- 江草宏|歯ぐきの細胞と免疫の働きから、失った歯を支える組織の再生に挑む研究者
- 江草宏教授の経歴|広島大学からUCLA、大阪大学、東北大学へ
- 東北大学で取り組む再生歯科医療|人工物で補う治療から組織の再生へ
- 歯ぐきからiPS細胞を作る|患者自身の細胞を利用する技術
- 2026年6月の研究成果|抜歯後の骨再生を促す免疫細胞を発見
- 新しいインプラント材料|チタン表面に細かな突起を作る技術
- iPS細胞を揺らして培養|細胞の体内時計と骨形成の関係
- 歯の再生と骨の再生は違う|研究成果を理解するためのポイント
- 3DプリンターとAIの歯科医療|現在の治療にもつながる研究
- 東北大学先端再生医学研究センター|基礎研究を医療につなぐ拠点
- 江草宏教授の研究実績|国際的な歯科研究分野での評価
- 歯の再生医療はいつ使えるのか|実用化に必要な研究段階
- まとめ
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江草宏|歯ぐきの細胞と免疫の働きから、失った歯を支える組織の再生に挑む研究者
江草宏(えぐさ・ひろし)さんは、東北大学大学院歯学研究科の教授で、歯や顎の骨の再生医療、iPS細胞、歯科インプラントなどを研究する歯科医師です。
2014年に東北大学教授へ就任し、現在は先端再生医学研究センター長、東北大学病院副病院長、咬合修復科科長などを務めています。
研究の大きなテーマは、失われた歯や骨を人工物で補うだけでなく、人間が本来持っている細胞や組織の働きを利用して、口の機能を回復させることです。
2026年6月には、抜歯後の顎の骨の再生を促す免疫細胞の仕組みを解明。さらに同年5月には、歯の根元を支える組織の再生につながる、新しいチタン材料の研究成果も発表しています。
2026年10月20日放送予定のNHK総合『未来予測反省会「虫歯はなくなる」』にも出演し、虫歯予防や未来の歯科医療を考える番組に専門家として参加します。
歯を失った後の治療は、入れ歯やブリッジ、インプラントだけではなくなるのか。江草教授が進める研究には、歯ぐきの細胞からiPS細胞を作る技術や、免疫の働きを利用した骨再生など、これからの歯科医療につながる複数の取り組みがあります。
この記事でわかること
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江草宏教授の経歴・学歴と東北大学での現在の仕事
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歯ぐきの細胞からiPS細胞を作る再生医療の仕組み
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2026年に発表された抜歯後の骨再生と新しいインプラント研究
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歯の再生医療で実現できていることと、実用化に残る課題
江草宏教授の経歴|広島大学からUCLA、大阪大学、東北大学へ
江草宏さんは、広島大学歯学部を卒業し、同大学大学院で歯科補綴学を研究した歯科医師・研究者です。
歯科補綴学とは、虫歯や歯周病などで失われた歯の形や、噛む機能を回復させるための学問です。
入れ歯、ブリッジ、インプラント、人工の歯のかぶせ物なども、この分野に含まれます。
主な経歴は次のとおりです。
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氏名:江草宏(えぐさ・ひろし)
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英語表記:Hiroshi Egusa
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職業:歯科医師・研究者
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学位:歯学博士(広島大学)
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1998年:広島大学歯学部を卒業
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2002年:広島大学大学院歯学研究科を修了
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2002~2004年:米国UCLAで客員研究員
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2004年:大阪大学大学院歯学研究科の助手に就任
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2007年:同大学助教に就任
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2014年:東北大学大学院歯学研究科教授に就任
