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昭和村のクマ対策ドローン「Skydio X10」14分でクマ1頭発見の仕組み|朝メシまで。

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昭和村のクマ対策ドローン「Skydio X10」14分でクマ1頭発見の仕

福島県昭和村のクマ対策は赤外線ドローン「Skydio X10」で探索から追い払いまで実施

2026年10月14日放送の『朝メシまで。3時間SP』では、福島県昭和村でクマ被害から住民を守る役場職員たちの仕事に密着します。

昭和村がクマ対策に導入しているのは、アメリカのSkydio社が開発した高性能ドローン「Skydio X10(スカイディオ・エックステン)」です。

赤外線を使うサーマルカメラで夜間もクマを探索し、機体に搭載したスピーカーで追い払い、さらにクマが通る獣道まで特定する仕組みが採用されています。

実際に、約14分間の飛行でクマ1頭とイノシシ3頭を発見した実績があります。

昭和村は2025年10月からこのドローンによるクマ対策を始め、NTTドコモビジネスと協力しながら、住民と現場職員の安全を守る新しい取り組みを進めています。

この記事でわかること

  • 昭和村が導入した「Skydio X10」の機能とクマを見つける仕組み

  • 14分間の飛行でクマ1頭とイノシシ3頭を発見した実績

  • ドローンによるクマの追い払いと獣道の特定方法

  • 昭和村が2025年から始めた取り組みと全国展開への動き

Skydio X10は夜間のクマ探索に使われる高性能ドローン

公式動画:NTTドコモビジネス「Skydio X10を活用した熊などの有害鳥獣対策・昭和村DFRモデル」

福島県昭和村がクマ対策に使用している「Skydio X10」は、AIによる自律飛行技術と複数のカメラを備えた業務用ドローンです。

通常の空撮用ドローンとの大きな違いは、暗い場所でも対象を探索できることです。

Skydio X10には、高解像度の可視光カメラに加え、温度の違いを画像として捉えるサーマルカメラが搭載されています。

夜間に山林や草むらの中を移動するクマは、人間の目では見つけにくくなります。しかし、サーマルカメラを利用すると、周囲の地面や植物との温度差を手掛かりに動物を探せます。

さらに、暗い場所での自律飛行を支える「Nightsense」という機能も備えています。

Skydio X10の主な特徴

  • 開発メーカー:Skydio社(アメリカ)

