- 親と子の関係を脳科学と進化から解き明かす!子育ての本能と共同養育の秘密
- 子育て欲求は脳のどこで生まれる?養育行動を支える神経回路
- 子育てと子どもへの攻撃は紙一重?マウスの脳が示した驚きの関係
- なぜ動物は育児放棄するのか?生き残るためのギリギリの子育て戦略
- マーモセットの共同子育て!親ときょうだいが赤ちゃんを育てる
- 人間は共同養育をする珍しい存在!母親だけで育てない進化の特徴
- 親性脳とは何か?父親も子育て経験によって変化する脳
- オキシトシンは子育てにどう関係する?父親マウスの研究成果
- 子どもを育てることで親自身も成長する!田中友香理さんの研究
- 赤ちゃんへの触れ合いは脳にどう影響する?親子の相互作用を調べた研究
- 育児放棄や孤立育児を防ぐために必要なこと!共同養育から考える子育て支援
- 長谷川眞理子・田中友香理・黒田公美の3人が解き明かす親と子の関係
- まとめ
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親と子の関係を脳科学と進化から解き明かす!子育ての本能と共同養育の秘密
2026年10月20日放送のNHK Eテレ『ヒューマニエンス「“親と子” “ギリギリ”の子育て戦略」』では、人間や動物の子育てを脳科学と進化生物学の視点から掘り下げます。
なぜ親は自分の子どもを守り、育てようとするのでしょうか。その一方で、自然界には子育てをやめたり、子どもを攻撃したりする動物も存在します。
研究によって、子育てを促す脳の仕組みと、子どもへの攻撃に関係する神経回路が明らかになってきました。
さらに注目されるのが、人間に特徴的な**「共同養育」と「親性脳」**です。子育ては母親だけに備わった能力ではなく、父親を含むさまざまな人が養育に関わることで、脳の働きにも変化が生じることがわかっています。
動物の子育てに隠された生存戦略から、男女を問わず育まれる親としての脳、そして孤立しない子育ての大切さまで、科学研究を通して親子関係の本質を考えます。
※放送後詳しい内容が分かり次第追記します。
この記事でわかること
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子育て欲求を生み出す脳の仕組みと、養育・攻撃に関係する神経回路
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マウスやマーモセットの研究から見えてきた、子育ての負担と生存戦略
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人間に特徴的な共同養育と、母親以外も子育てに参加する意味
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父親や養育者の脳にも育まれる「親性脳」と、育児経験による変化
子育て欲求は脳のどこで生まれる?養育行動を支える神経回路
NHKオンデマンド公式動画「“親と子” “ギリギリ”の子育て戦略」
公式動画:NHKオンデマンド(2023年放送版)
子育ては愛情や責任感だけで成り立っているわけではありません。哺乳類の脳には、子どもを守り、世話をする行動を支える神経の仕組みが存在します。
この分野の研究を進めてきたのが、番組にも出演する脳科学者の黒田公美さんです。
黒田さんらの研究グループは、マウスを使った実験によって、子育てに重要な脳の領域を特定しました。
その中心となるのが、内側視索前野中央部(cMPOA)と呼ばれる場所です。
内側視索前野は脳の底部に位置し、ホルモンや本能的な行動とも深く関係する領域です。その一部にあるcMPOAは、子どもを保護するための養育行動に重要な役割を果たしています。
マウスの子育てには、次のような行動があります。
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巣から離れた子どもを連れ戻す
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子どもの体をなめて清潔に保つ
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体を寄せて温める
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安全な巣を整える
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授乳によって栄養を与える
こうした行動を支える神経回路の研究は、子育てへの意欲が脳の働きと密接につながっていることを示しています。
さらに重要なのは、この仕組みが母親だけのものではないという点です。雄のマウスも、繁殖や同居などの経験を経て、子どもへの行動が大きく変化します。
子育てをする意欲は、生物が生まれつき持つ神経の仕組みと、その後の経験が関わり合って生じるものなのです。
子育てと子どもへの攻撃は紙一重?マウスの脳が示した驚きの関係
2015年、理化学研究所の黒田公美さんらの研究グループは、雄マウスの子育てと攻撃行動に関係する2つの脳領域を明らかにしました。
