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タンクトップの語源は水泳プール!タンクスーツから生まれた名前とランニングシャツの違い【チコちゃんに叱られる!で紹介】

チコちゃんに叱られる!

タンクトップの「タンク」は水着の歴史につながっている

「タンクトップのタンクって、あの液体を入れるタンク?」と思ったことはないでしょうか。名前の背景をたどると、現在の夏服から約100年前の水着へつながります。『チコちゃんに叱られる!▽めじろ押しの謎▽タンクトップの謎▽色紙の謎(9月4日)』を入り口に、タンクトップの語源とタンクスーツ、ランニングシャツとの違いまで整理します。

この記事でわかること

  • タンクトップの「タンク」が何を意味するのか
  • タンクスーツと呼ばれた昔の水着
  • タンクトップという名前が生まれた流れ
  • ランニングシャツやノースリーブとの違い

タンクトップの「タンク」は水泳プールを意味していた

Tank suit - American - The Metropolitan Museum of Art

(出典:The Metropolitan Museum of Art Tank suit

結論からいうと、タンクトップの「タンク」は戦車でも、自動車の燃料タンクでもありません。

ここでいうtankは水泳用のプールです。

1920年代には、プールで着るワンピース型の水着が「tank suit(タンクスーツ)」と呼ばれていました。その水着の上半身に似た袖なしの衣服が、後に「tank top」と呼ばれるようになったとされています。英語で「tank top」という言葉が確認されるのは1968年です。

ニューヨークのメトロポリタン美術館にも、1920~1945年のアメリカ製「Tank suit」が収蔵されています。肩を大きく出したデザインを見ると、現在のタンクトップとのつながりが一目で分かります。

約100年前のタンクスーツを見ると名前の意味が分かる

現在の水着というと伸縮性の高い化学繊維を想像しますが、メトロポリタン美術館所蔵の1920~1945年のタンクスーツは綿製です。

同館には1925~1940年ごろのウール製タンクスーツも残っています。

肩や腕を露出した上半身を見ると、現在のタンクトップにかなり近い形です。

つまり「タンク+トップ」を文字だけで考えると意味不明に感じますが、

swimming tank=プール
tank suit=プールで着る水着
tank top=その水着の上半身のようなトップス

とたどると、名前の成り立ちがすっきりします。

「tank」にプールの意味があるのは昔の英語が関係している

現在「tank」と聞けば、日本でも英語圏でも大きな容器や戦車のイメージが強くなっています。

しかしtankという単語には古くから、水をためる場所や池などに関係する意味がありました。Online Etymology Dictionaryでは、17世紀初頭までさかのぼって「灌漑や飲料水のための池・湖」という用法を紹介しています。

その延長で「swimming tank」が水泳用のプールを指し、そこで着る服がtank suitになりました。

服の名前だけが現在まで残ったため、「どうしてタンクトップなの?」という不思議な名前に聞こえるわけです。

タンクトップとランニングシャツは完全に別の服ではない

日本では、昔ながらの白い肌着を「ランニングシャツ」、ファッションとして着るものを「タンクトップ」と考えると分かりやすいですが、境界線はそれほど厳密ではありません。

実際、グンゼの公式ストアでも男性用インナーを「ランニング・タンクトップ」という1つのカテゴリーで扱っています。

一方、スポーツウェアでは現在も「ランニングシャツ」という商品名が使われています。ワコールのCW-Xにもランニング用の袖なしトップスがあります。

そのため、形だけで完全に区別するより、

タンクトップ=袖のないトップスとして幅広く使われる名称
ランニングシャツ=肌着やスポーツウェアの文脈で使われることが多い名称

と理解しておくと実際の商品選びでも迷いにくくなります。

ノースリーブはさらに広い意味の言葉

もう1つ混同しやすいのが「ノースリーブ」です。

ノースリーブは文字通り袖がない服全体を表す広い言い方です。その中にタンクトップ型の服も含まれます。

肩幅が広いブラウスやワンピースでも袖がなければノースリーブと呼べますが、普通はそれらをタンクトップとは呼びません。

つまり、

ノースリーブ > タンクトップ

という関係で考えると分かりやすくなります。

そしてタンクトップという名前の中には、今では想像しにくい昔のプールと水着の記憶が残っています。

夏服の名前から約100年前の水着につながる

現在のタンクトップは、肌着、スポーツウェア、ファッションアイテムまで幅広い用途で定着しています。

ところが名前を100年ほどさかのぼると、出発点にあったのは水泳用の「タンクスーツ」です。

「タンクトップ=タンクの上に着る服」ではなく、プールで着る水着の上半身に似た服

由来を知ったあとでタンクトップを見ると、何気ない服の形にも水着の歴史が残っていることが分かります。


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