軽井沢の「真っ二つ神社」の正体は熊野皇大神社
軽井沢で「神社が真っ二つになっている」と聞くと、どういう意味なのか気になりますよね。『帰れマンデー見っけ隊!!(人気No.1避暑地”軽井沢”でサンドUTA高橋成美の爆食旅!!)(2026年8月17日)』のゴールとして登場するのが、旧碓氷峠に鎮座する熊野皇大神社です。長野県と群馬県の県境が社殿を通る珍しい神社で、県境にちなんだ「県境御守」もあります。場所や歴史、2つの神社の関係、参拝前に知っておきたいポイントまでまとめます。
この記事でわかること
- 「真っ二つ神社」と呼ばれる場所の正体
- 熊野皇大神社と熊野神社が2つ存在する理由
- 「限界突破お守り」として気になる県境御守の特徴と初穂料
- 軽井沢駅からのアクセスと参拝時の注意点
※放送後詳しい内容が分かり次第追記します。
真っ二つになっているのは熊野皇大神社の本宮
軽井沢にある「謎の真っ二つ神社」の正体は、旧碓氷峠の頂上付近に鎮座する熊野皇大神社(くまのこうたいじんじゃ)です。
何かが壊れて真っ二つになったわけではありません。
最大の特徴は、長野県と群馬県の県境が本宮の中央を通っていることです。長野県側は軽井沢町、群馬県側は安中市にあたり、同じ境内に立ちながら県をまたげます。
しかも単に「県境の線が境内を通っている」というだけではありません。
長野県側には熊野皇大神社、群馬県側には碓氷峠 熊野神社という2つの宗教法人があり、それぞれ宮司や社務の仕組みを持っています。熊野皇大神社側の案内でも、1つの神社でありながら2つの宗教法人が存在するとされています。
「神社が真っ二つ」という表現の背景には、この非常に珍しい県境の構造があるわけです。
長野県側と群馬県側では神社の名前まで違う
初めて訪れると少し戸惑いやすいのが、熊野皇大神社と熊野神社の関係です。
大まかに整理すると、
- 長野県側:熊野皇大神社
- 群馬県側:碓氷峠 熊野神社
- 本宮:県境上に鎮座
という構成になっています。
群馬県側の案内では、新宮に速玉男命、本宮に伊邪那美命と日本武尊、長野県側の那智宮に事解男命が祀られています。つまり境内そのものが、県境を挟みながら1つの信仰空間を形づくっています。
さらに興味深いのは、お守りや御朱印、祈祷なども長野県側と群馬県側で別になっている点です。
せっかく訪れるなら、単に県境の線で写真を撮って帰るのではなく、左右の違いを意識して境内を見ると、この神社ならではの面白さがよく分かります。
「限界突破お守り」は県境御守で初穂料1000円
特に気になるのが「限界突破お守り」です。
熊野皇大神社には、県境に鎮座する神社らしい**「県境御守」**があります。
初穂料は1000円。「境界協会公認の県境守り」とされ、「自分の境(げんかい)をのりこえろ!」という意味が込められています。
「県境」と「自分の限界」を重ねているのが面白いところです。
熊野皇大神社では同じ趣旨のお守りについて、自分の限界を越えたいときだけでなく、人間関係の境を越えたいとき、海外へ旅するとき、新しいことへ挑戦するときなどに身につけるお守りとして紹介しています。
受験や仕事だけに限定されたものではないため、
「新しい仕事を始める」
「資格試験に挑戦する」
「大きな目標に向かう」
「環境を変えて一歩踏み出す」
といった人生の節目にも合わせやすいお守りです。
県境そのものが境内を通る神社だからこそ、「境を越える」という言葉にも特別な意味を感じますね。
県境御守はオンラインでも授与を申し込める
軽井沢まで行けない人にとってうれしいのが、県境御守は熊野皇大神社のオンライン授与所でも扱われていることです。
県境御守は1000円で、別途送料が必要です。大型連休やお盆、年末年始などの繁忙期には発送まで時間がかかる場合があります。
一方、群馬県側の碓氷峠 熊野神社にも独自のお守りがあり、八咫烏にちなんだお守りなどを授与しています。こちらも郵送頒布を受け付けています。
ここで注意したいのが、長野県側と群馬県側のお守りを同じものと考えないことです。
県境御守は熊野皇大神社側のお守り。左右で授与品が異なるという、この神社ならではの仕組みを知っておくと選びやすくなります。
なぜ県境のど真ん中に神社が建っているのか