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cMPOA(内側視索前野中央部):養育行動を促す
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BSTrh(分界条床核菱形部):子どもへの攻撃行動に関わる
交尾経験のない雄マウスは、子マウスに対して攻撃行動を示すことがあります。
ところが、雌との交尾や同居を経験して父親になると、子どもを攻撃する行動が減少し、世話をするようになります。
このとき脳の中では、養育に関係するcMPOAの活動が高まり、攻撃に関係するBSTrhの働きを抑える仕組みが関係していることが示されました。
さらに研究グループが父親マウスのcMPOAの働きを抑えると、それまで子育てをしていたマウスが養育行動をやめ、子を攻撃するようになりました。
反対に、交尾経験のない雄マウスのcMPOAを人工的に活性化すると、子どもへの攻撃行動が減少しました。
つまり、子どもを守る行動と攻撃する行動は、別々の神経回路によって調節されながら、互いに影響し合っているのです。
ただし、これはマウスを対象とした研究結果です。人間の育児放棄や虐待を同じ脳の仕組みだけで説明できるわけではありません。
人間の子育てには、心理状態、生活環境、経済的負担、周囲からの支援など、多くの要因が関係しています。
なぜ動物は育児放棄するのか?生き残るためのギリギリの子育て戦略
自然界では、すべての親が同じように子どもを育てるわけではありません。
哺乳類は、母乳による栄養供給をはじめとして、子どもが自立するまで長期間にわたって世話をする必要があります。
しかし、子育てには非常に大きなエネルギーが必要です。
親自身が食料を確保し、外敵から身を守りながら子どもを育てることは、簡単ではありません。
動物の種類や置かれた環境によっては、子育てを途中でやめたり、子どもを拒絶したりする行動が見られます。
進化生物学では、こうした行動を個体の生存や繁殖との関係から考えます。
例えば、一部の動物では、新しく群れのリーダーとなった雄が、前の雄の子どもを殺す行動が知られています。こうした行動は、その雄自身の繁殖機会を増やすという進化的な観点から研究されてきました。
人間の感覚では理解しがたい行動ですが、自然界の子育ては必ずしも無条件の保護だけで成り立っているわけではありません。
大切なのは、動物の行動に進化的な説明があることと、人間社会でその行動が許されることはまったく別だという点です。
人間の子育てにおける困難を考える際には、こうした研究を単純に当てはめるのではなく、養育者を取り巻くさまざまな条件を理解する必要があります。
マーモセットの共同子育て!親ときょうだいが赤ちゃんを育てる
子育てを研究するうえで、特に注目されている動物が、南米原産の小型霊長類「コモン・マーモセット」です。
マーモセットは、母親だけでなく、父親や年上のきょうだいも積極的に子育てに参加します。
赤ちゃんは自分で自由に移動できないため、家族の誰かが背中に乗せて運ぶ必要があります。
理化学研究所が2022年に発表した研究では、マーモセットの子育てが非常に大きな負担を伴うことが明らかになりました。
生後4週間の赤ちゃん2頭を合わせた体重は、親の体重の30%を超えます。年上のきょうだいにとっては、体重の40%を超える重さになることもあります。
これほどの重さを背負っている間は、自由に移動したり、食事をしたり、仲間と遊んだりする行動が制限されます。
そこで家族は、赤ちゃんを交代で背負いながら育てるのです。
研究では、子育てに関係する2つの重要な特徴が見つかりました。
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感受性:赤ちゃんが鳴いたときに、どれだけ素早く対応するか
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寛容性:赤ちゃんを背負い続け、どれだけ拒絶せずに世話をするか
研究グループは、マーモセットのcMPOAの働きを抑える実験を行いました。
すると、赤ちゃんの要求に反応する感受性は大きく変わらなかった一方で、背負い続ける寛容性が低下しました。
この研究は、赤ちゃんの要求に気づくことと、世話を続けることが、必ずしも同じ仕組みに支えられているわけではないことを示しています。
また、家族内に年上のきょうだいが複数いると、親が赤ちゃんを背負う負担が軽くなることも確認されています。
子育てを家族で分担するという行動が、自然界でも重要な役割を果たしていることがわかります。
人間は共同養育をする珍しい存在!母親だけで育てない進化の特徴
人間の子育てを考えるうえで欠かせないのが、共同養育という考え方です。
共同養育とは、母親だけではなく、父親や祖父母、親族など、複数の人が子どもの世話に関わることです。
人間の赤ちゃんは、生まれてから長い期間、自分だけでは生活できません。
食事や安全の確保、移動、体温調節など、多くの場面で大人の支援を必要とします。
