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S.RIDEの自動運転タクシーはいつ乗れる?現在の実証段階と車内エンタメ【ビジネスにっぽん未来ばなしで紹介】

S.RIDEの自動運転タクシーはどこまで進んでいる?

タクシーを呼ぶアプリとして知られるS.RIDE(エスライド)ですが、いま見据えているのは「人が運転するタクシーを便利に呼ぶ」その先です。自動運転と車内エンタメを組み合わせ、移動時間そのものを新しい体験に変える取り組みが始まっています。

『神田愛花がズバッと聞きます!ビジネスにっぽん未来ばなし〜10年後を見据える企業たち〜(2026年8月15日放送)』でも、S.RIDEの現在の利便性と、将来の自動運転時代を見据えた新しい移動体験が紹介されます。

この記事でわかること

  • S.RIDEの自動運転タクシーが現在どの段階にあるのか
  • 車内エンタメではどんな体験が考えられているのか
  • 現在のS.RIDEアプリで利用できる機能
  • 自動運転タクシーが一般利用できる時期と今後の課題

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S.RIDEの自動運転タクシーは現在まだ実証段階

最初に知っておきたいのは、S.RIDEでいつでも無人の自動運転タクシーを呼べる状態にはまだなっていないということです。

2026年にS.RIDEが実施している取り組みは、自動運転車両を使って新しい移動サービスの可能性を確かめる実証が中心です。

たとえば2026年4月には、東京臨海部で開催されたイベントに合わせ、一般来場者がS.RIDEアプリから自動運転車両を呼び出して乗車する体験が実施されました。

アプリ内の専用アイコンから自動運転車両を選び、乗車ポイントを指定。到着した車両に乗って、東京ビッグサイトや有明ガーデン、国際展示場駅などの設定された目的地へ移動する仕組みでした。

ただし、ここで使われたのは自動運転レベル2の車両です。

安全確保のため運転席にはドライバーが乗車し、走行状況を監視していました。つまり「運転席に誰もいない完全無人タクシー」ではありません。

この違いはかなり大切です。

「自動運転タクシー」と聞くと、スマホで呼んだ無人車が自宅まで迎えに来て、そのまま目的地まで連れて行ってくれる姿を想像します。実際にそうした方向へ技術開発は進んでいますが、S.RIDEについては、2026年8月時点で一般向けの無人タクシーサービスが始まったわけではありません。

テレビで未来の車を見ると「もう乗れるのかな」と期待してしまいますが、実際に利用を考えるなら、実証実験と通常サービスを分けて考えておきたいところです。

S.RIDEが目指している自動運転タクシーの姿

S.RIDEが考えている未来は、単純に「運転手をAIに置き換える」だけではありません。

同社は自動運転時代を見据えて、移動そのものに新しい価値を持たせることを重視しています。

もともとS.RIDEはソニーグループとタクシー会社によって設立された会社で、AIやITを活用したタクシー配車に取り組んできました。2024年には自動運転技術開発に向けたモビリティデータ事業も開始しています。

さらに現在進めているのが、「S.RIDEエンタテインメントモビリティ構想」です。

自動運転が広がれば、乗っている人が運転に関わる必要のない車が増えていきます。

すると車内は、

「目的地へ着くまで座っている場所」

から、

「移動しながら何かを楽しむ場所」

へ変わる可能性があります。

映画を見る、音楽を楽しむ、ゲームをする、観光情報を見るなど、これまで自宅や施設で行っていたことを移動中にも楽しめるようになるかもしれません。

個人的には、自動運転そのもの以上に、この「移動時間の使い方が変わる」部分が興味深いと感じます。

30分のタクシー移動が単なる待ち時間ではなくなれば、「どの車を選ぶか」という基準まで変わってきそうです。

車内エンタメでは裸眼3D・立体音響・香りまで体験

S.RIDEの構想が分かりやすく表れたのが、2026年4月に横浜・みなとみらいで行われた実証です。

ここでは自動運転技術を搭載した車両に、複数の没入型技術を組み合わせました。

主な内容は、

  • 裸眼で立体的な映像を見られる空間再現ディスプレイ
  • 車内を包み込むような立体音響
  • 場面に合わせて香りを変えるにおい制御技術
  • 映像・音・香り・ナレーションを連動させたコンテンツ

というものです。

実証では、走行する車の中で、裸眼3D映像、立体音響、香り、声優によるナレーションを組み合わせた没入型コンテンツを体験できました。

特に面白いのが、映像を見るだけではない点です。

一般的な後部座席モニターなら動画を見ることはできますが、S.RIDEが試しているのは、車内全体をコンテンツの一部として使う体験です。

視覚だけでなく、音や香りまで連動するため、目的地に向かう時間そのものがアトラクションに近づいていきます。

将来的には観光とも相性が良さそうです。

たとえば街を走りながら、その場所の歴史や風景と連動して映像や音声が変わるようになれば、「観光地へ行くためのタクシー」ではなく「乗ること自体が観光」になる可能性があります。

