記事内には、広告が含まれています。

Yaffleと江﨑文武が明かす作曲のコツとメロディーの生まれ方|クラシックTV「教えて!作曲ってナニ?」

エンタメ

Yaffleと江﨑文武の作曲は「ひらめき」だけではない

NHK Eテレで2026年9月17日に放送される『クラシックTV「教えて!作曲ってナニ?」』では、Yaffleさんと江﨑文武さんをゲストに迎え、「メロディーはどこからやってくるのか」「作曲のコツとは何か」といった素朴な疑問を掘り下げます。

2人はいずれも作曲家でありながら、その音楽の作り方はかなり個性的です。Yaffleさんは楽曲全体の目的から逆算して設計するタイプ。一方の江﨑文武さんは、幼いころからメロディーを自分で作り、現在は音だけでなく「間」や空間まで含めて作品を組み立てる音楽家になっています。

この記事でわかること

  • Yaffleさんが曲を作るときに大切にしている考え方
  • 江﨑文武さんのメロディーが生まれる原点
  • 2人の作曲方法に見える大きな違い
  • 『クラシックTV』で注目したい「作曲のコツ」

Yaffleの作曲は最初に「何を表現する曲なのか」を決める

公式動画:Ayatake Ezaki – Live at Hall “Kaze” (2023)

Yaffleさんは、藤井風さんや米津玄師さん、iriさん、SIRUPさん、大森元貴さんなど、多くのアーティストのプロデュースやアレンジを手がけてきた音楽プロデューサー・作曲家です。映画音楽の分野でも活動しています。

その作曲方法で特徴的なのが、メロディー、コード、ビートを順番に積み上げれば曲が完成する、という考え方ではないことです。

2026年のインタビューでもYaffleさんは、曲作りについて、歌詞、メロディー、コード、ビートという「ベルトコンベア式」ではなく、最初に表現したいものを実現できるよう全体を設計するという趣旨の説明をしています。

つまり、

  • どんな感情を伝えるのか
  • 誰が歌うのか
  • どんな声なのか
  • どんな音像にするのか
  • どんな場所で聴いてほしいのか

といった条件も含めて曲を考えていくわけです。

「まずメロディーを考える」というより、完成したときに何を感じさせたいかを先に考える。そこから必要なメロディーや音を選んでいくのが、Yaffleさんの作曲に通じる考え方といえそうです。

Yaffleは感覚だけでなくロジックでも音楽を組み立てる

Yaffleさんは幼少期からピアノに親しみ、高校ではファゴットを経験。国立音楽大学では前衛音楽の作曲を学びました。クラシックだけでなく、ジャズやポップスなど幅広い音楽を吸収してきた経歴があります。

制作ではコンピューターも積極的に使います。

過去の制作ではAbleton Liveを使い、ピアノのMIDIデータやコードを入力したうえで演奏を録り直し、そこへビートを重ねていく手法を語っています。

さらにリズムについても、単純に「なんとなく気持ちいい位置」へ音を置くのではなく、ほかの音との関係を見ながらキックやスネアの位置を調整すると説明しています。

ここが面白いところです。

作曲というと、突然メロディーが頭に降りてくるような天才的な「ひらめき」を想像しがちですが、Yaffleさんの場合はかなり違います。

感覚とロジックを行き来しながら、曲全体を設計していく。

『クラシックTV』で「作曲を何かに例えるとしたら?」と聞かれたとき、Yaffleさんがどんな言葉でこの設計作業を説明するのかは、大きな見どころになりそうです。

江﨑文武は小学生のころから「自分ならこうする」と曲を変えていた

一方、江﨑文武さんの作曲の原点は、かなり早い時期にあります。

江﨑さんは1992年福岡県生まれ。現在はピアノを中心に、電子音や環境音、静寂まで取り込みながら作品を制作しています。WONKのキーボーディストとして活動してきたほか、映画やドラマの劇伴も数多く手がけています。

作曲自体は小学1年生ごろから始めていたと語っています。

しかも、決められた楽譜をそのまま弾くことより、自分で音楽を作る方に興味があったそうです。

子どものころにはベートーヴェンやバッハを演奏しながら、曲の終わり方を自分好みに変えてしまうこともあったと振り返っています。

「楽譜通りに演奏する」よりも、

自分だったら、この続きをどうするか。

そこから音楽に入っていった人なのです。

作曲というものが特別な職業技術になるより前に、「音を自分なりに変えてみたい」という遊びに近い感覚があったことが分かります。

江﨑文武が追い続けるのは「美しいメロディー」

現在の江﨑さんの作品でも、メロディーは非常に重要な要素です。

江﨑さん自身、作曲するときには叙情性やメロディーを強く意識しており、映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネを意識しながら、「最高に美しいメロディー」を書くことを今後も追究したいと語っています。

