朝メシまで。が密着する「100年に一度」の渋谷駅再開発
2026年9月16日放送のテレビ朝日系「朝メシまで。」では、100年に一度と呼ばれる渋谷駅の大規模再開発に2時間にわたって密着します。
深夜のホームでは約200kgのコンクリート板を扱う床の張り替え工事が行われ、さらに長さ150mの巨大レールを渋谷駅へ運び込む作業、24時間勤務で駅を守る駅係員の仕事まで登場します。
では、この工事の先に渋谷駅はどう変わるのでしょうか。
公式計画を確認すると、ひとつの大きな節目は2030年度。そして2031年度には渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期が完成し、さらに2034年度にはハチ公広場を含めた全体完成が予定されています。
この記事でわかること
- 渋谷駅再開発はいつ完成するのか
- 2030年度に渋谷駅がどう変わるのか
- 渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期の完成時期
- 「朝メシまで。」が密着する深夜工事が何につながっているのか
渋谷駅再開発は2030年度に大きな節目、全体完成は2034年度
まず完成時期を整理しておくと、渋谷駅周辺の巨大プロジェクトは一度に完成するわけではありません。
大きな予定は次のようになっています。
- 2030年度:渋谷駅と駅を中心とする歩行者ネットワークが概成
- 2031年度:渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期(中央棟・西棟)が完成
- 2034年度:ハチ公広場を含めた全体完成
東急は2030~2034年度を、駅と街を一体化する「まちびらき最終章」と位置付けています。
つまり「朝メシまで。」で映し出される夜間工事は、単に古くなった設備を交換しているだけではありません。
現在利用されている巨大ターミナル駅を動かし続けながら、未来の渋谷駅へ造り替えていく工事の一場面なのです。
2030年度には渋谷駅の東西を結ぶ幅20m超の自由通路が誕生
完成後の変化で特に大きいのが、駅を横断する人の動きです。
東急・JR東日本・東京メトロが発表した計画では、2030年度にJR渋谷駅の改札・コンコース整備がおおむね完了し、駅の東西を結ぶ最大幅員20m超の自由通路が整備される予定です。
さらに渋谷駅の東西南北を、地上だけでなくデッキ階でもつなぎます。
これまで渋谷は、鉄道や幹線道路に加えて「谷」のような地形によって、場所によっては移動しにくい街でもありました。
そこで再開発では、
- 地上の歩行者動線
- デッキ階の歩行者動線
- 駅の東西をつなぐ自由通路
- 地下と地上を縦につなぐ「アーバン・コア」
などを組み合わせ、駅と街を立体的につなげようとしています。
「建物を新しくする」というより、渋谷駅そのものを街の巨大な交差点として組み直していると考えると分かりやすいでしょう。
2031年度には渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期が完成
その翌年の2031年度には、もうひとつ大きな変化が待っています。
渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期(中央棟・西棟)の完成です。
第Ⅰ期としてすでに東棟が開業していますが、第Ⅱ期では中央棟と西棟が加わります。
計画では、
- 中央棟:地上10階・地下2階
- 西棟:地上13階・地下4階
- 第Ⅱ期延床面積:約95,000平方メートル
- 完成予定:2031年度
となっています。
さらに東棟を合わせた商業フロアは、1フロアあたり最大約6,000平方メートル。
公式には首都圏最大級の商業施設になるとされています。
駅の改良と巨大商業施設の建設を別々に進めるのではなく、駅・自由通路・デッキ・商業施設を一体化しているところが今回の再開発の大きな特徴です。
なぜ渋谷駅をここまで大規模に造り替えるのか
現在の渋谷駅が複雑なのには理由があります。
JR東日本によると、渋谷駅は1885年の開業後、鉄道網の拡充や駅ビルの増改築を繰り返してきました。