  • 製品名:Skydio X10

  • 高解像度の可視光カメラを搭載

  • サーマルカメラで温度差を検知

  • AIによる自律飛行と障害物回避に対応

  • Nightsenseによる暗所での飛行に対応

  • LTE通信を活用した遠隔運用が可能

  • 機体やカメラの位置情報を取得

  • スピーカーを使用した呼びかけや追い払いに対応

こうした機能により、従来は職員が山林に入って確認していた場所でも、上空から状況を把握しやすくなりました。

クマが近くにいる状況での現地確認は危険を伴うため、人が接近する前に上空から確認できることには大きな意味があります。

約14分の飛行でクマ1頭とイノシシ3頭を発見

昭和村での取り組みを象徴するのが、実際の探索実績です。

2025年12月1日に公表された昭和村とNTTドコモビジネスの資料には、約14分のフライトでクマ1頭、イノシシ3頭を発見した事例が紹介されています。

これはドローンが上空から動物を探索した結果です。

クマだけでなく、農作物への被害をもたらすイノシシも同時に確認できたことが特徴です。

従来の巡回では、人が車や徒歩で移動しながら、足跡、ふん、食害の痕跡などを調べる必要がありました。

ドローンでは上空から広い範囲を確認し、カメラの映像をもとに動物の位置を把握できます。

ただし、14分間で4頭を発見したという数字は、実際の運用事例のひとつです。どの場所でも同じ時間で同数の動物を発見できるという意味ではありません。

天候、地形、樹木の密度、動物の活動状況などによって探索条件は変わります。

それでも、人が直接近づかずにクマの位置を把握できることは、職員の安全確保と迅速な現場対応を両立させるうえで重要です。

ドローンのスピーカーでクマを追い払い獣道を特定

昭和村のクマ対策は、ドローンで動物を発見するだけでは終わりません。

クマが確認された場合には、スピーカーを使った追い払いも行っています。

運用の流れは次のとおりです。

  1. 村内からクマの目撃情報が寄せられる。

  2. ドローンを飛行させ、上空から周辺を探索する。

  3. クマを確認した場合、スピーカーによる追い払いを実施する。

  4. 移動するクマを追跡し、獣道を特定する。

  5. 得られた位置情報を罠の設置や情報共有に活用する。

特に注目したいのは、追い払った後の追跡です。

クマを集落から離れた場所へ移動させても、同じ経路を通って戻ってくることがあります。

そこで昭和村では、ドローンから動物の移動方向や通り道を確認し、獣道の位置を把握しています。

機体やカメラが取得する緯度・経度情報も活用できるため、現場のどこに罠を設置するかを判断する材料になります。

これは、クマを追い払う作業と、その後の捕獲・被害防止対策をつなげる取り組みです。

なお、ドローンによる追い払いは、専門的な運用体制のもとで実施されているものです。一般の人がクマを見つけてドローンで追跡することを勧めるものではありません。

昭和村は2025年7月にドローンを導入し10月からクマ対策へ活用

昭和村がSkydio X10を導入した当初の目的は、クマ対策だけではありませんでした。

導入時期は2025年7月です。

最初は山岳遭難への対応や、設備の点検などで活用されていました。

昭和村は福島県大沼郡にある山間地域です。山林が広がる地域では、遭難者の捜索や設備の巡回に時間がかかることがあります。

この課題に対応するため、村はNTTドコモビジネスと協力し、以前からドローンの実証実験を重ねてきました。

2024年には夜間の人物探索に取り組み、2025年4月にはドローンポートを活用した遠隔監視下での無人飛行にも成功しています。

そして2025年7月にSkydio X10を導入し、同年10月からクマ対策にも使用するようになりました。

つまり、最初からクマを追い払うためだけに開発された取り組みではありません。

山岳遭難への対応や設備点検のために導入した技術を、地域で深刻化する鳥獣被害対策にも広げていったのです。

村役場の職員が操作できる体制をNTTドコモビジネスが支援

昭和村のクマ対策では、自治体の職員が実際にドローンを運用できる体制づくりも進められています。

技術面で支援しているのが、NTTドコモビジネスです。

同社はドローンの提供だけでなく、職員への講習や導入後の技術支援も行っています。

ドローンは高度な機能を備えていても、現場で安全に飛行させられなければ十分に活用できません。

また、山林では通信環境や地形の影響にも対応する必要があります。

昭和村では、NTTドコモビジネスとの実証を通じて、山間部での飛行や夜間探索に関する運用経験を蓄積してきました。

こうした積み重ねが、現在のクマ対策につながっています。

取り組みには「昭和村DFRモデル」という名称も使われています。

DFRとは「Drone as First Responder」の略で、緊急事態が発生したときにドローンを迅速に展開し、現場の状況を確認する考え方です。

災害や事故への対応だけでなく、クマなどの有害鳥獣対策にも応用できる仕組みとして注目されています。

有害鳥獣ダッシュボードでクマの目撃情報を共有

昭和村では、ドローンの運用とあわせて、クマやイノシシの出没情報を共有する仕組みも整備しています。

そのひとつが「昭和村有害鳥獣ダッシュボード」です。

村内で確認された有害鳥獣の目撃情報などを地図上に表示し、地域の情報共有に役立てる仕組みです。

ドローンで撮影した映像から位置情報を取得し、クマの出没場所や移動経路を把握することで、現場対応の判断材料を増やせます。

特に重要なのは、動物の姿を確認した人だけでなく、関係者間で位置情報を共有できることです。

クマが確認された場所を地図上で把握できれば、周辺での注意喚起や巡回にも役立ちます。

昭和村では、2025年10月20日から有害鳥獣の目撃情報などの公開を始めています。

ドローンによる探索と、地図による情報共有を組み合わせていることが、昭和村の取り組みの特徴です。

2026年4月からドローンを含む熊対策ソリューションを展開

昭和村で活用されている技術は、ほかの地域にも広がる動きを見せています。

NTTドコモビジネスは2026年3月24日、自治体向けの「熊対策ソリューション」を体系化したことを発表しました。

提供開始は2026年4月1日です。

このサービスでは、クマの発見から住民への情報発信、現地調査の効率化までを支援する複数の技術が用意されています。

主な仕組みは次のとおりです。

  • AIを利用したカメラによる有害鳥獣の検知

  • Skydio X10による上空からの探索

  • サーマルカメラを活用した夜間確認

  • アプリを通じた出没情報の共有

  • 現地調査や対応業務の効率化

昭和村での実践を通じて得られた知見を、全国の自治体にも生かせるようにする取り組みです。

クマの生息状況や地域の地形、職員数などは自治体によって異なります。そのため、すべての地域で同じ運用ができるわけではありません。

それでも、職員が危険な場所に直接入る前に、上空から状況を把握できることは、鳥獣被害対策の選択肢を広げています。

実用情報|昭和村のクマ出没情報とドローンの問い合わせ先

昭和村の取り組み

  • 自治体:福島県大沼郡昭和村

  • ドローン製品名:Skydio X10

  • 開発メーカー:Skydio社

  • 提供・技術支援:NTTドコモビジネス株式会社

  • ドローン導入:2025年7月

  • クマ対策での運用開始:2025年10月

  • 主な用途:探索、追い払い、獣道の特定、位置情報の共有

  • 探索実績:1回約14分の飛行でクマ1頭とイノシシ3頭を発見

昭和村への問い合わせ

  • 昭和村役場:0241-57-2111

  • クマ対策ドローンの取り組みに関する担当:昭和村総務課企画創生係

  • 担当電話:0241-42-7717

Skydio X10の導入について

Skydio X10は自治体や企業などで使用される業務用ドローンです。一般的な家電量販店向けの商品ではなく、導入には運用環境や機器構成に応じた検討が必要です。

製品や導入に関する相談は、NTTドコモビジネスのドローンサービス窓口で受け付けています。

まとめ

福島県昭和村がクマ対策に導入しているのは、高性能ドローン「Skydio X10」です。

サーマルカメラによる夜間探索、スピーカーによる追い払い、獣道の特定、位置情報の共有を組み合わせた取り組みが行われています。

実際に約14分間の飛行でクマ1頭とイノシシ3頭を発見した実績があり、人が直接山林へ入る前に状況を確認できる点が大きな特徴です。

この取り組みは、山岳遭難への対応や設備点検から始まったドローン活用を、2025年10月にクマ対策へ発展させたものです。

さらに2026年4月には、NTTドコモビジネスが自治体向けの熊対策ソリューションを展開しました。

昭和村の取り組みは、地域の安全を守るために最新技術と自治体職員の現場対応を組み合わせた実践例となっています。

参考リンク


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