WONKで一緒に活動する井上幹さんも、江﨑さんらしさについて、メロディーやピアノの旋律の「綺麗さ」、さらに和音とメロディーの調和を挙げています。

ただし、江﨑さんの音楽はメロディーだけでは完成しません。

現在の公式プロフィールでは、ピアノや電子音、環境音を使いながら、音が鳴る瞬間だけでなく、音が消えた後に残る空間まで作品として捉える姿勢が紹介されています。

音をたくさん入れるのではなく、何も鳴っていない部分まで音楽として考える。

これはYaffleさんとはまた違った「作曲」の姿です。

メロディーはどこから来るのかを2人の作り方から考える

今回の『クラシックTV』で特に興味深いのが、

「メロディーはどこからやってくる?」

という問いです。

これまでの2人の発言を見る限り、必ずしも「突然頭の中に完成した旋律が浮かぶ」という単純な話ではありません。

Yaffleさんの場合は、曲のコンセプトや歌手の声、リズム、音像など、さまざまな条件の中から「この曲にはどんなメロディーが必要なのか」を考えていきます。

実際、2026年に始動したCenaさんとのユニットmono²についても、ボーカリストの声によってメロディーに色がつくため、あえてメロディーを派手にしすぎないという考えを語っています。

一方の江﨑さんは、幼少期から「自分ならこういう音にしたい」という感覚を持ち続け、現在も美しいメロディーそのものを重要なテーマとして追究しています。

つまり同じ作曲家でも、

Yaffleさんは「表現したいものから逆算してメロディーを設計する」方向。

江﨑文武さんは「自分の中にある音や美しさを探しながらメロディーにする」方向。

そんな対照的な作曲観が見えてきます。

作曲のコツは楽器が弾けることだけではない

「作曲してみたいけれど、音楽理論が分からない」

そう感じる人も多いはずです。

しかし2人の歩みを見ると、作曲の入口は必ずしも難しい音楽理論ではありません。

江﨑さんの場合は、「譜面通りではなく自分ならどう弾くか」というところから始まりました。

Yaffleさんも、音楽制作についてロジカルに考える一方で、最終的には技術や制作手段そのものが目的にならないよう注意していると語っています。大切なのは、あくまで曲として何をアウトプットするかです。

作曲を始めるなら、

  • 気に入ったメロディーを少し変えてみる
  • ピアノやスマートフォンで数音だけ並べてみる
  • 先に「こんな雰囲気の曲」とテーマを決める
  • 景色や出来事から音を想像してみる
  • 自分が気持ちいいと思う音の並びを残しておく

といったところも立派な入口になります。

「正しい曲を作る」ことより、最初は自分がどんな音を作りたいのかを探すことが重要なのかもしれません。

スタジオで実際に曲を作るのも大きな見どころ

今回の番組では、Yaffleさんと江﨑文武さんが清塚信也さん、鈴木愛理さんと作曲について語るだけでなく、スタジオで実際に曲を作る企画も予定されています。番組は2026年9月17日21時からNHK Eテレで放送されます。

完成した曲そのもの以上に注目したいのが、そこへ至る過程です。

最初の音はどう決めるのか。

コードから始めるのか、メロディーから始めるのか。

誰かが弾いた音を別の人がどう受け取るのか。

プロの作曲家が「何を考えながら次の音を選んでいるのか」が見えれば、普段何気なく聴いている音楽の聴こえ方も大きく変わりそうです。

まとめ

『クラシックTV「教えて!作曲ってナニ?」』に出演するYaffleさんと江﨑文武さんは、ともに第一線で活動する作曲家ですが、そのアプローチにはそれぞれの個性があります。

Yaffleさんは、作りたい表現から逆算して曲全体を設計するタイプ。感覚だけでなくロジックも使いながら、歌声、ビート、音色まで含めて作品を組み立てます。

江﨑文武さんは、小学生のころから自分で音楽を作り始め、現在も美しいメロディーと、音と音の間に生まれる空間を追究しています。

作曲とは、突然メロディーが降りてくる神秘的な作業だけではありません。

音を選び、組み合わせ、削り、「自分は何を聴かせたいのか」を形にしていくこと。その過程そのものが作曲なのだと、2人の歩みから見えてきます。

参考リンク

おすすめ関連商品

  • Yaffle『After the chaos』
  • 江﨑文武『劇場用実写映画「秒速5センチメートル」オリジナル・サウンドトラック』

気になる生活ナビをもっと見る

購読すると最新の投稿がメールで送信されます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました