遠藤航が始めた「SEKAI NI WATARU PROJECT」はどんな留学支援なのか
2026年9月12日放送のテレ東『サッカー遠藤航「まだ見ぬ世界へ」〜未来をつくる子どもたち〜』では、遠藤航さんが立ち上げた留学支援プロジェクト「SEKAI NI WATARU PROJECT」の子どもたちに密着します。番組公式では、第1期生が選考に挑むところから実際の海外留学までを追う内容が案内されています。現在は第1期生の留学が終了し、第2期生が始動。さらに2026年9月5日から第3期生の募集も始まっており、番組を見て「応募できる年齢は?」「費用はいくら?」「サッカー以外でも参加できる?」と気になる家庭にとって、まさに知りたいタイミングです。
この記事でわかること
- SEKAI NI WATARU PROJECTを遠藤航さんが始めた理由
- 対象年齢やサッカー以外の応募条件
- 留学費用・期間・国内トレーニングの内容
- 第3期生の募集期間と選考の流れ
SEKAI NI WATARU PROJECTは遠藤航の実体験から生まれた
SEKAI NI WATARU PROJECTは、遠藤航さんがFounder/Chairmanを務める、子どもと保護者を対象にした海外留学支援プログラムです。
目的は、単に海外へ行かせることではありません。プロジェクトが掲げているのは「世界へ渡り、世界と渡り合える子どもたちを育てる」という考え方です。対象の中心は7歳〜12歳。サッカー選手を目指す子だけではなく、スポーツ、芸術、IT、学びなど幅広い分野で世界に挑戦したい子どもを支援しています。
遠藤さんがこの活動を始める大きなきっかけになったのが、鹿児島県の沖永良部島で行ったサッカー教室でした。
島には高い技術や強い情熱を持つ子どもがいる一方、住んでいる場所や環境によって海外へ挑戦する機会そのものが限られてしまう現実があります。遠藤さん自身も海外移籍を経験し、「環境が人を変える」ことを体感してきました。その経験から、才能や情熱を持つ子どもに環境を変えるきっかけをつくりたいという思いがプロジェクトにつながっています。
さらに遠藤さんは、ヨーロッパでプレーする中で、トップ選手たちが社会貢献活動に自然に取り組む姿にも影響を受けたと説明しています。自分がサッカーで得てきた経験や人脈を、次の世代へ返していく。その具体的な形がSEKAI NI WATARU PROJECTです。
キーワードは遠藤航の「自考流」
このプロジェクトの大きな特徴が「自考流(じこうりゅう)」です。
意味は、自分で深く考え、その時の自分にとっての「最適解」を見つけ出す力。遠藤さんが海外の厳しい環境で生き残るために身につけてきた考え方が、そのまま子ども向けの育成プログラムに落とし込まれています。
公式サイトでは、自考流を育てるポイントとして「世界を見据えて夢や目標を自分で設定する」「状況を分析して最適解を探す」「困難な環境でも負けない精神力と思考力」を挙げています。
ここが一般的な短期留学との大きな違いです。
海外へ出発する前に約1年間の育成期間を設け、目標設定、語学、身体教育、栄養管理、保護者向けプログラムまで準備します。「海外へ行けば成長する」という考えではなく、海外での経験を最大限吸収できる状態をつくってから送り出す仕組みです。
講師陣も遠藤さんと関係の深い人たちで構成されています。身体教育は遠藤さんのコンディショニングディレクターを務める小林竜一さん、語学は遠藤さんの語学コーチであるタカサカモトさん、保護者向けプログラムは父・遠藤周作さんが担当しています。
サッカーだけではなく囲碁・バレエ・海洋研究も対象
番組名だけを見ると「サッカー留学の企画」と思いがちですが、SEKAI NI WATARU PROJECTはサッカー限定ではありません。
第1期生6人の挑戦分野は、サッカーのほかフィギュアスケート、プログラミング。2026年夏にはスペイン、イギリス、カナダ、アメリカなどで実際に留学を経験しました。
さらに第2期生は、サッカー、フィギュアスケート、クラシックバレエに加え、海洋研究や囲碁にも広がっています。
たとえば海洋研究を志す小学6年生はフランス、囲碁を学ぶ小学3年生は韓国、クラシックバレエに取り組む小学5年生はイギリスへの留学を予定しています。留学先の国も運営側が一律に決めるのではなく、本人の目標に応じて個別に設計されます。
つまり重要なのは「すでに全国トップレベルか」だけではありません。
公式FAQでは、一芸があることは望ましいものの必須ではなく、「これが好き」「もっと学びたい」という関心や意欲を重視するとしています。応募時点で一定の語学力も必要ありません。語学については、留学前の国内トレーニングで学ぶ仕組みです。
応募できるのは7歳〜12歳が基本
応募対象は7歳〜12歳の子どもです。
活動開始時に対象年齢であることが望ましいとされていますが、早生まれなどでトレーニング開始時点では6歳になるケースも応募できます。国内在住であれば地域による制限はなく、北海道や離島などからでも応募可能です。一方、海外在住者からの応募は受け付けておらず、日本国籍の子どもを前提としています。
また、子どもだけが参加するプロジェクトではありません。