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2020年:東北大学先端再生医学研究センター長に就任
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2026年4月:東北大学病院副病院長に就任
広島大学で歯科医療の基礎を学んだ後、米国のカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)でも研究を経験しました。
UCLAで所属したのは、再建生体工学を専門とする研究センターです。
この経験を経て、大阪大学では歯科補綴学と再生医療の研究に取り組み、2014年から東北大学で研究室を率いています。
現在の主な専門分野は、再生医療、歯科補綴学、口腔インプラント、バイオマテリアル、骨生物学、デジタル歯科などです。
人工物による治療と、人間の組織を再生させる医療。その両方に研究領域を広げてきたことが、江草教授の特徴です。
東北大学で取り組む再生歯科医療|人工物で補う治療から組織の再生へ
歯科医療では、失った歯を入れ歯やブリッジ、インプラントなどで補う方法が広く行われています。
しかし、人工物を使って歯の形を回復できても、天然の歯を支えていた組織が完全に元に戻るわけではありません。
例えば、天然の歯には「歯根膜」という組織があります。
歯根膜は歯の根と顎の骨をつなぎ、噛むときの力を和らげる働きをしています。
一方、一般的なインプラントには天然歯のような歯根膜がありません。
江草教授の研究室では、こうした人工物と天然の歯の違いにも着目しています。
東北大学が公開している主な研究テーマは次のとおりです。
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iPS細胞を使った口の組織の再生
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歯ぐきの細胞からiPS細胞を作る技術
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顎の骨を再生させる材料の開発
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インプラント周囲の組織を再生させる技術
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歯を支える骨が減少する仕組みの解明
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人工の歯を3Dプリンターなどで作る技術
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AIを活用した歯科治療技術の研究
江草教授が目指しているのは、人工の歯を置き換える技術だけではありません。
歯と骨をつないでいた組織や、失われた顎の骨を再生させることで、口の機能をより自然な状態に近づけるための研究です。
歯ぐきからiPS細胞を作る|患者自身の細胞を利用する技術
江草教授の研究で特に注目されているのが、歯ぐきの細胞からiPS細胞を作る技術です。
iPS細胞は、さまざまな細胞に変化する能力を持つ人工多能性幹細胞です。
皮膚などの体細胞に特定の因子を導入することで作られ、再生医療への応用が進められています。
江草教授は、歯ぐきの内側にある口腔粘膜の細胞を利用する方法を研究しています。
歯ぐきの細胞には、比較的採取しやすいという特徴があります。
皮膚の一部を採取する場合などと比べ、患者の体に与える負担を抑えながら細胞を採取できることが利点です。
東北大学の研究シーズ集では、口腔粘膜を利用することで効率的にiPS細胞を作る技術が紹介されています。
さらに、口腔粘膜の細胞がiPS細胞の成長を支える細胞としても適していることが明らかになっています。
この技術が発展すれば、患者自身の細胞を利用した再生医療の研究を進めやすくなります。
ただし、歯ぐきの細胞からiPS細胞を作れたことと、その細胞で人間の歯を丸ごと再生することは別の段階です。
現在の研究では、骨や歯周組織などを再生するための細胞技術の確立が進められています。
2026年6月の研究成果|抜歯後の骨再生を促す免疫細胞を発見
2026年6月23日、東北大学は江草教授らの研究グループによる新しい成果を発表しました。
内容は、歯を抜いた後の顎の骨が再生する際に、特定の免疫細胞が重要な役割を果たしているという発見です。
研究を進めたのは、佐藤友美さん、近藤威講師、江草宏教授らの研究グループです。
歯を抜くと、歯があった部分には穴が残ります。
この部分は「抜歯窩(ばっしか)」と呼ばれ、時間の経過とともに新しい組織が形成されます。
しかし、歯を失った部分の顎の骨は、噛む刺激がなくなることで徐々に減少することがあります。
骨が大きく減ると、後からインプラントや入れ歯で治療する際に、十分な支持を得にくくなる場合があります。
江草教授らは、この骨の再生過程に免疫細胞がどのように関わっているのかを研究しました。
そこで重要な働きが確認されたのが「2型自然リンパ球(ILC2)」です。
ILC2は、体の組織に少数存在する免疫細胞の一種です。
