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上野動物園マヌルネコ・クリョンの“猫っぽくない”特徴と家族、見られる場所【あさイチ】

あさイチ

上野動物園の“猫っぽくないネコ”クリョンを深掘り

ふっくら丸い顔に、低い位置についた耳。見慣れた家猫とはかなり違う姿をしているのが、上野動物園のマヌルネコです。『あさイチ 上野界わいブラリ旅(2026年9月3日)』では、“っぽくない動物”を訪ねる企画が登場。なかでも気になるマヌルネコのクリョンについて、独特な顔立ちの理由、家族、見られる場所まで掘り下げます。

この記事でわかること

  • マヌルネコ・クリョンがどんな動物なのか
  • 耳や目が普通の猫と違って見える理由
  • クリョンの子どもたちと名前の由来
  • 上野動物園で見られる場所と来園時の注意点

上野動物園の“猫っぽくないネコ”はマヌルネコのクリョン

(出典:上野動物園「マヌルネコ」

上野動物園の“ネコ”でぜひ覚えておきたいのが、オスのマヌルネコ**「クリョン」**です。上野界わいの企画に合わせ、クリョンの登場を知らせる動きも出ていました。

マヌルネコは名前に「ネコ」と付き、分類上もれっきとしたネコ科です。それなのに、一般的な家猫とはずいぶん違う顔に見えます。

最大のポイントは、耳と目です。

耳は頭の上ではなく、顔の横に近い低い位置。さらに、瞳孔も家猫でよく見る縦長ではなく丸い形をしています。体は頭から胴まで46~65cm、体重2~5kgほど。厚い毛に包まれているため大きく丸々として見えますが、数字を見ると意外にコンパクトです。

クリョンは西園の小獣館で展示されています。メスのプリームラは治療のため2026年8月30日で展示を終えましたが、クリョンについては引き続き展示すると案内されています。

耳が顔の横にあるのは岩場で獲物に近づくため

マヌルネコの不思議な姿は、かわいらしさのために生まれたものではありません。野生で暮らしてきた環境と深く結びついています。

生息するのはアジア大陸の草原や岩場、崖など。低い位置にある耳は、岩の後ろに身を隠しながら獲物を狙うときに目立ちにくい形と考えられています。

食べるのはナキウサギなどの小型哺乳類、小鳥、爬虫類、昆虫などです。

正面から見ると耳がほとんど飛び出して見えず、丸い目と平たく見える顔が強調されます。「猫なのに猫っぽくない」と感じる姿そのものが、岩場で暮らす野生動物としての特徴なのです。

動物園で見るときは、かわいい顔だけでなく、耳がどれほど低いところについているかを横顔から確かめてみると面白さが増します。

クリョンは3頭の子どもの父親でもある

クリョンには、上野動物園での繁殖を支えてきた父親としての一面もあります。

クリョンは2018年9月、ロシアのノボシビルスク動物園から上野へやってきました。パートナーのプリームラは2019年5月に埼玉県こども動物自然公園から来園しています。

2頭の間では2024年4月13日に3頭の子どもが誕生しました。

  • オス:フィーガ
  • メス:アブリコース
  • メス:サフラン

このペアでの繁殖は2回目でした。2024年に生まれた3頭のうち、フィーガはその後、横浜市立野毛山動物園へ、アブリコースは那須どうぶつ王国へ移動しています。

クリョンを見るとき、「ちょっと変わった顔のマヌルネコ」というだけでなく、複数の子どもを残した父親だと知っていると、また違った見方ができます。

クリョンという名前は「カエデ」 家族全員が植物の名前

クリョン一家は名前にもつながりがあります。

母親のプリームラはロシア語で「サクラソウ」。そこから父親と子どもたちも植物にちなんだロシア語の名前が付けられました。

  • クリョン:カエデ
  • フィーガ:イチジク
  • アブリコース:アンズ
  • サフラン:クロッカス

単独で「クリョン」と聞くと意味が分かりにくいのですが、家族全体を見ると植物で統一されていることが分かります。

しかも子どもたちは単に同じ姿ではありません。幼いころのフィーガとアブリコースは、しっぽの輪模様でも見分けられ、フィーガは一重、アブリコースは二重の模様が目印とされていました。

ハシビロコウは「動かない鳥」なのに実は飛べる

(出典:上野動物園「ハシビロコウ」

上野動物園で“っぽくない”という言葉が似合うもう1種がハシビロコウです。

有名なのが「動かない鳥」というイメージ。しかし、本当に動けないわけではありません。

野生では水辺で魚が来るのをじっと待ち伏せするため、むやみに動かない生活をしています。上野動物園でも、まばたきや羽づくろいをするほか、飛ぶこともあると紹介されています。翼を広げると約2.5mにもなる大型の鳥です。

上野動物園にはオス1羽、メス3羽の計4羽がおり、右足のリングで見分けられます。

アサンテ、サーナ、ミリー、ハトゥーウェという名前があり、リングの色や数だけでなく、くちばしの模様や大きさにもそれぞれ違いがあります。2026年には個体を見分けながら観察できる「ハシビロコウ研究室」も展開されています。

ただ「動かなかった」で終わらせず、足のリングまで見ると、4羽を見分ける楽しみが出てきます。

コビトカバのイロハは2025年クリスマス生まれ

(出典:上野動物園「コビトカバの子どもを展示場に出す練習を始めます」

カバの仲間で目を引くのがコビトカバです。名前どおり一般的なカバより小型で、森の中で単独生活をするという点も、私たちが思い浮かべる「水の中に大きな群れでいるカバ」とは印象がかなり違います。

さらに2026年の上野では、2025年12月25日に誕生したメスの**「イロハ」**が大きな見どころになっています。

名前は母親のモミジから「イロハモミジ」にちなんで付けられました。5候補による投票では、総投票数9,119票のうちイロハが3,142票を集めて1位になっています。

マヌルネコのクリョンが植物の「カエデ」、コビトカバの母子が「モミジ」と「イロハ」というのも、偶然ながら覚えやすい組み合わせです。

クリョンを見に行くなら西園の小獣館を目指す

マヌルネコの展示場所は西園・小獣館です。上野動物園は9時30分~17時が基本の開園時間ですが、小獣館の公開終了は16時30分。コビトカバは16時15分が公開終了の目安になっています。動物の体調や天候によって時間が変わることもあります。

入園料は次の通りです。

  • 一般:600円
  • 65歳以上:300円
  • 中学生:200円
  • 都内在住・在学の中学生:無料
  • 小学6年生まで:無料

休園日は原則として月曜日で、祝日や振替休日に重なる場合は翌日が休園日です。

クリョン目当てなら、閉園間際よりも時間に余裕を持って小獣館へ向かうのがおすすめです。生き物なので必ず見えるとは限りませんが、姿を現したら低い耳・丸い瞳孔・ふさふさの体と実際の大きさを順に見ると、マヌルネコらしさがよく分かります。

クリョンは見た目の不思議さを知るほど面白くなる

マヌルネコのクリョンは、一見すると「ずんぐりした不思議な猫」ですが、低い耳には岩陰に身を隠す理由があり、丸い瞳孔など家猫とは異なる特徴もあります。

さらに、ロシアから上野へやってきて繁殖に参加し、3頭の子どもの父親になったという歴史まであります。

上野動物園では、ハシビロコウやコビトカバのイロハなど、見た目だけでは分からない特徴を持った動物も一緒に楽しめます。クリョンをきっかけに「なぜこんな姿なのか」という目線で園内を歩いてみると、いつもの動物園とは少し違った楽しみ方ができそうです。


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