力士がご飯を食べるために受け継いできた「力士みそ」
甘辛い肉みそに、にんにくの香り。白いご飯はもちろん、野菜や豆腐にも合わせやすいのが「力士みそ」です。『あさイチ 上野界わいブラリ旅(2026年9月3日)』では、笠原将弘さんが「力士も愛する肉みそ&トマト厚揚げ炒め」を披露。実は笠原さんの2026年の著書にも「力士みそ」が登場しています。力士みその正体と相撲部屋で食べ継がれてきた理由を掘り下げます。
この記事でわかること
- 力士みそがどんな肉みそなのか
- 相撲部屋で食べられてきた理由
- 笠原将弘さんと力士みそのつながり
- ご飯以外に使える食べ方とアレンジ
力士みそは鶏ひき肉・にんにく・みそを合わせた相撲部屋の肉みそ
力士みそとは、鶏ひき肉やにんにくなどを炒め、みそ、砂糖、みりんなどを合わせて練り上げる甘辛い肉みそです。
相撲部屋で昔から親しまれてきた「部屋の味」の1つで、現在も力士みそを商品として作っている元力士の会社では、にんにくや唐辛子で炒めた鶏ひき肉を使う料理として紹介されています。
名前から「力士しか食べない特別なみそ」を想像しますが、料理としてはかなり身近です。
基本になるのは、
- 鶏ひき肉
- にんにく
- みそ
- 砂糖
- 酒
- みりん
など。
ここに唐辛子、ごま、かつお節などを加える作り方もあります。
味の方向性は濃厚な甘辛味+にんにくの香り。
白いご飯に少量のせるだけでも食べやすく、冷たい野菜につけたり、炒め物の味つけにしたりできるのが大きな特徴です。
なぜ力士が肉みそを食べるようになったのか
力士みその背景には、力士ならではの「食べることも仕事」という生活があります。
力士は体をつくるため、しっかり食事を取る必要があります。
ところが暑い季節や長期間の巡業では、食欲が落ちることもあります。
そこで、ご飯が進む濃い味の常備菜として食べられてきたのが力士みそです。
元力士が受け継いだ力士みそでは、夏の場所や巡業で食欲が落ちたとき、ご飯を食べやすくするためにつくられたと伝えられています。
にんにくの香りと甘辛いみそ味なら、おかずが少なくてもご飯を食べやすい。
冷蔵しておけばすぐ食卓に出せるので、大人数が生活する相撲部屋とも相性のいい料理だったことが分かります。
笠原将弘さんは2026年の著書でも「力士みそ」を紹介している
今回の肉みそで特に面白いのが、笠原将弘さんが以前から力士みそを料理として取り上げていることです。
2026年5月27日に発売された著書『ちゃんと食ってるか!? 笠原将弘のご自愛めし』には、全55品の料理が収録されています。
その中の1品が、
「力士みそと生野菜」
です。
同書は、季節の食材を生かした料理を「健康になれる(かもしれない)春夏秋冬の問答レシピ」としてまとめたもの。
力士みそは「気候変動が心配です」というユニークなお題への料理として収録されています。
そして9月3日には「力士も愛する肉みそ」が料理コーナーに登場します。
単なる1回限りのテレビ向けメニューではなく、笠原さんが料理として以前から扱ってきたテーマだと分かると、より興味深い一品です。
力士みそは作り手によって味が違う
「力士みそ」という名前は同じでも、全国共通の1つの配合だけが存在する料理ではありません。
公開されている力士みそを見比べても、それぞれ特徴があります。
鶏ひき肉、にんにく、みそ、砂糖、みりんを中心にするものがある一方、白ごま、かつお節、一味唐辛子を加える作り方もあります。
さらに、ちゃんこ料理店では豚ひき肉や干ししいたけ、煮干しを使った力士みそも提供されています。
つまり「力士みそ」は料理名というより、
肉+みそ+香味野菜を濃厚に仕上げた相撲部屋由来のご飯のお供
と考えると分かりやすいでしょう。
家庭で作る場合も、甘め、辛め、にんにく多めなど好みに合わせやすい料理です。