研究では、歯ぐきの線維芽細胞が、組織の損傷に伴って「IL-33」という物質を放出し、ILC2を活性化させる仕組みを明らかにしました。
活性化したILC2は、骨の再生を促す働きに関わっています。
この研究で重要なのは、骨を再生させるために骨の細胞だけを見るのではなく、免疫細胞との関係も調べたことです。
骨と免疫が互いに影響し合う仕組みを理解することで、将来の骨再生医療につながる新しい手がかりが得られました。
研究成果は2026年6月22日、専門誌『Journal of Dental Research』のオンライン版に掲載されています。
新しいインプラント材料|チタン表面に細かな突起を作る技術
2026年5月には、別の研究成果も発表されました。
江草教授や山田将博教授らの研究グループが開発したのは、歯の根の表面に近い構造を持つチタン材料です。
一般的なインプラントは、チタンなどで作られた人工歯根を顎の骨に埋め込む治療です。
天然の歯と同じように噛む機能を補えますが、天然歯が持つ歯根膜はありません。
そこで研究グループは、歯根の表面に存在する「セメント質」に注目しました。
セメント質は、歯の根の表面を覆う硬い組織です。
歯根膜の線維がこのセメント質につながることで、歯と骨が結び付いています。
研究グループは、チタンの表面に非常に小さな突起を形成し、セメント質の表面に似た構造を作りました。
この微細な突起はナノメートル単位の構造です。
研究では、この表面構造がセメント質を形成する細胞の働きに影響を与え、石灰化を促進することが確認されました。
石灰化とは、カルシウムなどの成分が沈着し、硬い組織が形成される過程です。
これにより、天然歯に近い機能を持つ新しいインプラント材料の開発へ向けて、重要な基礎的成果が得られました。
ただし、この研究は細胞レベルでの材料の効果を確認した段階です。
天然歯と同じ歯根膜を備えたインプラントが、すでに一般の歯科医院で使用できるようになったという意味ではありません。
iPS細胞を揺らして培養|細胞の体内時計と骨形成の関係
江草教授の研究は、細胞の培養方法にも及んでいます。
2025年5月26日には、iPS細胞を培養するときの揺れが、細胞内の時計遺伝子に影響するという研究成果を発表しました。
研究では、マウスのiPS細胞を骨を作る細胞へ変化させる過程を調べました。
比較したのは、通常の接着培養と、容器を揺らしながら行う振盪培養です。
すると、細胞を揺らして培養した場合、時計遺伝子の周期的な働きが弱まることがわかりました。
時計遺伝子とは、体のさまざまな細胞に存在する、生体リズムを調整する遺伝子です。
人間の睡眠や体温などに関わる体内時計と同じように、細胞の成長や分化にも関係しています。
研究グループは、さらに細胞内で働くYAPとTEADというタンパク質の関係を調べました。
その結果、これらの働きを調整することで、揺らしながら培養しても細胞内のリズムを回復させ、骨を作る細胞への変化を調整できることを確認しました。
この研究が示しているのは、細胞を増やすための環境を変えるだけでも、細胞の性質が変化するということです。
再生医療に利用する細胞を効率よく、安全に作るためには、細胞の増殖だけでなく、培養環境や生体リズムの理解も重要になります。
歯の再生と骨の再生は違う|研究成果を理解するためのポイント
再生歯科医療のニュースでは、「歯が生える」「歯を再生する」という表現が使われることがあります。
しかし、実際の研究は対象によって大きく異なります。
歯の再生
歯の表面にあるエナメル質、内部の象牙質、歯髄、歯根などを形成することを目指す研究です。
歯そのものを作るには、複数の組織を正しい位置や形で形成し、機能させる必要があります。
歯周組織の再生
歯を支える歯根膜、セメント質、歯槽骨などの組織を再生する研究です。
江草教授らが開発したチタンナノ表面の技術は、この分野に関わっています。
顎の骨の再生
歯を抜いた後や、歯周病などで失われた顎の骨を再生する研究です。
2026年に発表されたILC2の研究は、抜歯後の骨再生メカニズムを対象としています。
これらの研究は互いに関係していますが、同じ技術ではありません。
江草教授らの研究成果も、骨や歯周組織を再生するための基礎的な仕組みを明らかにしたものです。
すでに歯を丸ごと作り直せる治療が完成したということではありません。
3DプリンターとAIの歯科医療|現在の治療にもつながる研究
江草教授は、細胞を使う再生医療だけでなく、デジタル技術による歯科治療の改善にも取り組んでいます。
その一つが、CAD/CAMや3Dプリンターを使った人工の歯の製作です。
CAD/CAMとは、コンピューターで設計したデータを使い、機械で製品を加工する技術です。
歯科では、歯の形をデジタルデータとして設計し、かぶせ物やブリッジなどを作るために利用されています。
江草教授らは、3Dプリンターで作った樹脂製のかぶせ物や、CAD/CAMで製作したブリッジの臨床的な評価にも取り組んでいます。
さらに、歯を削る技術をAIで評価する研究も進めています。
歯のかぶせ物を作る際には、土台となる歯を適切な形に整える必要があります。
