東京音楽大学の吹奏楽アカデミー専攻は何を学ぶ?
東京音楽大学の吹奏楽アカデミー専攻は、楽器演奏だけでなく、吹奏楽の指揮、合奏の指導法、作編曲、歴史まで体系的に学ぶ4年制の専攻です。2019年4月に開設され、演奏家や吹奏楽指導者を目指す学生に向けた専門教育を行っています。
2026年11月7日放送のNHK Eテレ『どえらい大学。』では、Aマッソ加納さんが同専攻の4年生の試験をリポートする予定です。専攻の特色や入試、学費、卒業後の進路を知ると、大学で吹奏楽を学ぶ意味が見えてきます。
楽器の実技だけではない!指揮・指導・作編曲も学ぶ
専攻の軸は、専門楽器の個人レッスンと合奏です。技術を磨くだけでなく、吹奏楽の編成や音楽の仕組みを理解し、演奏者と指導者の両方の視点を身につけます。
授業では指揮法、吹奏楽の歴史、合奏指導法、作曲・編曲なども学びます。さらにポップスやマーチング、専門楽器以外の知識にも触れられ、卒業後にどのような形で吹奏楽に携わりたいかによって学び方を広げられます。
「演奏が上手になること」だけを目的にするのではなく、曲をどう解釈し、どのように伝え、楽団をどうまとめるのかまで考えるのが大きな特徴です。
合奏の授業と年2回の演奏会はどう行われる?
合奏に関する授業には「バンドディレクション」と「吹奏楽合奏」があります。講師も演奏に加わる楽団で、実際の響きやアンサンブルを体験しながら学びます。
大学ではプロの指揮者のもとで年2回の演奏会を開催。舞台での演奏だけでなく、演奏会の準備やマネジメント、楽団運営に関わる経験も、将来の音楽活動に結びつきます。
2027年度の学費はいくら?初年度229万2,000円
2027年度に入学する吹奏楽アカデミー専攻の初年度学費は229万2,000円です。大学の学費明細では、春学期119万6,000円、秋学期109万6,000円に分かれています。
内訳は入学金10万円、年間授業料153万7,000円、年間施設等維持費65万5,000円。これらを合計すると229万2,000円です。
さらに学費とは別に、入学時の後援会入会金1万円と年額後援会費1万円などが必要です。教職課程の履修や、追加の実技科目を選択する場合は別途費用が発生することがあります。奨学金を考える場合も、学費以外の支出まで含めて計画を立てると安心です。
2027年度の入試日程は?実技試験と選考方法
吹奏楽アカデミー専攻の2027年度入試では、総合型選抜(日程②)、学校推薦型選抜(指定校制)、一般選抜A・B日程などが実施されます。総合型選抜の日程①は、この専攻の対象ではありません。
大学の入試日程案内によると、総合型選抜の日程②と指定校制推薦は2026年11月29日、一般選抜A日程は2027年2月16〜20日、B日程は2027年3月16〜17日に試験が行われる予定です。日程は専攻全体の試験期間を示すもので、受験者ごとの実施日や出願期間は募集要項で確認する必要があります。
MBT専攻とは異なり、吹奏楽アカデミー専攻では専門楽器の演奏実技が大切な選考要素です。一般選抜では実技や面接などが課され、課題曲や提出書類は選考方式と楽器によって異なります。木管・金管・打楽器などの曲目記入票も区分されているため、自分の楽器に対応した案内を確認しましょう。
卒業後は音楽教員・吹奏楽指導者になれる?
大学が紹介する卒業生の進路には、音楽教員、吹奏楽指導者、音楽関連企業、一般企業への就職、大学院進学などがあります。教員採用試験に合格し、学校の音楽教員になった卒業生もいます。
吹奏楽の指導者を目指すなら学校の部活動や地域の楽団、演奏家として活動するならコンサートやアンサンブルなど、大学で磨いた演奏・指導・企画の能力を多方面で生かせます。ただし、卒業と同時に教員として採用されるわけではなく、教員免許や採用試験など、進路に応じた条件を満たす必要があります。
音楽とITを学ぶMBT専攻とはどう違う?
同じ東京音楽大学でも、吹奏楽アカデミー専攻は楽器演奏・吹奏楽指導・指揮が中心です。一方、ミュージックビジネス・テクノロジー(MBT)専攻は、音楽制作とプログラミングなどのICT分野を組み合わせた学びが特色です。
音楽を仕事にしたいという思いは共通していても、演奏や合奏指導を深めたいのか、音楽制作やデジタル技術に関わりたいのかで進路の選び方は変わります。両専攻の特色を比べて、自分が目指す仕事に合った学び方を選ぶとよいでしょう。
まとめ
東京音楽大学の吹奏楽アカデミー専攻では、個人レッスンや合奏に加え、指揮・作編曲・指導法まで幅広く学べます。2027年度の初年度学費は229万2,000円で、演奏実技を含む入試が行われます。音楽教員や吹奏楽指導者、音楽関連企業など進路も多様です。吹奏楽を演奏するだけでなく、指導や運営にも関わりたい人に向いた専攻といえるでしょう。
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