お祭り魂育成塾は「見る祭り」から「参加する祭り」へ変える体験サービス
2026年10月4日放送のTBS系「がっちりマンデー!!」では、進化するお祭りビジネスを特集し、とらでぃっしゅ株式会社が登場します。放送ページには「3000円払って祭に参加するサービスがリピート96%」と掲げられています。
とらでぃっしゅが展開する「お祭り魂育成塾」は、地域外の人が単なる観客ではなく、地域の人と一緒に練習し、本番で祭りの担い手として参加するプログラムです。
さらに2026年には、お祭りを探して参加できるコミュニティ「MATSURI UNION 渡り衆」も始動。全国各地の祭りと、「見るだけではなく中に入りたい人」をつなぐ仕組みが作られています。
この記事でわかること
- お祭り魂育成塾で体験できる内容
- 祭りへ参加するときの料金例
- MATSURI UNION「渡り衆」の仕組み
- 三津祇園祭や甲山廿日えびすで行われた実際のプログラム
お祭り魂育成塾は練習から本番・懇親会まで参加する
お祭り魂育成塾の特徴は、観光客として祭りを見るだけではないことです。
公式サイトでは、プログラムを大きく3段階で構成しています。
- 練習会:地域の保存会から直接指導を受ける
- 本番:地域の一員として民俗芸能や祭礼へ参加する
- 懇親会:地域住民や参加者同士で交流する
祭りの本番だけに突然参加するのではなく、必要に応じて事前練習から地域の人と関係を作る点が特徴です。
練習では伝統的な動きや祭具の扱い方などを教わり、本番では実際に衣装を着たり、行列や神輿などへ加わったりします。
終了後には地域住民との交流まで組み込むことで、「1日だけの観光」で終わらない体験を作っています。
参加料金は祭りごとに異なり3,000円の体験もある
参加料金は、お祭り魂育成塾全体で一律ではありません。
実際に2026年8月20日に実施された「甲山廿日えびす体感ツアー」は、
- 参加費:3,000円(税込)
- 高校生以下:無料
- 定員:10人
- 開催地:広島県世羅郡世羅町
- 開催時間:10時30分~20時30分予定
という内容でした。
このプログラムでは、約300年続く甲山廿日えびすへ入り、だんじりの同行、秘仏の拝観、小屋回り、祭りの準備見学などを体験。
夜には地域の人と同じ法被を着て「だんじりにわか」に同行し、祭りを外から見るのではなく、地域の中へ入って体験する内容になっていました。
一方、2026年10月18日の男崎神社秋季大祭では、神輿の担ぎ手募集の参加費は1,000円でした。
つまり「祭りへ参加する=3,000円固定」ではなく、内容や開催地域によって料金、定員、参加条件が変わります。
「渡り衆」から参加できる祭りを探せる
とらでぃっしゅは2026年4月、「MATSURI UNION 渡り衆」を広島からスタートしました。
目指しているのは、観光客として祭りを見るのではなく、祭りを支える「担い手」として全国各地の地域文化へ関われるコミュニティです。
専用サイトでは祭りを一覧から探せるようになっており、2026年には、
- 壬生の花田植
- 大土山田楽大花田植
- 三津祇園祭
- 甲山廿日えびす
- とよひら神楽競演大会
- 乙九日炎の祭典
- 男崎神社秋季大祭
- 大朝神楽競演大会
- 芸北神楽研究発表会
などが掲載されています。
一般的な旅行予約サイトとの大きな違いは、観覧席や宿を予約することが目的ではない点です。
祭りによっては神輿の担ぎ手、大名行列の一員、祭り運営のサポートなど、「地域の中で実際に役割を持つ体験」が用意されています。
三津祇園祭では44人が大名行列の担い手に
お祭り魂育成塾の代表的な事例が、広島県東広島市安芸津町で続く「三津祇園祭」です。
2026年7月12日のプログラムには44人が参加し、満員となりました。県外から参加した人も含め、40人以上が大名行列の担い手として町を練り歩いています。
とらでぃっしゅ側が担当したのは参加者募集だけではありません。
- 送迎バスの手配
- 道具の準備
- 練習会の運営
- 当日の行列進行
- 地域との調整
まで一括して運営しました。
