豊橋技術科学大学「とよはし☆ロボコンズ」が日本一から世界ベスト4へ!同点でも敗れたカンフーロボの戦い
愛知県の豊橋技術科学大学ロボコン同好会「とよはし☆ロボコンズ」は、2026年のNHK学生ロボコンで通算10回目の優勝を果たし、日本代表として出場した世界大会「ABUロボコン2026」でベスト4に入りました。
2026年10月11日放送のNHK総合『ABUロボコン2026 中国・香港大会 究めよ!カンフーの奥義』では、世界16チームが自作ロボットで競う大会の熱戦が紹介されます。
とよはし☆ロボコンズが挑んだのは、カンフーをテーマにした競技「Kung Fu Quest(カンフークエスト)」です。
人間が操縦するロボットと自律走行するロボットの2台が協力し、武器を組み立て、秘伝書を集めて棚へ配置するという複雑な競技でした。
世界大会ではインドネシアやモンゴルに勝利し、上位進出を果たしましたが、香港中文大学との対戦では220対220の同点から、相手に「カンフーマスター」を達成されて敗北しました。
それでも世界ベスト4となり、特別賞とチームスピリット賞をダブル受賞しています。
この記事でわかること
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とよはし☆ロボコンズの世界大会結果と220対220で敗れた理由
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2台のロボットが協力する「カンフークエスト」の仕組み
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チーム代表・森福太朗さんとリーダー・遠藤暉迪さんの挑戦
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国内10回目の優勝から世界ベスト4に至るまでの歩み
とよはし☆ロボコンズはABUロボコン2026で世界ベスト4と2つの賞を獲得
公式動画:ABUロボコン2026 香港大会・世界大会の公式試合映像(ROBOCON Official)
とよはし☆ロボコンズは、豊橋技術科学大学の学生で構成されるロボット製作チームです。
2026年8月23日、香港のクイーン・エリザベス・スタジアムで開催された「ABU Asia-Pacific Robot Contest 2026」に、日本代表として出場しました。
大会には、アジア・太平洋地域など15の国と地域から16チームが参加しました。
2026年世界大会の結果
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出場チーム:とよはし☆ロボコンズ
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所属大学:豊橋技術科学大学
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開催日:2026年8月23日
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開催地:中国・香港
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参加:16チーム
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日本代表の成績:ベスト4
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受賞:特別賞、チームスピリット賞
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優勝:香港大学
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準優勝:香港中文大学
豊橋技術科学大学は、日本大会を勝ち抜いて出場権を獲得しました。
世界大会でも予選リーグを突破し、決勝トーナメントで強豪チームと対戦しました。
特に注目されたのが、香港中文大学との試合です。
両チームは220対220という同点になりましたが、香港中文大学が勝利条件となる「カンフーマスター」を達成し、日本代表は敗れました。
優勝には届かなかったものの、安定したロボットの動作や学生たちのチームワークが評価され、2つの賞を受賞しました。
220対220で敗れた理由は「カンフーマスター」という特別な勝利条件
世界大会での敗戦を理解するには、競技独自の勝利条件を知る必要があります。
「カンフークエスト」では、ロボットが集めた秘伝書を棚に並べて得点を獲得します。
しかし、単純に得点が高いチームが必ず勝つわけではありません。
棚には縦3列・横3列の配置場所があり、自チームの秘伝書を縦または斜めに3つ並べると「カンフーマスター」となり、その時点で勝利が決まります。
豊橋技術科学大学と香港中文大学の対戦でも、このルールが勝敗を分けました。
試合序盤、日本チームのロボットR2は秘伝書の回収に失敗し、リトライが必要となりました。
その間、R1は秘伝書を3つ回収して棚の下段を埋めましたが、香港中文大学も攻撃を進めます。
日本チームは、相手の上段に配置された秘伝書を落とすことに成功しました。
さらに得点を伸ばそうと上段へ秘伝書を配置しましたが、その間に香港中文大学が日本側の秘伝書を落とし、空いた場所へ自チームの秘伝書を置きました。
その結果、香港中文大学がカンフーマスターを達成。
最終的な得点は220対220でしたが、特別な勝利条件を先に満たした香港中文大学の勝利となりました。
ロボットの性能だけでなく、限られた時間の中で相手の動きを読み、攻撃と防御を切り替える判断が求められる競技だったのです。
カンフークエストは2台のロボットが協力して戦う競技
2026年の競技テーマ「Kung Fu Quest」は、開催地・香港の伝統武術であるカンフーから着想を得ています。
参加チームは2台のロボットを製作します。
特徴は、片方のロボットに自動運転が求められることです。
人間が操縦するロボットと、自律的に動くロボットを協力させながら、複数の課題を攻略します。
主な競技内容
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2台のロボットが協力して武器を組み立てる
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秘伝書に見立てた段ボール箱を回収する
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回収した秘伝書をアリーナへ運ぶ
