃が出るため、体に向けて切らず、手の位置に注意する必要があります。番組でこの機種が紹介されることまでは予告で確認できていません。
安全靴は、主につま先を守る先芯(さきしん)が特徴です。一般にJIS規格を満たす革製の「安全靴」と、JSAA規格に適合する「プロテクティブスニーカー」は区別されます。ミズノ公式によると、JISのS種とJSAAのA種はつま先の耐衝撃性・耐圧迫性が同水準ですが、職場がJIS規格品を指定しているならJSAAの靴で代用してよいとは限りません。
靴は先芯があるだけで全ての危険を防ぐわけではありません。滑りやすい床では靴底の耐滑性も重要です。厚生労働省は、靴底のすり減りで滑りにくさが低下することにも注意を呼びかけています。画びょう・カッター・靴のいずれも、安全機構と使用条件をセットで確かめることが大切です。
まとめ
プニョプニョピンは針をなくした画びょうではなく、柔らかいリングで針先に触れにくくし、抜きやすさも工夫した製品です。使う際はリングをつまみ、針やリングの破損がないか確認してください。安全カッターの自動収納や安全靴の先芯も、けがのリスクを減らす設計であり、正しい使い方が必要な点は同じです。
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