その形が適切かどうかを可視化し、評価することで、歯科医師の技術習得や治療精度の向上に役立てることを目指しています。
再生医療が将来の治療を変えるための研究である一方、デジタル技術の研究は、現在行われている歯科治療の改善にも関係しています。
東北大学先端再生医学研究センター|基礎研究を医療につなぐ拠点
江草教授がセンター長を務める東北大学先端再生医学研究センターは、2015年4月に設立されました。
次世代の再生歯科医療を実現するために、複数の分野の研究者が協力する組織です。
センターには、再生医学研究ユニットと再生医療推進ユニットがあります。
研究対象は、iPS細胞、間葉系幹細胞、乳歯由来の幹細胞、骨再生材料など、多岐にわたります。
特徴は、細胞や材料の性質を調べる基礎研究から、実際の治療へつなげるための研究までを扱っていることです。
江草教授は、このセンターで研究を率いる一方、東北大学病院では咬合修復科科長として歯科医療にも携わっています。
臨床の現場で生じる課題を、基礎研究や新しい材料の開発につなげることができる立場です。
人工歯根を入れるために骨が不足している場合や、歯周組織が失われている場合など、現在の歯科治療で残されている課題が研究の対象となっています。
江草宏教授の研究実績|国際的な歯科研究分野での評価
江草教授は、国内外の歯科研究分野でも活動しています。
2002年には、国際歯科研究学会(IADR)のEdward H. Hatton Awardで第1位を受賞しました。
さらに2004年には、同学会の若手補綴学研究者を対象とするArthur R. Frechette Awardで第1位を受賞しています。
2012年には、国際歯科研究学会のDistinguished Scientist Award(Young Investigator Award)を受賞しました。
近年では、日本補綴歯科学会からも評価を受けています。
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2023年:JPR Best Paper Award
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2025年:日本補綴歯科学会学術賞
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2025年:JPR Best Paper Award
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2026年:日本補綴歯科学会学会論文賞
また、2025年にはタイのチュラロンコン大学歯学部の名誉教授にも就任しています。
現在は、歯科補綴学の国際学術誌『Journal of Prosthodontic Research』の編集長も務めています。
研究成果を発表するだけでなく、国際的な歯科研究の発展や、次世代の研究者の育成にも関わっています。
歯の再生医療はいつ使えるのか|実用化に必要な研究段階
江草教授らが進める研究は、将来の歯科治療に新しい選択肢を生み出す可能性を持っています。
しかし、2026年10月時点で、歯ぐき由来のiPS細胞を利用して、失った歯を丸ごと再生する治療が一般診療として実用化されているわけではありません。
例えば、iPS細胞を使った骨再生医療を実現するには、細胞を適切な組織へ変化させることだけでなく、安全性や品質を確認する必要があります。
特に重要なのは、細胞が意図しない方向に変化したり、腫瘍を形成したりする危険を抑えることです。
また、新しいインプラント材料を開発する場合も、細胞を使った実験で良い結果が得られただけでは、治療として広く使用することはできません。
材料の安全性や耐久性、生体内での働きなどを検証し、必要な臨床研究と承認などの過程を経る必要があります。
骨を再生する仕組みが発見されたことと、その仕組みを利用した治療が完成したことは別です。
現在、歯を失った場合には、残っている歯や顎の骨の状態に応じて、入れ歯、ブリッジ、インプラントなどが選択肢になります。
再生歯科医療は、こうした現在の治療を発展させるための研究が続いている段階です。
まとめ
江草宏教授は、広島大学で歯科医学を学び、UCLAや大阪大学で研究経験を積んだ後、2014年に東北大学教授へ就任した歯科医師・研究者です。
現在は、東北大学先端再生医学研究センター長や東北大学病院副病院長などを務め、iPS細胞や新しい歯科材料を使った再生医療の研究を進めています。
2026年には、抜歯後の顎の骨の再生を促す免疫細胞ILC2の働きや、セメント質の形成を促進するチタンナノ表面の研究成果を発表しました。
歯ぐきの細胞からiPS細胞を作る技術、細胞の生体リズムを利用した培養方法、AIや3Dプリンターによる歯科治療の改善など、研究分野は多岐にわたります。
失った歯を人工物で補うだけでなく、歯を支える組織や骨を再生させること。
その実現に向けて、細胞、免疫、材料、デジタル技術という異なる分野を結び付けていることが、江草教授の研究の大きな特徴です。
参考リンク
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