- 京都国立博物館に源氏物語の国宝と幻の絵巻が集結!
- 特別展「源氏物語 王朝のかがやき」は京都国立博物館で開催
- 京都会場のチケットは一般2,200円・高校生700円
- 国宝「源氏物語絵巻」は平安時代に描かれた最古の源氏絵
- 国宝「源氏物語絵巻」の橋姫は宇治十帖の世界を描いている
- 海外から里帰りした源氏物語画帖はハーバード美術館所蔵
- 幻の源氏物語絵巻「盛安本」は江戸時代に制作された巨大な作品
- 室町時代の能「葵上」は源氏物語から生まれた芸能
- 国宝「関屋澪標図屏風」は俵屋宗達が源氏物語を描いた名作
- 角田光代さんは源氏物語全54帖を現代語訳した作家
- 京都国立博物館の展示では雀と猫にも注目している
- 京都国立博物館へのアクセスは京阪七条駅から徒歩約7分
- 東京国立博物館でも2027年1月から源氏物語展が開催
- まとめ
- 気になる生活ナビをもっと見る
京都国立博物館に源氏物語の国宝と幻の絵巻が集結!
平安時代に紫式部が書いた『源氏物語』。誕生から千年以上たった現在も、多くの人に読み継がれている日本を代表する文学作品です。
しかし、『源氏物語』が後世に残したものは、文章だけではありません。
平安時代の絵巻、室町時代の能、江戸時代の屏風など、さまざまな時代の芸術家が物語の世界を描き続けてきました。
2026年10月18日(日)午前9時から放送されるNHK Eテレ『日曜美術館』では、「千年ずっと源氏物語が好き」と題し、1000年にわたって受け継がれてきた源氏物語の美術を特集します。
番組の舞台となるのは、京都国立博物館で開催中の特別展「源氏物語 王朝のかがやき」です。
京都国立博物館では約50年ぶりとなる大規模な源氏物語展で、国宝「源氏物語絵巻」をはじめ、海外から里帰りした絵画や、近年注目される幻の絵巻などが集まります。
番組には、『源氏物語』の現代語訳を手がけた作家・角田光代さんも出演。平安時代から現代まで、人々が物語のどこに魅了されてきたのかを探ります。
展覧会の京都会場は2026年10月6日から11月29日まで。一般当日券は2,200円で、展示作品によって公開期間が異なります。
※放送後詳しい内容が分かり次第追記します。
この記事でわかること
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特別展「源氏物語 王朝のかがやき」の会期・料金・アクセス
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国宝「源氏物語絵巻」や幻の絵巻など注目作品の特徴
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角田光代さんが現代語訳で向き合った源氏物語の魅力
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室町時代の能「葵上」や江戸時代の国宝屏風に受け継がれた物語
特別展「源氏物語 王朝のかがやき」は京都国立博物館で開催
特別展「源氏物語 王朝のかがやき」は、京都国立博物館と東京国立博物館が共同で取り組む大規模展覧会です。
京都では約50年ぶり、東京では初めてとなる本格的な源氏物語展として開催されます。
展示では、物語の場面を描いた絵巻や屏風だけでなく、古い写本、注釈書、工芸品、能なども紹介されます。
京都会場の開催情報
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展覧会名:特別展「源氏物語 王朝のかがやき」
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会場:京都国立博物館 平成知新館
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住所:京都府京都市東山区茶屋町527
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会期:2026年10月6日(火)~11月29日(日)
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前期展示:10月6日~11月1日
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後期展示:11月3日~11月29日
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開館時間:9:00~17:30
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金曜日:9:00~20:00
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休館日:原則月曜日(祝日などによる例外あり)
京都国立博物館で源氏物語をテーマとする大規模展が開かれるのは、1975年以来、約半世紀ぶりです。
今回の展覧会の特徴は、一つの文学作品が千年という長い時間のなかで、どのように美術へ変化していったのかをたどれることです。
京都会場のチケットは一般2,200円・高校生700円
京都会場の当日観覧料は、一般2,200円、大学生1,200円、高校生700円です。
中学生以下は無料となっています。
障がい者手帳を提示した人と、その介護者1名も無料です。
前売券は2026年10月5日で販売期間が終了しているため、10月18日時点では当日料金が基本となります。
