- 木村ミサがKAWAII LAB.で起こした“逆転”の正体
- 木村ミサは元アイドルからKAWAII LAB.総合プロデューサーになった
- KAWAII LAB.のプロデューサー就任を木村ミサは一度断っていた
- FRUITS ZIPPERの「わたしの一番かわいいところ」は最初からSNSを意識して作られた
- 木村ミサのバズ戦略は「最初の数秒」と“違和感”を作ること
- CANDY TUNE「倍倍FIGHT!」は一度伸びなかったからこそ再挑戦できた
- 「みんなが主人公」がKAWAII LAB.のもう1つの成功法則
- KAWAII LAB.はFRUITS ZIPPERだけの成功から巨大プロジェクトへ成長した
- 木村ミサとKAWAII LAB.の公式情報を確認する方法
- まとめ
- 気になる生活ナビをもっと見る
木村ミサがKAWAII LAB.で起こした“逆転”の正体
2026年9月12日放送の日本テレビ系『サクサクヒムヒム☆推しの降る夜☆』に、KAWAII LAB.総合プロデューサーの木村ミサさんが登場します。番組が掲げるのは、FRUITS ZIPPERやCANDY TUNEなどKAWAII LAB.関連の「SNS総再生140億回超」という驚きの数字。元アイドルだった木村さんは、なぜ今や令和のアイドル界を代表するヒットメーカーになったのでしょうか。そこには、コロナ禍を逆手に取ったSNS戦略だけでなく、自身が売れ悩んだアイドル時代の経験までつながっていました。
この記事でわかること
- 木村ミサさんの経歴と「むすびズム」時代
- KAWAII LAB.を立ち上げるまでの意外な経緯
- FRUITS ZIPPERがSNSで急拡大した仕掛け
- CANDY TUNEにも受け継がれた木村流のバズ戦略
木村ミサは元アイドルからKAWAII LAB.総合プロデューサーになった
木村ミサさんは1990年12月25日生まれ、群馬県館林市出身。現在はアソビシステムに所属し、KAWAII LAB.の総合プロデューサーを務めています。
プロデューサーになる以前から芸能界で活動しており、『Zipper』『mer』『SEDA』などでモデルを務めてきました。現在の「原宿から世界へ」というKAWAII LAB.の方向性を考えると、木村さん自身が原宿ファッション文化の中で活動してきたことも大きな土台になっていることがわかります。
さらに大きいのが、自身もアイドルだったことです。
木村さんは2014年から2017年まで、アソビシステムのアイドルグループ「むすびズム」でリーダーを担当しました。もともとはアイドルに関わる仕事をしたいと考えていたものの、会社側やメンバーから誘われ、自分自身がステージに立つことになったと振り返っています。
ただし、むすびズムの活動は決して順風満帆ではありませんでした。
木村さんは当時、どうすればファンとの距離を縮められるのか、どうすれば「推しメン」になってもらえるのかを考え続けたと話しています。華やかな成功体験だけを持つプロデューサーではなく、思うように結果が出ないアイドル側の感情を実際に経験していることが、現在のプロデュースにもつながっています。
KAWAII LAB.のプロデューサー就任を木村ミサは一度断っていた
現在の活躍だけを見ると、木村さんは最初からプロデュース業を目指して一直線に進んだようにも見えます。
ところが実際には違いました。
木村さんはアイドルプロデュースの話を持ちかけられた際、当初は断っていたことを明かしています。自分のアイドル経験から、レッスン環境など活動する側を支える仕組みがきちんと整わなければ難しいと感じていたからです。
転機になったのがコロナ禍でした。
会社側から本気でアイドル事業に取り組むビジョンを聞き、木村さんが求めていたレッスンなどの環境についても整備していく方向になったことで、「今ならできるかもしれない」と考えるようになりました。
そして2022年2月14日、日本のアイドル文化を世界へ発信するプロジェクト「KAWAII LAB.」が正式に発足。木村さんが総合プロデュースを担当し、その第1弾として同年2月にFRUITS ZIPPERが誕生しました。
つまりKAWAII LAB.は、単純な「売れるアイドルを作る企画」から始まったわけではありません。
木村さん自身がアイドルだった頃に感じた「もっとこういう環境だったら」という思いを、次の世代では実現する。その発想がプロジェクトの出発点になっています。