保護者向けプログラムも重要な柱で、保護者の参加は必須です。選考にも保護者が参加し、子どもの熱意や取り組み姿勢だけでなく、家庭でどのように挑戦を支えられるかも含めて総合的に判断されます。
遠藤さん自身の父・周作さんが「答えを教えすぎず、自分で決めさせる」という子育てをしてきた経験も、この考えにつながっています。遠藤さんは、練習方法や進路について父から細かく指示されるのではなく、自分で決める経験を重ねたことが現在の主体性の土台になったと振り返っています。
留学費用は原則自己負担なし
保護者にとって特に気になるのが費用です。
公式FAQによると、海外留学にかかる渡航費、現地滞在費、食費などは一般社団法人SEKAI NI WATARUが負担し、原則として自己負担はありません。ただし、状況によって一部費用の負担が生じる場合があると明記されています。
海外留学の期間は2週間〜1か月程度を想定。ホームステイや寮で生活し、基本的には子どもだけで渡航します。
保護者が帯同を希望する場合、保護者分の渡航費や滞在費は自己負担です。また、渡航前には海外旅行保険へ加入し、現地で病気やけがが起きた場合はプロジェクトチームが保護者や受け入れ先と連携する体制も示されています。
いわゆる「海外旅行をプレゼントする企画」ではなく、約1年間のトレーニングと海外単身留学を組み合わせた奨学金型の育成プログラムと考えると分かりやすいでしょう。
約1年間の国内トレーニングを経て海外へ
合格後すぐ海外へ行くわけではありません。
公式FAQの基本スケジュールでは、9月にキックオフ、10月〜翌年6月に国内トレーニング、7月〜8月に海外渡航、9月に報告会という約1年間の流れです。
国内トレーニングは基本的にオンラインで行われます。個別最適化されたプログラムを週単位で受け、子どもは面談を含め週3回程度、保護者は月2〜3回程度のセッションが想定されています。さらに2か月に1回ほど対面での集まりも予定され、合格した子どもの対面集会への交通費は団体が負担します。
こうした長い準備期間があるからこそ、留学先で「英語が話せず何もできなかった」で終わらせず、自分から人に話しかけたり、自分の課題を見つけたりする経験につなげやすくなっています。
実際、第1期生からは、外国語で自分の気持ちを伝えられた、自分1人で移動する経験から行動力がついた、海外の同年代との交流で自信が生まれた、といった成果が報告されています。
第3期生は2026年10月12日まで募集
2026年9月9日時点で、第3期生の募集が行われています。
募集期間は2026年9月5日から10月12日まで。応募後は書類選考、1次面接のオンライン選考、2次面接の対面選考などを経て合格者が決まります。公式FAQでは、募集人数はあらかじめ固定していないとしており、参考として第1期生は6人が選ばれています。
選考で見られるのは、競技成績だけではありません。
子どもの熱意、日頃の取り組み、興味の深さ、保護者の支援体制などを総合的に判断するとしています。活動中の写真や動画、作品なども必須ではありません。
そのため、「まだ大きな大会で実績がない」「英語が得意ではない」という理由だけで対象外になるプログラムではありません。本人が何に夢中になっていて、海外で何を学びたいのかを自分の言葉で考えることのほうが、このプロジェクトの「自考流」という理念には合っています。
応募前に確認しておきたい注意点
魅力的な支援内容ですが、参加には相応の覚悟も必要です。
合格後は約1年間にわたり定期的なオンラインセッションや家庭での課題が続き、保護者も継続して関わります。また、自己都合による途中辞退は原則認められておらず、辞退した場合はそれまでの研修や渡航にかかった費用の返金を求められることがあります。
さらに、プロジェクトの活動を伝えるため、参加する子どもは取材や撮影への協力を前提としており、保護者にもメディア露出の機会があります。番組で第1期生の選考から留学までが紹介されるのも、こうした活動の一環です。
応募する場合は、費用面だけではなく、1年間のスケジュール、保護者の参加、単身での海外渡航、メディア取材なども含めて家族で確認しておくことが大切です。
まとめ
遠藤航さんのSEKAI NI WATARU PROJECTは、7歳〜12歳を中心とした子どもに、約1年間の育成と2週間〜1か月程度の海外留学を提供する支援プログラムです。
最大の特徴は、サッカー留学だけに限らないこと。フィギュアスケート、プログラミング、バレエ、囲碁、海洋研究など、その子が本気で挑戦したい分野に合わせて海外で学ぶ環境を組み立てます。
そして、遠藤さんが最も大切にしているのが、自分で考えて「最適解」を見つける自考流です。
『サッカー遠藤航「まだ見ぬ世界へ」〜未来をつくる子どもたち〜』で描かれるのは、海外へ行くこと自体よりも、子どもたちが自分で考え、決め、世界へ一歩踏み出すまでの変化なのでしょう。第3期生の募集は2026年10月12日まで行われているため、番組をきっかけに関心を持った家庭にとっては、実際に挑戦を検討できるタイミングでもあります。
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