チケットは京都国立博物館の公式オンライン販売などから購入できます。
なお、展示作品には期間限定公開のものがあります。
会期の前半と後半で展示が替わる作品や、さらに短い期間だけ公開される国宝もあるため、見たい作品が決まっている場合は、公式の出品作品一覧を確認することが大切です。
国宝「源氏物語絵巻」は平安時代に描かれた最古の源氏絵
今回の展覧会で大きな注目を集めるのが、国宝「源氏物語絵巻」です。
源氏物語が成立したのは11世紀初頭と考えられています。
それから約100年後の12世紀には、物語の場面を絵で表現した絵巻が制作されました。
現存する国宝「源氏物語絵巻」は、源氏物語の絵画表現を知るうえで極めて重要な作品です。
絵巻には、宮廷で暮らす人々の姿、屋敷の内部、衣装、調度品などが描かれています。
特徴的なのが、建物の屋根を取り払ったような視点で室内を見せる「吹抜屋台」という表現です。
上から見下ろすように人物を配置することで、屋敷の内部で繰り広げられる人間関係を一つの画面に収めています。
また、人物の顔は細い目と小さな鼻や口で表現され、感情を直接的に描きすぎないことも特徴です。
その代わり、人物の姿勢や配置、周囲の空間によって、物語の心情が伝えられています。
京都会場では、愛知県の徳川美術館が所蔵する国宝「源氏物語絵巻」の「橋姫」が、2026年11月3日から11月15日まで展示される予定です。
10月18日の時点では、まだこの「橋姫」の展示期間ではありません。
国宝「源氏物語絵巻」の橋姫は宇治十帖の世界を描いている
「橋姫」は、『源氏物語』の終盤にあたる宇治十帖の最初の巻です。
宇治十帖では、光源氏の死後、薫や匂宮といった次の世代の人物たちが中心となります。
宇治の山里を舞台に、恋愛や人生の悩みが描かれていきます。
国宝「源氏物語絵巻」の「橋姫」には、薫が宇治の姫君たちの姿を垣間見る場面が描かれています。
静かな山里で、琴や琵琶を演奏する姫君たち。
その姿をひそかに見つめる薫。
人物同士の距離感や視線によって、物語の緊張感が表現されています。
この作品は、平安時代の絵画が、文章で描かれた情景をどのように視覚化していたのかを知る重要な手がかりです。
海外から里帰りした源氏物語画帖はハーバード美術館所蔵
今回の展覧会では、海外の美術館が所蔵する源氏物語関連作品も日本で紹介されます。
その代表が、アメリカのハーバード美術館/アーサー・M・サックラー美術館が所蔵する「源氏物語画帖」です。
制作を手がけたのは、室町時代の絵師・土佐光信です。
京都会場では、源氏物語の第51帖「浮舟」を描いた作品などが紹介されます。
この画帖の重要な特徴は、源氏物語の全54帖を描いた、現存する最古のまとまった作例として知られていることです。
「浮舟」は宇治十帖の登場人物で、薫と匂宮の間で揺れる女性です。
長編の物語を各巻の特徴的な場面に分け、小さな画面のなかに表現しています。
平安時代の国宝絵巻と、室町時代の画帖を見比べると、同じ物語が時代によって異なる絵画表現へ変化していったことがわかります。
なお、番組予告では海外から里帰りした黄金の「幻の絵巻」も取り上げられていますが、その呼称と個別作品名の対応は、放送後の確認が必要です。
幻の源氏物語絵巻「盛安本」は江戸時代に制作された巨大な作品
京都国立博物館が紹介する注目作品の一つが、「源氏物語絵巻(盛安本)」です。
江戸時代の17世紀に制作された作品で、近年注目されている源氏物語絵巻として紹介されています。
源氏物語は、長い物語のどの場面を絵にするかによって、作品の印象が変わります。
盛安本は、物語の場面を大規模に絵画化した作品として重要です。
展覧会公式サイトでは「史上最大規模の源氏絵」として紹介されています。
京都会場では「葵」の場面などが出品され、会期中に巻の入れ替えが行われます。
「葵」は、光源氏の正妻である葵の上と、六条御息所をめぐる複雑な人間関係が描かれる巻です。
この場面は、後世の能や絵画でも繰り返し取り上げられています。
盛安本を見ることで、平安時代に書かれた物語が、江戸時代の人々にも愛され、独自の絵画作品として発展していったことがわかります。
室町時代の能「葵上」は源氏物語から生まれた芸能
今回の『日曜美術館』では、室町時代の能「葵上」も紹介される予定です。
能「葵上」は、源氏物語の「葵」の巻をもとにした作品です。
物語では、六条御息所の激しい嫉妬や執着が、葵の上を苦しめるものとして描かれています。
能では、そうした目に見えない感情を、舞台上の動きや謡、面を使って表現します。
注目したいのが「泥眼(でいがん)」と呼ばれる能面です。
泥眼は、目元に金色の彩色が施されていることなどが特徴で、女性の特別な感情や人間離れした存在を表現するために使われます。
今回の展覧会では、東京国立博物館が所蔵する重要文化財の能面「泥眼」が京都会場に展示されます。
京都会場限定の展示として紹介されており、平安時代の文学と室町時代の舞台芸術のつながりを考えるうえで興味深い作品です。
国宝「関屋澪標図屏風」は俵屋宗達が源氏物語を描いた名作
番組予告に登場するもう一つの重要作品が、国宝「関屋澪標図屏風(せきやみおつくしずびょうぶ)」です。
江戸時代初期の画家・俵屋宗達が描いた屏風で、源氏物語の「関屋」と「澪標」の場面を題材にしています。
「関屋」は、光源氏と空蝉が関所付近で再会する場面です。
「澪標」は、明石の君や光源氏の人生に関わる物語が描かれる巻です。
俵屋宗達は、物語の情景を装飾性の高い屏風絵に仕上げました。