練習会では保存会から槍子投げや挟箱担ぎを教わり、本番では伝統的な衣装を身につけて大名行列へ参加します。
2026年には参加者限定のオリジナルTシャツや足袋、公式カメラマンが撮影した写真データなども用意されました。
地域の担い手不足と「参加したい人」をつなぐ
地域の伝統祭りには、観光客が多く訪れる一方で、実際に祭りを運営したり、神輿を担いだり、芸能を継承したりする人が不足しているケースがあります。
お祭り魂育成塾は、そこへ「祭りが好きだけれど参加するきっかけがない地域外の人」をつなぐ仕組みです。
とらでぃっしゅ公式サイトでは、宿泊を組み合わせたプラン、親子向け、海外観光客向けなども想定しています。海外客向けには通訳付きの日本文化体験ツアーという展開も掲げています。
従来なら、地域外の人が歴史ある祭りの内部へ入るには、地元の知人や関係者とのつながりが必要になることもありました。
募集、練習、当日の役割、地域との調整まで運営側が間に入ることで、初参加の人も伝統行事へ関われる入口を作っています。
2026年には約150年続く神社の担ぎ手も募集
参加できる祭りは、大規模な観光イベントだけではありません。
広島市東区の男崎神社秋季大祭では、2026年10月18日の祭礼に向けて神輿の担ぎ手7人を募集しました。
この祭りでは約150年前から受け継がれてきた約1トンの山車が現在も使われています。参加者は地域の人とともに10km未満の道のりを巡り、神輿を担ぐ内容です。
募集条件は、
- 募集人数:7人
- 参加費:1,000円
- 担ぎ手用Tシャツを用意
- 天神川駅から送迎あり
- 終了後にお疲れ様会あり
- 事前練習なし
となっていました。
祭りによって「練習から参加するプログラム」と「当日から参加できるプログラム」があり、内容に合わせて設計されていることが分かります。
とらでぃっしゅは祭りそのものの運営も支援
お祭り魂育成塾だけを見ると体験ツアー会社のようにも見えますが、とらでぃっしゅの事業はそれだけではありません。
民俗芸能専門のコンサルティング会社として、
- お祭りの情報発信
- SNS運用
- インバウンド対応
- 地域イベントの企画・運営
- 保存団体の運営支援
- 民俗芸能の写真・動画・文書による記録
- 企業による地域文化への参加支援
なども行っています。
祭りへ外部参加者を送り込むだけではなく、地域側が継続して運営できる仕組みづくりまで支援するのが事業の中心です。
お祭り魂育成塾や渡り衆は、その中でも一般の人が直接参加できる入口になっています。
実用情報
参加してみたい場合は、まず「渡り衆」のお祭り一覧や、とらでぃっしゅ公式サイトの最新募集情報を確認します。
基本的な流れ
- 参加したい祭りを探す
- 募集概要を確認する
- 申込フォームから申し込む
- 必要な場合は練習会へ参加
- 指定された服装・持ち物を準備
- 当日は地域のルールに従って祭りへ参加
参加費や年齢条件、定員、集合場所、送迎、衣装、練習の有無は祭りごとに異なります。
甲山廿日えびす体感ツアーでは、申し込み後に「渡り衆」への登録が案内されていました。
まとめ
「お祭り魂育成塾」は、祭りを見物するだけではなく、地域の人と一緒に練習し、本番では担い手として参加できる、とらでぃっしゅの体験プログラムです。
2026年には「MATSURI UNION 渡り衆」も始まり、地域外から参加できる祭りを探す入口がさらに広がりました。
甲山廿日えびすでは参加費3,000円の体験ツアーが実施され、三津祇園祭では44人が大名行列へ参加。男崎神社秋季大祭では1,000円で神輿の担ぎ手を募集するなど、祭りごとに異なる形で外部参加者を受け入れています。
「祭りを見るために旅をする」だけでなく、「祭りの一員になるために旅をする」。地域文化の担い手不足と、特別な体験を求める人をつなぐ新しい祭り参加の形です。
参考リンク
・TBS「がっちりマンデー!!」2026年10月4日放送ページ
・とらでぃっしゅ公式「お祭り魂育成塾」
・MATSURI UNION 渡り衆
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