「石像1200体の京都のお寺」と一致する奥嵯峨の古刹
2026年9月7日放送の『YOUは何しに日本へ?』には、父を目標にする石材加工職人の親子が「石像1200体」のある京都のお寺へ向かう企画が登場します。予告では寺名が明記されていませんが、京都で1200体の石造羅漢像が並ぶ寺という特徴は愛宕念仏寺と一致します。放送前の段階では「訪問先とみられる寺」として、1200体の由来と現在の拝観情報を整理します。
この記事でわかること
- 1200体の石像がある京都の寺
- なぜ1200体もの羅漢像が作られたのか
- 羅漢像を彫ったのは誰なのか
- 2026年の拝観料・時間・アクセス
愛宕念仏寺には本当に1200体の石造羅漢像が並ぶ

愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)は京都市右京区、嵯峨・嵐山のさらに奥にある天台宗の寺院です。
京都市公式の京都観光Naviにも、境内には参拝者の手によって彫られた「1200躰の石造の羅漢さん」が並ぶと明記されています。住所は京都市右京区嵯峨鳥居本深谷町2-5です。
そのため、番組予告の「石像1200体!京都のお寺」という情報と極めてよく一致します。
1200体はプロの石工が一括して作ったものではない
ここは番組を見る前に知っておきたい重要なポイントです。
愛宕念仏寺の1200体の羅漢像は、一人の有名彫刻家や一つの石材会社が制作したものではありません。寺の復興事業の一環として一般の参加者が自分で石を彫った像です。
1981年、寺の大規模な修復と合わせて、当時の住職・西村公朝さんの指導のもと、まず500体の羅漢像を作る計画が始まりました。
ところが参加希望者が予想以上に集まり、500体は早い段階で達成。その後さらに700体が追加され、約10年間で合計1200体になりました。
つまり番組に登場する親子の石材加工職人が「1200体すべてを作った職人」という意味ではありません。予告文から確認できるのは、親子職人が1200体の石像がある京都の寺を訪れるというところまでです。
一体一体の顔やポーズが違う理由
愛宕念仏寺の羅漢像を写真で見ると、同じ仏像を1200体複製した光景とはまったく違います。
笑っている像、深く祈る像、隣同士で肩を寄せる像など表情はさまざま。中には動物やカメラなど、制作者にとって意味のある物を持った像もあります。
一般の参加者がそれぞれ自分の思いや、大切な人への供養、生きた証などを込めて彫ったためです。
年月が経って表面には苔が付き、昭和以降に作られた像とは思えないほど周囲の山と一体化しています。春の新緑や秋の紅葉と石像が重なる風景も、愛宕念仏寺の大きな特徴です。
寺そのものは奈良時代から続く古刹
1200体の羅漢像が比較的新しいため、寺そのものも新しいと思われがちですが、歴史ははるかに古くなります。
寺伝では奈良時代の766年に稱徳天皇によって創建。もともとは現在の東山区付近にありましたが、洪水などを経て再興され、1922年に現在の奥嵯峨へ移築されました。
現在の本堂は鎌倉時代中期の建物で重要文化財。本尊は千手観音です。1200体の羅漢像だけを見るための観光スポットではなく、長い歴史を持つ寺院の境内に、近代の復興事業として羅漢像が加わった形です。
2026年から拝観料は1000円
拝観料は2026年4月から改定されています。
京都市公式の最新案内では、大人1人1000円、10歳以下無料。拝観受付は9時~16時15分です。毎週水曜日と土曜日が休山日で、大晦日と元旦は開山するとされています。
以前の記事には400円、500円といった情報も残っているため、検索時には注意が必要です。2026年9月時点で利用するなら1000円の案内を基準にした方がよいでしょう。
実用情報
所在地は京都市右京区嵯峨鳥居本深谷町2-5。
公共交通ではJR嵯峨嵐山駅や嵐電・阪急嵐山方面から京都バス清滝行を利用し、「おたぎ寺前」で下車する方法が案内されています。京都市公式は「嵯峨野めぐりの始発点」として、先にバスで愛宕念仏寺まで上がり、その後を下り方向に観光するルートを紹介しています。
嵐山中心部とは少し離れているため、竹林や渡月橋だけを回る感覚で徒歩移動すると距離があります。愛宕念仏寺を目的地の一つとして最初から旅程へ組み込むのがおすすめです。
まとめ
『YOUは何しに日本へ?』予告にある「石像1200体の京都のお寺」という特徴から、親子の石材加工職人が訪れる場所は愛宕念仏寺とみられます。
1200体の羅漢像は、プロの職人が同じ形を大量に作ったものではなく、全国から集まった一般の参加者がそれぞれの思いを込めて彫ったもの。そのため顔も姿も一体ずつ違います。
番組では石を加工するプロの親子が、この1200人分の個性が残る石像群をどう見るのかも注目したいところです。
参考リンク
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