さらに成長後も、言葉や社会的なルール、生活習慣などを学ぶために長い時間が必要です。
こうした人間の特徴を進化の視点から考えると、複数の人が子育てに参加することには大きな意味があります。
実際、霊長類の中でも子育ての形はさまざまです。
チンパンジーでは母親が幼い子どもの世話を中心的に担います。一方、マーモセットでは父親や年上のきょうだいも赤ちゃんを運ぶなど、直接的な養育に参加します。
人間もまた、母親以外の人が子どもの世話に関わるという特徴を持っています。
番組で解説を務める長谷川眞理子さんは、進化生物学や行動生態学の研究者です。
動物の繁殖戦略や人間の進化を考える視点は、子育てを個人の努力だけで捉えないための重要な手がかりになります。
現代社会では、母親や父親が周囲から孤立した状態で子育てを担うこともあります。
しかし、人間の子育ての特徴を考えれば、誰かに手伝ってもらうことは特別なことではありません。
親以外の人も子育てに関わることが、人間の養育の大切な特徴の一つなのです。
親性脳とは何か?父親も子育て経験によって変化する脳
親性脳とは、赤ちゃんへの関心や養育行動に関係する脳の活動パターンを指す言葉です。
親としての行動には、子どもの表情や声に注意を向け、必要な世話をするためのさまざまな脳の働きが関係しています。
かつては、妊娠や出産に伴う身体的な変化が母親の養育行動にとって特に重要だと考えられてきました。
しかし近年、父親にも子育てに関係する脳の活動が確認されています。
京都大学などの研究グループは2020年、初めて父親になる予定の男性と、子どもを持つ予定のない男性を対象に脳活動を比較しました。
実験では、育児に関係する動画を見ているときの脳活動を、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)で計測しました。
その結果、両方のグループで親性脳に関係する領域の活動が確認されました。
一方で、脳活動のパターンには大きな個人差があり、育児に対するイメージなどの心理的な特徴との関連も見られました。
この研究から、父親になる前の段階でも、子育てに関係する脳の働きを調べられることが示されています。
注目したいのは、親性脳が母親だけに限定されたものではないという点です。
父親も赤ちゃんに接し、世話を経験していくなかで、養育に関係する反応を育んでいくことができます。
ただし、親性脳は一つの決まった場所に存在する「親になるスイッチ」ではありません。
複数の脳領域が関わる活動パターンであり、その働き方には個人差があります。
オキシトシンは子育てにどう関係する?父親マウスの研究成果
親子の関係を考えるうえで、重要な物質の一つがオキシトシンです。
オキシトシンは脳内で作られるホルモンで、分娩や授乳に関わるほか、社会的な行動との関連も研究されています。
理化学研究所が2022年に発表した研究では、父親マウスの子育て行動にオキシトシンが関係することが示されました。
研究グループは、脳内でオキシトシンを作る能力を特定の神経細胞で失わせた雄マウスを調べました。
すると、通常の父親マウスと比較して、子育て行動を示す割合が低下しました。
さらに、交尾経験のない雄マウスのオキシトシン神経細胞を人為的に活性化すると、子マウスへの攻撃をせず、養育行動を示すようになりました。
この研究は、オキシトシンが雄マウスの養育行動を支える神経回路に重要な役割を持つことを示しています。
ただし、人間の子育てをオキシトシンの量だけで説明することはできません。
ホルモン、脳活動、経験、環境など、複数の要因が関係するものとして理解する必要があります。
子どもを育てることで親自身も成長する!田中友香理さんの研究
番組に出演する京都大学の田中友香理さんは、乳幼児と養育者の関わりを、発達科学や脳科学の視点から研究しています。
注目されるのが、子どもを育てる経験が、親自身の脳活動にも影響するという研究成果です。
2014年、京都大学の明和政子さん、田中友香理さんらの研究グループは、1歳半から2歳の子どもを育てている母親17人と、養育経験のない女性17人を対象に実験を行いました。
参加者には布や紙やすりなどに触れてもらったあと、「ふわふわ」「ざらざら」といった触覚を表す言葉を聞いてもらい、脳活動を測定しました。
その結果、養育中の母親は、赤ちゃん向けの抑揚を持つ話し方で発せられた触覚語に対し、より敏感な脳活動を示しました。
さらに、普段から子どもに触覚を表す言葉をよく使っている母親ほど、その脳活動が明瞭になる傾向も見られました。
この研究が示しているのは、子どもの発達だけでなく、養育者の脳の働きにも育児経験が関係しているということです。
子育ては、大人が子どもに一方的に何かを与える行為ではありません。
子どもに触れ、話しかけ、反応を受け取るという日々の関わりが、養育する側の脳活動にも影響しているのです。
赤ちゃんへの触れ合いは脳にどう影響する?親子の相互作用を調べた研究
田中友香理さんらの研究では、赤ちゃんが他者から触れられる経験についても調べられています。
2017年に京都大学が発表した研究では、生後7か月の乳児を対象に、大人と身体接触を伴う関わりを経験した場合と、身体接触を伴わない場合の脳活動を比較しました。
