水族館に広がる福島の里山
水族館と聞くと、大水槽や海の生きものを思い浮かべますが、アクアマリンふくしまには約5000㎡の森と水辺を再現した展示があります。『ウチのどうぶつえん「森の中で みーつけた」(2026年8月7日放送)』では、10年かけて育てられたわくわく・はじまりの森が紹介されます。雨の日に見られる場所や子連れで必要な時間、料金、移動時の注意点まで、訪れる前に知っておきたい情報を整理しました。
この記事でわかること
・わくわく・はじまりの森の場所と特徴
・雨の日に見学できる範囲
・子連れで必要な見学時間
・料金、駐車場、バリアフリー情報
わくわく・はじまりの森はアクアマリンふくしまの新展示
わくわく・はじまりの森は、福島県いわき市にあるアクアマリンふくしまの展示エリアです。
2025年7月12日にグランドオープンし、約5000㎡の敷地に、福島県浜通りの里山や水辺の環境が再現されています。
一般的な水族館のように、水槽の前で生きものを見るだけの場所ではありません。草むらや岩のすき間、木の周囲などに隠れている生きものや、その痕跡を自分で探しながら進みます。
エリアは大きく分けて、次の2つです。
・ふくしま・いろんな生きものトンネル
・里山体験エリア
約200mある生きものトンネルでは、ホンドタヌキやホンドフクロウ、アカネズミ、ゲンゴロウ、メダカ類、カエル、サンショウウオなど、福島県に暮らすさまざまな生きものが展示されています。
一方、屋外の里山体験エリアでは、池や小川、湿地、原っぱなどを歩きながら、自然の中に溶け込んだ生きものを探します。
たしかにこれは、水族館という言葉から想像する風景とはかなり違います。魚を見る施設というよりも、森・川・海がつながっていることを体験する場所と考えた方が分かりやすいでしょう。
水族館が10年かけて森を作った理由
この森は、木を植えて建物を完成させただけの人工展示ではありません。
以前の「わくわく里山・縄文の里」が開設されてから、約10年かけて木や草を育て、水辺の環境を整え、里山らしい生態系を形作ってきました。
長い時間をかけた理由は、自然環境そのものを展示物にするためです。
森の生きものは、水槽の中の動物のように、いつも同じ場所にいるわけではありません。季節や天候、気温によって、見つかる生きものや植物の姿が変わります。
例えば、展示されている動物だけでなく、自然に飛んできたトンボや鳥、水辺に暮らす魚などが見つかることもあります。人が配置した展示と、周辺から入ってきた野生の生きものが共存する生きた展示空間になっているのです。
また、エリア内には、動物のふんや食べ跡、巣穴などを模した「フィールドサイン」も設置されています。
目の前に動物がいなくても、残された痕跡を手がかりに、どの生きものが暮らしているのかを考えられる仕組みです。
個人的には、この「すぐに答えが見つからない展示」が大事だと感じます。子どもが自分で探し、見つからなければ理由を考えるため、ただ水槽を順番に眺める見学とは違った経験になります。
雨の日でも生きものトンネルは見学できる?
結論からいうと、ふくしま・いろんな生きものトンネルは雨の日でも見学できます。
トンネルは、はじまりの森の周囲を囲うように造られており、雨を避けながら福島の生きものを観察できます。
ただし、わくわく・はじまりの森のすべてが屋内というわけではありません。
里山体験エリアや「川ガキのあそび場」などは屋外です。雨天時には川遊びができず、強い雨や風などの荒天時には、森の屋外部分が閉鎖される場合もあります。
また、入館口から本館までの通路にも屋根がない場所があります。雨の日は、駐車場からの移動も含めて傘を持参した方が安心です。
雨の日に訪れる場合は、次のように考えると分かりやすいでしょう。
・生きものトンネルは見学可能
・屋外の里山散策は天候次第
・川遊びは雨天時には利用不可
・荒天時は屋外エリアが閉鎖される場合がある
「雨なら何も楽しめない」という施設ではありませんが、晴天時と同じ内容をすべて体験できるわけでもありません。
実際に予定を立てるなら、雨の日はトンネルや本館展示を中心にし、屋外散策は現地の状況を見て決めるのが無理のない回り方です。
子連れで回ると見学時間はどのくらい?