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高さの異なる棚に秘伝書を配置する
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必要に応じて2台を合体させる
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先にカンフーマスターを達成するか、得点で勝利を目指す
得点も作業によって異なります。
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武器の組み立て:10点
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秘伝書の運搬:10点
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棚の下段への配置:30点
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棚の中段への配置:40点
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2台を合体させて上段へ配置:80点
特に難しいのが、棚の上段へ秘伝書を置く工程です。
2台のロボットを合体させる必要があり、位置合わせや制御の精度が重要になります。
さらに、相手チームの秘伝書を武器で落とすことも認められています。
秘伝書を素早く集める性能だけでなく、相手の妨害を受けても安定して動く設計が求められました。
日本代表のロボットは安定した動作と2台の連携が強み
とよはし☆ロボコンズの特徴は、複雑な課題を着実にこなす安定感でした。
ロボットの製作では、秘伝書を回収する機構、移動するための駆動機構、棚へ配置する機構などを組み合わせる必要があります。
さらに片方のロボットには自律動作が求められるため、プログラムによって正確に移動し、指定した作業を行う制御技術が欠かせません。
日本チームは世界大会の予選で、その安定性を発揮しました。
予選リーグの結果
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インドネシア戦:320対0で勝利
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モンゴル戦:450対0で勝利
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予選順位:2位で決勝トーナメント進出
インドネシアとの最初の試合では、約100秒でカンフーマスターを達成しました。
続くモンゴル戦でも、約140秒でカンフーマスターを達成しています。
2試合とも相手を無得点に抑え、ロボットの動作を安定して成功させました。
決勝トーナメントでは、再びインドネシアと対戦。
この試合ではロボットの合体がうまくいかず、リトライが発生しました。
それでも残り5秒の場面で相手の秘伝書を落とし、相手によるカンフーマスター達成を阻止。130対80で勝利しました。
決勝トーナメントでは、予選と違って相手の妨害や戦術にも対応する必要がありました。
こうした接戦を勝ち抜いたことも、世界ベスト4という成績につながりました。
2025年の国内準優勝から2026年に東京大学を破って日本一へ
世界大会出場までの道のりには、前年の敗戦からの巻き返しがありました。
とよはし☆ロボコンズは、2025年のNHK学生ロボコンで準優勝に終わりました。
その悔しさを胸に、2026年は国内王座の奪還を目指してロボットの製作と練習を続けました。
2026年6月14日、東京都大田区の大田区総合体育館で開催された「NHK学生ロボコン2026」に出場。
大会には全国から18チームが参加しました。
豊橋技術科学大学は予選ラウンドを1位で通過し、決勝トーナメントへ進出します。
準々決勝では長岡技術科学大学、準決勝では新潟大学に勝利しました。
そして迎えた決勝の相手は、前年も決勝で戦った東京大学でした。
試合中にはロボットの不調やリトライも発生しましたが、豊橋技術科学大学は130点を獲得し、東京大学を130対0で破って優勝しました。
これが豊橋技術科学大学にとって、2年ぶり通算10回目のNHK学生ロボコン優勝でした。
国内大会の優勝によって、香港で開催されるABUロボコン2026への出場権を獲得しました。
森福太朗さんと遠藤暉迪さんが日本一のロボットチームを率いた
2026年のとよはし☆ロボコンズを率いたのが、森福太朗さんと遠藤暉迪さんです。
いずれも豊橋技術科学大学の情報・知能工学課程に所属する学部4年生として、国内大会での優勝に貢献しました。
森福太朗さん
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名前:森福太朗(もり・ふくたろう)
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所属:豊橋技術科学大学
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学年:2026年6月時点で学部4年
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役職:ロボコン同好会代表
遠藤暉迪さん
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名前:遠藤暉迪(えんどう・てるみち)
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所属:豊橋技術科学大学
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学年:2026年6月時点で学部4年
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役職:チームリーダー・製作統括
2人は2026年6月16日に大学で開かれた臨時記者会見に出席し、日本大会優勝と世界大会への意気込みを報告しました。
遠藤さんは、国内大会での冷静な指示出しも特徴的でした。
長岡技術科学大学との試合では、指差し確認をしながら着実に指示を出す姿が注目され、応援団のマヂカルラブリー村上さんからも、その落ち着いた進行が評価されています。
世界大会では、チーム代表やリーダーだけでなく、実際にロボットを操作するメンバーも重要な役割を果たしました。
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藤田智也さん:ロボットR1の操縦