初めて知ると少し驚きますが、自動運転が普及した後には、こうした車内サービスの違いがタクシーを選ぶ理由になるのかもしれません。

現在のS.RIDEアプリでできること

では、未来の話ではなく、いまS.RIDEをダウンロードすると何ができるのでしょうか。

現在の中心機能は、通常のタクシー配車です。

アプリを開き、迎車地点を確認して操作すると、近くにいる対応タクシーを呼ぶことができます。

S.RIDEは東京都を中心に、神奈川、埼玉、千葉など首都圏に加え、大阪、京都、名古屋、仙台、金沢、浜松、熊本などでもサービスを展開しています。ただし、対応地域内でも場所やタクシー会社によって利用状況は異なります。

また、S.RIDEでは通常の配車以外にも、対応車両でキャッシュレス決済を利用できるS.RIDE WALLETがあります。

流しで乗った対応タクシーでも、後部座席などに表示されたQRコードをアプリで読み取って支払える仕組みです。

ここは未来の自動運転サービスと混同しない方がわかりやすいでしょう。

現在

スマホから人が運転するタクシーを呼ぶ

アプリや車両のサービスを利用する

将来構想

スマホから自動運転車両を呼ぶ

移動しながら車内コンテンツも楽しむ

という違いです。

2026年4月の実証では、S.RIDEアプリから自動運転車両を実際に呼び出す仕組みまで試されています。

つまり、「いつものS.RIDEアプリから将来自動運転車を呼ぶ」という利用イメージは、すでに実証レベルでは形になっています。

普段タクシーアプリを使っている人にとっては、新しい専用アプリを覚えなくてもいい可能性がある点はかなり大きいと感じます。

自動運転タクシーはいつ一般利用できる

ここが最も気になるところですが、S.RIDEの自動運転タクシーが一般向け通常サービスとして始まる具体的な日付は、2026年8月時点で公表されていません。

そのため、

「2027年からS.RIDEの無人タクシーに乗れる」

「2030年にはS.RIDEが完全自動運転になる」

などと決めつけることはできません。

2026年に行われているS.RIDEの取り組みは、あくまで実証や将来のサービスを見据えた検証です。

一方、日本全体では自動運転サービスの社会実装が進み始めています。

運転者を必要としないレベル4自動運転は制度上すでに可能で、2026年2月までに全国10か所でレベル4の自動運転が実装されています。国も2030年度に自動運転サービス車両1万台という目標を掲げています。

ただし、「自動運転サービスが増えること」と「S.RIDEで無人タクシーがいつでも呼べること」は別の話です。

実際に利用を考えるなら、

一般向けサービスなのか
期間限定の実証なのか
運転手が乗っているレベル2なのか
無人走行できるレベル4なのか

を確認する必要があります。

個人的には、ここを知らずに「自動運転タクシー」とひとまとめにすると、かなり分かりにくくなると思います。

S.RIDEについて今確認できるのは、アプリから自動運転車両を呼ぶ体験まで実施されたものの、通常の無人タクシー配車サービスの開始日はまだ発表されていないという段階です。

高齢者の移動手段として期待される理由

自動運転タクシーというと、どうしても「未来の便利な乗り物」という印象が先に来ます。

しかし日本で重要になるのは、むしろ移動手段を必要としている人をどう支えるかという部分です。

高齢になって自家用車の運転をやめれば、病院、買い物、役所などへ移動する手段が必要になります。

鉄道や路線バスが充実している地域なら選択肢がありますが、公共交通が少ない地域では、車を運転できなくなることが生活そのものに影響することもあります。

一方、タクシーやバスの側でも、少子高齢化によるドライバー不足が課題になっています。国も、自動運転をこうした交通の担い手不足への対応策の1つとして位置付け、社会実装を進めています。

そこで期待されるのが、自動運転による移動サービスです。

将来的に安全性や制度、採算性などの条件が整えば、

自分で車を運転できない

スマートフォンなどで車を呼ぶ

自動運転車が迎えに来る

病院や買い物先まで移動する

という仕組みが生活を支える可能性があります。

もちろん、ここには課題もあります。

高齢者全員がスマートフォン操作に慣れているわけではありませんし、乗り降りに介助が必要な人もいます。

車が自動で走れるようになったとしても、人の支援まで完全に不要になるわけではありません。

実際に高齢者向けサービスとして考えるなら、

  • スマホを使えない人でも呼べるか
  • 車いすや歩行器を利用できるか
  • 乗降時の介助をどうするか
  • 緊急時に誰と連絡できるか
  • 病院や自宅の玄関近くまで移動できるか

といった部分まで整って初めて、「高齢者に優しい移動手段」になるのだと思います。

個人的には、自動運転で一番期待したいのは派手な未来感よりもこちらです。

「免許を返納したから外出しにくくなった」という人が、必要なときに安心して車を呼べるようになれば、自動運転は単なる便利な技術ではなく、生活を続けるためのインフラになっていきます。

S.RIDEが進めている取り組みも、現在は実証の段階です。

それでも、普段使っている配車アプリと自動運転車両がつながり、さらに車内で過ごす時間まで変えようとしているところまで進んでいるのは確かです。

今後利用を検討するときは、「自動運転タクシーが始まった」という情報だけを見るのではなく、対象地域、運転レベル、一般利用の可否、料金、安全体制まで確認すると、自分が実際に使えるサービスなのか判断しやすくなります。

出典ソース


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