その結果、乗り換えの不便さだけでなく、施設の老朽化や防災上の課題も抱えるようになりました。
そこで進められてきたのが現在の大改造です。
JR渋谷駅ではすでに、
- 埼京線ホームを約350m移動して山手線ホームと並列化
- 山手線ホームを1面2線化
- 線路とホームの高さを変更
- コンコースを拡充
- バリアフリー設備を整備
といった大規模な変更が進められてきました。
これまでには計5回の大規模な線路切換工事も実施されています。
普段利用している渋谷駅が少しずつ姿を変えてきた裏側では、長期間にわたって巨大な鉄道工事が続いていたわけです。
「朝メシまで。」の200kg床板工事がすごい理由
今回の番組で特に迫力がありそうなのが、深夜のホームで行われる床の張り替えです。
番組予告では、使用するコンクリート板は約200kg。
しかも「1ミリのズレ」が耐久性に影響するという繊細な作業で、始発までに終了させなければなりません。
渋谷駅のような巨大ターミナルでは、工事のために長期間駅を閉鎖するわけにはいきません。
終電後から始発までという限られた時間の中で作業し、朝になれば再び大量の利用客を迎える。この繰り返しで駅を造り替えていくところに、通常の建築工事とは違う難しさがあります。
150mの巨大レールを渋谷駅まで運ぶ
もうひとつ番組が大きく打ち出しているのが、150m超の巨大レールです。
公式Xでも「圧巻!150m超巨大レール運搬」と予告されており、実際の線路工事へ密着します。
150mもの長さになると、完成したレールだけを見ても、普段駅を利用しているだけではそのスケールを実感しにくいものです。
しかし番組では「どうやって巨大なレールを渋谷駅へ運び込み、限られた時間で線路工事を進めるのか」という、完成後には見えなくなってしまう工程が主役になります。
華やかな再開発ビルとは対照的ですが、こうした線路やホームの工事も未来の渋谷駅を支える重要な部分です。
渋谷駅は営業しながら巨大工事を続けている
渋谷駅再開発の面白さは、完成予想図だけではありません。
渋谷駅は現在も毎日利用されている駅です。
番組では24時間勤務の駅係員チームにも密着し、線路への落とし物や急病人への対応など、工事とは別に日常の駅を動かし続ける仕事も紹介されます。
さらに伊藤淳史さんが真夜中の清掃作業に参加。
昼間には大勢の人が行き交う駅で、利用客が少なくなった深夜に清掃や保守、建設作業が一斉に動き出します。
現在の渋谷駅を止めずに守る仕事と、未来の渋谷駅をつくる仕事が同時に進んでいる。
今回の2時間SPで見えてくるのは、まさにその舞台裏でしょう。
渋谷駅再開発の実用情報
これから渋谷駅を利用する人にとって、覚えておきたい節目は次の3つです。
- 2030年度:渋谷駅・歩行者ネットワークが概成予定
- 2031年度:渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期完成予定
- 2034年度:ハチ公広場を含む全体完成予定
特に2030年度には、東西を結ぶ最大幅員20m超の自由通路や、多層の歩行者ネットワークが整備される計画です。
なお、工事の進捗などによって計画が変更される可能性があります。
まとめ
「朝メシまで。」で紹介される渋谷駅の深夜工事は、100年に一度と呼ばれる巨大再開発の一部です。
約200kgの床板をミリ単位で設置するホーム工事、150mを超える巨大レールの運搬、そして24時間駅を守る駅係員。華やかな完成予想図からは見えない仕事が、毎晩のように渋谷駅を支えています。
その先に待っているのが、2030年度の駅・歩行者ネットワーク概成と、2031年度の渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期完成です。
さらに2034年度にはハチ公広場を含めた全体完成が予定されています。
いつもの渋谷駅で行われている深夜工事が、数年後の街の姿へどうつながっているのか。「朝メシまで。」を見ると、普段何気なく歩いているホームや線路の見え方まで少し変わりそうです。
参考リンク
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