トマトと厚揚げに肉みそを合わせると主菜になる
肉みその弱点を1つ挙げるなら、それだけでは味が濃いことです。
だからこそ、淡泊な食材と合わせると使いやすくなります。
特に厚揚げは肉みそと好相性。
豆腐より水分が少なく、表面を焼けば香ばしさも加わります。肉みその濃い味を受け止めながら、植物性たんぱく質も加えられるため、肉みそを単なる「ご飯のお供」から主菜へ変えられます。
そこにトマトを合わせると、甘酸っぱさと水分が加わります。
濃厚なみそ味だけで押すのではなく、
肉みその甘辛さ → 厚揚げのやさしい味 → トマトの酸味
という変化が生まれるので、残暑の時期にも食べやすい組み合わせです。
肉みそを大量に作ったときに「ご飯にのせるだけでは飽きる」という問題も、炒め物に展開すれば解決できます。
ご飯だけではない 力士みそは万能調味料として使える
力士みそが長く食べ継がれている理由の1つが、用途の広さです。
代表的なのは白いご飯ですが、それだけではありません。
元力士が作る力士みそでは、
- ご飯にのせる
- 野菜スティックにつける
- 鍋の味つけに使う
- 炒め物に使う
といった食べ方が紹介されています。
家庭なら、さらに応用できます。
冷ややっこにのせたり、焼いたなすに添えたり、レタスで包んだりするだけでも一品になります。
特に便利なのは、冷蔵庫に少しだけ残っている野菜を炒めるときです。
しょうゆ、砂糖、みそなどを毎回計量しなくても、肉みそ自体に味がついているため、少量加えるだけで味をまとめやすくなります。
キュウリと力士みそは昔から相性のいい組み合わせ
厚揚げやトマト以外で、まず試しやすいのがキュウリです。
キュウリは水分が多く、味が淡泊なので、濃い力士みそを少しつけるだけで食べやすくなります。
公開されている複数の力士みそでも、キュウリや生野菜と一緒に食べる方法が紹介されています。
火を使わなくても一品になるため、暑い時期には特に便利です。
にんじん、大根、セロリ、ピーマンなど、食感のある野菜にも合わせやすく、「みそディップ」のような感覚で楽しめます。
笠原さんの著書でも「力士みそと生野菜」と組み合わせている点を見ると、濃厚な肉みそとみずみずしい野菜は基本形の1つといえます。
作り置きするなら保存期間はレシピごとに確認する
力士みそは水分を飛ばして濃い味に仕上げるため、作り置きにも向いています。
ただし、保存期間はレシピによってかなり違います。
例えば鶏ひき肉を使用し、しっかり煮詰めるレシピには、冷蔵庫で約1か月保存できるものがあります。
一方で、家庭向けの別の力士みそには冷蔵2~3日を目安としているレシピもあります。
「肉みそだから長期間大丈夫」と一律には考えず、作ったレシピで示された保存方法と期間に従うことが大切です。
清潔な保存容器を使い、食べる分だけ清潔なスプーンで取り出すと扱いやすくなります。
力士みそは「相撲めし」から家庭の万能肉みそへ
力士みそは、にんにくと肉、みそを組み合わせた非常にシンプルな料理です。
しかし、その背景には、暑い季節や巡業でもしっかりご飯を食べ、体をつくらなければならない力士たちの生活があります。
白いご飯にのせるだけでなく、生野菜、豆腐、なす、厚揚げ、炒め物、鍋まで使えるため、家庭でもかなり便利です。
そして笠原将弘さん自身も2026年の著書で「力士みそと生野菜」を取り上げています。
「力士が食べる特殊な料理」ではなく、作り置きして何通りにも使える和風の万能肉みそと考えると、一気に身近になります。
特に厚揚げとトマトを使った食べ方は、肉みそを主菜に変えるアイデアとして覚えておきたい組み合わせです。
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