その結果、他者から身体に触れられる経験が、赤ちゃんの脳活動に影響することが明らかになりました。
乳児は、目で見ることや音を聞くことだけでなく、触れられるという身体的な経験からも周囲の世界について学んでいます。
抱っこや触れ合い、声かけなど、日常の子育てに含まれるさまざまなやり取りは、子どもと養育者の双方にとって意味を持ちます。
ただし、触れ合いの回数を増やせば必ず発達が促進されるといった単純な結論ではありません。
赤ちゃんの反応や状態に合わせて関わることが大切です。
こうした研究からは、親子関係が生まれつき完成しているものではなく、日々の相互作用を通じて育まれる側面が見えてきます。
育児放棄や孤立育児を防ぐために必要なこと!共同養育から考える子育て支援
人間の子育てには、脳やホルモンの働きだけでなく、生活環境や社会的な支援も深く関係しています。
子育ての負担が一人に集中すると、疲労やストレスが蓄積しやすくなります。
マーモセットの研究では、年上のきょうだいが子育てに参加することで親の負担が軽減されることが確認されています。
もちろん、この結果をそのまま人間社会に当てはめることはできません。
それでも、一人だけで育児を続ける場合と、複数の人が役割を分担する場合では、養育者が担う負担が異なるという点は重要です。
家庭で考えられる共同養育の形には、次のようなものがあります。
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父親と母親が日常的な育児を分担する
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祖父母や親族が必要に応じて子どもを見守る
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保育所や地域の子育て支援を利用する
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家事や育児の負担が集中しないよう調整する
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困ったときに専門家や相談機関を頼る
共同養育は、単に育児の作業量を分担するだけではありません。
子どもにとっても、親以外のさまざまな大人との関わりを持つ機会になります。
そして、育児に関わる大人自身も、その経験から学んでいくことができます。
もし子育ての負担が限界に近づいている場合には、一人で抱え込まず、自治体の子育て相談窓口やこども家庭センターなどに相談することが大切です。
子どもへの虐待が疑われる場合には、全国共通の児童相談所虐待対応ダイヤル「189」も利用できます。
子育てを支える環境を整えることは、子どもだけでなく、養育者自身を守ることにもつながります。
長谷川眞理子・田中友香理・黒田公美の3人が解き明かす親と子の関係
今回のテーマには、進化生物学、発達科学、脳科学という異なる分野の知見が関係しています。
出演する3人の研究者は、それぞれ異なる角度から親子関係を考える手がかりを提供します。
長谷川眞理子さん
総合研究大学院大学名誉教授。進化生物学、行動生態学、進化心理学などを専門とし、人間や動物の行動を進化の観点から研究してきました。
子育てが生物の生存や繁殖とどのように関係してきたのかを考えるうえで重要な視点を持つ研究者です。
田中友香理さん
京都大学大学院教育学研究科の特定講師。乳幼児と養育者の相互作用や、養育経験が脳活動に与える影響などを研究しています。
子どもだけでなく、養育者自身も育児経験を通して変化するという発達科学の視点が特徴です。
黒田公美さん
親子関係を支える脳の仕組みを研究してきた脳科学者。理化学研究所でマウスやマーモセットなどを対象とした養育行動の研究に取り組み、子育てや子どもへの攻撃に関係する神経回路の解明に貢献してきました。
子育てを促す脳領域の働きや、養育行動がどのように制御されるのかを理解するうえで重要な研究成果を発表しています。
異なる分野の知見を組み合わせることで、親子関係を生物学的な本能だけでなく、経験や社会環境も含めて考えられるようになります。
まとめ
『ヒューマニエンス』の「親と子」をテーマにした回では、子育てを生命の進化と脳の働きから見つめ直します。
マウスの研究では、養育行動を促す脳領域と攻撃行動に関係する脳領域の存在が明らかになっています。また、マーモセットの研究からは、子育てに必要な感受性と寛容性、そして家族で育児を分担する重要性が見えてきました。
人間の子育てにおいて特に注目されるのが、共同養育と親性脳です。
子育ては母親一人の能力だけで決まるものではなく、父親をはじめとする周囲の人々が関わり、養育経験を重ねていくことにも意味があります。
子どもを育てることは、同時に養育する大人自身が変化していく過程でもあります。親子関係を支える科学の進歩は、これからの子育てのあり方を考える重要な手がかりになっています。
参考リンク
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