HAKU CUSTOM CUESは牛久市で高橋夫妻が作る国産カスタムキュー
2026年9月18日放送のテレビ朝日系『ザワつく!金曜日』では、茨城県牛久市で職人夫婦が作る“ある物”が登場します。世界から厳選した希少な木材を状態に合わせて5年から20年乾燥させ、材料費だけで100万円に達することもあるという驚きのものづくりです。
その舞台となるのが、牛久市に工房を構えるHAKU CUSTOM CUES(ハク・カスタムキュー)。高橋夫妻が2人で手掛ける、ビリヤードのカスタムキューブランドです。
この記事でわかること
- HAKU CUSTOM CUESを作る高橋夫妻について
- 希少木材を最長20年乾燥させる理由
- 年間約20本しか作られないカスタムキューの特徴
- HAKUの美しいインレイと性能へのこだわり
HAKU CUSTOM CUESを作るのは高橋夫妻

HAKU CUSTOM CUESは、茨城県牛久市猪子町に工房を構える日本のカスタムキューブランドです。公式サイトにも工房所在地として「茨城県牛久市猪子町810-6-1F」が掲載されています。
製作を担っているのは高橋夫妻です。
役割は夫婦で分かれており、
- 妻:キューのデザイン
- 夫:キュー本体の製作
という体制で1本ずつ作り上げています。
キューショップジャパンによる工房紹介でも、「製作者の高橋夫妻」として紹介され、妻がデザイン、夫が製作を担当することが明記されています。
単に夫婦で同じ作業をするのではなく、デザインと製作という異なる役割を組み合わせて1本の作品に仕上げるのがHAKUの大きな特徴です。
希少木材は状態に合わせて5年から20年乾燥
『ザワつく!金曜日』で特に驚かされるのが、木材にかける時間です。
番組では、世界から厳選した希少な木材を使い、木の状態に合わせて5年から20年乾燥させてから製作すると紹介されています。さらに、作品によっては材料費だけで100万円に達するという内容です。
カスタムキューは細長い木製品です。
わずかな反りや狂いでも、ビリヤードで球を撞いたときの感覚や性能に影響します。そのため、美しい木を手に入れてすぐ削れば完成というものではありません。
HAKUではエボニーをはじめ、作品によってパープルハート、ブビンガ、ピンクアイボリーなど特徴的な木材が使われています。
公式作品「TIME 141228」では、紫色が特徴的なカーリーパープルハートをフォアアームとバットスリーブに採用。素材の美しさをそのままデザインへ取り込んでいます。
長期間寝かせた木材を選び、そこから細かな加工を重ねていくからこそ、1本が完成するまでに大きな時間と手間がかかります。
年間に作れるのは約20本
HAKUは大量生産のメーカーではありません。
2024年に公開された高橋夫妻へのインタビューでは、年間の製作本数について「おおよそ20本前後」と答えています。
以前から取り扱っているキューショップジャパンでも、年間15本ほどしか製作できないメーカーとして紹介されており、一般販売へ回るキューがほとんどない時期もありました。
数を増やせない理由の1つが、細部まで手間を惜しまない製作方法です。
完成したバットに対して適当に共通シャフトを取り付けるのではなく、そのバットの特性に合ったシャフト材を選び、重量やテーパーまで調整します。
1本ごとに性能を合わせ込むため、工業製品のように同じ工程を繰り返して量産することができません。
美しさの秘密は細かな「インレイ」
HAKUのキューをひと目見て印象に残るのが、木の表面に施された繊細な模様です。
これはインレイと呼ばれる装飾技法で、木材などを削った部分へ別の素材を埋め込み、模様を作ります。
HAKUでは、
- マザーオブパール
- パウア貝
- シルバー
- ラピスラズリ
- ピンクアイボリー
- エボニー
など、木材だけにとどまらないさまざまな素材が使われてきました。
「FLEUR DE LIS」シリーズでは、エボニーをベースにピンクアイボリー、マザーオブパール、シルバー950などを組み合わせた作品も確認できます。
特に特徴的なのが、細かなリング部分までインレイで表現することです。