わくわく・はじまりの森だけをゆっくり一周する時間は、約30分と案内されています。
ただし、これはエリアを一通り回る場合の目安です。
子どもが生きものをじっくり探したり、ガイド看板を読んだり、川や湿地を観察したりすると、30分以上かかることもあります。
アクアマリンふくしま全体の見学時間は、約1時間30分から3時間です。体験プログラムにも参加する場合は、2時間から半日ほどかかります。
子連れで訪れるなら、次の違いを意識しておくと予定を組みやすくなります。
| 回り方 | 公表されている目安 |
|---|---|
| わくわく・はじまりの森のみ | 約30分 |
| 水族館全体 | 約1時間30分~3時間 |
| 体験プログラムにも参加 | 約2時間~半日 |
夏に「川ガキのあそび場」を利用する場合は、着替えや手足を洗う時間も必要です。水深は大人のくるぶしほどですが、タオルの無料貸し出しはありません。
水に入る予定がある場合は、タオル、着替え、ウォーターシューズを用意しておくと安心です。
初めて訪れると、森は館内展示の一部だと思って30分程度しか予定を取らないかもしれません。しかし、せっかく子どもが生きもの探しに夢中になったところで急いで移動するのは、少しもったいなく感じます。
個人的には、水族館全体を見るなら、最低でも2時間程度の余裕を持っておきたいところです。
ベビーカーや車椅子で利用するときの注意点
アクアマリンふくしまの施設内は、全面バリアフリーです。
ベビーカーと車椅子は、メインゲートの券売所で無料貸し出しを行っています。
ただし、予約はできません。台数に限りがあり、混雑時には貸し出しが中止される場合もあります。
自宅から使い慣れたベビーカーや車椅子を持参できる場合は、その方が確実です。
注意したいのは、わくわく・はじまりの森には屋外部分があることです。
舗装された館内とは異なり、天候によっては通路がぬれたり、落ち葉や土が付いたりすることがあります。全面バリアフリーではありますが、雨の日や混雑時には移動に普段より時間がかかると考えておいた方がよいでしょう。
乳幼児連れ向けには、館内にベビーケアルームが設けられています。授乳ブースやおむつ替え台があり、粉ミルク用のお湯もスタッフに依頼できます。
ベビーカー利用者が事前に確認したい点は、次の通りです。
・貸し出しは無料だが予約不可
・混雑時は借りられない場合がある
・屋外部分は天候の影響を受ける
・荒天時は森の一部が閉鎖される場合がある
・ベビーケアルームとおむつ替え設備がある
実際に選ぶなら、ここは「借りられるから持って行かなくても大丈夫」と決めつけないことが大切です。夏休みなどの混雑期は、普段使っているベビーカーを持参する方が安心でしょう。
入館料金と追加料金の有無
わくわく・はじまりの森の見学に、通常の入館料とは別の追加料金は案内されていません。
アクアマリンふくしまの入館料で、本館の展示と合わせて見学できます。
2026年8月時点の通常料金は、次の通りです。
| 区分 | 入館料 |
|---|---|
| 大人 | 1,850円 |
| 小学生~高校生 | 900円 |
| 未就学児 | 無料 |
高校生は学生証の持参が必要です。
通常期の開館時間は9時から17時30分で、最終入館は16時30分です。ただし、里山体験エリアなど屋外部分の利用は17時までとなっています。
夕方に入館すると、本館を見ている間に屋外エリアの利用時間が終わってしまう可能性があります。森を目的に訪れるなら、最初に屋外エリアへ向かうか、余裕を持って早めに入館するのが安心です。
チケットは窓口のほか、WEBチケットやコンビニの前売り券も用意されています。
なお、窓口ではクレジットカードが使えますが、PayPayなどの電子マネーは利用できません。
料金だけを見ると一般的な大型水族館ですが、水槽展示に加えて約5000㎡の里山を歩ける点を考えると、滞在時間を十分に確保した方が満足しやすい施設だと感じます。
駐車場から森まで迷わず行く方法
アクアマリンふくしまの駐車場は、水族館前の周辺商業施設と共用です。
駐車台数は約1600台で、料金は無料です。体の不自由な方や妊娠中の方などの優先駐車場も用意されています。
未就学児を連れた家庭などが利用できる子育て応援駐車場は、PW1駐車場に5台分あります。
車を降りたら、まず水族館のメインゲートへ向かい、入館手続きを済ませます。わくわく・はじまりの森は水族館の展示エリア内にあるため、駐車場から森へ直接入ることはできません。
迷わないためには、次の順番で進みましょう。
- 駐車場から水族館のメインゲートへ向かう
- 券売所で入館手続きをする
- 入館後に館内マップで「わくわく・はじまりの森」を確認する
- 案内表示に沿って屋外展示方面へ進む
夏季や大型連休は、駐車場が混雑して車を止めにくくなる場合があります。駐車場の混雑状況は公式Xで案内されるため、出発前に確認しておくと安心です。
公共交通機関を利用する場合は、JR常磐線の泉駅から路線バスで「イオンモールいわき小名浜」まで約15分、下車後は徒歩約5分です。時間帯によってバスが同停留所に止まらない場合は、「支所入口」から徒歩約10分となります。
小さな子どもや高齢者と一緒なら、駐車台数の多さだけで安心せず、入口に近い駐車区画と混雑状況まで確認しておきたいところです。特に真夏は、遠い区画から歩くだけでも負担になるため、開館に近い時間の到着が動きやすいでしょう。
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