角張憲秀さんが行田で始めた「石臼挽手打蕎麦 みのり」
2026年10月3日放送のテレビ朝日「人生の楽園」では、埼玉県行田市で 石臼挽手打蕎麦 みのり を営む角張憲秀さんが紹介されます。
長年続けた土木の仕事から蕎麦職人へ。始まりは、妻・美智代さんに誘われて参加した蕎麦打ち教室でした。現在は店内の石臼で蕎麦の実を挽き、自ら打ち、茹でる「挽きたて・打ちたて・茹でたて」の三たてを大切にしています。
この記事でわかること
- 石臼挽手打蕎麦 みのりの場所・営業時間・予約
- 角張憲秀さんが土木業から蕎麦職人になった経緯
- 石臼2台との出会いから生まれた「三たて」の蕎麦
- 十割蕎麦・胡桃つゆ・みのりセットなど店の特徴
石臼挽手打蕎麦 みのりの場所・営業時間・予約
石臼挽手打蕎麦 みのりは、埼玉県行田市持田にある手打ち蕎麦店です。2024年12月に開業し、角張さん一家で店を営んでいます。
2026年10月1日時点で確認できる店舗情報は次の通りです。
- 住所:埼玉県行田市持田2-15-8
- 最寄り駅:秩父鉄道・持田駅から徒歩約8分
- 昼営業:11:00~15:00
- ラストオーダー:14:30
- 夜営業:土曜・日曜の17:00~20:00
- 定休日:木曜・金曜
- 駐車場:8台
- 予約:通常営業は予約不可
- 蕎麦がなくなり次第終了する場合あり
営業時間や臨時休業は公式Instagramで案内されています。
店内で石臼から挽く「三たて」の手打ち蕎麦
角張さんが大切にしているのが、「挽きたて・打ちたて・茹でたて」です。
完成した蕎麦粉を仕入れて麺を打つのではなく、蕎麦の実を店内の石臼で挽くところから始めます。産地や時期によって状態の良い蕎麦を選び、挽き方や配合も変えながら、その蕎麦が持つ香りや食感を引き出しています。
通常の盛り蕎麦は、そば粉9割につなぎ1割。
さらに数量限定で、つなぎを一切使わず、玄蕎麦を石臼で挽いて打つ十割蕎麦も提供しています。十割は石臼で挽く作業に手間がかかるため、数量を限定していると角張さんは説明しています。
同じ蕎麦でも、産地だけでなく石臼の挽き方や粉の粒子によって香りや食感が変わる。その違いそのものを楽しんでもらうことが、角張さんの蕎麦作りの大きなテーマです。
妻に誘われた蕎麦打ち教室が人生の転機に
角張憲秀さんは東京都府中市出身です。
高校卒業後はガソリンスタンドや解体業などいくつかの仕事を経験し、その後、長く土木会社で働いていました。
土木の仕事は天候の影響を受けます。雨の日などに仕事が休みとなり家で過ごしていた角張さんへ、美智代さんが近所の蕎麦打ち教室を勧めたことが転機になりました。
軽い気持ちで参加した蕎麦打ちでしたが、角張さんはその日のうちに夢中になります。
蕎麦は、水回し、生地をまとめる作業、延ばし、切りまで、自分の手の動きがそのまま出来上がりへ反映されます。最初に体験した日の夜には、自宅でも打ちたいと初心者向けの道具を用意したほどでした。
そこからさまざまな産地の蕎麦粉や蕎麦の実を取り寄せ、趣味として蕎麦打ちを続けます。
知人に食べてもらう機会も増え、やがて「いつか自分の店を持ちたい」という思いが強くなっていきました。
川越の自宅を手放して蕎麦店開業へ
店を持つと決めた角張さんは、大きな決断をします。
当時暮らしていた川越の自宅を売却し、蕎麦店を開くための物件探しを開始しました。行田市だけに絞っていたわけではなく、複数の地域を回りながら店に適した建物を探しています。
そして出会ったのが、現在の行田市持田の物件でした。
建物を見た瞬間、厨房や客席など自分がやりたい蕎麦店の形を具体的にイメージできたことが決め手になりました。
もともと和室だった客席はフローリングへ変更。膝などに不安のある人でも利用しやすいよう、椅子とテーブルで食べられる店にしています。
席数を増やすより、家族3人で丁寧に対応できる規模を選んだことも、店づくりの特徴です。
閉店する蕎麦店から譲られた2台の石臼
現在の「石臼挽手打蕎麦」というスタイルにつながった、偶然の出会いもありました。
物件探しをしていた時期、角張さんは不動産会社から一軒の蕎麦店を紹介されます。
その店は、ちょうど営業を終える時期を迎えていました。
これから蕎麦店を始めようとしている角張さんを知った店主から、石臼2台を安く譲ってもらえることになります。食器や店の運営についても助言を受けました。
店を開いてからも、その元店主は「みのり」を訪れ、蕎麦についてアドバイスしているといいます。
蕎麦打ち教室から始まった角張さんの道に、人との縁によって石臼が加わり、現在の店のスタイルへつながりました。
店名「みのり」には家族3人が入っている
「みのり」という店名も家族と深く結び付いています。
妻の名前「みちよ」と、憲秀さんの名前「のりひで」を組み合わせて「みのり」と名付けました。
さらに店のロゴに使われている「心」という文字は、娘さんの名前から取った一文字です。
「心を込めて」という店の姿勢にも重ねています。
つまり店名とロゴには、蕎麦を打つ憲秀さんだけではなく、接客や料理で店を支える家族3人の存在が刻まれているのです。
胡桃つゆは家族3人で試作
蕎麦と一緒に注目したいのが「胡桃つゆ」です。
胡桃の量や配合を調整しながら、角張さん、美智代さん、娘さんの3人で試作を重ねました。粘度の高いつゆが蕎麦によく絡み、口に入れたときに胡桃の風味が広がるよう作られています。
盛り蕎麦や十割蕎麦などには、大根の絞り汁も用意されています。
この食べ方は、角張さんが物件探しで各地を回っていた際、長野県の蕎麦店で出会ったもの。大根の絞り汁へだし醤油を加え、辛味と蕎麦の風味を味わいます。
自分が各地で食べて印象に残ったものを、そのまま真似するのではなく、「みのり」の蕎麦に合わせて取り入れているのも特徴です。
「みのりセット」には妻の故郷・名古屋の味も
角張さん自身がおすすめとして挙げているのが「みのりセット」です。
蕎麦だけではなく、店で作っている料理をまとめて楽しめる構成になっています。
セットに登場する「えび天むす」には、美智代さんが名古屋出身という背景があります。名古屋名物の天むすをイメージして作られました。
また、おかかご飯に使用する鰹は、一番出汁を取った後のものを活用。
まだ旨みが残る素材を捨てず、料理として生かしています。
甘味には、石臼で挽いた際に出る蕎麦の皮を炒り、アイスへ混ぜた「そばの実アイス」もあります。蕎麦を中心に、材料を最後まで使い切りながら店独自の料理へつなげています。
開業直後は客がほとんど来ない日もあった
2024年12月に店を開いたものの、最初から多くのお客さんが訪れたわけではありませんでした。
脱サラでの開業だったため、大きな広告費をかける余裕もなく、最初の数カ月には客がほとんど来ない日もあったと角張さんは振り返っています。
それでも蕎麦作りを続け、少しずつ口コミで店が知られるようになりました。
角張さんが今も重視しているのは、完成形を決めてしまわないことです。
石臼の挽き方やふるいの粗さを変えれば、同じ蕎麦の実でも味や食感は変化します。「もっと面白い蕎麦」を作るため、現在も試行錯誤を続けています。
石臼挽手打蕎麦 みのりの実用情報
来店前に押さえておきたい内容をまとめます。
- 店名:石臼挽手打蕎麦 みのり
- 住所:埼玉県行田市持田2-15-8
- 電話:090-9005-4110
- 昼営業:11:00~15:00
- ラストオーダー:14:30
- 夜営業:土曜・日曜17:00~20:00
- 定休日:木曜・金曜
- アクセス:秩父鉄道・持田駅から徒歩約8分
- 駐車場:8台
- 通常営業の予約:不可
蕎麦がなくなり次第終了する場合や臨時休業もあるため、遠方から訪れる場合は公式Instagramの最新情報を確認してから向かうと安心です。
まとめ
角張憲秀さんは、もともと蕎麦職人として歩んできた人物ではありません。
長く土木業で働き、妻に誘われて参加した一度の蕎麦打ち教室から、その奥深さに引き込まれました。趣味はやがて人生を変え、川越の自宅を手放して店を開く決断へつながります。
現在の「石臼挽手打蕎麦 みのり」では、自ら蕎麦の実を石臼で挽き、打ち、茹でる三たてを追求しています。
店名には妻と自分、ロゴには娘の名前を取り入れ、胡桃つゆやみのりセットも家族の経験から誕生しました。
2026年10月3日の「人生の楽園」は、蕎麦に魅せられた角張さんだけでなく、その挑戦を一緒に店へ育ててきた家族の歩みまで伝わる回になりそうです。
参考リンク
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