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アマティのバイオリンとサルトリーの弓は父の形見!来歴と鑑定ポイント|開運!なんでも鑑定団

歴史

父がオーケストラ時代に手にしたアマティのバイオリンとサルトリーの弓

2026年9月22日放送のテレビ東京系「開運!なんでも鑑定団」15分拡大スペシャルに、父から受け継いだバイオリンと弓が登場します。

番組が明らかにしている名前は「アマティ」と「サルトリー」。アマティは古いイタリア・クレモナの名門弦楽器製作家一族、サルトリーは20世紀を代表するフランスの名製弓家として知られています。しかも今回は、バイオリン本体と弓という別々の名品が父の形見として一緒に受け継がれている点が大きな見どころです。

この記事でわかること

  • 父の形見として登場するアマティのバイオリンとサルトリーの弓
  • アマティとサルトリーが高く評価される背景
  • バイオリンと弓を鑑定する際に重要になるポイント
  • 父が入手してから家族へ受け継がれた来歴

父の形見として登場するバイオリンと弓

出典:メトロポリタン美術館「Andrea Amati violin」

今回のお宝は、依頼人の父が所有していたバイオリンと弓です。

父はオーケストラで働いていた時代に、知人の紹介を通じてこの品を購入しました。その父が亡くなったのは放送時点から7年前です。

父は生前、家族にこの楽器について「価値があるから忘れないでいて」と伝えていました。

現在、家族にはバイオリンを演奏する人がいません。そのため、価値が確認できれば、実際に演奏してくれる人へ譲りたいという思いから「なんでも鑑定団」へ持ち込まれました。

約3年前には友人に弾いてもらったことがあり、番組公式では「優しく丸みがある音」だったと紹介されています。

単に古い楽器が倉庫から見つかったケースではなく、オーケストラに関わっていた父が購入し、大切に保管して家族へ残した楽器という来歴があります。

アマティが世界三大バイオリンに数えられる背景

番組では今回のバイオリンについて「アマティは世界三大バイオリンの一つ」と紹介しています。

アマティは1人の製作者だけを指す言葉ではなく、16~18世紀にイタリア・クレモナで活躍した弦楽器製作者一族の名前です。

その始祖として知られるのがアンドレア・アマティです。

ニューヨークのメトロポリタン美術館には1560年ごろに作られたアンドレア・アマティのバイオリンが所蔵されており、同館はアマティについて、現代につながる洗練されたバイオリンの形を確立した重要人物として位置づけています。

アマティ家では、その後も息子のアントニオとジローラモ、孫のニコロ・アマティらが製作を続けました。

特にニコロ・アマティはアマティ家を代表する製作者の1人で、メトロポリタン美術館は、その楽器について優雅なデザイン、反応の良さ、甘美な音色で知られていると説明しています。

さらにアマティ工房は、後世のクレモナ製作家へ大きな影響を与えました。

アンドレア・グァルネリらがニコロ・アマティの弟子として知られ、アントニオ・ストラディバリもアマティとの関係が長く議論されてきました。アマティは単に高価な古楽器の名前なのではなく、現在のバイオリンにつながる製作史そのものを語るうえで欠かせない存在です。

ただし今回の「なんでも鑑定団」に登場するバイオリンが、アマティ家の誰の作品として評価されるのかは、まさに鑑定の重要部分になります。

サルトリーが世界三大弓製作家とされる理由

バイオリン本体だけでなく、一緒に登場する弓にも大きな名前があります。

それがウジェーヌ・ニコラ・サルトリー(Eugène Nicolas Sartory)です。

番組では「世界三大弓製作家の1人」と紹介されています。

サルトリーは1871年生まれ、1946年没のフランスの製弓家です。

スミソニアン国立アメリカ歴史博物館にもサルトリー作とされる1909~1911年ごろのバイオリン弓が収蔵されており、サルトリーは19世紀フランスの伝統を受け継ぐ高く評価された製弓家として紹介されています。

弦楽器専門オークションのTarisioでは、サルトリーを20世紀を代表する製弓家の1人として評価しています。

父親から製弓を学んだ後、シャルル・ペカットやアルフレッド・ラミーのもとで技術を磨き、18歳で自身の工房を構えました。ベルギーの名バイオリニスト、ウジェーヌ・イザイも初期の顧客の1人でした。

サルトリーの弓は、演奏家から評価される実用性も大きな特徴です。

専門家は比較的剛性の高い弓としての使いやすさや、製作の安定性を評価しており、現在でも演奏家とコレクター双方から注目される存在です。

バイオリン本体と弓が別々の名工という組み合わせ

今回のお宝で面白いのは、「古い高級バイオリンが1挺ある」という話ではありません。

バイオリンがアマティ、弓がサルトリーという、異なる時代・異なる国の名工の名前が1組になっているところです。

アマティ一族が活動した中心はイタリア・クレモナ。アンドレア・アマティは16世紀に活躍し、現在のバイオリンの基本形につながる楽器を製作しました。

一方のサルトリーは19世紀後半から20世紀前半に活躍したフランスの製弓家です。

つまり、仮にそれぞれの帰属が鑑定で認められれば、同じ時代にセットで作られた楽器と弓ではありません。

後の所有者が演奏のために組み合わせて使ってきたことになります。

弓はバイオリンの付属品のように見られがちですが、高級弦楽器の世界では弓そのものにも製作者、年代、材質、状態による独立した価値があります。

実際、楽器鑑定会社Amatiも、バイオリンを査定する際には弓を一緒に持参するよう勧めており、弓の方がバイオリン以上の価値を持つケースもあると説明しています。

今回の鑑定では、バイオリンと弓をそれぞれ別のお宝として見る視点も重要になります。

鑑定で重要になる製作年代・真贋・保存状態

古いバイオリンに「Amati」と書かれたラベルがあったとしても、それだけでアマティ本人やアマティ家の作品だと決まるわけではありません。

弦楽器の世界では、著名製作者のラベルが模倣された例が非常に多くあります。

弦楽器鑑定会社Amatiは、ラベルには偽物も多いため、ラベルだけで製作者を特定することはできず、専門家による確認が必要だと説明しています。Tarisioも、古いバイオリンのラベルの多くには慎重な検証が必要だとしています。

価値を左右する大きなポイントは主に、

  • 実際の製作者
  • 製作された年代
  • 真贋を裏付ける特徴や資料
  • 本体のオリジナル部分がどれだけ残っているか
  • 割れや修理歴
  • 修理の質
  • 過去の所有者や購入経路
  • 鑑定書や購入記録などの資料

です。

楽器鑑定では、製作者が誰なのか、その帰属を証明できるか、保存状態、過去の所有履歴が特に重要とされています。

300年以上前の楽器であれば修理歴があること自体は珍しくありません。

重要なのは「修理されているか」だけではなく、どの部分がオリジナルで、どの程度手が加えられ、修理がどれだけ適切に行われているかです。

古い名器ほど、名前だけでは価値を判断できない理由がここにあります。

放送前に明らかになっている父から受け継いだ来歴

今回のお宝には、製作者とは別にもう1つ重要な材料があります。

それが父から家族へ受け継がれた来歴です。

番組公式で明らかになっている流れを整理すると、

  • 父はオーケストラで働いていた
  • その時代に知人の紹介でバイオリンと弓を購入
  • 父は家族に価値のある品だと伝えていた
  • 父は放送時点から7年前に他界
  • 約3年前に友人が実際に演奏
  • 優しく丸みのある音だった
  • 家族には現在バイオリンを弾く人がいない
  • 演奏してくれる人へ譲ることも考えて鑑定を依頼

というものです。

高級弦楽器では「どこから来た品なのか」という来歴も鑑定材料の1つになります。

専門鑑定会社でも、過去の所有者、購入した店、古い領収書、鑑定書、保険評価書、手紙などの記録は、楽器の来歴を確認するための重要な資料とされています。

今回の場合、父がオーケストラに関わっていた時代に知人の紹介で購入したという経緯が、家族の記憶として残されています。

そして父が「価値があるから忘れないでいて」と家族へ託したことが、長い年月を経て鑑定へつながりました。

単なる高額品探しではなく、父が残した言葉と楽器の正体を確かめる鑑定になっています。

アマティのバイオリンとサルトリーの弓まとめ

2026年9月22日の「開運!なんでも鑑定団」に登場するのは、オーケストラで働いていた父から受け継いだバイオリンと弓です。

番組で明らかにされている名前は、バイオリンが「アマティ」、弓が「サルトリー」。

アマティ家はクレモナのバイオリン製作史を築いた名門で、サルトリーは20世紀フランスを代表する製弓家として高い評価を受けています。

ただし古い弦楽器では、名前やラベルだけで作者や価値を決めることはできません。

製作年代、真贋、オリジナル部分、修理・保存状態、そして来歴まで確認して初めて評価につながります。

父が家族へ残した「価値があるから忘れないでいて」という言葉。その真意を確かめる意味でも、バイオリン本体とサルトリーの弓がそれぞれどのように評価されるのかが、この鑑定の最大の見どころです。

参考リンク


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