では、なぜこんな不思議な場所に神社があるのでしょうか。
熊野の神をこの地に祀った始まりについては、**日本武尊(やまとたけるのみこと)**の伝承が残されています。
景行天皇40年、西暦110年、日本武尊が東国へ向かう途中、碓氷峠で濃霧により道に迷い、熊野大神の使いとされる**八咫烏(やたがらす)**に導かれて無事に峠を越えたことから、熊野の神を勧請したと伝えられています。
ただし、「なぜ現在の県境ちょうどの位置になったのか」について明確な理由が伝わっているわけではありません。
江戸時代の中山道整備の過程で社殿付近が上州と信州の国境となり、その境界が明治時代の廃藩置県を経て現在の群馬県と長野県の県境につながったとされています。
つまり、先に現在の県境があって神社を真ん中に建てたというより、古くから存在した神社と国境の歴史が重なった結果、現在の珍しい姿になったと見ると分かりやすいでしょう。
熊野皇大神社には八咫烏と「しなの木」もある
県境以外にも見逃したくない場所があります。
その1つが**御神木「しなの木」**です。
熊野皇大神社では、木の一部が見る角度によってハート形に見えることから、開運や縁結びにちなんだ場所として親しまれています。
もう1つ重要なのが八咫烏です。
神社創建の伝承で日本武尊を導いた存在であるため、この神社では「導き」を象徴する存在として、お守りや御朱印にも登場します。群馬県側には八咫烏にちなんだ仕事守や各種お守りも用意されています。
県境だけを目的に訪れても十分面白い場所ですが、
県境 → 熊野信仰 → 日本武尊 → 八咫烏 → 境を越えるお守り
と背景を知ってから歩くと、それぞれがつながって見えてきます。
熊野皇大神社の場所と軽井沢駅からの行き方
熊野皇大神社は、軽井沢駅や旧軽井沢銀座よりさらに山側にある旧碓氷峠に位置しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 熊野皇大神社 |
| 所在地 | 長野県北佐久郡軽井沢町峠町1 |
| 場所 | 旧碓氷峠・長野県と群馬県の県境 |
| 軽井沢駅から | 車・タクシーで約15分 |
| 碓氷軽井沢ICから | 約16km |
| 県境御守 | 1000円 |
軽井沢町は、軽井沢駅からタクシー約15分、その後徒歩約3分と案内しています。
群馬県側の熊野神社では、軽井沢駅から車で約15分、徒歩の場合は約75分としています。
旧軽井沢銀座から気軽に歩けそうに感じますが、神社は標高約1200mの碓氷峠にあります。観光の合間に訪れるなら、徒歩より車やタクシーなどを利用するほうが予定を組みやすいでしょう。
夏の軽井沢は交通規制と混雑に注意
夏休みシーズンに訪れる場合は、アクセスにも注意が必要です。
旧軽井沢銀座通り周辺では夏季や土日祝日に交通規制が行われることがあります。熊野皇大神社側でも、7月15日から9月10日などに旧軽井沢銀座通りで交通規制が入る案内を出しています。
また、旧碓氷峠周辺は山の中です。
徒歩ルートではクマ、サル、イノシシなどの野生動物に遭遇する可能性があるとして、複数人で行動することや、鈴・ラジオなど音の出るものを携帯することが案内されています。
旧軽井沢からの散策を考えている人は、「観光地だから普通の街歩きと同じ」と考えず、山道を歩く準備をしておきたいところです。
「県境を越える」体験そのものが熊野皇大神社の魅力
熊野皇大神社のおもしろさは、単に珍しい場所に建っているだけではありません。
本宮の中央を県境が通り、その左右に長野県の熊野皇大神社と群馬県の熊野神社が存在する。その境界から生まれたのが、「自分の境(げんかい)をのりこえろ!」という県境御守です。
実際にその場所へ行けば、数歩歩くだけで長野県から群馬県へ、群馬県から長野県へ移動できます。
仕事や勉強、スポーツ、新しい生活など「次の一歩を踏み出したい」ときに訪れる場所として考えると、県境を越えるという体験とお守りの意味がきれいにつながります。
軽井沢駅周辺や旧軽井沢銀座とは少し違った場所まで足を延ばしてみたい人にも、覚えておきたいスポットです。
参考リンク
気になる生活ナビをもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。

コメント