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桑名市「こころ・カラダラボ」の仕組み|女性の不調をまち全体で支える【TVシンポジウム】

健康・生活

医療だけでは解決できない負担に地域から向き合う

「TVシンポジウム 見えない不調が問いかける『治す』からウェルビーイングへ」(2026年9月6日放送)では、三重県桑名市の女性のウェルビーイング推進事業が紹介されます。

中心となって事業を進めるのが、桑名市役所市長公室・SDGs推進課長の後藤峰子さんです。「こころ・カラダラボ」の発足理由、企業や医療機関との連携、実際に開催されている講座をまとめます。

この記事でわかること

  • 桑名市が女性の健康を政策にした背景
  • こころ・カラダラボの2つの役割
  • 市、企業、大学、医療機関の連携方法
  • 市民が利用できる講座と問い合わせ先

桑名市は女性の不調を地域全体の課題として捉えた

女性のウェルビーイング推進事業/桑名市

出典:桑名市・女性のウェルビーイング推進事業

桑名市は2025年2月3日、「女性のウェルビーイング推進宣言」を発表しました。すべての女性が心と体を大切にし、自分らしく生活できるまちづくりを目標にしています。

背景にあるのは、仕事と家庭を両立する制度が整っても、家事、育児、介護などの負担が女性に偏りやすい現状です。さらに月経、妊娠・出産、更年期など、ホルモンバランスの変化による不調が重なることもあります。

市が実施した女性の健康に関する調査では、「女性特有の悩みだから我慢するしかない」「体質だから仕方がない」と諦めている人の存在が浮かび上がったといいます。

不調を本人の体質や努力不足だけの問題にせず、職場、家庭、地域の環境から見直すことが事業の出発点です。

こころ・カラダラボには声を聴く場と実践の場がある

桑名市は2025年7月9日、女性のウェルビーイングを進める「こころ・カラダラボ」を立ち上げました。

ラボは2つの機能で構成されています。

  • 声を聴く場:さまざまな立場の人から悩みや意見を聞き、必要な支援を考える
  • 実践の場:心と体に関する講座や企画を実施し、生活の中で活用できる形にする

行政が一方的に「女性に配慮してください」と企業へ求めるだけではなく、女性、男性、企業、専門家、学生が話し合える環境を作ることが重視されています。

後藤峰子さんは、女性の健康を入口にしながら、最終的には性別にかかわらず誰もが健康的に暮らせる地域を目指すと説明しています。

応援企業と実践企業を分けて参加しやすくしている

桑名市の事業には、「応援企業」と「実践企業」という参加方法があります。

応援企業は推進宣言への賛同や情報発信などを行い、実践企業はフェムケア、産後ケア、健康講座、イベント会場の提供など具体的な活動を担います。

参加者には地元企業だけでなく、桑名市総合医療センター、鈴鹿医療科学大学、製薬会社、金融機関、観光施設、薬局、鍼灸院、家事代行事業者などが含まれます。

企業や個人が参加できる取り組みの例として、市は次の活動を挙げています。

  • 女性のウェルビーイング推進宣言への賛同
  • 薬膳や生理痛に関する講座の開催
  • 従業員への健康情報の周知
  • 市のイベント情報の発信
  • 産後ケアや心の健康支援
  • 講座会場やサービスの提供

参加方法に幅を持たせることで、小規模事業者でも無理のない形から関われる仕組みになっています。

薬膳・片頭痛・生理・ツボなど身近な講座を開催

こころ・カラダラボでは、専門知識を日常生活に取り入れる講座が開催されています。

2025年度から2026年度にかけて実施された主なテーマは次のとおりです。

  • 冷えを解消する薬膳
  • 女性のための片頭痛セルフケア
  • 生理との上手な付き合い方
  • 姿勢を整えるピラティス
  • 夏バテを乗り切る薬膳
  • 女性の不調に対応するツボ
  • 子どもの発達や不登校への理解

無料講座と有料講座があり、薬膳講座では参加費2,000円の回もあります。定員に達して受付を終了する講座も多いため、早めの確認が必要です。

公式サイトでは、首や肩のストレッチ、朝の短時間エクササイズなど、自宅で試せるセルフケア情報も公開されています。

MUSへの支援は薬や検査だけでは完結しない

桑名市の事業そのものがMUSを診断したり治療したりするわけではありません。医療機関の代わりになる制度でもありません。

ただし、家事や介護の負担、休みにくい職場、月経について話しにくい雰囲気などが不調を長引かせている場合、薬だけでは改善しにくいことがあります。

家族で育児を分担する、職場で体調を話せるようにする、昼食作りなど毎日の負担を減らすことも、体と心を守る支援です。

病気を治す「バイオ」だけでなく、心の「サイコ」、生活・社会環境の「ソーシャル」を合わせて考えることが、番組で示されるウェルビーイングの意味です。

実用情報|桑名市の事業を利用・確認する方法

講座や募集情報は、桑名市の「女性のウェルビーイング推進事業」ページで随時公開されています。

2026年は、生理、PMS、更年期、育児などの「あるある」をテーマにした女性のウェルビーイング応援川柳も、11月30日まで募集されています。

問い合わせ先は次のとおりです。

  • 担当:桑名市役所 市長公室 SDGs推進課
  • 電話:0594-24-7441
  • FAX:0594-24-2474
  • 講座:事前申込制の回あり
  • 費用:無料または講座ごとに設定

頭痛、めまい、月経痛などが強い場合は、講座やセルフケアだけで済ませず医療機関を受診してください。

まとめ

桑名市の「こころ・カラダラボ」は、女性の不調を個人だけの問題にせず、市民、企業、専門家、学生が一緒に考える取り組みです。

話を聞くことと具体的な企画を実施することを組み合わせ、薬膳、生理、片頭痛、産後ケア、働き方など幅広い課題を扱っています。MUSのように複数の背景が絡む不調を考えるうえでも、医療と生活環境の両方から支える実例として注目されます。

参考リンク


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