金色の背景と簡潔な人物表現を組み合わせることで、平安時代の物語を江戸時代の新しい美意識で表現しています。
国宝「関屋澪標図屏風」は、源氏物語が絵巻だけでなく、屏風という室内を飾る美術作品にも発展したことを示す代表例です。
ただし、番組で取り上げられる作品と、10月18日に実際に展示されている作品は、必ずしも同じではありません。現地で鑑賞したい場合は展示期間の確認が必要です。
角田光代さんは源氏物語全54帖を現代語訳した作家
今回の番組に出演する角田光代さんは、源氏物語の現代語訳を手がけた作家です。
角田さんは、古典作品を現代の読者にも伝わりやすい言葉に置き換える仕事に取り組んできました。
源氏物語は全54帖という長い作品です。
登場人物も多く、宮廷の身分制度や婚姻関係、当時の暮らしを理解しながら読む必要があります。
そのため、現代の読者にとっては難しく感じられることもあります。
角田さんの現代語訳は、登場人物の感情や関係性を、現代の読者にも伝わりやすい文章で描き直している点が特徴です。
『源氏物語』の魅力は、華やかな宮廷生活だけではありません。
登場人物の嫉妬、喜び、後悔、孤独、すれ違いなど、人間の複雑な心の動きも丁寧に描かれています。
1000年前の人々が経験した感情が、現代の人々にも通じることが、長く読み継がれてきた理由の一つと考えられます。
番組では角田さんとともに、各時代の美術作品から源氏物語の魅力をたどります。
京都国立博物館の展示では雀と猫にも注目している
特別展「源氏物語 王朝のかがやき」では、物語の登場人物だけでなく、小さな動物たちにも注目しています。
それが「雀」と「猫」です。
源氏物語では、動物の行動が人と人との関係を動かすきっかけになることがあります。
例えば、「若紫」の巻では、少女が飼っていた雀が逃げたことから物語の重要な場面につながります。
また、「若菜上」の巻では、猫の行動が登場人物同士の関係に大きな影響を与えます。
京都国立博物館では、こうした物語のなかで重要な役割を果たす動物を、展覧会の関連企画やグッズでも取り上げています。
千年前の文学作品のなかでも、動物が人間の運命を動かす存在として描かれているのは興味深いところです。
京都国立博物館へのアクセスは京阪七条駅から徒歩約7分
展覧会が開催される京都国立博物館は、京都市東山区にあります。
公共交通機関では、京阪電車の七条駅から東へ徒歩約7分です。
京都駅から向かう場合は、市バスの86・206・208号系統などを利用し、「博物館三十三間堂前」で降りる方法が案内されています。
京都国立博物館は三十三間堂にも近く、京都の歴史文化を感じられる場所にあります。
展示作品の多くは繊細な古美術品です。
そのため、作品によっては公開期間が短く設定されています。
特に国宝「源氏物語絵巻」のような貴重な作品は、見たい場面の展示日程をあらかじめ確認しておくことをおすすめします。
東京国立博物館でも2027年1月から源氏物語展が開催
今回の特別展は京都だけで終わるものではありません。
2027年1月19日から3月14日までは、東京国立博物館の平成館でも開催されます。
東京会場では、京都会場とは異なる作品や展示構成が予定されています。
東京会場の基本情報
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会場:東京国立博物館 平成館
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会期:2027年1月19日(火)~3月14日(日)
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一般当日券:2,400円
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大学生当日券:1,300円
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高校生当日券:900円
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中学生以下:無料
2026年10月18日時点では、東京会場の早割前売券も販売されています。
販売期間は10月19日までで、一般2,000円です。
京都会場と東京会場では出品作品が異なり、同じ作品でも展示時期が限られる場合があります。
特定の国宝を見たい人は、会場ごとの展示作品一覧を確認してください。
まとめ
2026年10月18日放送の『日曜美術館』では、京都国立博物館で開催中の特別展「源氏物語 王朝のかがやき」を中心に、千年にわたって受け継がれてきた源氏物語の美術を紹介します。
注目されるのは、平安時代の国宝「源氏物語絵巻」、室町時代の「源氏物語画帖」、江戸時代の「源氏物語絵巻(盛安本)」などです。
さらに、能「葵上」や国宝「関屋澪標図屏風」を通じて、物語が絵巻から舞台芸術、屏風絵へと広がっていった歴史にも迫ります。
京都会場は2026年11月29日まで開催され、一般当日券は2,200円です。
ただし、国宝などの重要作品は展示期間が限られています。
1000年前に書かれた一つの物語が、時代ごとの美意識によって繰り返し描かれ、新しい芸術を生み出してきたこと。 そこに今回の展覧会と番組の大きな見どころがあります。
参考リンク
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