FRUITS ZIPPERの「わたしの一番かわいいところ」は最初からSNSを意識して作られた
木村ミサさんの名前を一気にアイドル業界へ広めたのが、FRUITS ZIPPERです。
中でも象徴的なのが「わたしの一番かわいいところ」。
この曲について木村さんは、コロナ禍でライブ活動が思うようにできないからこそ、従来のアイドルファン以外にも届くよう、制作段階からSNSを強く意識していたと説明しています。
ここが木村流の面白いところです。
完成した曲をTikTokに載せて宣伝するのではありません。
「SNSでどう切り取られるか」まで考えながら、曲そのものを作っているのです。
「わたしの一番かわいいところ」では、上半身だけでも真似しやすい振り付けや、「ねえ?ねえ?ねえ?」といった耳に残るセリフ的なフレーズがフックになりました。
木村さん自身も制作時に「TikTokで踊れるような曲」を希望し、ファンが自分の推しを紹介する動画にも使いやすい「アイドル全肯定」の世界観を意識していたことを語っています。
さらに、バズの兆候が出ると約10日という短期間でMVを制作。
SNSで反応が起きたら、その勢いが消える前に次のコンテンツを投入する。このスピード感もFRUITS ZIPPERの急成長を支えました。
単に「運よくTikTokで流行した」のではなく、SNSで発見されるところからファンになるところまでを一続きで考えていたわけです。
木村ミサのバズ戦略は「最初の数秒」と“違和感”を作ること
SNSでは、曲を最後まで聴いてもらえるとは限りません。
特にTikTokのような縦型動画では、興味を持たれなければすぐ次へスクロールされてしまいます。
そこで木村さんが重視しているのが、冒頭の短い時間で「何だろう?」と思わせることです。
過去のインタビューでは、サビの入り口にセリフを置くなど、楽曲に小さな“違和感”を作る方法を紹介しています。「わたしの一番かわいいところ」の「ねえ?ねえ?ねえ?」も、その典型です。
ただ、SNSだけに最適化してライブを犠牲にしているわけではありません。
木村さんは「ライブでも一緒に楽しめる」ことを大前提にし、そのうえでSNSでどのように遊べるかを考えていると説明しています。
つまり木村流のバズ戦略は、
曲を作る → 宣伝する
ではありません。
楽曲・歌割り・振り付け・画角・投稿方法までを一体として設計する考え方です。
KAWAII LAB.がSNSに強い理由は、投稿数が多いだけではなく、作品作りの段階からスマートフォンの画面を意識しているところにあります。
CANDY TUNE「倍倍FIGHT!」は一度伸びなかったからこそ再挑戦できた
木村ミサさんの戦略を理解するうえで、FRUITS ZIPPER以上に興味深いのがCANDY TUNEの「倍倍FIGHT!」です。
実はこの曲、最初から大ヒットしたわけではありません。
SNSで広げたい曲として仕掛けたものの、リリース当初は期待したほど再生が伸びなかったと木村さん自身が明かしています。
普通なら「この曲は終わった」と次の新曲へ移っても不思議ではありません。
ところが約1年後、メンバーが画面中央に一列で並び、順番に登場する別の見せ方の動画が大きく拡散。そこから楽曲そのものが再評価され、ストリーミング累計1億回を超える規模へ成長しました。
これはKAWAII LAB.の強さを象徴しています。
「曲がバズるかどうか」を発売直後だけで判断しないのです。
SNSの流行は変化します。全身ダンスが伸びる時期もあれば、顔を大きく映した動画、複数人が順番に出てくるフォーマットが伸びる時期もあります。
作品そのものを捨てるのではなく、見せ方を変えて再投入する。
CANDY TUNEの成功は、木村さんが一度の失敗を最終結果にしないプロデューサーであることをよく表しています。
「みんなが主人公」がKAWAII LAB.のもう1つの成功法則
木村ミサさんのプロデュースは、SNSテクニックだけで語ると本質を見失います。
KAWAII LAB.で重要なキーワードになっているのが「みんなが主人公になれる」という考え方です。
FRUITS ZIPPERについて木村さんは、メンバーそれぞれの音楽の好みも、やりたいことも、育った環境も違うと説明しています。