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小林一慶さん:ロボットR2の機構制御と競技への参加
学生たちがそれぞれの役割を担い、1つのチームとしてロボットを完成させました。
大会後、遠藤さんはチームリーダーとして1年以上かけてロボットを製作した経験について、さまざまな考えを持つメンバーと向き合いながら取り組んだことが大きな財産になったと振り返っています。
世界大会出場には約880万円の資金が必要だった
世界大会へ挑戦するためには、ロボットの技術開発だけでなく、海外遠征のための資金も必要でした。
豊橋技術科学大学は2026年6月、世界大会出場に向けて寄付を募集しました。
大学が示した必要資金は、ロボット製作費と香港への派遣費を合わせて約880万円でした。
学生たちは世界大会へ向けてロボットの改良を続ける一方、大学や支援者も遠征を支える活動に取り組みました。
2026年8月31日に大学が発表した寄付総額は、422万5,000円です。
寄付には、卒業生、大学関係者、保護者、企業、一般の支援者などが協力しました。
学生たちの技術と努力だけではなく、支援者の協力によって世界大会への挑戦が実現したことも、このチームの歩みを語るうえで重要な点です。
豊橋技術科学大学は日本有数のロボコン強豪校
豊橋技術科学大学は、愛知県豊橋市にある国立大学です。
所在地は豊橋市天伯町雲雀ヶ丘で、工学分野の教育・研究を中心としています。
同大学のロボコンチームは、NHK学生ロボコンで長年にわたり好成績を残してきました。
2026年には国内大会で通算10回目の優勝を達成し、日本代表として再び世界大会へ出場しました。
国内大会では、2台のロボットが協力しながら秘伝書を集める複雑な課題を安定してこなしました。
世界大会では香港中文大学に敗れたものの、技術面とチームワークが評価され、特別賞とチームスピリット賞を受賞しました。
また、ロボコン同好会では競技への参加だけでなく、子ども向けのロボット教室などにも取り組んでいます。
次世代の技術者を育てる活動も、学生たちが大切にしている取り組みの1つです。
ABUロボコン2026の大会概要と視聴情報
世界大会
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正式名称:ABU Asia-Pacific Robot Contest 2026 Hong Kong, China
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開催日:2026年8月23日
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開催地:中国・香港
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会場:Queen Elizabeth Stadium
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競技テーマ:Kung Fu Quest
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参加数:16チーム
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日本代表:豊橋技術科学大学「とよはし☆ロボコンズ」
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日本代表の成績:ベスト4
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受賞:特別賞、チームスピリット賞
NHK放送情報
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番組名:ABUロボコン2026 中国・香港大会 究めよ!カンフーの奥義
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放送日:2026年10月11日(日)
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放送時間:11:00〜11:54
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放送局:NHK総合
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出演:マヂカルラブリー
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実況:瀬戸光
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語り:井上和
豊橋技術科学大学
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所在地:愛知県豊橋市天伯町雲雀ヶ丘1-1
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チーム名:とよはし☆ロボコンズ
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国内大会優勝回数:通算10回
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主な活動:学生ロボコンへの参加、ロボットの研究・製作、子ども向けロボット教室
まとめ
豊橋技術科学大学の「とよはし☆ロボコンズ」は、2026年6月のNHK学生ロボコンで東京大学を破り、2年ぶり通算10回目の国内優勝を果たしました。
日本代表として出場した8月のABUロボコン2026香港大会では、インドネシアやモンゴルに勝利して世界ベスト4へ進出しました。
香港中文大学との対戦では220対220の同点となりましたが、特別勝利条件のカンフーマスターを先に達成され、惜しくも敗退しました。
それでも、特別賞とチームスピリット賞という2つの賞を獲得しています。
人間が操縦するロボットと自律走行するロボットを協調させ、複雑な課題を安定して攻略する技術。そして、学生たちが役割を分担して製作を続けてきたチームワーク。
日本一から世界ベスト4への挑戦は、豊橋技術科学大学の学生たちが積み重ねてきたものづくりの技術と努力を示す結果となりました。
参考リンク
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