一般的には別に作ったリング材を挟み込む方法もありますが、HAKUでは接合部分をなるべく増やさないため、複雑な模様を直接インレイで作り込む方法を採っています。
デザイン上の美しさだけではなく、キューそのものの構造まで考えた装飾なのです。
HAKUという名前には高橋博之さんの「博」も込められている
HAKUというブランド名にも、高橋夫妻らしい意味があります。
製作者の高橋氏はブランド名について、自身の名前にある「博」が理由の1つだと説明しています。
さらに、何もない白紙の状態から新しいものを生み出すという考えから、「白=HAKU」というイメージも重ねています。
製作者については、高橋博之さんの名前がビリヤード関連イベントの記録でも「HAKU カスタムキュー」のキューメーカーとして掲載されています。
ブランドの象徴には、日本らしい「折り鶴」も採用されています。
自分たちの作品を世界の人に使ってもらいたいという思いから、遠くまで飛ぶ鳥をシンボルとし、さらに日本で作られたキューだと伝わる折り鶴にしたものです。
見た目だけでなく打ちやすさまで設計する
HAKUが追求しているのは、装飾品としての美しさだけではありません。
高橋夫妻が重視しているのが、実際にプレーしたときのバランスと打球感です。
キューが自然に前へ出て、力を入れすぎなくても振り抜けるように重心を設計。仕上がったバットの性能に合わせてシャフト材を選び、1本ごとに最適なテーパーへ加工しています。
さらにHAKUでは、内部構造にも独自の工夫があります。
「クレイモア構造」と呼ばれる構造を開発し、キュー内部の作り方によってバランスポイントを調整。一般的に扱いやすい重量帯へ仕上げながら、HAKUらしい前重心と打球感を実現しています。
見た目が豪華なだけではなく、実際の道具として使えることがHAKUの重要な条件なのです。
材料費100万円にもつながる希少素材と細かな加工
番組では「材料費だけで100万円」という強烈な数字が紹介されています。
HAKUの作品を見ると、高級な木材だけでなく、貝、銀、天然石など多様な素材を細かなインレイへ使っていることが分かります。
しかも、材料は単純に豪華ならいいわけではありません。
インレイの大きさ、素材同士の間隔、余白、重なり方、木材の組み合わせ、色のバランスまで検討し、キュー全体が1つの作品として成立するよう設計されています。
加工するための段取りやプログラム、技法まで繰り返し改善しながら完成度を上げてきました。
細長い1本のキューの中に、木工、金属加工、装飾、塗装、デザイン、そしてビリヤード用品としての性能設計が凝縮されています。
HAKU CUSTOM CUESの工房情報
HAKU CUSTOM CUESは茨城県牛久市を拠点としています。
- ブランド名:HAKU CUSTOM CUES
- 日本語表記:ハクカスタムキュー
- 製作者:高橋夫妻
- キューメーカー:高橋博之さん
- 所在地:茨城県牛久市猪子町810-6-1F
- 電話受付:16:00~22:00
- 主な製品:ビリヤード用カスタムキュー
- 製作本数:年間およそ20本前後
公式サイトには過去の作品が多数掲載されています。
それぞれ木材やインレイの組み合わせが異なり、同じブランドでも1本ごとの表情が大きく違うところもカスタムキューならではです。
まとめ
『ザワつく!金曜日』に登場する、茨城県牛久市で希少木材を使ったものづくりを続ける職人夫婦。その世界と重なるのが、ビリヤード用カスタムキューを作るHAKU CUSTOM CUESの高橋夫妻です。
番組では、木材を状態に合わせて5年から20年乾燥させ、材料費だけで100万円に達するというものづくりが紹介されます。HAKUでは高橋夫妻がデザインと製作を分担し、年間約20本という少量生産を続けています。
エボニーなどの木材に、マザーオブパールやパウア貝、シルバーといった素材を組み合わせた精密なインレイ。そして完成したバットごとに調整するシャフトや独自の内部構造。
長い年月をかけて準備した素材を、夫婦2人の技術で「美しく、実際に使える道具」へ仕上げるところに、HAKU CUSTOM CUESの魅力があります。
参考リンク
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