その違いを消して同じタイプのアイドルにするのではなく、バラバラな個性を残したまま1つのグループとして成立させる。その考えから「NEW KAWAII」というコンセプトへたどり着きました。
SNSについても、すべてをプロデューサーが細かく指示するわけではありません。
メンバー自身がSNSネイティブ世代であることを生かし、それぞれが得意とする動画や伸びやすい見せ方を伸ばしていく。木村さんとメンバーが定期的に話しながら方向性を作っていくスタイルです。
元アイドルであり、長年アイドルファンでもある木村さんだからこそ、「運営がやらせたいこと」だけでなく、「本人がやりたいこと」「ファンが見たいもの」の3つをつなげられるのが大きな強みといえます。
KAWAII LAB.はFRUITS ZIPPERだけの成功から巨大プロジェクトへ成長した
2022年にスタートしたKAWAII LAB.は、その後CANDY TUNE、SWEET STEADY、CUTIE STREET、MORE STARへと拡大しました。公式サイトでも現在、この5グループがプロジェクトの主要グループとして展開されています。
FRUITS ZIPPERは2026年2月に初の東京ドーム公演を成功させるまでに成長。2026年7月にはFRUITS ZIPPER、CANDY TUNE、SWEET STEADY、CUTIE STREET、MORE STARなどが出演する「KAWAII LAB. SESSION 2026 SUMMER」が国立代々木競技場第一体育館で開催されました。
最初のFRUITS ZIPPERだけが偶然ヒットしたのであれば、「たまたま当たった」と見ることもできたでしょう。
しかし、後発グループからも次々にSNSヒットが生まれていることを考えると、KAWAII LAB.では木村さんが得た成功と失敗の経験が、次のグループへ共有される仕組みになっていることが見えてきます。
『サクサクヒムヒム』が紹介する「140億再生超」という数字も、1曲だけの再生数ではなく、番組告知ではKAWAII LAB.のSNS総再生回数として紹介されています。
木村ミサとKAWAII LAB.の公式情報を確認する方法
木村ミサさんの現在のプロフィールや出演情報は、所属するアソビシステムの公式プロフィールで確認できます。生年月日や出身地だけでなく、モデル時代の仕事や過去の活動実績も掲載されています。
KAWAII LAB.については公式サイト・公式アプリがあり、FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE、SWEET STEADY、CUTIE STREET、MORE STARのニュースやライブ情報をまとめて確認できます。公式YouTubeにはライブ映像やMVだけでなく、木村さんに密着した長編映像も公開されています。
『サクサクヒムヒム』は日本テレビで2026年9月12日23時30分から23時55分まで放送予定です。今回の放送では、木村さん本人がコロナ禍からの「大逆転」とSNSでバズを生み出す考え方を語る回となっています。
まとめ
木村ミサさんの強さは、単にTikTokの流行を知っていることではありません。
自身がむすびズムでアイドルとして活動し、ファンを増やす難しさを経験したこと。アイドルファンとして「何を見たいのか」を知っていること。そしてコロナ禍でライブという従来の武器が使いにくい状況になったとき、SNSを作品作りの中心まで引き上げたこと。この経験がすべて現在のKAWAII LAB.につながっています。
FRUITS ZIPPERではSNS向けの楽曲を制作段階から設計し、CANDY TUNEでは一度伸びなかった曲を別の見せ方で再びヒットへつなげました。そしてメンバーを同じ型にはめず、「みんなが主人公」という考え方で個性そのものをコンテンツにしています。
『サクサクヒムヒム』で語られる「大逆転」の背景をたどると、木村ミサさんが作ったのは単なる“バズる方法”ではなく、失敗しても試し直しながらアイドルと楽曲を育て続ける仕組みだったことが見えてきます。
参考リンク
・サクサクヒムヒム☆推しの降る夜☆|日本テレビ
・木村ミサ|ASOBISYSTEM
・KAWAII LAB.発足のお知らせ|ASOBISYSTEM
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